口腔洗浄器とは、水流の力で歯間の汚れや歯垢を洗い流すオーラルケア用品。ジェットウォッシャーやウォーターピックとも呼ばれ、歯ブラシでは届きにくい場所を手入れできます。しかし、歯茎が下がる・血まみれになるといったデメリットがないのか気になり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、口腔洗浄器のデメリットと正しい使い方を解説します。購入を考えている人はぜひ参考にしてくださいね。

大手製薬メーカーにて8年間、衛生用品の研究開発職とマーケティング職に従事。なかでも人のヘルスケアをサポートする新商品開発を専門とし、日本と海外を合わせて10製品以上の新製品発売に携わる。 マイベスト入社後はこれまでの開発経験や商品知識を活かし、ヘルスケア商品全般の比較検証を担当。「ユーザーが知りたいことを適切な検証に基づきわかりやすく提供する」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。
口腔洗浄器・ジェットウォッシャーおすすめTOP5
パナソニック

10段階で水圧を幅広く調整可能。強い刺激が苦手な人にも
「ジェットウォッシャーを使うと歯茎が下がる」という噂がありますが、必ずしも事実とはいえません。口腔洗浄器は歯間の汚れを落としたり、歯茎をケアしたりできるため、正しく使えば歯茎へのメリットが大きいといえます。
そもそも、歯茎が下がる主な原因は、歯周病や不適切なブラッシング、遺伝的要因など。口腔洗浄器を使いはじめると歯垢がしっかり除去されることで、炎症が治まり歯茎が引き締まるため、下がったように感じることがありますが、これは健康な歯茎に戻りはじめたサインです。
ただし、過度に強い水圧設定や間違った使い方を続けていると、歯茎にダメージを与える可能性があります。歯茎に負担をかけないためにも、はじめは水圧を最弱に設定し、徐々に水圧を上げていくのがコツです。なお、ノズルは歯と歯茎の境目に45度に当て、直接歯茎に向けないようにするとダメージを抑えられますよ。
口腔洗浄器は、歯ブラシでは取り切れない歯垢や食べカスの除去・矯正器具の清掃などができるアイテムです。奥歯や歯周ポケットの汚れに適した口腔洗浄器と、狭い歯間の汚れが得意なフロスを併用することでより丁寧な口腔ケアができます。
ただし、口腔洗浄器にはいくつかデメリットもあるので、購入する前にチェックしておきましょう。
口腔洗浄器を使いはじめたばかりの頃は、歯茎から出血することがあります。特に歯周病の初期段階の人や歯肉炎がある人は、炎症している箇所が刺激されることで、適切なケアをしていても出血する可能性があるでしょう。
歯茎から出血しても通常は1〜2週間で出血しなくなるため、あまり心配する必要はありません。ただし、2週間以上出血が起こる場合は、歯周病が進行している可能性があるので歯科を受診しましょう。歯茎の異常に早めに対処することが、健やかな口内環境の維持につながります。
口腔洗浄器は勢いよく水を噴射するアイテムなので、洗面台や顔周りに水が飛び散りやすいといえます。特に口腔洗浄器を使い慣れていない人は、予想以上に水滴が飛び散り驚くかもしれません。
慣れるまでに毎回飛び散った水滴を拭き取る必要があるため、日々の掃除の手間が増えてしまいます。対策として、浴室で使うと掃除の手間を省けるでしょう。また、口腔洗浄器のノズルを口に入れてから、軽く口を閉じて使うと飛び散りを軽減できますよ。
水流で汚れを弾き飛ばす口腔洗浄器は、モーター音や水流音が発生します。特に夜間に使う場合や集合住宅では、隣人や家族にとって騒音になる可能性があるでしょう。
音を気にせず使いたい人には、静音設計のモデルがおすすめです。一般的には、コードレスタイプは据置型より音が気になりにくい傾向があります。使用音が小さい口腔洗浄器は以下のコンテンツで紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
口腔洗浄器はタンクの洗浄や乾燥、ノズルの管理、使用後の水抜きなどの定期的なメンテナンスが必要です。ケアを怠るとカビや雑菌が増殖しやすいため注意してください。
できるだけお手入れの手間を省きたい人は、水タンクの開口部が広くて洗いやすいものや、コップなどから給水できるタンクレスタイプを選ぶのがおすすめです。
口腔洗浄器が向いているのは、主に以下のような人です。
歯周病が進行する原因は、歯周ポケットの周囲にたまる汚れや細菌です。口腔洗浄器の水流は歯周ポケットの入口に届くため、普通の歯ブラシでは落としにくい汚れを洗い流せます。炎症の原因となる汚れを減らすことで、歯肉炎の予防や口臭対策にも役立ちますよ。
適度な水圧で歯茎に心地よい刺激を与えると、歯茎の血行促進につながります。また、ブラシでのケアと違い歯茎をこすらないため、軽度の腫れや炎症がある際もやさしくケアが可能。歯茎の健康維持にぴったりです。
口腔洗浄器選びで後悔しないためには、各デメリットをカバーできる機能をチェックすることが大切です。特に水圧調整機能の有無は、口腔洗浄器をはじめて買うなら必ずチェックしたいポイント。水圧が強すぎると痛みを感じやすいため、複数段階の調整ができるモデルが理想的です。
水の飛び散りを防ぐために、浴室で使用したい人はIPX7以上の防水機能がある商品を選ぶとよいでしょう。また、お手入れを少しでも楽にするために、ノズルやタンクが洗浄しやすい構造かも注目したい点です。家族を起こさないように使いたい人は、静音設計の口腔洗浄器を選びましょう。
口腔洗浄器・ジェットウォッシャーおすすめTOP5
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10段階で水圧を幅広く調整可能。強い刺激が苦手な人にも
