置き場所を選ばないデザインが人気の一人暮らし向け空気清浄機、SHARP(シャープ) 空気清浄機 KI-NS40。インターネット上では「お手入れが簡単」と評判です。しかし、「音が大きい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のダイキンや象印などの一人暮らし向け空気清浄機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、一人暮らし向け空気清浄機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
シャープ 空気清浄機 KI-NS40は、脱臭力を重視する人なら候補に入る商品です。本体サイズが大きいのは気になるものの、そのぶん脱臭力は優秀。実際に使用すると、アクリルボックス内にこもったくさやのニオイは、わずか3分で臭気判定士に脱臭できたと評されました。比較した商品のなかではサイズが大きいほど脱臭力が優れる傾向があり、こちらもペットやタバコなどのニオイ対策にぴったりです。
本体サイズは幅280×奥行260×高さ622mm。比較した大半の商品が幅・奥行ともに20cm台でしたが、タワー型で高さがあるぶん圧迫感が気になります。象印のPU-SA35-WAは37cmと幅広ながら、奥行・高さを抑えていて置きやすいデザインでした。こちらはメーカーが謳うとおりスリムではあるものの、部屋をすっきり見せたい人には不向きです。
「お手入れが簡単」との口コミに反し、掃除が必要な部品が7個と多いのもネック。比較したところ、本商品のように加湿機能つきのモデルはお手入れ箇所が多い傾向がありました。こまめなお手入れが苦手な人にはやや不向きです。センサー感度も低く、噴射したスプレーの検知には約30秒かかりました。20秒以内に反応した上位商品には及びません。
集じん力はおおむね良好。アクリルボックス内に煙を充満させて稼働すると、1分後には7割ほどの煙を吸い込み、4分後には煙がきれいに消えました。わずか1分で9割の煙を吸い込めたダイキンのMCK504Aにはスピードで劣るものの、部屋内の空気はしっかり吸い込みますよ。
稼働音が小さめな点もメリットです。「音が大きい」との口コミに反し、各モードの稼働音の平均は44.8dBと高評価の基準値50dBより低い数値でした。比較した大半の商品と同様に運転中の音は気になりにくいでしょう。おやすみモードは34.9dBとささやき声ほどの騒音レベルで、寝室用としても向いています。
ECサイトでの価格は30,000円前後(※執筆時点)とやや高価格帯です。比較したなかにはよりコンパクトで機能性に優れた商品もありました。一人暮らしの部屋でも使いやすいものをお探しなら、ほかの空気清浄機もチェックしてみてください。
部屋のホコリやウイルスの除去に効果的な空気清浄機。実は一人暮らしにこそおすすめのアイテムです。空気清浄機が空気中に浮遊するホコリやハウスダストを吸収することで、部屋の掃除が楽になる場合もあります。また、ニオイにもアプローチするので、ペットや食べ物のニオイが気になるときにも役立ちますよ。
シャープ 空気清浄機 KI-NS40は、置き場所を選ばないスリム&コンパクトサイズを謳った商品。部屋全体に風の流れが素早く行き渡るスピード循環気流を搭載し、遠くのホコリも引き寄せて大きな背面全体の吸込口でパワフルに吸引する設計です。プラズマクラスターイオンが静電気を除去しながら、効率のよい集じんを目指します。2021年には、雑誌たまひよの赤ちゃんグッズ大賞 空気清浄機部門別メーカー別で第1位に選ばれました。
シャープは、電気機器や電気通信機器の製造・販売を行っている日本の総合家電メーカーです。空気清浄機やエアコンなどの空調家電には、独自のプラズマクラスター技術を搭載しているのが特徴。浮遊カビ菌・浮遊ウイルス・アレル物質など、幅広い有害物質への効果を発揮するだけではなくニオイを分解する効果も期待できます。
プラズマクラスター25000搭載で、0.1~2.5µmの粒子を99%キャッチする(※)と謳っています。フィルターには、脱臭機能と集じん機能がひとつになった集じん・脱臭一体型フィルターを採用。プレフィルターはうしろパネルに貼る形で、汚れたら交換する使い捨てタイプです。
試験方法:日本電機工業会規格(JEM1467) 判定基準:0.1~2.5µmの微小粒子状物質を、32m³(約8畳)の密閉空間で99%除去する時間が90分以内であること。(32m³(約8畳)の試験空間に換算した値です。)
モニターの眩しさと風量を抑えて静かに運転するおやすみ運転、強めの風量自動運転で花粉やホコリなどを素早く吸い取る花粉運転も搭載しています。
加湿機能は、抗菌・防カビ加湿フィルターを採用。給水トレー内にはAg⁺イオンカートリッジを装着し、タンクやトレーのぬめりやニオイの原因となる水中の菌を抑制する設計です。
本商品と同等の風量を備える従来モデル「KC-G40」より、幅を119mm削減しています。
