ダイソン、シャークだけじゃない!?紙パック式のスティッククリーナーだと大掃除が快適すぎる説【コードレス掃除機徹底比較】
2024年も年末を迎え、そろそろ大掃除をどうしようか、悩み始めていませんか。
日頃からマメに掃除をしていても、家中大掃除するとなると意外と汚れは見つかるもの。時間も労力もかかります。少しでもラクをできるところはラクしよう!ということで、大掃除のまえに掃除機の見直しのススメです。
特に、購入から数年経って吸引力が低下していたり、2kg近い重量のある重たいスティッククリーナーを使っている人。本体が重くホースが煩わしいキャニスター掃除機を使っている人も。吸引力が高く、しかも軽くて動かしやすい最新のスティッククリーナーに買い替えれば、掃除が圧倒的にラクになりますよ。
しかも、今回紹介するのは何かと出費が増える年末年始のお財布にやさしいリーズナブルな商品。
商品比較サイト「マイベスト」が吸引力が変わらないあのブランドや、国内大手メーカーの上位モデルと比較して、吸引力はほぼ互角と確認済みであることもお伝えしておきます。
今年の大掃除は、ラクして家中のホコリを吸い取りましょう。ちなみに、調べによると年末に大掃除をするのは日本独自の文化なんだそうです。
本コンテンツの情報は公開時点(2024年12月20日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
吸引力?軽さ?静かさ?ゴミ捨て?スティッククリーナーも個性で選ぶ時代です
気づけばキャニスター掃除機から主役の座を奪い、家電量販店の売り場を占有するようになっているのはご存知のとおり。
初期は2kgを超えるモデルも珍しくなかったうえ、稼動時間も短く、コードレスの便利さはあったものの実用的にはいまひとつでした。
そこに国内大手メーカーが参入し、日本の住宅事情にあった軽さやコンパクトさをウリにしたモデルが続々登場します。2015年ころからは吸引力に勝るサイクロン式のダイソン一強が続きましたが、2020年代に入り使い勝手にすぐれた国内メーカーのシェアが拡大。
現在はダイソン/シャークといった吸引力の高い海外勢と、国内大手の日立/シャープ/パナソニック/東芝が送り出す静かさや軽さを兼ね備えた高性能モデルがガチンコ対決。戦国時代の様相を呈しています。
さらに、ここで注目しておきたいのが安価で吸引力が高い製品の存在。特に業務用クリーナーで研鑽を積んできたマキタは玄人人気の高い商品として知名度が上昇しました。
安さと吸引力で人気のマキタに強力なライバル登場!?
マキタのスティッククリーナーといえば、価格の安さと吸引力の高さに加え、ゴミ捨てが容易な紙パック式が特徴。国内大手メーカーでも紙パック式はラインナップにありますが、やはり高価でした。
そこで、商品比較サイト「マイベスト」がマキタのライバルとなりうるスティッククリーナーを探したところ、見つけたのがリーズナブルな家電を市場に投入しているツインバード。
実勢価格は約2万円と手頃で、吸引力の高さは上位。加えて、昨今市場で求められる“軽さ”と“静音性”を兼ね備えているという、理想的な商品。
しかも、デザインは想像以上にスタイリッシュなんです。
これはもう、買い替えの有力候補にするしかありません!
