70m先まで照射できると謳うヘッドライト、モンベル パワー ヘッドランプ #1124888。口コミが少なく評判がわからないため、購入するか迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のヘッドライトとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ヘッドライト選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
3,190円
おすすめスコア
スポットモードの明るさ
ワイドモードの明るさ
点灯機能の豊富さ
登山向けの機能の豊富さ
つけ心地のよさ
電池持ちのよさ
明るさ | スポットモード:300lm、ワイドモード:40lm、電球色 LED:10lm |
---|---|
スポットモードの明るさ(実測値) | 1,156cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 281cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | スポットモード:70m、ワイドモード:11m、電球色 LED:5m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 90g(付属のアルカリ乾電池単4×3本込) |
良い
気になる
モンベル パワー ヘッドランプ #1124888は、登山向け機能が豊富なうえ、低予算で購入できるのが魅力です。ボタンが大きく押しやすいうえ、ダブルクリック式で誤点灯を防止できる設計。比較した商品の5割ほどは防水性がIPX4だったなか、IPX6相当で雨による故障のリスクも低めです。価格は税込3190円(※)と、登山で使いやすいと評された商品のなかでは安価でした。
執筆時点・公式サイト参照
幅24.7mmの幅広ベルトで安定して装着しやすく、つけ心地も良好。比較したほかの商品と同様にベルト調節機能があり、用途・好みに合わせて幅を変えられます。電池持ちもよく、連続点灯時間はハイモードで6時間以上、ローモードで24時間以上でした。徐々に暗くなる点は惜しいですが、一晩程度なら問題なく使えるでしょう。
特定方向の明るさを示すcd(カンデラ)を測ると、ワイドモードは光軸~5m地点までの明るさが平均281cdと悪くない値。比較したなかでも登山道を明るく照らせる傾向があった300cd以上に近い数値で、足元であれば比較的確認しやすいといえます。
一方で、スポットモードの明るさは光軸1,156cdとやや物足りず。夜の山道では遠くまで明るく照らせず、看板を見逃す可能性があるでしょう。点灯モードはスポット・ワイド・電球色の3種類あるものの、総合的な点灯機能は少なめ。メモリー・バッテリー機能がなく、操作方法もボタンのみでした。
ボタンを押すと電球色で点灯し、暗がりに慣れた目への刺激を抑えられるよう設計されているのは魅力です。とはいえ上位商品には、ワイド・スポットモードともに明るく照らせたモデルや、ボタン以外にタップ・ジェスチャーで操作できるモデルも。明るさや点灯機能にこだわるなら、ほかの商品も検討してみてください。
実際にモンベル パワー ヘッドランプ #1124888と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイヘッドライトと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
モンベル パワー ヘッドランプ #1124888の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
登山では、日帰り予定であってもヘッドライトが必須です。スマホの明かりでは足元を少し照らせる程度なので、ヘッドライトがないと足場の悪い山道を安全に歩けません。想定外のトラブルで下山が遅れる場合があるので、登山にはヘッドライトを持参しましょう。
今回ご紹介するモンベル パワー ヘッドランプ #1124888は、最大300lm(ルーメン)の明るさが自慢の商品です。300lmで使用するときは70m先まで照らせる仕様で、とても明るいと謳っています。
販売元のモンベルは、大阪に本社を置くアウトドア用品のメーカー。ヘッドライトの分野では、天体観測・動物観察向きの赤色LEDを搭載しているネイチャーガイドや、最大700lmの明るさで照らせるEXパワーヘッドランプなどさまざまな商品を販売しています。
給電方式は電池式で、単4乾電池3本で稼動するつくり。アルカリ乾電池のほか充電して繰り返し使えるリチャージャブル乾電池にも対応し、ニッケル水素充電池やリチウム電池も使用できます。
手元を照らす電球色モード・近距離を照らすワイドモード・遠方を照らすスポットモードと、3種類の照射モードを搭載。連続点灯時間は、電球色モード120時間・ワイドモード90時間・スポットモード40時間としています。
防水性能はIPX6相当です。強い水の噴流をあらゆる方向から受けても影響がないレベルとされているので、登山中に雨が降っても使いやすい設計といえます。
本体には、メインボタンとサイドボタンを搭載。メインボタンで電球色が点灯し、サイドボタンでワイドモード・スポットモードを切り替えられるつくりです。ライト本体を上下に動かすことで、照射角度を変更できます。