今回は、シャープ 空気清浄機 KI-NS40を含む一人暮らし向け空気清浄機全29商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、使いやすさの検証です。
商品を確認し、お手入れが必要な箇所の多さ・フィルターの交換頻度・サイズをチェックしました。
口コミには「お手入れが簡単」とありますが、掃除が必要な部品が7つと多く手間がかかります。比較したなかでも本商品のような加湿機能つきのモデルはお手入れ箇所が多い傾向がありました。掃除の楽さで選ぶなら、単機能タイプを選ぶのがおすすめです。
フィルターの交換頻度は約2年に1回が目安。比較したほかの商品は6か月~10年とものによって交換頻度に大きな差があり、こちらはそこまで負担となりにくい頻度といえそうです。
圧迫感のある大きさなのは気がかり。比較したなかには高さ40cm以下の商品もありましたが、こちらは62.2cmもあります。象印のPU-SA35-WAは幅37cmありましたが、奥行・高さを抑えたデザインで一人暮らしにも置きやすい設計でした。部屋をすっきりさせたいなら、高さのあるタワー型は避けたほうがよいでしょう。
続いて、集じん力の検証です。
煙で充満した状態のアクリルボックス内で商品を稼働させ、1分後に煙の量がどれだけ減ったかをチェックしました。
検証の結果、稼働1分後には7割ほどの煙を吸い込み、4分後には煙がきれいに消えました。わずか1分で9割の煙を吸い込めたダイキンのMCK504Aにはやや劣るものの、比較した商品の大半と同様に集じん力はおおむね良好です。
適用床面積が18畳の大きなサイズなだけあり、空気をしっかり取り込みます。花粉やハウスダストなどの対策をしたい人によいでしょう。
次に、脱臭力の検証です。
複合臭が強いくさやのニオイを充満させたアクリルボックス内で商品を稼働。臭気判定士に30秒おきにアクリルボックス内のニオイをチェックしていただき、脱臭できた時間を測定しました。
ニオイを充満させたアクリルボックス内で稼働させると、わずか3分で臭気判定士に脱臭できたと評されました。高評価基準の5分以内に値する記録です。ニオイを分解する効果が期待できるプラズマクラスターを搭載しているだけあり、脱臭力は優秀といえるでしょう。
比較したなかでは、本体サイズが大きいほど適用床面積が広く、脱臭力が高い傾向がありました。こちらも高さ60cm以上と大きく、適用床面積も18畳と広めなので、気になるニオイに素早くアプローチできます。ペットやタバコなどのニオイ対策におすすめですよ。
最後は、静音性・機能性の検証です。
50cm離れたところに騒音計を配置し、商品を稼動。小モード・中モード・強モードの稼動音の平均値を算出して静音性をチェックします。また、センサー機能が反応するまでの時間・加湿機能の有無の観点から機能性を検証しました。
おやすみモード・中モード・強モードの稼働音の平均値は44.8dBと、高評価基準となった50dBよりも低い数値でした。環境省によると44.8dBは図書館の館内程度の音といわれていて、「音が大きい」という口コミに反して稼働音はさほど気にならないでしょう(参照:環境省)。
比較したなかでは平均値が45dB程度の商品が多く、こちらも平均的な稼働音です。おやすみモードで使えば34.9dBとささやき声くらいのレベルなので、就寝時にも向いています。
制汗剤スプレーを噴射して商品のセンサーが反応するまでの時間を測定すると、約30秒かかりました。比較したなかには20秒以内に反応した商品が多かったのに対し、センサー感度はあまり高くありません。
一方、加湿機能がついている点はメリットです。室内に物を増やしたくない人は候補になるでしょう。
タイプ | 加湿空気清浄機 |
---|
適用床面積 | 18畳 |
---|---|
集塵フィルター | 不明 |
脱臭フィルター | 不明 |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ウイルスなど |
コードの長さ | 1.8m |
清浄時間 | 15分(8畳) |
運転モード | おやすみ運転、花粉モード |
フィルター交換頻度 | 2年に1回 |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ニオイ、湿度、温度 |
最弱モード運転音 | 19dB(静音モード) |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
27,300円
(最安)
販売価格:27,300円
ポイント:0円相当
送料別
(2,009件)
27,900円
(+600円)
販売価格:27,900円
ポイント:0円相当
送料無料
(11,761件)
32,780円
(+5,480円)
販売価格:32,780円
ポイント:0円相当
送料無料
(105件)
42,410円
(+15,110円)
販売価格:42,410円