ちなみに、まだ電源が必要なキャニスター掃除機を使用している人なら、スティッククリーナーに乗り換えると本体を抱える必要がないうえ、コードに煩わされることもないため、革命的に掃除の負担が軽減されますよ。
スティッククリーナーのマストバイ:ツインバード「TWINBIRD コードレススティック型クリーナー TC-E264B」/約2万円
- おすすめスコア:★4.43(2位 / 89商品中)
- 吸引力の高さ(フローリング):★4.63(27位)
- 吸引力の高さ(カーペット):★4.17(29位)
- 疲れにくさ:★4.65(14位)
- 使い勝手の良さ:★4.50(5位)
- お手入れのしやすさ:★4.10(83位)
- バッテリー持続時間の長さ:★4.17(37位)
- 静かさ:★4.81(3位)
商品のまえに紹介しておきたいのが、ツインバードについて。ものづくりのまちとして知られる燕三条で創業し、70年以上の歴史を誇る国産メーカーなんです。
1980年代から比較的安価な家電商品を手がけていましたが、創業70年を迎えた2021年にブランド再構築を行い、イメージを一新。匠の技を自宅で味わえる「匠プレミアム」と、家電の本質を追求した「感動シンプル」というふたつのブランドラインを新設しました。
今回おすすめする「TWINBIRD コードレススティック型クリーナー TC-E264B」(販売価格:1万9,818円)は、「感動シンプル」にラインナップされている商品です。
“感動と快適を長く提供する”と謳われているとおり、吸引力が高くゴミをしっかり掃除できるのに、軽さと静かさを両立していて、実用性の高さに驚かされます。人気商品に対しても、スペックのバランスのよさは大きな強み。
落ち着いたブラックで、シンプルで飽きのこないデザインも、安っぽさは一切ありません。握りやすいハンドルや、よく動くヘッドも実際に掃除してみれば使い勝手のよさを実感できます。
さらに、サイクロン式ではなく紙パック式を採用したことにも注目。ゴミ捨て時にホコリが舞わないので衛生的。手が汚れずハウスダスト対策にも有効と、とても実用的なんです。
サイクロン式のようなフィルターの掃除が不要なのもズボラにはありがたいポイント。紙パック代はかかりますが、そこはトレードオフです。
機能・使用感・デザインともに不満なく長く使えて約2万円という価格は、破格といって申し分ないでしょう。
89商品を比較してわかった!ツインバード「TWINBIRD コードレススティック型クリーナー TC-E264B」がマストバイな3つの理由
理由①:フローリングは大得意!軽さと静かさの両立は唯一無二
理由②:紙パック式って実はサイクロン式より清潔でラクなんです
理由③:約2万円でも質感よし、細部まで考えられたデザイン
詳しい検証方法やランキング、ほかのおすすめ商品も知りたいという人は、「マイベスト」のスティッククリーナー検証コンテンツもチェックしてください。
理由①:フローリングは大得意!軽さと静かさの両立は唯一無二
ツインバードの特徴といえるのが、「フローリング(の吸引力)」「静かさ」「軽さ」の3点が高評価であること。
検証した89商品の中で、ツインバードと同等の吸引力をもち、静かさと軽さを高いレベルで両立しているものはありませんでした。
静かさはシャープ、軽さは日立が力を入れています。でもシャープは軽さが、日立は吸引力と静かさがもの足りず。逆にツインバードの吸引力は日立より評価が高く、静かさは56.2dB(実測値)とトップのシャープ(50.1dB、実測値)に迫っているんです。
スティッククリーナーは軽いほど手が疲れませんが、実は軽すぎるとヘッドが遊んで掃除しにくいという欠点が見えてきます。その点でも、ツインバードは1.47kgというちょうどいい重量。ヘッドが自走式なこともあり、疲れを感じにくいんです。
なお、ヘッドは可動域が広く柔軟に動くためこまかな隙間などの掃除も大得意。パイプとフラットになるので家具の下のゴミまで吸ってくれます。
単純に“掃除をする”ことだけを考えると、ツインバードの実用性はかなりの高さです。
フローリングは得意、でもカーペットには弱め
ただ、検証時はヘッドを1往復しかしていないため、ゴミが気になる場所だけを何度も往復できる実際の掃除では、ウィークポイントになることはないといえます。
実用的には吸引力が特徴のダイソンやマキタとも遜色ありません。
一方で、「カーペット」の吸引力はグラフのとおりいまひとつ。ホコリや砂などは吸ってくれましたが、こちらもお菓子のカスが多めに残ってしまいました。
より毛足が長いカーペットだとさらに厳しそうという印象もあり、ここは苦手といわざるを得ないでしょう。ちなみに、ライバルに該当するマキタはツインバード以上に検証時のカーペットの吸引性能評価が低かった、ということも補足しておきます。
理由②:紙パック式って実はサイクロン式より清潔でラクなんです
ダイソンのCMで繰り返し流れていたフレーズ「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」のインパクトが強かったため、紙パック式よりも「サイクロン式の掃除機のほうが吸引力が高い」と勘違いしている人、いませんか?
