健康意識の高まりから、水道水からミネラルウォーターへ切り替する人が増えてきました。しかし、具体的に水道水とミネラルウォーターの違いが分からないという人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ミネラルウォーターと水道水の安全性や成分の違いを解説します。ミネラルウォーターへの切り替えを検討している人は、参考にしてみてください。
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ここでは、ミネラルウォーターと水道水の違いを解説していきます。
水道水とは違いミネラルウォーターにはさまざまな種類があります。
日本では農林水産省のガイドラインで定められており、「ミネラルウォーター類」は以下の4つに分類されます。
4種類の総称が「ミネラルウォーター」です。商品ラベルの品名の項目をチェックすれば、市販のミネラルウォーターがどの種類にあたるのか確認できます。
水道水とミネラルウォーターは製造方法・原水が異なります。
水道水の水源は地域によって異なりますが、ほとんどが河川やダムなどの地表水です。地表水にはさまざまな異物が混じっているため、浄水場できれいに処理されてから各家庭に提供されています。
一方、ミネラルウォーターの水源はほとんどが地下水です。食品衛生法に基づく規格基準でミネラルウォーター類の製造基準が定められており、ろ過されたあと85℃で30分の加熱殺菌、またはそれと同等以上の効力をもつ殺菌を経て製造されます。
ミネラルウォーターと水道水では安全基準が異なります。どちらも安全性は高いですが、安全基準はミネラルウォーターよりも水道水のほうが厳格です。
ミネラルウォーターの水質基準は殺菌・除菌工程の有無によって異なります。殺菌・除菌されているものは44項目の基準が存在し、殺菌・除菌されていないものの基準は15項目です。
一方、日本国内の水道水は水道法などで合計51項目の安全基準が定められており、ミネラルウォーターと比較してもより厳しい基準が定められているといえます。
水道水には塩素が加えられていることもミネラルウォーターとの大きく異なる点です。
日本国内では、原水に関わらず水道法を塩素消毒することが定められています。これにより水道水での感染症は急激に抑えられ、より安全な水道水が提供されるようになりました。
しかし、なかには塩素のにおいを敏感に感じ取ってしまい、どうしても抵抗がある人もいるようです。どうしても抵抗があるという人は、ミネラルウォーターを飲み水に利用するのがおすすめです。
ミネラルウォーターの硬度はさまざまですが、水道水の多くは軟水です。
水の硬度は、含まれるミネラルの量によって決定されます。ミネラルが多いと硬水、少ないと軟水に分類され、一般的に日本人に好まれるのは軟水のまろやかな口あたりです。
水道水のほとんどが軟水に分類されますが、ミネラルウォーターは地域によって硬度が異なります。
日本国内の水源となる河川は、短く流れが急であるため、ミネラルが溶け出しにくく軟水になること多いです。
ミネラルウォーターと水道水はどちらも向き不向きがあり、用途によって使い分ける必要があります。
例えば、飲み水や料理に使用する場合は、水道水よりもミネラルウォーターのほうが多くの日本人の舌に合うといわれています。一方で、価格面を重視する場合は、水道水を利用するほうがお得です。
用途ごとに自分にあった水を選び使い分けるとよいでしょう。
ここからはミネラルウォーターと水道水はどう使い分ければ良いのか解説していきます。
一般的に、そのまま飲んでおいしいと感じやすいのは残留塩素がないミネラルウォーターだといわれています。
水道水は浄水処理の過程で塩素を使用するため、塩素独特の風味が苦手という人が多いです。塩素が入っていないミネラルウォーターのほうがおいしくと感じる人が多いでしょう。
塩素処理の過程で発生する水道水の独特なにおいを「カルキ臭」と呼びますが、カルキ臭は煮沸や浄水器で取り除けます。しかし、消毒効果もなくなり雑菌が繁殖しやすくなるため、早く飲みきるようにしてください。
また、一般的に日本人の口に合うのは軟水といわれています。ミネラルウォーターを選ぶ際は、硬水ではなく軟水にするとよいでしょう。料理やコーヒーなどもミネラルウォーターを使うとよりおいしくなるといわれています。
手洗い・うがいは水道水を使用するのがおすすめです。
水道水は、浄水処理の過程で塩素が使用されています。水道水で手洗い・うがいをすると、感染症の予防にも有効です。
一方、ミネラルウォーターは塩素が含まれていません。
氷は水道水で作ると雑菌やカビが発生しにくいです。
水道水は浄水処理の過程で塩素が使われており、製氷機に入れていても、ほとんど傷むことがありません。一方で、ミネラルウォーターを製氷に使用すると、塩素による殺菌効果がないため、雑菌が発生する可能性があります。
ミネラルウォーターで作った氷も品質自体は問題ないといえますが、こまめな清掃が必要です。より衛生的に製氷したい場合は、水道水を使用しましょう。
薬を飲む際には硬度が低い水道水を使用しましょう。
硬水と軟水の違いはミネラルの量の違いであり、ミネラルが多い水は硬水、少ない水は軟水と呼ばれています。
ミネラルは薬の効果を一部弱める作用があるため、薬を飲む際に硬水を使用することは推奨されていません。日本の水道水のほとんどは軟水であるため、水道水であれば硬度を気にする心配はないといえます。
ただし、ミネラルウォーターであっても軟水に含まれる程度のミネラルであれば、薬の効果を損なわず使用することが可能です。
ミネラルウォーターと水道水の違いが理解できましたか。ミネラルウォーターを常備したいと思った人はウォーターサーバーの導入を検討しましょう。
以下の記事では、人気のウォーターサーバーや宅配水29商品を比較して、おすすめのウォーターサーバーをランキング形式で紹介しています。ウォーターサーバーに興味を持っている人は、ぜひ参考にしてください。
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