エールベベ サラット3ステップ クワトロ プレミアムWをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

旧安全基準のR44に適合しています。

一般的に、ジュニアシートの安全基準は旧基準のR44と新基準のR129があり、この2つの違いは安全性の試験方法です。R44は前後方向のみの衝撃を想定して試験が行われるのに対し、R129は前後だけでなく横（ドア側）からの衝撃も想定されています。

R129に適合しているものに比べると、横からの衝撃については不安が残りますが、膝の上に乗せるインパクトシールドがついているため、安全性はおおむね問題ないでしょう。なお、後ろ向きの設置には対応していません。

取り付け方法は、シートベルトでの固定です。固定されたかがひと目でわかるインジケーターなどはついていませんが、シートベルトを通す部分が1か所だけなので、締め込んだあとの確認は簡単でした。

設置後はグラつきにくく、シートベルトで固定するタイプのなかでは安定感があります。10kgを超えるほかの商品もあったのに対し、こちらは約5.2kgと軽いのもよい点です。

しかし、シートベルトをインパクトシールドの上に引っ張るときに、少し力が必要でした。

また取り付ける際に複雑な工程はありませんが、インパクトシールドを膝の上に乗せるときに子どもが動くと、若干扱いにくく感じるかもしれません。

乗せおろしやすさについては、今回比較したなかでトップレベルの結果です。座面が広くて障害物がないため、人形が楽に乗せられました。シートベルトを通す位置がわかりやすく、操作に迷いにくいのも魅力です。

仕事の前に子どもを保育園に送るときなど、慌ただしいシーンにもよいでしょう。

リクライニングの位置が変えられないほかの商品もあったのに対し、こちらは5〜20度の範囲で調節できます。また1〜11歳頃まで使えるので、ベビーシートを卒業するタイミングで購入すればそのあとは買い替える手間がかかりません。

そのほかに特別な機能はついていませんが、長く使えるものがほしい人には向いています。

電気あんかであたためたあとは、シートの温度が9.7℃上昇しました。温度が20℃近く上がったほかの商品もあったので、熱のこもりにくさは申し分なし。

シート全体にエアホールがあると謳われているとおり通気性が高く、汗をかいても子どもの体がムレてしまう心配は少ないでしょう。

ヘッドレストカバーや背もたれカバーを取るときに、ホックや面ファスナーを外す工程がありますが、とくに複雑さは感じません。ベルトを裏側から抜き取るなどの手間がかかるほかの商品に比べると、スムーズに着脱できました。

背面と座面の接合部の溝がやや深めですが、それ以外にお菓子のカスなどが入り込みそうな部分はありません。洗濯機でカバー類を丸洗いできるので、手入れを楽に済ませたい人にもぴったりです。