手のひらサイズでどこでも設営ができ、WiFi接続で映画やゲームを楽しめると評判のフェリクロス ピコキューブX FCPC-S6X。口コミでは高く評価されていますが、一方で「昼間はよく見えない」「Netflixが見れない」といった意見もあり、購入するか迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、フェリクロス ピコキューブX FCPC-S6Xを含むモバイルプロジェクター全11商品を実際に使ってみて、画質・明るさ・音質・設置性・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
結論からいうと、フェリクロス ピコキューブX FCPC-S6Xは外出時にも気軽に持ち運べるプロジェクターを探している人におすすめです。1辺5.5cmのコンパクトなキューブ型で、重さも174gと軽量。今回比較した大きめの商品と比べ、半分以下の大きさなので、屋外などにも持ち出せます。
一方で映像は全体的に暗く、解像度も高いとはいえず。専門家からも輝度不足を指摘され、画質の検証では評価は伸び悩みました。明るさの実測値も約40lmと、比較した商品のなかでも控えめです。内蔵スピーカーも音量が小さいうえに音がチープなので、外部スピーカーを繋ぐのがよいでしょう。
投影できるサイズは最大100インチ。キューブ型なので、倒すだけで簡単に天井への投影も可能です。台形補正機能や付属の三脚を使えば、さらに設置の自由度が増しますよ。HDMI端子・USB・Wi-Fi接続によるミラーリングにも対応していました。
注意点は、単体ではYouTubeしか視聴できないこと。AndroidOS搭載機ですが、動画配信サービスを楽しむにはスマホなどのストリーミング端末必要です。プロジェクターだけでさまざまな動画配信サービスを重厚なサウンドで楽しめる、ほかの商品もぜひチェックしてみてください。
フェリクロス ピコキューブX FCPC-S6Xは、持ち運びやすいコンパクトボディが魅力。改めて、どんな商品なのか解説します。
最先端の商品を世に送り出すというミッションを掲げ、家電・おもちゃの販売を行うフェリクロス。今回ご紹介するピコキューブX FCPC-S6Xは、同社の超小型モバイルプロジェクターブランド「ピコキューブ」シリーズから2020年4月に発売されました。
指でつまめるサイズ感ながら、Android内蔵でWi-Fi接続によるスマホ連携にも対応。これ1台で幅広い使い方ができます。明るさは100lmですが、最新技術によってさらに明るく鮮明に。照明のついた部屋でも使用できると謳っています。キューブ型なので壁や天井に簡単に投影できますよ。
プロジェクターの映像の見やすさに大きく影響するのが明るさです。本商品は100lmと一般的な数値ですが、光を効率よく利用できる最新DLP方式を採用。くっきり鮮やかな映像を実現したことで、明るい部屋でも使用できると謳っています。
投影距離は1.8~2.5m。部屋を暗めにすれば最大100インチまで大きく投影できるので、大迫力の映像を楽しめますよ。
本商品は今回比較したなかでも非常に小型ですが、スピーカーも内蔵しています。
BluetoothやAUX出力端子から、外部スピーカーやヘッドホンに接続することも可能。音質にこだわりたい人は、外部スピーカーにもこだわると映像をより楽しめるでしょう。
縦横高さ各5.5cmのキューブ型・重量もわずか174gと、今回比較した商品のなかでも非常にコンパクトかつ軽量です。ポケットやカバンに気軽に入れて持ち運べます。キューブ型なので、本体を倒すだけで天井への投影もできて便利ですよ。
2500mAhのバッテリーを内蔵し、約2時間ほど連続稼働します。USB端子が側面にあるので、給電しながらの使用も可能です。本体のほかに、リモコン・電源アダプター・USB充電ケーブル・三脚・取扱説明書が付属します。
画質
明るさ
音質
設置性
機能性
まずは、プロジェクターにとって重要な画質と明るさの検証です。映像と音の専門家・折原一也さん協力のもと、映画・YouTube・ライブ映像を鑑賞して、解像感や明るさ・ノイズの有無などをチェックしました。
さらに、100%白の映像を80インチサイズで壁に投影し、中心照度(ルクス)も測定します。画面を9分割してそれぞれ測定し、平均値に面積(平方メートル)を掛けて算出した数値で明るさを比較しました。
明るい部屋での画質は、専門家から輝度不足による画面全体の暗さが指摘されました。明るさが足りておらず、気球がはっきりと見えません。
ただしプロジェクターの性質上、検証したほかの商品も明るい場所では見えにくいものがほとんどです。明るい場所でも楽しめるものをお探しなら、明るさが150lm以上の商品を選ぶとよいでしょう。
部屋を暗くしてみても、画面全体の暗さが気になりました。明所よりは色味や物の形が確認できるようになったものの、上位商品のように気球の奥の夕焼けまではっきり見えません。
残像感やカクつき、解像度が低いことにより時折見えるドットも気になります。上位にはフルHDで出力できる商品も多いなか、本商品はフルワイドVGAとスペックが低め。画質よりも持ち運びやすさを重視する人向けといえます。
続けて、実際に明るさもチェックします。白の映像を80インチで投影し、9ブロックにわけて測定したところ、実測値は40.3ANISルーメンという結果に。公式では明るさ100ANSIルーメンを謳っていますが、実際には明るさは控えめでした。
壁に投影して使うとき、明るさが足りないと壁の凹凸が見えてしまい没入感に欠けることも。今回の検証では、各商品の平均的な明るさは100lm前後でした。明るさが150lm以上ある機種なら、映画館のような美しい映像を楽しめるのでおすすめですよ。
次に、音質の検証です。
引き続き、映像と音の専門家・折原一也さんに協力を依頼。映画・YouTube・ライブ映像を鑑賞してもらい、音の広がりや臨場感といった、映像を楽しむうえで重要な要素をチェックしていただきました。
