パナソニック 可変圧力IHジャー炊飯器 おどり炊き SR-MPA102をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

炊飯直後はほろっとほぐれるほど粒だちがよく、しっかりとした甘みを感じられ好評。保温後も味・食感・見た目ともに劣化しておらず、おいしくたべられました。しかし、冷凍ごはんはダマができてしまい、食感が悪くなってしまいます。

炊き上がりのごはんは、水分をしっかりと含んでいながら粒だちがよく、箸を入れるとほろっとほぐれました。甘みが強く、「一粒一粒の旨みを引き出す」の謳い文句どおりお米本来のおいしさを堪能できます。

炊きたてを試食した専門家からは、「ほぐれ感と舌触りがよい」「水分量が多く、粒だちと甘さをしっかり感じた」との声が。しゃっきりとした食感のごはんが好みの人におすすめです。

また、12時間保温しても水分が残っており、つやつやとしています。甘みもしっかりと感じられ、酸化による味の劣化は感じません。箸を入れたときのほぐれ具合もほどよくキープしており、十分おいしく食べられます。

しかし、解凍した冷凍ごはんはダマになっており、粒感が失われていました。光沢と甘みはそこそこキープできており、見た目・味に大きな問題ありませんが、やや不満が残る結果です。

ごはんのおいしさにつづき、機能性もまずまずの評価に。高速炊飯機能を搭載しており、0.5～5合のごはんを24～37分で炊くことができます。保温は24時間可能です。

白米・無洗米は、銀シャリ・かため・やわらか・もちもちの4つの食感で炊き分けられますよ。調理機能はありませんが、白米・無洗米だけでなく玄米･金芽ロウカット玄米･麦ごはんをはじめとした全13種類のメニューを用意。

さらに、0.5～1.5合の少量をおいしく炊く少量コースや、冷凍保存に適したごはんを炊く冷凍用コースなど、全4種類の炊飯コースも備わっています。

圧力機能を活かした、お手入れモードを搭載しているのもポイント。水位線にあわせて水を入れボタンを押せば、たった約28分でクリーニング完了です。普段のお手入れだけでは取りきれない、にいおいや汚れをきれいにできますよ。

しかし、蒸気レス機能はありません。高圧力で炊飯するため、コースによっては多量の蒸気が出てしまうことも。壁や家具の近くは避け、周囲のものが当たらない位置で使いましょう。また、スマートフォンとの連携機能もありませんでした。

あわせて、5人のモニターが本商品を実際に使用し、使い勝手を向上させるような工夫があるかといった操作性もチェックしました。

画面表示とボタンがリンクしていたり、「炊飯ボタンを押す」の表示や炊飯ボタンの点滅によって次の操作を教えてくれたりする、親切設計が魅力。説明書を見ずとも直感的に操作することができました。お米の種類を選択してから炊き方などの細かい設定を行う点も、非常にわかりやすい印象です。

しかし、コマンドを選択する際に上下のボタンを連打しなければならないため、やや手間に感じます。また、デザイン性を重視しているためか、ボタンとボディが同色なので視認性の低さが気になりました。

モニター5人のうち、「満足」「やや満足」と回答したのは3人、「やや不満」「不満」と回答したのは2名と、評価が二分しました。コメントは以下のとおりです。

〈操作性についてのコメント〉

1. （モニターA）：お米の種類を選んでから→炊き方と選択できるのがとてもわかりやすく、説明書なしで直感でそのまま操作することができて、簡単に設定できた
2. （モニターB）：コマンドを選択する際、上下のボタンでひとつずつ選択していくしかなく、わずらわしい
3. （モニターC）：白米、早焚きは簡単な操作でできる。次に操作する順序も表示されるので親切
4. （モニターD）：デザイン性を重視したのだと思うが、ボタンと全体が同色なので視認性の低さが気になる
5. （モニターE）：メニューが多いが「コース」ボタンの下に上下の選択ボタンがあるデザインが画面表示と対応しているため、直感的に操作しやすい

コメントは一部抜粋

洗うパーツは、内釜・ワンタッチふた加熱板・蒸気ふたの3点。ワンタッチふた加熱板は食洗器で丸洗いできるうえ、重さ800gと手洗いしても手首に負担がかかりにくいのがうれしいところです。「洗う箇所が多い」という口コミとは異なる結果に。

本体重量は6.5kgと今回比較した5.5合炊き炊飯器のなかでも重めであるものの、取っ手がついているので持ち運びはスムーズ。しかし、天面にボタンや液晶画面がついており、拭き掃除がしにくいのはデメリットといえます。