CANON PIXUS XK120は、家庭用プリンター選びで迷っているすべての人におすすめです。メーカーが謳うように印刷コストが安いうえに、きれいに印刷できます。比較した商品の半数以上はA4のカラー印刷で10円程度かかるなか、本商品は1枚あたり約4.1円(※公式サイト参照)です。コンビ二よりもかなり安く抑えられるので、印刷する機会が多い人に向いています。写真印刷は非常に精細かつデータに忠実です。発色が非常に美しく、海の波打ち際などの細部までしっかり再現します。比較したなかには発色に違和感がある商品もあるなか、意図したとおりの色味でした。文書印刷では「鷹」の文字の複雑な部分が潰れることがありましたが、一般的な文字サイズならほぼきれいに印刷できます。効率よく印刷できる機能が豊富なのもうれしいポイントです。操作はタッチパネルで直感的に行えます。QRコードでスマホと接続したり、スマートスピーカーから音声操作したりと、セットアップや印刷も簡単。自動電源オン機能があり、電源を入れる手間もかかりません。液晶画面からエラー内容などを確認できるので、機械に詳しくない人も使いやすいでしょう。カラー・写真印刷をスピーディに行えるのも魅力。モノクロ印刷10枚だと平均114.7秒かかった一方で、カラー印刷10枚は平均98秒で完了しました。比較した商品の多くは写真印刷5枚に200秒以上かかったなか、平均113.3秒と口コミに反する速さです。印刷時の稼働音は最大64.77dBと、特別うるさくもありません。ランニングコストが安いうえに、素早くとてもきれいに写真印刷できます。年賀状だけでなく、日々の思い出を写真で残したい人にもぴったりです。機能面も充実しており使いやすく、あらゆる場面で活躍するベストバイ・インクジェットプリンターといえます。<おすすめな人>自宅で印刷する頻度が高い人年賀状や思い出の写真をきれいに印刷したい人セットアップや印刷が簡単にできるモデルを探している人<おすすめできない人>特になし
エプソン エコタンク搭載モデル EP-M476Tは、ランニングコストを安く抑えられる大容量タンク式の商品です。価格は3万円台(※執筆時点・公式サイト参照)と、比較した大容量タイプのなかでは手頃なエントリーモデル。カラー資料1枚は0.8円、モノクロ資料は0.3円と印刷代も比較した商品内でトップクラスの安さでした。「インクコストを抑えられる」との口コミにも頷けます。原稿を自動で読み込むADF機能や自動両面印刷には非対応ですが、iPhoneやMacから手軽に印刷できるAir Printや、Wi-Fiダイレクトプリントなど基本機能は搭載。スマホから写真や文書を印刷できるうえ、コピー・スキャン機能も押さえています。比較したハイエンドモデルに比べて機能はシンプルですが、普段使いには十分でしょう。実際に写真を印刷すると、紅葉や海などの風景を鮮明に再現。高発色と謳う染料インクを採用し、比較した顔料インクのみの商品より精細でした。家族写真や年賀状には十分といえます。ただ青系のシアンが強めで、人肌もやや血色が悪く見えたのは気がかり。自然な写真にこだわる人は「写真印刷の質がよくない」との口コミのように感じるかもしれません。文書プリントの評価もいま一歩。モノクロ・カラー印刷ともに発色が淡く、文字や図がくっきりしているとはいえません。モニターからも「プレゼン資料などには使えない」との指摘が寄せられました。とはいえ印刷のズレや縦線はほぼなく、正確性は高めです。個人で使う資料であれば問題ないでしょう。印刷スピードは遅めです。モノクロ資料10枚で83秒・カラー資料10枚で178秒と、どちらも比較した全商品の平均値には届かず(※執筆時点)。電源を入れる手間なく印刷できる自動電源オン機能も非搭載でした。写真印刷は速かったものの、上位商品には写真・文書ともに素早く印刷できるものも。より高機能なモデルがほしい人は、ほかのモデルも検討してください。
EPSON エコタンク搭載モデル EW-M634Tは、仕事用の低コストな製品を探している人におすすめです。ガイドラインに則り、カラー文書の印刷コスト表示を確認したところ、1枚あたり1.0円でした。比較した全商品の印刷コストの平均は約10.5円(※執筆時点)だったので、「ランニングコストが低く、コスパがよい」との評判や「ケタ違いの低印刷コスト」との謳い文句にもうなずけます。文書をきれいに印刷できるのも強み。実際に印刷した文書をチェックしたモニターからは「文字をはっきり視認できる」「同系色のグラフの色の境目もわかりやすかった」といったプラスのコメントが多く寄せられています。文字や細線を美しくシャープに印刷できるという謳い文句どおりなので、仕事の資料作りにも向く印象ですよ。自動電源オン機能はないので手動で電源を入れる必要はありますが、比較的スピーディに印刷できます。実際に印刷した結果、モノクロ印刷10枚は比較した全商品の約61秒(※執筆時点)よりも速い54秒で完了。リモートワークにも導入しても、待ち時間にストレスを感じずにすむでしょう。使い勝手も良好です。コピー・スキャン機能はもちろん、自動両面印刷やWi-Fiダイレクトプリントにも対応していますよ。なお、文書にはやや劣るものの、写真印刷もある程度きれいです。印刷された写真を確認したモニターからは「発色がやや不自然だが、精細さや再現度は十分」という声があがっています。メーカーの公式通販サイトでの値段は税込43,450円(※執筆時点)と、比較したなかでは高価格帯ですが、ランニングコストが低く大量の資料作りにも役立ちそうです。リモートワークやレポート作成などで頻繁に使うなら、ぜひ検討してみてくださいね。