コンパクトボディゆえに搭載されているスピーカーも非常に小型。そのため、音のクオリティ面では評価が伸び悩みました。最大音量も小さく、臨場感ある音響を楽しむのは難しいでしょう。
専門家からも音質の「チープさ」を指摘する声があり、スマホと比較しても音の薄さがわかるほどでした。サウンドを楽しみたいときは、BluetoothやAUX出力端子で外部スピーカー・ヘッドホンと接続して音質の改善を図るのがおすすめです。
最後に、設置性・機能性の検証です。設置性については、80インチの投影に必要な距離や台形補正機能の有無・天井投影のしやすさなどをチェック。部屋のレイアウトに関わらず自由に設置できる商品を高評価としました。
さらに、HDMI端子の有無やスマホとのミラーリングに対応しているかなど、機能性についても検証。搭載OSで各種動画サービスが視聴できるかも確認しました。
まずは、投影距離を計測します。全商品で条件を揃えるために80インチで計測した結果、2.19mで投影できました。コンパクトな商品ですが、投影に必要な距離はほかの商品とほぼ同じです。
公式サイトによると、投影できる画面の大きさは7~100インチ・必要な距離は1.8~2.5mとのこと。60インチ以上とする商品が多いなか、7インチとかなり小さく投影できるのは便利なポイントです。
台形補正機能付きなので、リモコンから垂直±45度・水平±45度の調整が可能。ななめや至近距離からの投影もできます。オートフォーカスはできませんが、本体のダイヤルでフォーカスを調節できるのでわかりやすいでしょう。
天井投影は本体を倒すだけ。付属の三脚を使えば、側面の端子を塞がず天井投影できます。三脚の接続部がボール式で、脚の伸縮もフレキシブルにできるので、設置の自由度が広がりますよ。
OSはAndroidを搭載していますが、Google Playストアを使える「Android TV搭載」とは別モノなので要注意。口コミで「Netflixが見れない」と指摘されていたとおり、単体で視聴できたのはYouTubeのみでした。動画配信サービスを視聴するには、スマホなどのストリーミング端末の接続が必要です。
入力端子はHDMI端子とUSB Type-A。ゲーム機やDVDプレーヤーと接続して大画面で楽しむこともできます。Wi-Fi接続でスマホやPCのミラーリングにも対応しているので、スマホゲームや動画視聴・ビジネス使用も可能です。
フェリクロス ピコキューブX FCPC-S6Xは、手のひらサイズに基本のプロジェクター機能がぎゅっと詰まった商品でした。最後に、ぜひ一緒に検討していただきたい商品をご紹介します。
XGIMIのHalo+は、映画館を持ち運ぶような映像体験ができる商品。実測値で337ANSIルーメンと非常に明るく、明暗所ともに色鮮やかな映像を楽しめます。重厚で深みのある音響も好評でした。Android TV搭載で、これ1台で各種映像サービスも利用できます。
BenQのGV30は、ホイールの向きを変えるだけで簡単に投影が可能。明所でもカジュアルに視聴するなら十分な画質で、濃く鮮明な色合いでした。音声もクリアで厚みがあり、映像の臨場感がアップします。Android TVが搭載されているので、各種アプリのダウンロードや音声操作も可能です。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 511ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 170分 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 48:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR10、HLG |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 145mm |
幅 | 114mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.6kg |
XGIMI Haloプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
連続再生時間 | 不明 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
解像度 | HD(1280×720) |
対応デバイス | PC、タブレット、スマホ |
明るさ(ルーメン) | 197ANSIルーメン |
明るさ(公称値) | 300 ANSI lm |
40インチ投影に必要な距離 | 不明 |
60インチ投影に必要な距離 | 不明 |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
120インチ投影に必要な距離 | 不明 |
最小投影画面サイズ | 30インチ |
最大投影画面サイズ | 120インチ |
最短投影距離 | 不明 |
最長投影距離 | 不明 |
コントラスト比 | 100000:1 |
アスペクト比 | 16:9 |
OS搭載 | |
入力端子 | HDMI、USB-C |
オートフォーカス. | 自動 |
光源 | LED |
3D対応 | |
スピーカー出力 | 4W×2/8W(ウーファー) |
Wi-Fi対応 | |
特徴 | スマホ対応 |
台形補正機能 | 自動垂直 |
設置方式 | ポータブル |
ゲームモード | 不明 |
HDR対応 | 不明 |
Bluetooth対応 | |
内蔵スピーカー | |
短焦点 | 不明 |
天井投影可能 | 不明 |
稼動時騒音 | 通常:29dBA/エコ:27dBA |
バッテリー付属 | |
幅. | 120mm |
奥行. | 185mm |
高さ. | 196mm |
重量 | 1.6kg |
BenQ モバイルプロジェクター GV30をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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