軽量で頭にぴったりフィットすると評判のロードバイク用ヘルメット、BELL 自転車ヘルメット DRAFT AF。しかし口コミが少なく、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
BELL 自転車ヘルメット DRAFT AFは、熱がこもりにくいのが魅力です。全体には、空気を通すベンチレーションが備わっています。実際に風を45秒間当てて走行時の状態を再現したところ、おでこ付近の温度はスタート時点よりも2.4℃も低下。比較した全商品の平均温度2.05℃(※執筆時点)を上回る涼しさで、夏場にも使いやすいでしょう。
一方で、重量が271gと重いのは懸念点。比較した「KASK RAPIDO」は217gとかなり軽量だったことをふまえると、着用時には首や肩に負担を感じる可能性があります。長時間サイクリングを楽しみたいなら、疲れにくい傾向があった250g以下の商品を選ぶのがおすすめですよ。
フィット感もいまひとつ。「アジア人に合うワイドなつくり」と謳っていますが、横幅が狭いうえに被りも浅めです。比較した日本ブランドの「オージーケーカブト REZZA-2」に比べると、アメリカ発のブランドのためか、日本人よりも欧米人にフィットしやすい形状でした。
実際に日本人モニター10人が着用したところ、「サイズを合わせてもぐらつく」「被りが浅めで、全体を覆われている感覚がなかった」との声が。顎ひもは柔らかめですが、後頭部のアジャスターが顎下に当たりやすい点も気になりました。頭が小さい人には合いやすいものの、購入前に一度試着したほうがよいでしょう。
機能性も物足りません。内側パッドはおでこ部分が取り外せず、虫よけネットも非搭載。暗闇で役立つ、リアライトや反射板もついていませんでした。通気性のよさは利点ですが、上位商品にはより日本人の頭に合うものも。フィット感や機能性を重視する人は、ほかの商品も検討してみてください。
実際にBELL 自転車ヘルメット DRAFT AFと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイロードバイク用ヘルメットと、フィット感・重量・涼しさ・便利な機能それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
BELL 自転車ヘルメット DRAFT AFの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
2023年4月より自転車に乗る際にはヘルメットの着用が義務化されましたが、あくまで努力義務のため、未着用でも罰則はありません。
しかし、ロードバイクは速く走ることに特化しているぶんスピードが出やすく、事故のリスクは高くなります。死亡のリスクを減らすためにも、ロードバイク用のヘルメットを着用しましょう。
今回ご紹介するDRAFT AFは、1954年に創業したアメリカ発のヘルメットブランドであるBellが販売。サイクリングからオートレーシングまで使える幅広いアイテムを取り扱っていますが、本品は自転車ヘルメットのなかでも、アジア人向けに幅を広く設計したアジアンフィットモデルです。
機能性を考え、全体には空気を通す大きめのベンチレーションを配置。コンパクトかつ丸みを帯びた形状にしており、スタイリッシュなデザインに仕上げています。
頭部をしっかり保護できるよう、本体外側のシェル部分は強度の高いポリカーボネート製です。緩衝材のEPSフォームをシェルの内側に注入して成形する、インモールド方式で作られています。ヨーロッパ(EU)の安全規格であるCE認証をクリアしていますよ。
重量の公称値は271g。サイズは1種類のみですが、頭囲はUA(54〜61cm)・M/L(53〜60cm)の2パターンで表記されています。
カラーは全部で4種類から選択OK。自転車や好みに合わせて選べるのがうれしいですね。
<カラー展開>
ロードバイク用ヘルメットを選ぶ際には、頭の形・サイズとの相性をチェックしましょう。自分の頭に合わないものを使用すると、十分に保護できないだけでなく、痛みを感じる場合があります。
頭の形には個人差がありますが、日本人は欧米人に比べると横幅が広めです。海外ブランドのヘルメットは欧米人向けに設計されたものが多く、デザインだけで選ぶと頭にうまくフィットしない可能性も。
自分に合うサイズを見つけるには、頭囲(頭の周りの長さ)を知ることが重要です。眉毛から指2本分ほど上の位置〜後頭部の出っ張っている部分を通るラインが頭囲になるため、ヘルメットを購入する前に必ず計測してくださいね。
今回は、BELL 自転車ヘルメット DRAFT AFを含むロードバイク用ヘルメット全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、フィット感の検証です。
日本人男性10人のモニターが、自分の頭囲に合うサイズの各商品を着用します。頭全体を包み込むようにフィットするか・ヘルメットの一部が当たって痛くないか・アジャスターの操作はしやすいか・ほどよい締めつけに調整できるかをチェックしました。
実際に使用したところ、被りが浅く、頭へのフィット感はモニターからの評価が伸び悩みました。「アジア人向けに設計したワイドサイズ」と謳っていますが、アメリカ発のブランドのためか幅はやや狭めで、欧米人向けの形状といえます。
比較した日本ブランドの「オージーケーカブト REZZA-2」は、幅が広めで日本人の頭にフィットしやすかったのに対し、本品はモニターから「サイズを合わせてもぐらつく」との声が寄せられました。
モニターのなかには「違和感なく着用できた」と答えた人も一部いたため、頭が小さい人には向いているでしょう。
