ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
無印良品 空気清浄機 MJ-AP1は、子ども部屋などへの設置におすすめです。比較した大手メーカーシャープやダイキン製品の多くが大型だったなか、円柱型のコンパクトサイズで取り回しやすいのが魅力。チャイルドロックボタンがついており、子どもの誤操作も防止できますよ。表面に小さな穴が開いたデザインは好みが分かれそうではあるものの、白を基調としたシンプルな見た目はインテリアになじみやすいでしょう。
肝心の集じん力も「吸引力が高い」との口コミどおりパワフルでした。実際に最大風量で1分間使用すると、アクリルボックス内に充満させた煙の9割を吸引。比較したほかの商品には煙の3~5割が残ったものがあったなか、360度フィルター構造が功を奏しました。ホコリや花粉・ハウスダストが気になる場所での使用にうってつけでしょう。
一方、脱臭力がやや弱いのは惜しいところ。実際に充満させたくさや臭を臭気判定士が「脱臭できた」と判定するまでには6分30秒かかりました。上位商品が2~3分少々で脱臭できたなか、「ニオイがすぐに消えない」との口コミどおりです。センサー感度も遅く、スプレーを噴射してから稼働開始まで31秒かかりました。ニオイが気になりやすい場所での使用には向いていません。
最大風量での稼働音も60.3dBと大きめです。口コミに「音が気になる」とあったとおり、夜間などに使用するとうるさく感じる可能性があります。最小風量や中間風量ではそれほど大きくないので、使用シーンに合わせてモードを使い分けるとよいでしょう。
総合的に見て、ニオイがそれほど気にならない部屋での使用には十分な性能といえます。フィルターの交換頻度は1年に1回・日々のお手入れパーツは3か所と、メンテナンスの手間もそこまでかかりません。タバコ臭・ペット臭などにもしっかりアプローチできるものがよい人は、脱臭力やセンサー感度にも優れたほかの商品をチェックしてみてくださいね。
そもそも空気清浄機とは、吸引した周囲の空気を内部のフィルターに通すことで空気中の花粉やほこり・気になるニオイなどを除去する家電製品です。ただし、部屋全体の空気を100%きれいにできるわけではなく、集じん力や脱臭力も商品ごとに異なるので、生活スタイルに合った商品を選びましょう。
シンプルで合理的な品質のよい商品を追求する日本生まれのブランド「無印良品」。生活雑貨から衣料品・食品など幅広い商品を取り扱っています。今回ご紹介する空気清浄機 MJ-AP1は、生活家電メーカーのバルミューダと無印良品がコラボした商品。技術設計・開発をバルミューダが担当しています。
逆回転する2枚のファンで強力に空気を循環させる技術「デュアルカウンターファン」と、集じん性能が高い「360度集塵脱臭フィルター」を組み合わせることで、高い空気清浄能力を発揮。部屋中の空気を動かし、浮遊物質をしっかり取り除くと謳っています。適用床面積は最大30畳です。
デュアルカウンターファンは、上下それぞれの役割に特化した2枚のファンで空気を循環させる技術です。下側のファンで取り込んだ空気をフィルターに吸着させ、上側のファンで浄化されたきれいな空気を遠くへ送り出します。
デュアルカウンターファンで取り込んだ空気は、360度集塵脱臭フィルターに通して浮遊物質を除去。ウィルスや花粉などの微細な粒子を除去できる性能を持つフィルターで、360度全方向からの空気を効率的に取り込めると謳っています。
運転モードは、マニュアル・オート・ジェットクリーニングの3種類。通常のマニュアルモードは3段階の風量を選んで運転しますが、オートモードではセンサーが汚れを検知し、風量を自動コントロールします。最大風量で最大30分運転するジェットクリーニングモードでは、一時的に汚れ・ニオイが増加した室内の空気を効率的に清浄できますよ。
シンプルながら、無印良品らしいおしゃれなデザインも大きな魅力です。フォルムは円柱形で、サイズは幅25×奥行25×高さ49.8cm。子どもやペットのいる部屋でも主張しすぎず、雰囲気を壊さないでしょう。
チャイルドロックを搭載しているので、小さな子どもによる誤操作を防ぐことができます。チャイルドロックボタンを2秒長押しすることで設定・解除ができるので、気軽に使えますよ。
今回は、無印良品 空気清浄機 MJ-AP1を含む空気清浄機全50商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、集じん力の検証です。
アクリルボックス内に煙を充満させ、各商品を最も強いモードで稼働。1分後に煙の量を確認し、どれだけ集じんできたかチェックしました。
飛行機マークのジェットクリーニングモード(最も強いモード)で使用したところ、1分後には煙の9割を吸引し、高い集じん力を発揮。比較した結果、こちらと同じく適用床面積30畳以上の商品でも、1分後に3~5割の煙が残ったものもありました。
次に、脱臭力の検証です。
アクリルボックス内に複合臭が強いくさやを入れてニオイを充満させ、商品を最も強いモードで稼働。におい・かおり環境アドバイザー(臭気判定士)である石川英一さんに30秒ごとのニオイをチェックしていただき、脱臭できるまでの時間をチェックしました。
脱臭スピードは遅く、口コミに「ニオイがすぐに消えない」とあったとおりの結果に。ニオイのプロである臭気判定士の石川さんから「脱臭できた」との評価がついたのは、稼働開始から6分30秒後でした。
比較した商品のうち、フィルターサイズが大きな商品ほど集じん力・脱臭力ともに高い傾向がありましたが、こちらはその傾向には当てはまりません。フィルターサイズは大きいものの、シャープ KI-SX75・ダイキン MCK504Aなどの上位商品に比べると、脱臭に3分以上の時間を費やしました。
続いて、機能性・使い勝手のよさを検証しました。