キヤノンのPIXUS TS8430は、写真の印刷がメインの人におすすめです。検証では果物・動物・風景と幅広い写真の印刷を行いましたが、どれも色彩が豊かでリアルな質感でした。とくに黒の鮮やかさは優秀で、陰影をくっきり描写できるため、奥行き感のある仕上がりになりますよ。文字の印刷もクオリティが高く、極小の3ptでも読めるほどシャープです。写真・文字ともにきれいに印刷できるため、両方を組み合わせる年賀状も美しく仕上がりました。300枚連続しても高いクオリティを維持でき、紙詰まりなどのトラブルもありません。操作が簡単なのもうれしいポイントです。大型タッチパネルで操作がしやすいうえに、用紙サイズは自動検知と手間いらず。トラブルへの対応方法も手軽に確認できるので、機械操作に不慣れな人にも使いやすいでしょう。ランニングコストは1枚約29円と少し高めですが、プリントの質を考えれば納得です。本体価格は税込み32,450円(執筆時点)とそれほど高くありません。高性能なプリンターが欲しいなら、ぜひ候補としてみてください。
CANON インクジェットプリンター G3370は、普段から頻繁に印刷を行う人におすすめです。大容量タンク式でランニングコストが安く、1枚あたりのプリント代はA4カラー文書が1.0円・L版写真は6.2円。比較したほかの商品には、カラー文書10円以上・L版写真20円以上のものが多かったなか、大量にプリントする人やリモートワークの際に大活躍しますよ。文書プリントのきれいさも良好です。カラー印刷は再現度が高く、実際に確認したモニターからは「色の違いがしっかりわかる」と好評。比較したグラフに縦線が入ってしまった商品と並ぶと、プレゼン文書にも問題なく使えるでしょう。モノクロ印刷はかすれ・にじみはないものの、「黒がグレーっぽい」とくっきり感の弱さを指摘する声があったのが惜しい点です。写真の仕上がりは、モニター5人中4人が「発色に満足」と回答。「自然な発色できれい」などの声が挙がりました。ただ「写真の仕上がりがいまひとつ」との口コミのように、一部「彩度が高すぎる」といった声もあり、感じ方には個人差が。こだわりが強くなければ、十分なクオリティといえます。データを送ると自動で電源がONになる機能を搭載し、スムーズに印刷を開始できたのも利点です。印刷スピードは、モノクロ10枚で86秒・カラー10枚で202秒・写真5枚で216秒。ストレスを感じるほどではありませんが、どれも比較した全商品の平均値より遅めでした(※執筆時点)。機能面では、スマホなどからデータ送信できるWi-FiやAirPrintに対応。ただ原稿を自動で読み取るADFや自動両面印刷機能は非搭載のため、使い勝手の評価は両方に対応していた「brother DCP-J926N」には届きませんでした。とはいえ全体的に隙がなくバランスの取れた商品なので、大量に印刷したい人はぜひ購入を検討してみてください。
エプソン カラリオ プリンター EW-052Aは、購入費用を抑えられる点は魅力ですが、操作性や印刷スピードを重視する人には不向き。液晶モニターがなく、エラーが出たときに原因を特定しにくい点が気になります。本体操作もボタンのみで行うため、比較したタッチパネル式の商品と並ぶと直感的には操作しにくいでしょう。印刷速度が遅いのもネック。A4コピー用紙10枚をモノクロで印刷するのに1分34秒かかり、比較した全商品の平均約1分19秒(※2024年10月時点)を上回りました。カラー印刷10枚は約3分33秒、写真印刷は5枚で5分58秒と遅く、「印刷に時間がかかりすぎる」という口コミは否定できません。写真印刷のクオリティも高いとはいえず、全体的に粒状感があり元データより解像度は低めです。発色の面では、彩度が高いので見栄えよく見えるものの、黒系の色が意図する色と少しズレている印象でした。インク数が4つと少ないためか、6色タイプの商品と比較すると細かい色の表現は苦手といえます。一方で、文書印刷の品質は高評価。複雑な「鷹」の文字を黒文字と白抜き文字で印刷したところ、10pt以上であれば、かすれ・滲みともにほぼ見られませんでした。稼動音も約64.6dBと比較した商品内では控えめ。スタート時のガラガラした音は大きめでしたが、そこまでうるさくは感じないでしょう。本体価格が約10,000〜12,000円(※2024年10月時点・ECサイト参照)と安く、カラー印刷1枚あたりのコストも15.2円とコンビニの50円よりも経済的です。コストを極力抑えたい人にはおすすめですが、本体が安いぶん自動両面印刷・自動電源オンといった機能はありません。便利な機能や操作性・写真プリントのきれいさにこだわる人は、ほかの商品も検討してみてください。<おすすめな人>初期費用を1万円台前半に抑えたい人文字印刷メインで使いたい人<おすすめできない人>操作やエラー確認を、液晶モニターで楽に行いたい人印刷スピードにこだわる人写真をきれいにプリントしたい人