「必要な基本機能をコンパクトにまとめた」と謳うインクジェットプリンター、エプソン カラリオ プリンター EW-052A。「印字がきれい」と評判です。一方で「印刷に時間がかかりすぎる」「写真のカラープリントは画質がいまいち」との口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のインクジェットプリンターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、インクジェットプリンター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
エプソン カラリオ プリンター EW-052Aは、購入費用を抑えられる点は魅力ですが、操作性や印刷スピードを重視する人には不向き。液晶モニターがなく、エラーが出たときに原因を特定しにくい点が気になります。本体操作もボタンのみで行うため、比較したタッチパネル式の商品と並ぶと直感的には操作しにくいでしょう。
印刷速度が遅いのもネック。A4コピー用紙10枚をモノクロで印刷するのに1分34秒かかり、比較した全商品の平均約1分19秒(※2024年10月時点)を上回りました。カラー印刷10枚は約3分33秒、写真印刷は5枚で5分58秒と遅く、「印刷に時間がかかりすぎる」という口コミは否定できません。
写真印刷のクオリティも高いとはいえず、全体的に粒状感があり元データより解像度は低めです。発色の面では、彩度が高いので見栄えよく見えるものの、黒系の色が意図する色と少しズレている印象でした。インク数が4つと少ないためか、6色タイプの商品と比較すると細かい色の表現は苦手といえます。
一方で、文書印刷の品質は高評価。複雑な「鷹」の文字を黒文字と白抜き文字で印刷したところ、10pt以上であれば、かすれ・滲みともにほぼ見られませんでした。稼動音も約64.6dBと比較した商品内では控えめ。スタート時のガラガラした音は大きめでしたが、そこまでうるさくは感じないでしょう。
本体価格が約10,000〜12,000円(※2024年10月時点・ECサイト参照)と安く、カラー印刷1枚あたりのコストも15.2円とコンビニの50円よりも経済的です。コストを極力抑えたい人にはおすすめですが、本体が安いぶん自動両面印刷・自動電源オンといった機能はありません。便利な機能や操作性・写真プリントのきれいさにこだわる人は、ほかの商品も検討してみてください。
実際にエプソン カラリオ プリンター EW-052Aと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのインクジェットプリンターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
エプソン カラリオ プリンター EW-052Aの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
自宅で気軽に印刷でき、リモートワークにも重宝するインクジェットプリンター。近年では、低価格なモデルでも高品質な印刷ができるよう進化しています。定期的にコンビニプリントを利用している人は、プリンターを購入することで印刷の質を落とすことなくランニングコストを抑えられる可能性がありますよ。
今回ご紹介するカラリオプリンター EW-052Aは、プリンターやスキャナのメーカーとして馴染みのあるエプソンが手がけた商品。サイズは幅390×奥行300×高さ146mmとコンパクトながら、プリント・コピー・スキャンの基本機能をすべて搭載している点を強みとしています。
エプソンではほかにも多彩なプリンターを販売中。大容量インクで印刷コストを抑えられるエコタンク方式の「EW-M754TW」や、カートリッジ方式の複合機「EP-886AW」、写真の印刷に特化した「EP-50V」など目的に合わせて選べます。
インクは、ブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色。ブラックインクには文字に強い顔料インクを、カラーインクには染料インクを採用することで、「普通紙でもクリアで鮮やかなカラー印刷が可能」と謳っています。各インクカートリッジは独立しており、なくなった色のみ交換できて経済的です。
無線LANに対応し、スマホと接続できるのもうれしいポイント。スマホに専用アプリ「Epson Smart Panel」をインストールすれば、セットアップからコピー・スキャン・プリンターのメンテナンス、インク残量の確認まで行えます。写真プリント用アプリ「Epson iPrint」を入れることで、スマホの写真も手軽に印刷できますよ。