ポイント:0円相当
送料無料
(274件)
48,614円
(+21,314円)
販売価格:49,060円
ポイント:446円相当
送料無料
49,060円
(+21,760円)
販売価格:49,060円
ポイント:0円相当
送料無料
(51件)
シャープ 空気清浄機 KI-NS40の取扱店舗は、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECサイトです。執筆時の値段は30,000円前後でした(ECサイト参照)。詳しい価格はそれぞれのサイトをチェックしてみてくださいね。
部屋に設置するときは、上方60cm以上・後方3cm以上・左右のスペースをあけます。また、凍結や結露はフィルター寿命の低下や故障につながるため、約0~35℃の部屋で使用しましょう。
設置に関する詳細な情報は、取扱説明書にも記載されています。ぜひこちらも参考にしてみてください。
(出典:取扱説明書)
お手入れが必要な箇所は、本体・後ろパネル・センサー部・加湿フィルター・給水トレー・集じん脱臭一体型フィルター・プラズマクラスターイオン発生ユニットです。
こちらでは、後ろパネル・集じん脱臭一体型フィルター・プラズマクラスターイオン発生ユニットのお手入れ方法をご紹介します。ほかの部品のお手入れ方法は、取扱説明書をチェックしてみてくださいね。
<後ろパネル>
1か月に1回程度、本体に装着した状態で掃除機でホコリを吸い取ってください。汚れやニオイが気になるときは、台所用合成洗剤を溶かした液で10分つけ置きしてから十分に洗い流して陰干しをしましょう。
<集じん脱臭一体型フィルター>
お手入れのタイミングは、汚れや吹出口からのニオイが気になるとき。集じん脱臭一体型フィルターを取り外して、タグのある面に付着したホコリを掃除機で軽く吸い取ります。水洗い・天日干しは絶対にしないようにしましょう。
<プラズマクラスターイオン発生ユニット>
お手入れのタイミングは、ユニットお手入れランプが点灯したとき、または6か月に1回程度 です。ユニットフタを取り外してからユニットホルダーのつまみ部を持って引き出し、ユニットの電極部に付いたホコリを付属のユニット清掃ブラシや市販の綿棒で取り除きましょう。
(参照:取扱説明書)
最後に、狭い部屋に置きやすく基本性能も高かった商品をご紹介します。
エレクトロラックス low A3 UVは、ゴミ箱ほどのサイズながら性能に優れた商品です。コロンとしたかわいらしい見た目とは裏腹に、検証では優れた集じん力・脱臭力を発揮。アクリルボックス内の煙やニオイをしっかり除去できました。部屋に1台あるだけで、清潔な空気を保ちやすいでしょう。
加湿機能つきで選ぶなら、日立のクリエア 加湿空気清浄機がおすすめです。検証では、集じん力・脱臭力ともに十分な性能を発揮。お手入れ箇所は6つとやや多めですが、フィルター交換は3年ごとと多すぎません。壁に沿わせて設置できるデザインで、狭い部屋に置いても圧迫感は気になりにくいですよ。
タイプ | 空気清浄機 |
---|
適用床面積 | 15畳 |
---|---|
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、PM2.5、ウイルスなど |
コードの長さ | 2.0m |
清浄時間 | 17.5分(8畳) |
運転モード | おやすみモード、自動モード |
フィルター交換頻度 | 1〜2年(約9000時間)に1回 |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ほこり |
最弱モード運転音 | 27dB(スリープモード) |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 |
エレクトロラックス 空気清浄機 FA31-203をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | 加湿空気清浄機 |
---|
適用床面積 | 17畳 |
---|---|
集塵フィルター | アレルオフフィルター |
脱臭フィルター | アレルオフフィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ダニのフン、ネコのフケ |
コードの長さ | 約1.8m |
清浄時間 | 17分(8畳) |
運転モード | ターボ運転、中、静 |
フィルター交換頻度 | 3年に1回 |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ニオイ、湿度 |
最弱モード運転音 | 60Hz:15dB(静モード)/50Hz:19dB(静モード) |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 |
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。