スタイリッシュなデザインで人気の、Philips One 乾電池式電動歯ブラシ HY1100/03。インターネット上では「楽に磨ける」と評判です。しかし「磨き残しが気になる」との口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の電動歯ブラシとも比較。比較検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、電動歯ブラシ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ビューティ系の編集・ライターとして編集プロダクションで7年間従事。マイベスト入社後は薬事法管理者の資格を活かし、医薬品や介護用品をはじめレディースインナーや寝具にいたるまで、1000商品以上に及ぶヘルスケア系の商材の検証に携わっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
2,800円
Philips One 乾電池式電動歯ブラシ HY1100/03は、携帯しやすいものの、歯垢落ちを重視する人には向かない商品。人工プラークを塗った歯列模型を実際に磨いたところ、1本あたり5秒間のブラッシングでは汚れをあまりオフできませんでした。比較した商品内には、歯の表面に加えて溝や歯間の汚れを落とせたものも。「磨き残しが気になる」との口コミどおりの結果です。
機能性もいまひとつ。防水機能つきで丸洗いできるのは利点ですが、ブラッシングモードの切り替えや、自動で停止する過圧防止機能はありませんでした。比較したほかの商品には、歯磨きをサポートする機能が充実していたものがあったのに対し、本品は磨き心地を自分で調節する必要があります。
ヘッドが大きく動かしにくい点も気がかりです。商品を試したモニターからは、「小回りが効きにくい」などの声が寄せられました。磨いたあとの爽快感は支持されたものの、使いづらさを感じる場合がありそうです。「楽に磨ける」という口コミに大きくは頷けません。
一方、振動が細かく歯茎や歯にかかる圧が強すぎない点はメリット。電源の入れやすさや静音性にも優れ、初見でもとまどうことは少ないでしょう。本体重量は27gと比較したなかでもトップクラスに軽く、手が疲れにくい点も強み。持ち手が太い商品とは違ってスリムなので、手が小さな人にも向いています。
ECサイトでの価格は3,000円前後(※執筆時点)。比較した商品内には10,000円を超えるものが多かったなか、低価格でサブの電動歯ブラシとしても購入しやすいでしょう。ケースつきかつ乾電池で動くため、旅行用にもぴったり。とはいえ、歯垢をしっかり落とせる歯ブラシをお探しなら、上位商品を検討してください。
そもそも電動歯ブラシとは、名前どおりヘッドが自動で動く歯ブラシのこと。稼動方法は回転式・W音波式・音波式・超音波式などさまざまで、それぞれ振動数や動き方が異なります。自分の好みの磨き心地や口内状況に合わせて選ぶのが大切です。
今回ご紹介する乾電池式電動歯ブラシ HY1100/03は、毎分約13,000ストロークのマイクロ振動で歯を磨ける振動式アイテム。やさしく振動で磨いて歯垢を除去すると謳っています。ブラシ部分には凸凹のカッティングを施し、歯列にフィットしやすいつくり。30秒ごとに時間の区切りをビープ音で知らせるカドペーサー機能や、2分間でブラッシングが停止するスマートタイマー機能を搭載しています。
Philips(フィリップス)は、1891年に誕生したヘルスケアブランドです。130年にもわたる技術革新を駆使し、医療機関や大学病院と連携のもと、理美容製品・家庭用商品などを展開。2020年にはBoston Consulting Groupの「最も革新的な企業トップ50」でヘルステックカンパニー第1位にも選ばれました。
発売日は2021年11月。本体サイズは幅1.6×奥行1.6×高さ20.2cmです。バッテリーは単4形アルカリ乾電池1本で、2分間のブラッシングを1日2回行った場合、約3か月間の使用が可能ですよ。
携帯時に便利なトラベルケースが付属しているのもうれしいポイント。カラーバリエーションは全4色と充実しており、好みに合わせて選べます。
<付属品>
<カラーバリエーション>
電動歯ブラシの魅力は、手で磨くよりも短時間で効率よく汚れを落とせること。粘着力が増した歯垢は普通の歯ブラシでは落としづらくなるものの、電動歯ブラシならよりオフしやすくなります。