今回はエプソン カラリオ プリンター EW-052Aを含む、人気のインクジェットプリンターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のインクジェットプリンターを比較検証したところ、エプソン カラリオ プリンター EW-052Aには4つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
「印字がきれい」という口コミどおり、文書印刷の品質は高評価です。実際に複雑な「鷹」の文字を、大きさ5〜14ptに設定して黒文字と白抜き文字でプリント。結果、黒文字は5〜9ptでは若干のかすれと滲みがあったものの、10pt以上では見られませんでした。
白抜き文字は10ptでも線が薄く少し見えにくいと感じましたが、判別は可能。11pt以上であればきれいにプリントできています。複雑な文字をたくさん使う文書でなければ、十分な性能でしょう。
本品は文字に強いとされる顔料のブラックインクを採用しているおかげか、3万円を超えるモデルより文字をクリアに表現。モノクロ印刷メインで使う人にもおすすめできます。
ランニングコストが安めなのも利点です。メーカーが公称しているA4普通紙のインクコストを計算すると、カラー1枚あたりのコストは15.2円。比較した全商品の平均11.4円(※2024年10月時点)や、満足の基準とした10円は超えたものの、コンビニ印刷が1枚50円という点を考慮すると安く済ませられます。
ただ頻繁に大量印刷する人には、インクのみを補充できる大容量タンク式がおすすめ。本品のようにカートリッジごと交換するタイプよりも、コストをかなり抑えられる傾向がありました。仕事で毎日プリンターを使う人は、大容量タンク式も検討してみましょう。
純正品よりも価格を抑えて製造する必要がある互換インクは、どうしても画質が落ちてしまいます。また、互換インクの使用は多くの場合保証の対象外になるため、高い画質で印刷したい人やメーカーの保証をしっかり受けたい人には、純正インクの使用をおすすめします。
稼動音もそれほど大きくありません。プリンターから1m離れた場所で印刷が終わるまでの音を測定すると、騒音値は平均64.6dBを記録。満足の基準とした55dBは超えましたが、比較した全商品の平均約66dB(※2024年10月時点)より控えめでした。
なお、約60dBは洗濯機や掃除機と同レベルの騒音といわれています(参照:日本騒音調査 騒音値の基準と目安)。約65dBの本品は最初のガラガラという音は気になったものの、うるさいと感じるほどではないでしょう。
価格の安さも本品の魅力です。ECサイトでは約10,000〜12,000円(※2024年10月時点)で購入可能。上位商品には3万円を上回るものが多かった点を考えると、手に取りやすいでしょう。
なお、公式サイトには8,778円(※2024年10月時点)との表記がありますが、公式サイト上での販売は終了しています。ECサイトの在庫がなくなる可能性もあるので、気になっている人は早めにチェックしてくださいね。
エプソン カラリオ プリンター EW-052Aにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
使いやすさは低めの評価に。液晶モニターがなく、エラーが出たときに原因を特定しにくいのが難点です。比較した結果、エラーの原因や対処方法が液晶モニターに表示される商品は、不慣れな人でもスムーズに対応できる傾向がありました。操作はボタンのみで行うため、タッチパネル式のように直感的に扱えないのも気になります。
機能性も高いとはいえず、印刷の指示を出した際に自動で電源が入る機能はなし。印刷前に手動でプリンターの電源を入れる必要があります。両面印刷も自動では行えないので、手動で用紙を入れ替える手間がかかるでしょう。
スマホと楽に接続できるQRコードや、スマホをタッチするだけで写真や文書を印刷できるNFCにも非対応。スマホを使って頻繁にプリントしたい人は、専用アプリを活用してみてください。
印刷速度が遅いのも気がかりです。標準モードに設定してモノクロ・カラー・写真プリントにかかる時間を計測したところ、モノクロ印刷はA4コピー用紙10枚で平均1分34秒を記録。満足の基準である1分や、比較した全商品の平均約1分19秒(※)には届きませんでした。
カラー印刷も、A4コピー用紙10枚で平均約3分33秒かかっています。満足の基準2分や、全体平均約2分15秒(※)には遠く及ばず、「印刷に時間がかかりすぎる」という口コミは否定できない結果です。
写真は、はがき用紙の光沢面に5枚印刷するのに平均5分58秒とかなり遅め。満足の基準とした2分30秒の倍以上、全体平均約4分(※)も2分近く上回り、比較した商品内でもとりわけ時間がかかりました。写真を大量に印刷したい人には不向きでしょう。
全体平均値は2024年10月時点での数値です
