ナビタイムトラベルは目当ての航空券を見つけやすいものの、お得に購入したい人には不向きです。航空券代のほか、事務手数料1,100円に加えて手配手数料が片道で3,290~3,300円ほどかかります。比較したなかには手配手数料無料のサイトもあったことを思うと、「手数料が桁違いに高い」という口コミどおりです。手数料がかさんだ結果、航空券の料金はほとんどが比較した各サイトの全体平均額を上回っています。たとえば、検証時点でのソラシドエアの羽田空港→宮崎空港の料金は、24,710円でした。比較したなかには19,000円台で予約できたサイトもあったため、お得感はいまひとつです。予約確定の前後で、料金が変わる点にも注意。実際に支払う金額は検索時点での料金ではなく、予約確定メールに記載されている事務手数料込みの金額です。サイト内でポイントを貯められるシステムがありますが、還元率が非公開である点も惜しく感じました。コールセンターの営業時間が、平日の10時~18時までに限られる点も気がかりです。比較したなかには、24時間365日対応のサイトもあったため、「土日祝電話対応していないので問い合わせできない」という口コミにもうなずけます。一方、旅行計画を作成する機能は便利。目的地を指定するだけで旅行プランを立ててくれるうえ、作成したプランは、旅のしおりとしてLINEで送信・印刷などが可能です。また、航空券の探しやすさも十分。直行便や出発時間帯でも検索できるため、国際線を予約する際に重宝します。航空券の検索しやすさ・旅行計画の立てやすさは魅力です。ただし、手配料金は高めで、ポイントでどのくらいお得に予約できるのかは未知数です。コストをおさえてお得感を得たい人は、ほかの航空券比較予約サイトをチェックしてみてください。<おすすめな人>旅行プランの作成を手伝ってほしい人目当ての航空券をスムーズに見つけたい人<おすすめできない人>お得に航空券を購入したい人夜間や土日も問い合わせに対応してほしい人
Booking.comは、豊富なホテルのラインナップが魅力です。選択肢が多いぶん、理想のホテルを見つけやすいでしょう。比較したホテル予約サイトにはビジネスホテルの取り扱いが少ないところもありましたが、Booking.comは検証でチェックした各ジャンルのホテルを網羅。出張・観光・ご褒美のホテルステイなどあらゆるシーンで重宝するサイトといえます。会員割引や予約回数に応じた特典もあり、ホテル予約サイトをよく使う人にも候補のひとつになるでしょう。また、「検索しやすい」という口コミどおり、基本的な検索機能はそろっています。ただし、比較したサイトの半数以上では可能であった、素泊まりを指定しての検索ができない点は惜しいところです。肝心の料金は、特に安いとはいえません。同一条件で各ジャンルのホテルの料金を検索したところ、リゾートホテルやシティホテルは比較したサイトの平均より少し安い程度。ビジネスホテルは高めの水準でした。最安値をすぐに見つけたいなら、トラベルコのようなメタサーチを活用するとよいでしょう。日本の旅行業登録がない海外のサイトである点にも注意が必要です。トラブル時には日本の法律をもとに交渉ができない可能性があり、「トラブルが起こった時に冷たくあしらわれる」という口コミのように感じるかもしれません。万が一に備えたいなら、日本のホテル予約サイトを利用したほうがよいでしょう。なお、Booking.comにはポイントが貯まる仕組みがありません。比較したなかには、PayPayポイントや楽天ポイントなど汎用性が高いポイントが貯まるサイトもありました。ポイントを貯めてホテル予約以外の用途に使いたいなら、ほかのホテル予約サイトも検討してくださいね。<おすすめな人>豊富な選択肢から理想のホテルを見つけたい人ホテルを予約する頻度が高い人<おすすめできない人>素泊まり可能なホテルに絞って探したい人料金の安さを最重視する人ポイントを貯めて日常生活で使いたい人
エアトリは1年の間に何度も飛行機に乗る人におすすめ。会員登録をして航空券を予約すると、2%還元でエアトリポイントを獲得できます。比較したなかでは、そもそもポイントが貯まるサイトは少なく、そのなかでもエアトリのポイント還元率は高め。ポイントの有効期限は1年のみですが、1ポイント1円として次回の予約で使えますよ。航空券の探しやすさも申し分なし。出発時間順や安い順で並び替えでき、カレンダーで2か月先の料金もチェックできます。比較したなかでは珍しく、便変更可能で絞り込める点も魅力。また、国際線は出発時間帯や直行便かで絞り込めました。検索機能が充実しており、目当ての航空券をサクサク探せそうです。航空券を実際に予約・キャンセルしたところ、手続き後にしっかりと確認メールが届きました。キャンセル料金がいつ・いくら発生するのかも明確で、不明瞭だと感じる点がありません。コールセンターは土日祝も18時まで営業しているので、困ったときはすぐ連絡できますよ。ネットで検索すると「危ない」といった単語が出てきますが、日本のサイトであるため、エクスペディアやTrip.comなどの外資系サイトに比べてリスクは低め。仮にトラブルが発生した場合も、日本の法律に則った弁済を期待できます。気になったのは、航空券の高さ。比較したなかには手数料無料のサイトがあったのに対し、航空券代に5%の事務手数料が加算されます。各航空会社で条件をそろえて比較したところ、MCC(ミドルコストキャリア)・LCC(ローコストキャリア)ともに比較した各サイトの平均額を超えていました。また、「決済まで進まないと、最終的な料金が分からない」との口コミどおり、検索時と予約確定直前で料金が変動。検索時の料金には各手数料が含まれておらず、実際の支払額より低く表示されている場合があります。「取扱料金・手数料が高すぎる」という口コミも一理あるといえるので、安さ重視なら手数料無料のTrip.comやエクスペディアをチェックしましょう。<おすすめな人>1年に何度も飛行機に乗る人海外のサイトを使うことに抵抗がある人<おすすめできない人>料金の安さで選びたい人
