シャープ 空気清浄機 FU-PC01をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まず、集じん力の検証です。

幅1.1×奥行1.1×高さ1.3mのアクリルボックス内に線香を置き、煙が充満するまで放置します。煙が充満したら、最も強いモードで空気清浄機を稼働。1分後の空気に含まれる煙の量をチェックしました。

次は、脱臭力の検証です。アクリルボックス内にくさやを入れ、サーキュレーターを使用してにおいを充満させます。その後に空気清浄機を稼働し、におい・かおり環境アドバイザーの石川英一さんが30秒ごとににおいをチェック。完全ににおいが消えるまでの時間を評価しました。

結果、においが完全に消えるまでにかかった時間は、5分半とやや遅め。比較した全商品の平均時間はおよそ6分（※執筆時点）で、なかには1分半で脱臭できた商品もありました。こちらは付着したニオイを分解・消臭すると謳うプラズマクラスター7000を搭載しているものの、やや物足りない結果といえます。

スイッチを押してから稼働するまでに、3秒ほど時間がかかるのもネックです。素早くにおいを取り除きたい人には、あまり向きません。

続いて、使い勝手のよさの検証です。お手入れが必要な部分の数・フィルター交換頻度・サイズをチェック。簡単に使用できるかを評価しました。

お手入れが必要な部分は、3か所と少なめです。比較したなかには5か所を超える商品も多くありましたが、こちらはお手入れの手間を抑えられます。フィルターの交換頻度も、比較したなかには6か月のものがあるなか1年ごとでOK。「簡単お手入れ」との謳い文句にも頷けます。

コンパクトなサイズも高評価に。比較したなかには高さが70cmを超える商品もありましたが、こちらは高さ33×幅19×奥行19cmとゴミ箱程度のサイズです。圧迫感が少なく、「さまざまな場所に設置できる」と謳うとおり置き場所に困ることは少ないでしょう。

続いて、静音性の検証です。稼働中の空気清浄機に騒音計を近づけ、弱・中・強モードそれぞれの音を測定。音の大きさを評価しました。

弱モードでの運転音は、38.9dBとやや大きめ。公称している22dBだけでなく、比較した全商品の平均である36dB（※執筆時点）もオーバーしました。環境省が公表している騒音の目安によると、夜間の戸建て住宅地程度（参照：環境省）。「風量弱でも睡眠時はノイズを感じる」との口コミにも頷けます。

中モードでは46.2dB・強モードでは59.8dBで、どちらも比較したなかではわずかに大きめ。59.8dBは、環境省が公表している騒音の目安によると博物館の館内程度（参照：環境省）です。比較した商品の強モードの平均値56dB（※執筆時点）もオーバーしており、「少し音が気になる」という口コミにも納得がいきます。

とはいえ、比較したなかには弱モードで44.9dB・強モードで63.6dBの商品も。こちらはとくに音が大きいわけではないため、音に敏感な人でなければそこまで気にしなくてもよいでしょう。

最後に、機能性の検証です。センサー機能・加湿機能をチェックしたところ、どちらも搭載していませんでした。

比較したなかにはほこり・におい・温度などのセンサーや、加湿機能を搭載した空気清浄機も。こちらは性能面ではやや物足りないものの、シンプルさ重視の人にはぴったりでしょう。