写真印刷のクオリティは許容範囲ではあるものの、きれいとまではいえない結果に。FUJIFILMのはがき用紙の光沢面に「きれい」モードで印刷すると、全体的に粒状感が強く解像感は元データよりも低めでした。
上の海の画像を見ると、右上にある雲の付近に本来写っていない横縞が出ています。色が濃く、ブラックに近い色が元の色とズレている点も気になりました。「クリアで鮮やかなカラー印刷が可能」と謳うカラーインクを採用しているからか、彩度が高く見栄えはよいものの、意図する色と若干の差が生じる可能性があります。
年賀状も全体的に少し粗く、元データに比べて解像感は低め。ブラック系の色にパープルが乗っているような感じで、とくに人物の髪の色に違和感がありました。不満を感じるほどではないものの、ブラック系のカラーを多く使う写真には物足りないかもしれません。
紅葉の画像も、全体的にざらついた質感に。発色の面では、彩度が高いぶん印象的に仕上がりますが、意図した色とは異なる場合があるでしょう。
比較した結果、本体価格によって写真印刷のクオリティが左右される傾向がありました。高価格帯の商品はインク数も多く、細かい色の表現に優れているものが多め。本品は、「写真のカラープリントは画質がいまいち」という口コミは否定できない結果です。
2019/08/01 発売
自動電源オン機能 | |
---|---|
QRコード対応 | |
液晶ディスプレイ付き | |
タッチパネル対応 | |
NFC対応 |
良い
気になる
幅 | 390mm |
---|---|
奥行 | 300mm |
高さ | 146mm |
重量 | 約4.0kg |
インクタイプ | 独立型インクカートリッジ |
最大用紙サイズ | A4 |
給紙トレイ | 手差しトレイ |
解像度 | 5760×1440dpi |
自動両面印刷 | 非対応 |
SDカードスロットあり | |
ADF機能 | |
最大給紙枚数(普通紙) | 50枚 |
クラウドプリント対応 | |
スマートスピーカー対応 | |
最大給紙枚数(ハガキ) | 20枚 |
Mopria対応 | |
ディスクレーベルプリント機能 | |
フチ無し印刷可能 | |
Wi-Fi対応 | |
スマホ対応 | |
消費電力 | 12W |
AirPrint対応 |
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キャノンのPIXUS XK120は、写真をきれいに印刷したい人におすすめ。写真プリントの発色が非常に美しく、グラデーション豊かに仕上がる点が魅力です。解像感もかなり高く、細かな描写までしっかり表現できました。
文字印刷も優秀な仕上がりで、「鷹」のような複雑な漢字でもかすれやにじみはあまり気になりません。印刷速度は、モノクロは10枚で平均1分54秒と速くはありませんが、写真は5枚で1分53秒と非常にスピーディでした。
クラウドプリントやQRコードプリント・スマートスピーカーなどに対応し、機能性も十分。スマホの写真を印刷したい人にもうってつけです。稼動音も許容範囲内で、1m以上先で作業すればあまり気にならないでしょう。
本体価格は4万円前後(※2024年10月時点)と高めですが、カラー印刷1枚あたり約4.1円とランニングコストが安いのも強み。写真印刷にこだわりたい人はぜひ購入を検討してみてください。
ブラザーのDCP-J928Nは、できるだけ経済的に使いたい人におすすめ。本体価格が1万円台(※2024年10月時点)、カラー印刷1枚あたりのコストが約9.9円といずれも安く、コストを抑えたい人に向いている商品です。
印刷スピードも速く、モノクロ10枚で平均55秒・カラー10枚で平均1分27秒を記録。写真・文字の画質は解像度が少し粗めでしたが、写真の発色がよく複雑な文字でなければ十分読み取れるレベルでした。
比較したなかでも少ないNFC対応で、プリンター本体にスマホをタッチするだけで印刷できるのも見逃せないポイント。ADF機能・自動両面印刷・CD/DVD/BDのレーベル面への印刷にも対応しています。
タッチ操作式の液晶パネルや自動電源オン機能も備え、操作性も優秀です。使い勝手と機能性の両方求める人は、ぜひ検討してみてください。
エプソン カラリオ プリンター EW-052Aは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能。サイトによって価格が異なるので、リサーチしてお得に手に入れてくださいね。
なお、公式サイトでは本体の販売を終了しています(※2024年10月時点)。ただインクカートリッジや用紙などの消耗品は、公式サイトで引き続き販売中。ECサイトでこれから本体を購入する人でも、問題なく使えます。
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