iMartine ハンディクリーナー HD100をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に使ってみたところ、どの床材においても、ホコリやお菓子のクズといった大きなゴミはほぼきれいに吸引できました。一方で、小麦粉などの粉じんゴミには弱く、畳やカーペットの奥に入ったゴミを吸い切れなかったのは気になるところ。

ドイツ製で日本向けに開発されていないためか、とくに畳での取り残しが目立ちました。机上など、凹凸のない面での使用に向いているといえます。

各床材の吸引具合を細かく見ていきましょう。

フローリングでは、毛糸やお菓子のクズはきれいに除去できています。しかし小麦粉の吸引漏れがところどころに見られたのが惜しいところ。1度で吸い切るのではなく、数回往復するとよりすっきり仕上がるでしょう。

畳もカーペットと同じく、大きなゴミは吸引できたものの、小麦粉の吸引漏れがかなり多め。中のゴミを掻き出せるほどのパワーはないので、凹凸がある床の掃除にはやや力不足といえるでしょう。

使い勝手は高評価。持ち手がスリムで握りやすいうえ重量も580gと軽く、棚の上のような高所でも重さを感じず扱えました。また本体の口が小さめで、付属の隙間アタッチメントを使わなくてもサッシの隙間にフィットしたのが印象的。家のどの場所にもアプローチしやすいでしょう。

ボタンを押すと強・弱・切の順番に切り替わり、直感的に操作できるのもメリット。サイズは500mLのペットボトル1本分ほどと、引き出しにも収納しやすい大きさです。

また充電は2.5時間の急速チャージに対応し、パワーに応じて14～30分間以上の連続使用が可能。USBケーブル付きで、ACアダプターやモバイルバッテリーからも充電できますよ。

ここからは、実際に掃除した箇所を細かくチェックしていきます。

吸引口は薄く幅広で、ソファの隙間に難なくフィットしました。水平にすると使っているうちに若干手が疲れてきますが、ソファを掃除するぶんにはそれほど気にならないでしょう。

サッシの狭い隙間にも、本体の先端がすんなり入りました。アタッチメントなしでも十分吸い取れる印象です。長く使っていると若干重みを感じますが、負担になるほどではありません。

重さを感じがちな棚の上でも、ほかの商品より楽に取り回しできました。軽量で持ちやすいため、高所の作業も手軽に行えそうです。

また稼動音は86.1dBあり、全体平均の約80dBと比べると大きめ。環境省によると、80dBはゲームセンター店内と同レベルの音量といわれています。周囲に響く可能性があるため、早朝・夜間の使用には注意しましょう。

お手入れとゴミ捨ての総合的な評価はまずまずの結果です。

集じん方法は、2種類のフィルターを使ったサイクロン式が採用されています。ヘッドのつくりがシンプルで、フィルターはどちらも水洗いが可能。分解してお手入れしやすいのがメリットです。

しかし、じゃばらフィルターについたゴミを手で払う際に、ゴミが舞いやすいのはネック。集じん容積も0.12Lと小さく、すぐにゴミが溜まってしまう点も気になりました。家事や育児の間にサッとゴミ捨てしたい人には、使いにくい可能性があるでしょう。