




低重心で取り回しがよく、掃除が楽になると評判のパナソニック(Panasonic)パワーコードレス(MC-NS10K-W)。自動的にゴミを集める高性能な充電台も好評ですが、一方で「カーペットは掃除に時間がかかる」「稼働中の高音が気になる」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、パナソニック パワーコードレスを含むスティッククリーナー30商品を実際に使ってみて、吸引力の高さ・軽さ・取り回し・お手入れのしやすさ・静音性を比較してレビューしたいと思います。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!

ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
パナソニック パワーコードレスは、日常的にこまめに掃除をする人や、ゴミ捨ての回数を減らしたい人におすすめです。ロボット掃除機で増えてきているごみ自動吸引機を、スティッククリーナーにはじめて搭載。充電スタンドに戻すと、自動的に本体からゴミを収集します。
機能がシンプルで、手入れがしやすいのも魅力です。ダストステーションのゴミは、満杯になったら紙パックを捨てるだけ。ヘッドのブラシは髪の毛などが絡みにくい仕様で、粉塵で汚れやすいフィルター類も水洗いできます。毎日ゴミ捨てが必要ないうえに、定期的な手入れも簡単です。
一方で、そのほかの機能面では評価が伸び悩みました。パワーコードレスならではの吸引力はあるものの、ヘッドの形状上どうしても壁際や隅のゴミが吸いきれません。動きもやや固く、小回りが効きにくい印象でした。稼働時間も10~15分と短いため、あまり広い部屋には向きません。
重心が下にあり「床面の掃除はしやすい」との声は多いので、普段はこまめに丸く掃き、休日はすき間ノズルを使って隅を掃除するなど、工夫して使うのがよいでしょう。利便性やお手入れのしやすさはもちろんですが、リビングに隠さずに置いておけるような、デザイン性の高い商品をお探しの人はぜひ手に取ってみてください。
掃除後にスティック本体をクリーンドッグ(充電スタンド)に戻せば、自動的に充電とゴミ自動収集を開始。集塵容積0.8Lまで溜められて、ゴミ捨ての頻度を減らせます。電源ONも充電スタンドから取り外すだけと、気になったときにサッと掃除がしやすい設計です。
目に見えないゴミは、クリーンセンサーで検知。LEDライトが赤から青に変わると、きれいになった証拠です。パワーノズルはV字構造を採用していて、ゴミを中央に集めてしっかりと吸い上げます。
充電スタンド用の紙パックは、購入時に1枚だけ同梱。紙パック内は常時ナノイーXで除菌・脱臭し、ゴミのニオイが広がらないように配慮されています。充電時間は約3時間です。HIGHモードで約6分・AUTOモードで約10~15分稼働できます。
ヘッドのブラシは、抗菌加工を施した「からまないブラシ」を採用。特殊な形状のダブルブラシが髪の毛やペットの毛を自然に除去し、ブラシへの絡まりを抑えます。ヘッドを動かすローラーも髪の毛などが絡みにくい仕様なのがうれしいですね。
スティック内のフィルターケースは、本体の赤色・青色のランプが同時点滅したときが手入れが必要なサイン。取り外して丸ごと水洗いできるので、簡単にきれいを保てます。
マイベストでは「フローリングの中央部は完璧で、部屋の隅にわずかな取りこぼしはあるがほぼ気にならない」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「1往復でカーペットの表面だけでなく、奥にあるゴミもある程度吸える」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準をカーペットで吸い込めたゴミの量が60%以上と定めて以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「本体は軽量でヘッドは安定しており、ストレスを感じることなく操作できる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの方法のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「ホコリが舞うことなくゴミを捨てられ、お手入れ箇所も少なめでストレスが抑えられる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「2LDK程度の部屋を一度に掃除してもバッテリー切れを起こす心配がない」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準をバッテリーの持続時間が40分以上と定めて以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「掃除中にバッテリー残量を気にする必要がなくどこでもある程度スムーズに掃除でき、掃除後も簡単に充電が可能」なものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「離れていればうるさく感じにくい」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準を標準モードの運転音が70dB以下と定めて以下の方法で検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
最初は、吸引力の高さを検証です。
フローリングと毛の短いカーペットに用意したゴミをまき、標準モードでヘッドを1往復させます。通った道がどれくらいきれいになったかを確認しました。
使用したゴミは以下のとおりです。
検証した結果、部屋の隅など角のある場所以外はきれいに吸引できるとわかりました。
上位商品のようにワンストロークとはいえませんが、フローリングのゴミは複数回往復するときれいになります。一方で、壁際や部屋の隅にはお菓子のくずが残る結果に。丸く掃いたような状態になるため、すき間ノズルに付け替えるのがベターです。
カーペットも、壁際など角のある部分以外はきれいに吸いきれました。ヘッドの形状的に両端・壁際の掃除は苦手な印象です。
ただし、カーペットが引っかかる感じはありません。パワーコードレスの名のとおり、かなりパワフルにゴミを吸い取りました。
続いて、軽さの検証です。
本体重量に加えて、使用中に感じる軽さにも着目。5名のモニターが実際にスティッククリーナーを使用した際の印象について、定性評価を行いました。