「トラベルコ」は、自分に合ったホテルを探して安く予約したいすべての人におすすめ。複数のホテル予約サイトを横断して検索できるメタサーチで、安く予約できるサイトを簡単に見つけられます。実際にほかの予約サイトと同じホテルの料金を比較したところ、リゾートホテル以外の料金は安め。ホテルによってバラつきはあるものの、トラベルコで示された最安値はほかの予約サイトと比較しておおむね安めでした。複数の予約サイトでの料金を比較して安く予約できるサイトがひと目でわかるので、最安値と表示されたサイトに遷移して予約を進めると、理想のホテルに格安で宿泊できるでしょう。ホテルの見つけやすさはトップクラス。部屋タイプや食事の有無などの基本的な項目に加えて、予算や周辺の駅名も指定できるため、理想の宿泊施設を素早く絞り込めます。交通機関とセットで予約できるのも便利なポイントです。ホテル数も豊富。検証で指定した15軒のホテルはすべて取り扱っており、ビジネスホテル・リゾートホテルを問わず選択肢は十分にそろっている印象でした。キャンセル料の発生時期や金額はトラベルコでの検索結果に明記されていますが、予約自体は遷移先のサイトで行うため、日本の旅行業登録があるかどうかは遷移先のサイト次第といえます。ポイント還元率が期待できないのは惜しいところ。メタサーチであるため、トラベルコ自体のポイント還元制度はありません。ポイント還元を求める場合は、遷移先の予約サイトを吟味する必要がありそうです。とはいえ、幅広い候補のホテルからメタサーチで安い予約サイトがすぐにわかるのは大きなメリット。ホテル予約サイトに迷ったらぜひ最初にチェックしてください。
バス比較なびは、すぐに最安値や理想のバスを見つけたい人におすすめ。比較したなかで珍しい、複数のサイトを横断検索できるメタサーチ型です。安い順での並び替えにも対応しており、最安値のバスを簡単に探し出せます。複数のサイトを比較する手間が省けるため、「バス比較なびでチェックすればラク」という口コミにも納得です。検索機能が豊富なので、自分好みのバスを見つけやすいでしょう。トイレや充電設備・仕切り・カーテンの有無など、基本的な検索機能はもちろんそろっています。さらに、同じメタサーチであるトラベルコにはない、バス停の指定も可能。時間がないときでも、いち早く求めている条件のバスを予約できますよ。安さよりも、バスの快適さを重視する人にもぴったり。メタサーチゆえに掲載しているバス会社が多く、高級シートがあるバス5種類のうち4種類を予約できました。後ろを気にせずリクライニングを倒せるWILLER EXPRESSの3列シート「リボーン」や、フット・レッグレストを調節できるVIPライナーの3列シート「グランシアファースト」なども選択可能。複数の高級シートから選びたい人も、ぜひチェックしてください。メタサーチであるため、キャンセル料がいつから・いくらかかるのかなどのキャンセルポリシーは、遷移先の各サイトで確認する必要があります。予約をキャンセルする可能性がある人は、予約したバス会社の公式サイトも確認しておきましょう。バス比較なびは、安さ重視の人・バスのこだわりが多い人・使うバス停が決まっている人など、すべての人におすすめできる予約サイトです。スムーズに最安値や条件が合う高速バスを見つけたいときは、ぜひ利用してみてくださいね。<おすすめな人>安く高速バス・夜行バスに乗りたい人理想のバスを簡単に見つけたい人快適な高級シートで移動したい人<おすすめではない人>キャンセル料をスムーズに確認したい人
WILLER TRAVELは乗車の3か月前から予約を取れる人におすすめ。比較したバス予約サイトのなかでは珍しく、WILLER TRAVEL限定の料金割引がありました。座席は乗車の3か月前から発売され、予約順が1番の人は20%も割引に。15人目まで予約順に応じて割引が適用されます。前もって乗車日が決まっている人は、かなりお得に予約できる可能性がありますよ。バスの検索条件も豊富で、こだわりが多い人にもぴったり。出発・到着時間順で検索できるのはもちろん、シートタイプ・充電設備の有無・トイレ付きといった細かい条件で絞り込みできます。バス停で絞り込めない点は惜しいものの、自分に合う快適なバスを見つけやすいでしょう。快適さにこだわったシートも見逃せません。WILLER EXPRESSでは7種類のシートを用意。夜行バスで眠るときに寝顔を隠せるカノピー付きのものや、広々とした空間を確保したシートがあります。どのシートも、写真を確認してから予約できて便利です。ただし、自社の高級シート付きバス以外は取扱いなし。各バス会社の高級シートがあるバス5種類のうち、予約できるのはWILLER EXPRESSのリボーン・ラクシアのみでした。完全個室でプライベート空間を満喫できる「ドリームスリーパー」や、飛行機のビジネスクラスと同等のシートを採用している「グランシアファースト」は別のサイトで予約する必要があります。また、メタサーチではないため、どの予約サイトが最安値なのか把握できません。とはいえ、3か月前から予約できる人にはかなりお得。また、100円につきWILLERポイントが1ポイント貯まり、次の予約で使える点も魅力です。早くからバスに乗る予定が決まっている人は、ぜひ利用してくださいね。<おすすめな人>3か月先の便を予約する人自分好みのバスを見つけたい人<おすすめではない人>ほかの予約サイトの価格と比較したい人他社の高級シート付きバスも検討したい人