<ヘルメットの形状についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
顎ひも・アジャスターのフィット感についても、評価が二分。顎ひもは柔らかく、着用時の肌あたりは良好でした。顎ひもは長さの調節もでき、自分の頭に合わせやすいのも利点です。
しかし、モニターのなかには「アジャスターが顎下に当たるのが気になる」「後頭部のアジャスターは位置が浅め」と指摘した人も。比較したほかの商品には、顎下にくる部分にクッション材がついたものもありました。
痛みはほぼ感じないものの、頭にフィットさせるため顎ひもをきつめにすると、アジャスターの存在をより強く感じるかもしれません。浅めかつ幅が狭い形状で万人受けするとはいえないため、可能であれば購入前に一度試着することをおすすめします。
<顎ひも・アジャスターのフィット感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、重量の検証です。ヘルメットを長時間着用するなら、できるだけ軽いものを選びたいですよね。そこで実際に付属品を外した状態で測定したところ、重量は271gと重めでした。
比較した商品内では重量が250g以下だと疲れにくい傾向があり、なかでも人気の「KASK RAPIDO」は217gとかなり軽量。対して本品は首や肩に負担がかかりやすいため、人によっては長時間のサイクリングだと疲れてしまう可能性があるでしょう。
続いて、涼しさの検証です。サイクルキャップの上から各商品を被り、大型扇風機で正面や上方から風を45秒当てます。おでこの上3か所の温度を測定し、温度変化の平均値を比較しました。
その結果、温度は2.4℃も低下し、涼しさは高評価を獲得。比較した全商品の平均温度である2.05℃(※執筆時点)を上回りました。ヘルメット全体に風を通すベンチレーションがついており、さまざまな場所から空気が入ります。通気性がよく熱がこもりにくいため、快適にサイクリングを楽しめますよ。
最後は、便利な機能の検証です。使いやすさを考えた工夫の有無を調べたところ、機能性は物足りず。比較した商品の大半で内側パッドを取り外して洗えましたが、本品はおでこの部分のみ取れません。ネットもついておらず、虫が侵入する可能性があります。詳しい結果は以下のとおりです。
車のドライバーに自分の存在をアピールできる、リアライト・反射板が付属していないのも気になるところ。夜間に走ることが多い人には不向きです。事故を防ぐためにも、反射シールやリアライトを自分で取りつけるのがよいでしょう。
BELLの自転車ヘルメット DRAFT AFは、楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。全面についたベンチレーションのおかげで涼しさに優れているので、検証結果を参考にぜひ検討してみてください。
ヘルメットは紫外線や雨などで経年劣化するため、定期的な買い替えが必要。安全認証のひとつであるSGマークでは、有効期限を購入から3年後と定めています。見た目はきれいでも本来の保護性能が失われている可能性があるため、古くなったヘルメットの使用は避けてください。
また、転倒などにより強い衝撃を受けたヘルメットも交換しましょう。自転車用ヘルメットは壊れて衝撃を吸収することで頭を守る仕組みになっており、一度でも衝撃を受けると本来の性能を発揮できなくなる恐れが。事故を防ぐためにも、買い替えのタイミングを逃さないようにしてくださいね。
最後に、ほかの特徴をもった商品をご紹介します。
フィット感を重視する人には、オージーケーカブトのREZZA-2がおすすめです。日本人に合うよう設計されており、使用感は多くにモニターから好評。インナーパッドは取り外しできるうえに、虫よけネットも備わっていました。後頭部には反射板もついているため、夜間の走行にも活躍します。
KASKのRAPIDOは、重量217gと軽いのが魅力。首や肩に負担がかかりにくく、サイクリングを快適に楽しめます。大きめのベンチレーションつきで空気が流れやすく、内部に熱がこもりにくいのも利点です。後頭部のアジャスターは上下に位置を調節できるため、自分の頭に合わせやすいですよ。
重量(実測値) | 215g |
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インナーパッド取り外し可能 | |
認証規格 | JCF公認 |
反射テープ付き | |
リアライト付き | |
虫よけネット付き |
良い
気になる
重量(公称値). | 215g |
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OGK KABUTO REZZA-2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
重量(実測値) | 217g |
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インナーパッド取り外し可能 | |
認証規格 | JCF公認、CE認証(EN1078) |
反射テープ付き | |
リアライト付き | |
虫よけネット付き |
良い
気になる
重量(公称値). | 220g(Mサイズ) |
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KASK RAPIDOをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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