重視したのは以下の項目です。
ヘッド部分に重心があるため、掃除中はあまり重さを感じませんでした。モニターからは「使っていて重さは感じない」「重量バランスがよく楽に掃除ができる」などの声が聞かれています。
本体重量は1.5kg。もっと軽いものもありますが、比較した商品のなかでは軽量です。部屋が広く長時間運転が必要な場合でも、負担はかかりにくいでしょう。
とはいえ、普段はスタンドに戻すとき以外、持ち上げる必要がありません。移動させるのは一瞬なので、それほど気にならず使えますよ。
次に、取り回しを検証します。
実際の掃除で想定されるシチュエーションを挙げ、項目に従ってチェックしました。
取り回しの評価は伸び悩みました。
ヘッドの柔軟性が低く、可動域が少しカクカクする印象です。テレビ台やソファ下は屈まないと掃除ができず、イスや机の脚周りもスムーズには動かせませんでした。
バッテリーの持ちも、検証した全商品との比較だといまひとつ。AUTOモードで10~15分なので、家が広いと1回では掃除しきれません。標準モードで40分以上稼働できる商品もあり、もう少しバッテリーの容量アップを期待したいところです。
充電スタンドがおしゃれなので、手に取りやすいリビングなどに置き、気になったときにサッと掃除するのがよいでしょう。
続いて、お手入れのしやすさを検証します。
以下6項目に着目し、総合的に評価を行いました。
お手入れのしやすさの検証では、高評価を獲得しました。スティッククリーナーでは唯一無二の機能として、ゴミを自動吸引するダストステーションが付属しています。スティック本体はゴミ捨て時に粉塵が舞いやすいサイクロン式ですが、基本的に触る必要はありません。
ゴミ捨ての回数を減らせるのも魅力です。今回検証した商品の集塵容積は0.15~0.5Lまでのものが多いのに対し、本商品はダストステーションに0.8Lもゴミを溜められます。ワンタッチで捨てられる紙パック式で、粉塵の舞うリスクも少ないでしょう。
ヘッドのブラシは、髪の毛が絡まりづらい構造でした。取り外しはできないものの、頻繁に手入れをしなくてもそのまま使えます。ブラシを覆うカバー部分が外せるので、ハサミやピンセットを使えば、簡単にゴミを取り除けますよ。
最後に、静音性を検証しました。
標準モードで稼働させたスティッククリーナーから1.5m離れた位置で、騒音計(THANKO 小型デジタル騒音計 RAMA11O08)を用いて稼働音を測定。得られた数値をベースに評価しました。
1.5m離れた位置でも、71.7dBとやや大きめの音が聞こえました。60dB台のスティッククリーナーが増えているため、惜しい印象です。
とはいえ、今回検証した商品の7割程度が70dB以上。掃除機の騒音としては許容範囲といえるでしょう。
2021/10/25 発売
| バッテリー着脱可能 | |
|---|---|
| 集じん方式 | 紙パック式 |
| 標準モードの連続使用時間(実測値) | 15.36分 |
| ヘッド種類 | 自走式パワーヘッド |
| ダストステーション付き | |
| 本体重量 | 1.42kg |
| 操作方法 | ボタン |
|---|---|
| 液晶ディスプレイあり | |
| HEPAフィルター付き | |
| ダストケース丸洗い可能 | |
| フィルター丸洗い可能 | |
| ヘッドライト付き | |
| 水拭き対応 | 不明 |
| 付属品 | すき間ノズル、充電コード |
| 本体幅(公称値) | 21.3cm |
| 本体奥行(公称値) | 13cm |
| 本体高さ(公称値) | 103cm |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
72,350円
(最安)
販売価格:72,350円
ポイント:0円相当
送料無料
(51件)
79,025円
(+6,675円)
販売価格:79,750円
ポイント:725円相当
送料別
最後に、吸引パワーが強く取り回しのよいスティッククリーナーをご紹介します。
日立のパワかるスティックは、ワンストロークでゴミを吸いきるほどパワフル。自走式のため重量1.4kg以上に軽く感じ、長時間の使用でも疲れを感じません。静音性に優れていて、最大約40分稼働するスタミナもあり、迷ったらまず候補にしたい1台です。
日立のラクかるスティックは、発売時点で同社最軽量となる1.1kgを実現したモデル。パワかると変わらぬ吸引力もあり、検証では目視できるゴミだけでなく、ザラつきまでもきれいになりました。ヘッドが小ぶりで取り回しがよいのも魅力です。掃除は面倒…という人も負担が少し軽くなるでしょう。
| バッテリー着脱可能 | |
|---|---|
| 集じん方式 | サイクロン式 |
| 標準モードの連続使用時間(実測値) | |
| ヘッド種類 | 自走式パワーヘッド |
| ダストステーション付き | |
| 本体重量 | 1.4kg |
| 操作方法 | ボタン |
|---|---|
| 液晶ディスプレイあり | |
| HEPAフィルター付き | |
| ダストケース丸洗い可能 | |
| フィルター丸洗い可能 | |
| ヘッドライト付き | |
| 水拭き対応 | |
| 付属品 | ハンディブラシ、2WAYすき間ブラシ、ふとん用吸口、延長パイプ、スティックスタンド、ACアダプター、お手入れブラシ |
| 本体幅(公称値) | 23cm |
| 本体奥行(公称値) | 23cm |
| 本体高さ(公称値) | 101cm |
| バッテリー着脱可能 | |
|---|---|
| 集じん方式 | サイクロン式 |
| 標準モードの連続使用時間(実測値) | |
| ヘッド種類 | 自走式パワーヘッド |
| ダストステーション付き | 不明 |
| 本体重量 | 1.3kg |
| 操作方法 | 不明 |
|---|---|
| 液晶ディスプレイあり | |
| HEPAフィルター付き | |
| ダストケース丸洗い可能 | |
| フィルター丸洗い可能 | |
| ヘッドライト付き | 不明 |
| 水拭き対応 | 不明 |
| 付属品 | ハンディノズル、2WAYすき間ブラシ、延長パイプ、スティックスタンド、ACアダプター、お手入れブラシ |
| 本体幅(公称値) | 23cm |
| 本体奥行(公称値) | 23cm |
| 本体高さ(公称値) | 100cm |
日立 ラクかるスティックPV-BL20Gをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。