実はこれ、純粋な吸引力の強さについて言及しているわけではなく、サイクロン式は“掃除の途中で溜まったゴミを捨てなくても吸引力が変わらない”という意味なんです。
あくまで、ゴミがたまることで掃除中に吸引力が低下してしまう紙パック式に対して優位性があるだけ。純粋な吸引力の強さは、サイクロン式でも紙パック式でも各商品の特性によって決まります。
こう書くと、純粋な吸引力の高いサイクロン式がベストのように思われがちですが、最近は紙パック式も見直されてきています。
サイクロン式を使ったことのある人ならわかりますが、ゴミを捨てるときにかなりホコリが舞ってしまうんです。
加えて、定期的にフィルターのお手入れが必要と、変わらない吸引力を手に入れるためには手間もかかる!
対する紙パックは、ゴミを閉じ込めてくれるのが見直されている理由。捨てるときは紙パックを取り出してゴミ箱に入れるだけなので、ホコリは舞わないし手も汚れません。
ハウスダストアレルギー対策としても、これなら安心。ツインバードの紙パックは、ホコリも99.6%キャッチする不織布素材を使用しているため、紙パックを外した際に繊維の隙間からホコリがもれてしまう心配も低いです。
紙パックはサイクロン式のフィルターの代わりをするため、メンテナンスの手間もありません。これも長く使える理由になりそう。
なお、本製品は「お手入れのしやすさ」の得点が低めですが、原因はヘッドです。
採用しているパワーブラシはゴミを集めてくれる反面、髪の毛などが絡みやすくメンテナンスが大変な形状。上位モデルのようなローラー型ブラシや、絡まりを防ぐフィンを備えたパワーブラシを備えた商品と比べると、大きく評価を下げる結果となりました。
理由③:約2万円でも質感よし、細部まで考えられたデザイン
安価な商品は得てしてデザインが安っぽく見えてしまいがちですが、ツインバードはいい意味で期待を裏切ってくれます。
スッキリとした円柱形のブラックボディは、リビングの壁に立てかけてあっても違和感のないシンプルさ。奇をてらっておらず、これも長く使える理由のひとつといえます。
独特なハンドルは細身で握りやすく、手元にかかる重さも0.77kg(実測値)と軽いため掃除をしていても疲れにくい!スイッチはボタン式なので、トリガー式のように押しながら掃除する必要もありません。
ちなみに、ハンドルの後ろには滑り止めがついているため、掃除中にちょっと壁に立てかけておいても倒れないのは、個人的なイチオシポイントです。
ヘッドのパワーブラシは髪の毛やペットの毛が絡みやすいという欠点はあるものの、自走式なので動作は軽快。センサーによって床が汚れていると吸引力が一時的に上がるという、意外とハイテクな機能も備えています。
最後に、賛否両論ありそうなのが充電器兼用の壁掛けフックです。マグネットプラグで本体を立てた状態で壁に固定しつつ、充電もできるというすぐれものですが、壁への取り付けには穴あけが必要なため、賃貸では使えないのが玉にキズ。
ただ、マグネットプラグの充電は壁に固定しなくても可能ですので、その点はご安心ください。
とはいえ、全体的には使うほどデザインと機能性のバランスがいいことがわかる良品です。
まとめ:掃除をいまよりラクにしてくれる実力者
実用的な吸引力に加え、軽さと静かさにすぐれたツインバードのスティッククリーナーは、海外勢と国内大手メーカーの勢力争いに割って入る実力があるといっても過言ではありません。
特に、力を入れているシャープや日立もなし得ていない静かさと軽さの両立は、ものづくりのまちの老舗メーカーのもつ技術力をまざまざと見せつけられたかのようです。
ゴミ捨て時にホコリが舞うのを防いでくれる紙パックは、自宅でダイソンのスティッククリーナーを使用している筆者から見ても魅力的。コスパを考えて以前は使い捨てになる紙パックを避けていましたが、次回は有力候補。
なんていっても、ダストカップから舞ったホコリを片付けるためにまた掃除をするのは本末転倒ですから。
流行り廃りがなく老若男女使いやすい落ち着いたデザインも好印象。床を片付けながら掃除をする人には、壁にサッと立てかけておけるハンドルの後ろの滑り止めはなくてはならない存在になるでしょう。
大掃除のためといわず、これはもう“2025年の家の掃除をラクにするスティッククリーナー”といいたくなるポテンシャルです。
(執筆/マイべマガジン編集部・ハナゾノゴウ)
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