自動でブラシが動くため、歯に当てるだけという手軽さもメリットです。
電動歯ブラシのサブスクサービスもありますが、1年以上継続した使用をしたい人は購入するのがおすすめ。初期費用は高値になる場合があるものの、ランニングコストが抑えられるため、結果的にお得に使用できます。
とはいえ、1〜6か月の短期間で試すならサブスクを活用するのがよいでしょう。サブスクでも購入と同じように稼動方式が選べるので、初心者は自分に合うものを探してみてください。
今回は、Philips One 乾電池式電動歯ブラシ HY1100/03を含む電動歯ブラシ全32商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、歯垢の落としやすさの検証です。
人工プラークを塗った歯列模型の歯を、商品で1本あたり5秒間ブラッシング。磨き終わってから、モニターが歯の裏・奥歯・歯頚部(歯茎と歯の間)・歯の間・歯の溝に歯垢が残っていないかをチェックしました。
実際に使ったところ、歯頚部の汚れ落ちは低評価に。歯の表面はある程度汚れを落とせたものの、歯と歯茎の間の歯周ポケットに人工プラークが残りました。
比較したほかの商品には、歯茎付近も大部分の汚れをオフできたものがあったのに対し、物足りない結果です。
歯の溝の汚れ落ちもまちまちで、磨けているところと磨けていないところの差が大きいのが気になります。とくに深い溝はほぼ落とせていませんでした。
歯の間にもブラシが届かず、歯垢が残りました。比較した商品内に歯の間の歯垢を完全に落とせたものはありませんでしたが(※執筆時点)、本品も同様の結果です。歯間ブラシを活用するなど工夫が必要でしょう。
歯の裏側もほとんどすべてに歯垢が残り、低評価です。奥歯も側面は磨けているものの、溝や裏面は赤くあまり磨けていないことがわかります。
「磨き残しが気になる」との口コミどおりの結果で、総合的な歯垢の落としやすさの評価はいまひとつ。メーカーの謳い文句に反して歯垢はあまりオフできず、汚れ落ち重視の人には向いていません。
次に、磨き心地の検証です。
20〜40代のオーラルケアに興味がある男女のモニターが商品を使用。水磨きで2分間ブラッシングしてみて、口の中で動かしやすいか・歯茎や歯への圧が強すぎないか・磨き終わったあとに不快感がないかをチェックしました。
歯茎や歯にかかる圧の強さには、5人中3人のモニターが「満足」と回答。なかには「弱い」と答えた人もいましたが、振動が細かく圧が強すぎなかったのはメリットです。歯茎に痛みが出るほどの圧を感じたモニターは少数でした。
比較した商品内には振動がジンジンと伝わるものもありましたが、本品は初心者でも抵抗感は少ないでしょう。
<歯茎や歯にかかる圧の強さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
口の中での動かしやすさに満足したのは、5人中1人のみ。ヘッドがやや大きく、「小回りは効きにくい」「動かしにくい」との声が聞かれました。
比較した商品内ではヘッドが小さいものがモニターからの支持が厚く、大きめの本品は使いづらさを感じる場合があるでしょう。「楽に磨ける」という口コミに大きくは頷けません。
一方、磨いたあとのモニターの満足感は高め。「爽快感がある」「すっきり感がある」との声が多く聞かれ、手で磨くよりはさっぱり感を味わえそうです。
<口の中での動かしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、使いやすさの検証です。20〜40代のオーラルケアに興味がある男女のモニターが、商品で2分間水磨きします。グリップの持ちやすさ・腕に負担がかかりにくい重さか・振動音が不快に感じないか・ボタンの押しやすさをチェックしました。
検証の結果、使い心地は良好です。なかでも好評だったのは本体がとても軽い点。比較した商品内では50gを超えるものが大半を占めたのに対し、本品はわずか27gしかなく、全商品のなかでも最小値(※執筆時点)でした。モニターからも「手が疲れにくい」と評されています。
<重さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
電源ボタンは本体の真ん中にわかりやすく設置されており、操作性も申し分なし。使用中の稼動音にも、「音が気にならなかった」「静かだと思った」などとプラスの声が寄せられています。
