Nikon MONARCH M5 8×42をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に使用したところ、見やすさは比較したなかでもトップクラスでした。とくに解像感に優れており、細部までクリアで裸眼で見るより美しく感じられます。対象物だけでなく、その周囲も歪みは一切ありません。隅々まで視界が良好でした。

比較したなかではレンズ径が30mm以上あると、光を多く集められ暗い場所でも見やすい傾向がありました。本商品は42mmの大口径レンズを搭載しているだけあり、順光・逆光どちらでも色味の不自然さは感じられず。コントラストの低下や実物との色の差もなく、謳い文句どおり自然で鮮明な見え方でした。「視界が明るい」との口コミにも頷けます。

視界の広さも申し分ありません。倍率が10倍以上の双眼鏡によりも見える範囲が広い8倍タイプのため、映像の広がりは十分。野鳥観察やスポーツ観戦時に広範囲から対象物を探せるうえ、動いても視界から外れにくいでしょう。

比較したなかでは、双眼鏡の視界の広さを角度で表した見掛け視界が60度以上の商品は視界が広い傾向が。本商品は旧JIS規格で51.2度・ 新JIS規格で48.2度と比較した上位商品には及ばないものの、十分迫力のある見え方でした。ライブやコンサートでも臨場感を味わえますよ。

使いやすさも非常に優秀。目とレンズ間の距離を示すアイレリーフは19.5mmと十分な長さです。比較したなかでも本商品のようにアイレリーフが長めの商品は、レンズにまつ毛が当たらず快適に使用できる傾向がありました。実際に試したモニターからも、「眼鏡をかけていてもしっかりと覗け、よく見えた」と好評です。

眼幅は約56～72mm間で調整でき、モニター全員が自分の目の幅に合わせられました。「少し硬い」といった指摘が複数あがったものの、調整後にズレにくいのはメリットです。ただし、子どもの目幅には合わない可能性があります。子どもが使用する場合は、眼幅が50mm程度まで縮められるものがおすすめです。

接眼レンズの開口部が広いのもメリット。モニターからは、「目をしっかり覆えて安定感がある」「フィット感がある」と満足度の高い声が寄せられています。

視野の広さや迫力についても高評価の声が多く、「覗いたときの迫力がすごい」「くっきりとクリアに見える」とモニターからの支持を集めました。

＜アイレリーフの長さ・目へのフィット感についてのモニターコメント＞

1. 「眼鏡を掛けた状態でも視界は広く見えて、まつげもレンズに当たらず快適。ピント調整・視度調整も問題なく、視力0.1以下の裸眼でも一切問題なく見えた」（30代男性）
2. 「アイレリーフがかなり長いので、できるだけ目を近づけられ、視界いっぱいに見れた」（20代男性）
3. 「目に当たる部分のカバーが大きいので、目のほぼ全体を覆えた。しっかりフィットするので、対象物に集中できた」（20代女性）
4. 「開口部が大きく、しっかりと目を覆える。目に当てても離しても視界が安定する感じで問題なく使用できた。開口部が大きいがゆえ、少しポジションがズレると黒く見える部分が生じるが気にならない程度」（30代男性）
5. 「全体的に広角でかなり視認性が高い。アイレリーフも気になるところは特になく、顔の形にフィットした」（20代男性）

コメントは一部抜粋

高性能の大型レンズを搭載しているためか、本体重量は630gと比較したなかでも重めでした。同じハイエンドモデルのニコン「MONARCH M7 8x30」でも465g、カメラ周辺機器メーカーのケンコー・トキナー「EX OP 8x32 DH III」でも455gに抑えられていたなか、本商品はかなりずっしりしています。

サイズも高さ145×幅129×厚さ54mmとコンパクトとはいえません。ずっと構えていると疲れてしまう可能性があるので、短時間にとどめるか別売りの三脚を使用するなどの工夫が必要でしょう。