「一括で複数キャリア比較ができる」と謳う航空券比較予約サイト、トラベリスト。「航空券が安く買える」と評判です。一方で「手数料が高い」との気になる口コミもあり、利用を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証してわかったメリット・デメリットをご紹介します。
さらに、主要な航空券比較予約サイトとも比較。キャンセル料や返金時期、割引クーポンの有無などについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得し、マイベストでは予約サービス・クリーニング・クリニックなどの無形商材のサービスを担当。以前はローンやクレジットカードなど日常生活に身近なサービスを比較検証してきた。「生活を豊かにするサービスを提供すること」を心がけてコンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
トラベリストは、航空券をお得に購入したい人におすすめ。航空券購入時に貯まるトラベリストポイントの還元率が3%と、比較したなかで最も高いのが特徴です。アプリで予約すればポイント還元率はさらに高い5%となり、航空券料金はWebから予約するより500円安くなります。2回目以降はポイントを利用して安く予約できて、「航空券が安く買える」との口コミにも納得です。
国内航空会社限定のサイトもいくつかあったなか、こちらは海外航空会社の予約にも対応。直行便・便変更可能などでの絞り込みや、料金の安さ・所要時間の短さなどでの並べ替えもできます。比較した多くの予約サイトと同じく、希望する航空券を見つけやすいでしょう。
予約サイトには、キャンセル料や賠償責任について明記あり。予約時の不安は少ないでしょう。ただし、実際にキャンセルしたあとの確認メールはなし。コールセンターがなく問い合わせフォームから連絡するしかないため、とくに緊急時には不便に感じる可能性があります。
航空会社ごとに設定された手配手数料・クレカ決済の事務手数料は、比較したなかではやや高め。事務手数料が1,500円以下のサイトもいくつかあったなか、こちらはクレカ決済で一律2,000円かかります。コストをかけずに航空券を予約したい人は要注意です。
とはいえ、ポイント還元率の高さは魅力的で、お得に航空券を予約したい人にはぴったりの予約サイトです。ポイントには180日間の有効期限があるため、お得に使うには半年に1回以上飛行機に乗る必要がありますが、年2回以上航空券を予約する人はぜひ利用を検討してみてくださいね。
<おすすめの人>
<おすすめではない人>
実際にトラベリストと比較検証を行ったサービスの中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
トラベリストよりも高い評価を獲得したサービスも!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
トラベリスト(Travelist)は、株式会社アップルワールドが運営する航空券比較予約サイトです。国内外の航空会社と提携しており、「最安値のチケットを手軽に予約できる」と謳っています。公式サイトでは、国内・海外の格安航空券のほか、ホテルや旅館の予約も可能です。
インターネット上では「怪しい」との評判を目にすることもありますが、運営会社の株式会社アップルワールドは、東証プライム上場企業である株式会社じげんのグループ会社です。利用に際してとくに心配する必要はないでしょう。
今回は、トラベリストを含む人気の航空券比較予約サイトを調査して比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
トラベリストについて調べてみると、よい点は主に4つ。ポイント還元によってお得に予約できる点や、海外旅行のチケットも予約できる点などが魅力です。
貯めたトラベリストポイントは、次回の予約時に使えるほか、PayPayポイントにも交換可能。PayPayポイントへの交換倍率は、アプリユーザーなら100%、Webユーザーなら50%です。
さらに、トラベリストのアプリから予約すると、ポイント還元率が5.00%にアップ。航空券料金もWebから予約するより500円安くなります。「航空券が安く買える」との口コミにもうなずけますね。お得に航空券をゲットしたい人は、ぜひトラベリストのアプリを使ってみてください。
個人情報の保護方針も明記されており、クレカのセキュリティ対策も実施。個人情報の保護方針は比較したすべてのサイトで明記されていましたが、クレカのセキュリティ対策を実施しているのは3分の2ほどのサイトだけでした。
なお、予約完了後に届くメールに記載されている受付番号(予約番号)は、空港でのチケット発行時に必要です。紛失するとチケットが発行できないため、メールを紛失したら早めにお問い合わせフォームから再発行を依頼しましょう。
国内航空会社は、調査したFSC2社・MCC4社・LCC3社のすべてに対応。比較したほかのサイトと同様に、あらゆる価格帯の国内航空会社から好きなものを選べます。
さらに、トラベリストでは海外航空会社の予約も可能。比較したなかで、海外航空会社に対応していたのは全体の3分の2ほどでした。国内旅行はもちろん、海外旅行を計画している人にもぴったりの航空券比較予約サイトです。
<対応している国内航空会社>
検証時点
航空券の見つけやすさでも高評価を獲得しました。
