TCL JAPAN ELECTRONICS S54シリーズ 32S5400を検証レビュー！32型テレビの選び方も紹介

中国の大手電機メーカーTCLの「32S5400」。テレビ放送やネット配信の映像を解析し、質感の高い映像美を表現すると謳う「Algo Engine Lite」を搭載しています。

出荷時の「標準」モードでは、輝度が高めに設定されているものの彩度が低いため白っぽく見える印象。人の肌がくすんで見えるので、血色が悪く見える場合もあるでしょう。「映画」モードに設定して正面から測定したところ、色のズレは少なめでした。しかし、角度がつくとコントラストが低下するため視野角がやや狭く、寝ながら見ることも多い寝室用には不向きです。

音質を検証したところ、テレビの内部で反響しているようなこもった音で、音量を上げても人の声が聞き取りづらい印象。低音のパワーも物足りず、映画鑑賞では迫力不足に感じるでしょう。

本体のOSにはGoogle TVが採用されており、YouTubeやNetflixなど好きなアプリをダウンロード可能。音声検索にも対応しているため、YouTubeの検索はスムーズに行えました。リモコンにはYouTube・Netflix・Amazon Prime Video・U-NEXT・hulu・ABEMA TVなどのボタンが配置されています。

2つのチューナーを搭載しており裏番組録画に対応。しかし、倍速再生や30秒送り/10秒戻りは非搭載で、小回りがききにくく不便に感じました。起動にかかる時間は、約3.8秒と待たされる感覚なく使用できます。

動画検索の利便性は高いですが、映画やライブ動画などを視聴するには、低音が足りず臨場感を感じにくいので不向きといえるでしょう。