パナソニック MC-SB33Jの口コミ・評判は？実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー！

フローリングでの吸引力は良好です。フローリングにゴミを撒き1往復させたところ、中央部分の細かなゴミはおおむね吸い切りました。

「壁ぎわのゴミまでスッキリ吸い込む」と謳うパワーノズル「壁ぎわ集じん」が売りなだけあり、壁ぎわのゴミもほとんど残っていません。比較した商品には壁ぎわの掃除に苦戦したものも多かったので、隅々まできれいに掃除がしたい人にぴったりです。

手前から奥への吸引は苦手な印象で、ややゴミを弾いてしまいました。しかし、往復して戻ってくる際にしっかりと吸引できるので、ゴミを撒き散らす心配もありません。

掃除中に疲れにくい設計も魅力です。ヘッドが自走式で、床面をスムーズに滑らせられることが特徴。手を添えるだけで掃除機が進んでいくので、腕や手首への負担を抑えられます。電源はボタン式なので、トリガー式の商品のように押し続ける必要はありません。

本体重量は1.32kgと軽量で、手元にかかる重さは0.81kgに抑えられています。比較したなかには本体が軽すぎてヘッドがぐらついてしまう商品もありましたが、こちらは軽さと吸引力のバランスが取れており安定感がありました。

「ヘッドがスムーズに動き使いやすい」との口コミどおり、使い勝手も良好です。ひねればテレビ台やソファの下にも差し込めるので、狭いすき間にもヘッドが届きやすい仕様です。

ヘッドの幅が21.5cmとコンパクトである点もポイント。比較した一部商品はヘッド幅が27cmもありましたが、こちらは狭い場所でもスイスイ入り込めるでしょう。ヘッドの可動域が広く柔軟に角度を変えられるので、家具の脚周りもスムーズに掃除できますよ。

壁などにもたれかけやすいよう、本体に滑り止めのゴムが付いていることも特徴です。掃除途中のちょい置きや充電時にも置き場所に困りません。

稼動音は、それほど気になりません。実際に運転音を測定したところ、標準モードは60.7dBと満足の基準値と同等の数値でした。

強モードは69.8dBと大きめだったので、時間帯に合わせてモードを変更するとよいでしょう。比較したなかには強モードでもうるさく感じないものもあったので、静音性を重視する人はほかの商品も検討してくださいね。

カーペットとの相性はいまひとつでした。床用のノズルしか付属しておらず、カーペットに引っかかってしまい滑らせにくい点がネックです。

実際にカーペット上に撒いたゴミを吸ってみたところ、ゴミの取りこぼしが目立ちました。比較したなかにはフローリングと同等の吸引力を発揮した商品もあったのに対し、こちらは奥のゴミを搔き出せず、パッと見でも吸い残しが見られます。

カーペットメインの家庭だと、吸引力が物足りないでしょう。

あると便利な機能は充実しているとはいえません。ヘッドライトがなく、暗い場所のゴミが見にくい点がネックです。比較した多くの商品に付属していたスタンドもなく、収納時も壁に立て掛けるしかできません。

連続使用時間が標準モードで15分と短いことも気がかりです。強モードは6分とさらに短いため、広い部屋の掃除には向いていません。

比較したなかには60分以上稼動できる商品もあり、バッテリー持ちはいまひとつです。2LDKなどの広い部屋では充電が切れてしまうため、ファミリーよりは一人暮らし向きといえます。

ヘッドに毛が絡まりやすい点も気になるポイントです。比較した商品には毛がまったく絡まないものもあったのに対し、こちらはフローリング・カーペットのどちらでも毛の絡みが目立ちました。

ペットを飼っている人は、掃除後に毎回お手入れをしたほうがよいでしょう。