3,000回以上充放電できるリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した、PowerArQ S7 ポータブル電源 716Wh。「キャンプでも活躍する大容量」と好評である一方で、「バッテリーの持ちがいまいち」「防水性能がなくて惜しい」といった口コミも見かけ、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の2つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のポータブル電源とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ポータブル電源選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
PowerArQ S7 ポータブル電源 716Whは、キャンプから車中泊までマルチに使いたい人におすすめです。電池容量が0%になるまでヒーターを稼動させ、実際に使える電池容量を算出したところ、公称値の716Whに対する電力使用効率は90.1%と高数値に。比較したなかには公称値の約60%しか使えない商品もあったなか、13Wのスマホを約50回充電できる大容量で口コミを覆しました。電気毛布はひと晩、ポータブル冷蔵庫は約半日使え、しっかり役割を果たすでしょう。
ただし、電池容量は716Whと1000Whには届かず。災害時や長期間におよぶ停電時にも使えるほどの大容量ではありません。メーカーでもドライヤーやレンジのような高電圧の家電には、より大きな容量の商品を推奨しています。あくまでアウトドアシーンでの補助として考えるのがよさそうです。
とはいえ機能は充実しており、車のシガーソケットから本体に充電が可能。ランタン代わりに使用できるLEDライトも付属しているため、夜のキャンプに使っても明かりを確保できますよ。比較したなかでは珍しいワイヤレス充電にも対応しており、車中泊での狭い車内空間を有効に活用できそうです。
一方で、防水機能は非搭載。とはいえ、比較したほとんどの商品が防水仕様ではありませんでした。故障のリスクがあるため、海や釣りで使うときは雨や水に濡れないように要注意。気になる人は、室内・車内の使用に限るのがおすすめです。
執筆時点の価格は、税込79,200円(※公式サイト参照)とやや高価格。とはいえ、容量が多く機能もひととおり揃っているので、庭先でバーベキューをしながら扇風機を使ったり、DIY工具を接続したりと日常でも活躍の幅が広がるでしょう。また、キャンプギアになじみやすい洗礼されたデザインも魅力的でした。ポータブル電源選びで迷った際は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
実際にPowerArQ S7 ポータブル電源 716Whと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
PowerArQ S7 ポータブル電源 716Whよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
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在宅避難用に。定格出力が高くほとんどの家電を使える
今回ご紹介するPowerArQ S7 ポータブル電源 716Whは、10年使えると謳うリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したアイテム。3,000回以上も充放電ができる長寿命を売りとしています。また、酸素が発生しないため、発火や爆発などのリスクを抑えられることも特徴です。
販売元は、福岡県に本社を置く加島商事。ポータブル電源・ソーラーパネル・ポータブル冷蔵庫などアウトドアに役立つギアを販売する日本の企業です。商品には日本語表記の説明書が付属されているうえ、無期限のカスタマーサポートが受けられる点も魅力。日本製にこだわる人でも安心して使用できるでしょう。
電池容量は716.8Wh。シリーズのなかで1番コンパクトなPowerArQ mini2の2倍以上の容量です。付属のACアダプタでは、約3~4時間で充電が可能。ソーラパネルで約6時間、シガーソケットでは12V車で約8~8.5時間、24V車で約4~5時間で充電できます。
PowerArQ mini2のACポートは2口なのに対し、こちらは5口と充実。定格出力は700Wあるため、複数の家電を同時に使用できる点も魅力です。また、ワイヤレス充電や急速充電にも対応。ケーブルがなくても最大15Wで充電できます。
周波数は50Hz・60Hzの両方に対応しており、幅広い家電に対応可能。背面のLEDライトは500ルーメンの明るさで、停電時の非常用照明としても活躍します。詳細は以下を参照してください。
カラーは、今回検証で使用したコヨーテタンとオリーブドラブの計2色展開。キャンプギアになじみやすい洗練されたデザインも魅力です。
PowerArQ S7 ポータブル電源 716Whの使用可能時間と、充電可能回数は以下のとおりです。
<使用可能時間>
<充電可能回数>
実際にマイベストが行った比較検証では、電力の使用効率のよいポータブル冷蔵庫であれば、10時間以上使い続けられました。1泊のキャンプなら夜まで稼動し続けられるため、夕飯時まで食材をしっかり保冷できるでしょう。
一方で、メーカーでは消費電力が大きいドライヤー・電気ポットなどを使いたい場合は、1,000Wまで使える「PowerArQ S10 Pro」をおすすめしていました。使いたい家電と照らし合わせて、容量を決めてください。
今回はPowerArQ S7 ポータブル電源 716Whを含む、ポータブル電源全61商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
電力の使用効率は非常に優秀。ハロゲンヒーターに接続したところ、公称値716Whに対して90.1%の電力を使用できました。「バッテリーの持ちがいまいち」との口コミもありましたが、電力のロスが少ないため1回の充電で長く使えるでしょう。
比較したなかには公称値の約60%の電力しか使えない商品もあったのに対し、こちらは80%を大きく上回りました。13Wのスマートフォンを約50回も充電できるため、急な停電にも十分対応できます。
ひと晩電気毛布を使ったり、ポータブル冷蔵庫を約半日使ったりするには十分な容量。とはいえ、連泊や災害時に使う数日分の電力を確保したい人には、より容量の大きい商品がおすすめです。
アウトドアシーンで必要な機能はひと通りそろい、「機能が充実している」との口コミにも頷けました。目的地までの移動中にシガーソケットから充電できるため、車中泊にも重宝するでしょう。ソーラーパネルが使えて太陽光から充電できるうえ、LEDライトが照明代わりとなり、節電したい停電時でも明かりを確保できるのはうれしいポイントでした。
充電しながら給電できるパススルー機能も搭載。バッテリーへの負担が大きくなる傾向はあるものの、停電時や電源がない屋外では欠かせない便利機能です。なお、メーカーでは、パススルー充電を行うことでバッテリーに負荷がかかるものの、バッテリーの寿命に大きな影響を与えることはないことを検証済みだと案内しています。
詳細な検証結果は以下のとおりです。
<搭載機能一覧>
比較したほとんどの商品同様に防水性能は搭載されていないため、水濡れは厳禁。故障のリスクがあるため、海や釣りなど水辺での使用は避け、屋外に出しっぱなしにしないようにしましょう。
「防水性能がないのが惜しい」との口コミもありましたが、屋内での使用に限れば十分使い勝手のよいアイテム。気になる人は室内や車内での使用がおすすめです。
ACポートの定格出力 | 700W |
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電池の実容量 | 645Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
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カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、シガーソケット、ソーラーパネル |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット、DC5521 |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | -20~45℃ |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 中心についた片手用の持ち手、折り畳み可能な持ち手 |
充電時間(公称値) | 約3〜4時間(専用アダプター) |
幅 | 31.4cm |
奥行 | 21.2cm |
高さ | 23.0cm |
屋外や水辺でも使用したい人には、DEENO X1500がおすすめ。IP54の防塵・防水等級を取得しており、水濡れによる故障のリスクが低い点が魅力です。
電力の使用効率は94.6%と非常に優秀。効率的に電力を使用できます。また、電池容量が1,036Whと大きいため、2日程度の停電にも耐えることが可能。13Wのスマートフォンなら、約75回も充電できる大容量です。
充電はソーラーパネルや車からも行え、LEDライトやワイヤレス充電機能つきと機能も豊富。使用シーンを問わず、活用できるアイテムです。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでも購入できます。取扱店舗により価格が異なるため、購入前によく比較してみましょう。
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