絞り込み機能では、直行便・便変更可能などの条件が設定できます。対応していない予約サイトもいくつかあったため、トラベリストの利点といえるでしょう。便変更可能なものだけで絞り込めば、仮予約用のチケットを抑えておきたい際にも役立ちます。
所要時間・受託手荷物枠・機内持ち込み手荷物枠などでの絞り込みはできませんが、比較したなかで対応していたサイトはごくわずかです。目立った弱みと捉えるほどではないでしょう。
また、比較した多くのサイトと同じく料金の安い順・出発時刻の早い順での並び替えが可能。カレンダー比較や空席表示にも対応しています。半数以下のサイトでしか使えなかった、所要時間の短い順での並び替えも可能です。総合的に見て、検索機能の充実度は、比較した多くの予約サイトと同程度に充実しているといえます。
ただし、ほとんどの予約サイトと同様に、到着時刻での並び替えや価格変動アラート機能には非対応。比較したなかで唯一、出発時刻の遅い順での並び替えができない点も要注意です。
トラベリストについて調べてみると、気になった点は3つ。手数料が高い点やキャンセル後のサポートが薄い点、ポイントに有効期限がある点が惜しいポイントです。
クレジットカード決済の事務手数料は一律2,000円。比較した予約サイトの平均が約1,600円だったことを考えると、事務手数料も高めです。「手数料が高い」との口コミのとおり、手数料を抑えて予約したい人にはあまり向きません。
座席指定はできるものの、手配手数料がかかります。窓際や出入口付近など座席の希望がある人は、マイページの問い合わせからリクエストしましょう。
検証時点
比較したほとんどのサイトでキャンセル後の確認メールがあったため、確認メールがないのは少し気になります。本当にキャンセルできているか心配な人は、お問い合わせフォームから確認しましょう。
コールセンターを設けていないのも惜しいポイント。比較したほとんどの予約サイトに電話で問い合わせができるコールセンターがあったものの、こちらは問い合わせフォームしかありません。とくに緊急時は手間に感じる可能性があります。
航空券購入で貯まるトラベリストポイントに、有効期限がある点にも要注意です。
ポイント有効期限は、最後のポイント利用・付与日から180日で、期間中にポイントを使ったり新たに付与されたりすると期日が延長されるシステム。半年に1日、年に2回以上は飛行機に乗る人でないと、ポイントのお得さによるメリットはありません。
比較したサイト全体の傾向として、ポイントは1年で有効期限が切れる場合がほとんどでした。それほど飛行機に乗る頻度が高くない人は、ほかのサイトを含めてチェックするとよいでしょう。
航空券予約のポイント還元率(通常会員) | Web:2.5%、アプリ:5% |
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航空券とホテルのセット予約可能 | |
コールセンターの対応時間 |
良い
気になる
予約可能な国内の航空会社 | JAL、ANA、スカイマーク、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤー、peach、Jetstar、スプリング・ジャパン、IBEX、天草エアライン、オリエンタルエアブリッジ、フジドリームエアラインズ |
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予約できるサービス | 航空券、ホテル・旅館 |
国内の事務手数料(クレカ決済) | 2,000円 |
出発時刻順での並べ替え可能 | |
変更可能な便での絞り込み可能 | |
直行便での絞り込み可能 | |
飛行機の空席数表示あり | |
航空券検索条件の保存可能 | |
経由1回での絞り込み可能 | |
座席設備の記載あり | |
受託手荷物枠の絞り込み可能 | |
機内持ち込み手荷物枠の絞り込み可能 | |
支払い方法 | クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込、あと払い(ペイディ)、AmazonPay、PayPay |
問い合わせ方法 | メール |
キャンセル方法 | インターネット |
アプリ対応 | |
飛行機の座席指定可能 | |
事前チェックイン可能 | |
提携している主なクレジットカード | VISA、JCB、Mastercard、American Express、Diners Club、Discover |
クレジットカードのセキュリティ対策あり | |
旅行業の登録種別 | 第1種 |
JATAの会員登録あり | |
日本での旅行業登録あり |
ここでは、トラベリストが向いていない人におすすめの航空券比較予約サイトを紹介します。
エアトリは、キャンセル後の対応のよさが高評価に。信頼感で航空券比較予約サイトを選びたい人におすすめです。
予約時に届くメールにキャンセル料の記載があるだけでなく、キャンセル後は確認メールが届きます。確認メールにもキャンセル料の記載があるのもポイント。値段・きちんとキャンセルできているかをマイページで確認する手間がかかりません。
予約のお得さも高評価に。トラベリスト同様に航空券予約でポイントが貯まり、ポイント還元率は2%と高めです。ポイントの有効期限は1年間でトラベリストよりも長いため、年1回の航空券予約でもお得に利用できますよ。
一方、トラベリスト同様、手配手数料やクレカ決済の事務手数料も高めです。エアトリを利用する際は、キャンペーンやポイントを活用して航空券代を抑えましょう。