持ち手は5cmと細身で、握りやすいのもメリットです。比較した商品内では、太さ9cm以下のものが手が小さくても持ちやすい傾向がありました。持ち手の表面には凹凸が施されており、濡れた手でも滑りにくいでしょう。
最後に、機能性の検証です。モニターが商品を手に取り、防水機能・過圧防止機能の有無や、ブラッシングモードの数をチェックしました。
パッケージを見たところ、水没に対する性能を示すIPX7の防水機能を確認。本体は丸洗い可能なうえ、お風呂場で使用できる点が便利です。
しかし、圧がかかりすぎるのを防ぐ過圧防止機能はなく、評価は伸び悩みました。加えてブラッシングモードの切り替えもできません。比較したほとんどの商品が振動数を変更できたなか、本品は力加減やヘッドの当て方を自分で工夫する必要があります。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Philips One 乾電池式電動歯ブラシ HY1100/03の取扱店舗は、Amazon・Yahoo!ショッピング・楽天市場といった大手ECサイトです。執筆時の価格は税込3,000円前後(ECサイト参照)。普段お使いのサイトをぜひチェックしてみてください。
Philips One 乾電池式電動歯ブラシ HY1100/03の使用方法は、難しくありません。歯にブラシヘッドを軽く当てて、手磨きと同じように手を動かしてブラッシングしましょう。なお、メーカーでは約3か月ごとのブラシヘッド交換を推奨しています。忘れないようにしてくださいね。
(参照:公式サイト)
なお、電動歯ブラシを使う際は、磨く場所によってブラシの角度を変えるのも大切。歯の表面などの平らな部分は垂直に、歯と歯茎の間は斜め45度にあてるのがコツです。前歯の裏側はブラシを縦にしてあてると、磨きやすいですよ。
最後に、より歯垢を落としやすかった商品をご紹介します。
ブラウン オーラルB iO6は、丸型回転の駆動方式を採用したアイテム。検証では歯の表面の汚れをオフでき、高評価を獲得しました。歯への圧がほどよく、振動音が控えめだったことから、磨き心地も好評。ブラッシングモードは5種類と充実していて、ワンランク上の歯磨きをしたい人におすすめです。
コスパで選ぶなら、infly PT02をチェック。低価格帯の商品ながら、検証では大半の歯垢を落とせたため、しっかり汚れをオフしたい人に向いています。ブラシの先端が細めで、ヘッドを口内で動かしやすかった点もメリット。正しい磨き時間を知らせるタイマーもついており、毎日使いしやすいでしょう。
駆動方式 | 回転式 |
---|---|
振動数・回転数 | 不明 |
過圧防止機能 | |
持ち手の太さ | 9cm |
本体幅 | 3cm |
本体奥行 | 3cm |
本体高さ | 24cm |
重量 | 132g |
交換ブラシの値段 | 1,364円(1本あたり) |
電源 | 充電式 |
使用時間 | 約48分 |
充電時間 | 約12時間 |
スタンドサイズ(設置面積) | 2.4×5×6.5cm |
搭載モード | 標準クリーン、しっかりクリーン、やわらかクリーン、歯ぐきケア、ホワイトニング |
付属ブラシ数 | 2個 |
対象 | 不明 |
機能 | ホワイトニング 、 歯茎ケア |
ブラシの年間コスト | 5,456円(3か月に1回交換した場合) |
スマホ連携機能 | |
防水機能(風呂対応) | |
素材 | 不明 |
静音設計 | |
LEDライト付き | |
トラベルケース付き | |
海外対応 | |
携帯用 |
ブラウン オーラルB iO6をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
駆動方式 | 音波式 |
---|---|
搭載モード | ノーマル、ソフト、クリーン、ディープクリーン |
良い
気になる
振動数・回転数 | 約35,000〜42,000回/分 |
---|---|
本体幅 | 2.7cm |
本体奥行 | 2.4cm |
本体高さ | 24cm |
重量 | 96.5g |
交換できるブラシの種類 | 1種類 |
電源 | 充電式(スタンドなし) |
使用時間 | 約120分 |
充電時間 | 約4時間 |
スタンドの幅 | |
スタンドの奥行き | |
スタンドの高さ | |
付属ブラシ数 | 1本 |
替えブラシ1本あたりの定価 | 660円 |
海外対応 |
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