機能性の検証では、アクリルボックス内で制汗剤スプレーを5秒間噴射し、センサーが反応するまでの時間を計測。合わせて、加湿機能の有無も確認しました。
使い勝手のよさの検証では、お手入れの手間と取り回しのよさに着目。お手入れが必要なか所が少なく、サイズが小さなものを高評価としました。
最後に、静音性の検証です。各商品を最小風量・中間風量・最大風量モードで使用した際の稼働音を、50cm離れたところから騒音計で測定しました。
実際に測定したところ、稼働音は大きめで「音が気になる」との口コミどおり。最小風量では40.7dB・中間風量では50.1dB・最大風量のジェットクリーニングモードでは60.3dBを記録しました。比較した商品には最小風量で30dB前後・最大風量でも50dB前後のものもあったなか、就寝時などはモードを調節して使いわける必要があるでしょう。
無印良品 空気清浄機 MJ-AP1のお手入れ方法をご紹介します。なお、お手入れは、本体上部にあるフィルタークリーニングサインが点灯(運転時間500時間で点灯)するのを目安に行います。
<お手入れ方法>
フィルターの交換目安は1年に1回です。交換用のフィルターは、公式サイトで税込6,790円(※執筆時点)で販売しています。
基本的には、壁などから距離を置いて設置するのがおすすめです。側面は壁から30cm以上・背面は壁から10cm以上・天井からは120cm以上あけての設置が推奨されています。
なお、一般的に空気清浄機は空気の汚れやニオイの元となる場所の近くで稼働させると効果的です。花粉が侵入しやすい玄関や窓際に置いたり、ペットケージの近くや料理・食事をしたあとのキッチンなどに置いたりするのもよいでしょう。
最後に、また違った魅力をもつ商品をご紹介します。
AcerのAcerpure Coolは、集じん力・脱臭力ともに優秀でした。360度から吸引でき、実際に空間に充満させたくさやのニオイをわずか2分で消臭しました。本体上部のサーキュレーターによりパワフルに空気を循環できます。稼働音も静かで、テレビを見ながら使用しても気にならない程度でした。
ダイキンのMCK504Aは、力強い脱臭力とセンサー感度のよさが魅力。スプレーを噴射後、わずか10秒で稼働を開始する高性能さを発揮しました。くさやの強烈なニオイも4.5分ほどで除去。コンパクトながら加湿機能も備えており、空気の乾燥が気になる季節にも重宝する1台です。
タイプ | 空気清浄機 |
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最大適用畳数 | 27畳 |
加湿最大適用畳数 | |
設置方法 | 据え置き |
適用床面積 | 約27畳 |
適用床面積. | 約27畳 |
水式 | |
ペット向けフィルターあり | |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ウイルス、PM2.5、ハウスダストなど |
幅 | 25.3cm |
奥行 | 25.3cm |
高さ | 85.0cm |
コードの長さ | 約1.8m |
重量 | 6.34kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 不明 |
連続稼動時間 | 24時間 |
運転モード | 静音モード、お気に入りモード |
フィルター交換頻度. | 約1年に1回 |
フィルター交換頻度 | 約1年に1回 |
別売りフィルター | HEPAフィルター(ACF173) |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | PM2.5、ニオイ |
加湿機能 | |
加湿方式 | |
除湿機能 | |
除湿方式 | |
加湿時適用畳数 | |
最大加湿量 | |
加湿タンク容量 | |
稼動音 | 25~54dB |
最強モード運転音 | 54dB |
最弱モード運転音 | 25dB |
最大消費電力 | 65W(定格) |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | 不明 |
LEDライト搭載 | 不明 |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | |
用途 | 据え置き |
Acer エアサーキュレーター付き空気清浄機 AC551-50Wをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | 加湿空気清浄機 |
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最大適用畳数 | 22畳 |
良い
気になる
加湿最大適用畳数 | 22畳 |
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適用床面積 | 22畳 |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 脱臭フィルター |
除去可能な物質 | ハウスダスト、ほこり、花粉、ウィルス、PM2.5、排ガス、カビ、ペットのフケ、ペットの毛など |
運転モード | 花粉モード、節電運転、ターボ運転、しずかモード、弱モード、標準モード |
フィルター交換頻度 | 静電HEPAフィルター:10年に1回 |
集塵方式 | ファン式 |
加湿機能 | |
加湿方式 | 気化エレメント回転式、ダブルパスミキシング方式 |
除湿機能 | |
加湿タンク容量 | 約2.7L |
稼動音(弱モード) | 28.2dB |
稼動音(強モード) | 38.2dB |
スマートスピーカー対応 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き |
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