エクスペディアは、航空会社ごとの手配手数料・クレカ決済の事務手数料が0円なのが特徴。比較したなかで手数料が無料だったのはエクスペディアのみでした。どの航空会社にいつ予約しても安いため、コストを抑えたい人におすすめです。
料金が変わったときに通知してくれる料金変動アラート機能も搭載。狙っているチケットを少しでも安く入手したい人におすすめです。料金変動アラート機能を搭載していたサイトは、比較したなかでもごくわずかでした。
賠償基準が曖昧な点は少し気になりますが、24時間年中無休のコールセンターがあるのはメリットといえるでしょう。
一方、ポイント還元率は0.20%と低め。お得に予約したい人はたくさん使ってランクを上げ、ポイント還元率アップを目指してみてください。
トラベリストで航空券を予約・キャンセルする流れを紹介します。
国内航空券を予約するときの流れは、以下のとおりです。
<国内航空券の予約手順>
まず、往復・片道を選択のうえ、出発地・目的地・出発日などを入力して「国内航空券を検索」を選択。表示される検索結果から、希望条件に合う航空券を選びましょう。
次に、申込み情報を入力します。入力が必要な情報には、代表者情報・同乗者情報。支払い方法などがあります。選択できる支払い方法は以下のとおりです。
<支払い方法>
申込み情報の入力が終わったら、予約内容を確認すれば完了です。予約詳細はメールで届きます。
チケット受け取りは空港で行います。メールに記載の予約番号、または確認番号をチェックインカウンターで伝えると、チケットが発行されます。チケットの発行は、自動チェックイン機でも可能です。
<海外航空券の予約手順>
まずは、ホーム画面上部の「海外格安 航空券」を選び、海外航空券の予約ページに移動。出発地・目的地・出発日などの条件を設定して航空券を検索します。希望条件に合う航空券が見つかったら選択してください。
次に、会員ログインして申込み情報を入力します。代表者情報・同乗者情報では、パスポート記載のローマ字どおりの入力が必要です。不備があると搭乗できないケースもあるため、注意して入力してください。
支払い方法はクレジットカード決済のみ。使えるのは搭乗者本人のクレジットカードで、同乗者分も一括で支払う必要があります。
入力が完了したら予約を確定させましょう。予約確定後、詳細情報が記載された予約発券完了メールが届きます。海外航空券は、予約と発券のタイミングが同時です。メールの内容に間違いがなければ、発券されているe-チケットを取り出しましょう。
<キャンセル依頼フォームに入力する情報>
キャンセルの受付時間は、搭乗券がJALの場合は10時~15時、JAL以外の場合は10時~17時です。JALは前日営業日15時までにキャンセルしないと、出発後キャンセルとなってしまう点には注意してください。
決済前であれば、購入期限を過ぎると自動キャンセルとなるため、キャンセル手続きは不要です。決済後の場合は、所定の手数料が発生するため注意してください。
キャンセル料は、キャンセルの理由や払い戻し対象かどうかによって異なります。具体的なキャンセル料は以下のとおりです。
<ユーザー都合の場合のキャンセル料(払い戻し対象)>
<ユーザー都合の場合のキャンセル料(払い戻し対象外)>
<欠航などユーザー都合以外の場合のキャンセル料(払い戻し対象)>
<欠航などユーザー都合以外の場合のキャンセル料(払い戻し対象外)>
<海外航空券のキャンセル手順>
自分の都合で予約をキャンセルする場合は、キャンセル依頼時に「通常キャンセル」を選択。予約時の規定にしたがったキャンセル料が表示されます。払い戻し予定額が確認できるのは、航空会社からトラベリストへの返金後です。
欠航によるキャンセルの場合は、「運休時キャンセル」を選択します。依頼画面では、運休となった航空会社・日付・便名の入力が必要です。キャンセル依頼後、トラベリストから航空会社に確認して、払い戻しに関する案内があります。
複数人の予約から一部だけキャンセルする場合は、「一部キャンセルのリクエスト」を選択。キャンセル依頼のメッセージ欄に、キャンセルしたい人の名前をパスポート記載のとおりに入力しましょう。
キャンセル料は、各航空会社規定のキャンセル料とトラベリストの取消手続料金です。トラベリストの手配料金や事務手数料は返金対象外。航空会社からの返金には、早くて1か月、遅いと6か月~1年かかる場合もあります。
トラベリストに関するよくある質問とその回答を紹介します。
普通料金での予約でも航空会社取消手数料はかかりませんが、特割ワイドは航空券の料金が安いのも魅力的。料金を抑えながらキャンセル手数料もカットできる特割ワイドは、ぜひ利用したいメリットが多い券種です。
<メールが届かないときの確認事項>
上記を確認してもメールの受信が確認できない場合は、トラベリストの予約確認画面からメールと同じ内容を確認できます。アドレスを変えて再送してほしい場合やFAXに送ってほしい場合は、問い合わせフォームからその旨を依頼しましょう。
トラベリストで使える割引クーポンやクーポンコードは、クーポンサイトで配布されている場合があります。公式サイトでもpaidyのキャッシュバック・Amazonギフトカードがもらえるキャンペーンなどを開催していることがあるため、タイミングが合えば活用するとよいでしょう。
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