本体サイズは幅6×奥行4×高さ2.8cmで、電池を含めた重量が85gです。ライト本体上部のツメを引き上げると、電池を入れる部分が開きます。なお、単4アルカリ乾電池が3本付属しているため、届いてすぐに使用可能です。
カラーは、ブラック・イエロー・ブルー・レッド・ホワイトの全5種類を展開しています。手持ちのグッズや好みに合わせて選べるのがうれしいですね。
今回はモンベル パワー ヘッドランプ #1124888を含む、ヘッドライト全20商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、スポットモードの明るさ・ワイドモードの明るさを検証しました。
実際にスポットモードで14m離れた壁を照射して光軸~4mまで1mごとに明るさを測定し、各地点の明るさをチェック。ワイドモードは5m離れた壁に照射して光軸~5mまで1mごとの明るさを測り、全体がまんべんなく明るいかや光軸付近と軸から離れた部分の明るさに差がないかなどを確認しました。
スポットモード・ワイドモードが存在しない場合、ブーストモードを除く最も明るいモードで計測
照射位置および計測位置は、レーザー墨出し機を使用
使用した照度計:FT3425(日置電機株式会社 JIS AA級準拠)
スポットモード使用時の光軸の明るさは1,156cdと低めで、評価はいまひとつ。cd(カンデラ)とは、特定方向の明るさを示す単位を指します。比較したところ、2,000cd以上あると14m以上離れた看板でも明瞭に確認しやすい傾向がありましたが、本品は大幅に下回りました。
比較した全商品の平均値約3,435cd(※執筆時点)にも及ばず、全体と比べても暗め。上の画像からもわかるとおり、明るさが足らず遠くまで見渡せません。進むべき方向が事前に把握しにくく、これ1つでは夜間の移動はしにくいでしょう。
ワイドモードの明るさは良好で、光軸~5m地点までの明るさは平均281cd。比較したなかでも登山道を明るく照らせる傾向があった、光軸の周りが300cd以上という値に近い数値を記録しました。比較した全商品の平均約349cd(※執筆時点)は下回りましたが、夜間でもある程度は足元を照らせる数値といえます。
ただ画像を見てもわかるとおり、実際の山道ではやや明るさ不足で、上位商品よりは明瞭に照らせません。全体をより明るく照らせるモデルがほしい人は、ワイドモードのcdの数値に注目して選ぶとよいでしょう。
次は、点灯機能の豊富さ・登山向けの機能の豊富さの検証です。
点灯機能の豊富さは、点灯モードの数・角度調節機能の有無・光量メモリー機能の有無などをチェック。同時に、ボタンが押しやすい形状か・誤動作しにくい設計か・電池交換しやすい設計かなどを確認し、登山向けの機能の豊富さを評価しました。
点灯機能の豊富さは評価が伸び悩みました。比較したほかの商品には、タップ・ジェスチャーなどボタン以外で操作できるものがあったのに対し、点灯・モード切り替えなどはボタンでしか操作できない点がネックです。トレッキングポールで両手がふさがっているときや分厚いグローブをはめているときなど、状況によっては操作しにくいと感じるでしょう。
比較した商品の約4割に搭載されていた、消灯したときの色・明るさを記録するメモリー機能や、バッテリー残量を確認するインジケーターがないのも評価を下げた理由。配光の無段階調節機能がなく、シーンに応じて明かりの強さを細かく設定できないのも気がかりです。
一方、スポット・ワイドの2モードに加えて電球色で照らせる点は魅力。比較した多くの商品同様に角度調整機能も備わっており、好みの位置を照射できます。
登山向けの機能は充実していました。ボタンが大きいうえクリック感がしっかりあるため、厚めのグローブをしていても簡単にボタンを押せます。ダブルクリック式に加えてボタンが出っ張っておらず硬めなので、誤操作による点灯も防ぎやすいでしょう。
防水性能は強い雨にも耐えられるIPX6相当。比較した商品の約5割はIPX6未満だったなか、本品は突然雨に降られても故障のリスクが低めといえます。
バッテリー一体型でケーブルがなく、収納時に荷物と絡まりにくいのもポイント。電池ケースのフタは本体についているためバラバラにならず、電池交換しやすいといえます。評価には入れていませんが、電球色で点灯し始める設計で目に対する刺激を抑える工夫も見られました。
続いて、つけ心地のよさを検証しました。
ベルトの仕様・重量・重心バランスなど、つけ心地に関わる5つの点をチェック。一晩中使用しても痛みがなく、快適に装着し続けられるものほど高評価としました。
つけ心地のよさは上々です。はちまきタイプでベルト幅が24.7mmと太く、安定感あるつけ心地。ベルトはしなやかなうえ調節機能も搭載し、自分に合った長さに変更できました。
重量は実測値で90gと軽く、負担になりにくい点も魅力です。なお比較した多くの商品が100g以下で、装着感に大きな差はありませんでした。
一方で、ライトが前側にあり重心が前に偏っているのは気になるところ。比較したなかで好評だったのは、重心が前後に分散していて装着時にズレにくい商品でした。とはいえ重心が分散していたのは全商品のうち約1割と少なく、本品は一般的な重心バランスといえます。
最後に、電池持ちのよさの検証です。
実際に商品を使用して24時間を上限にローモード、6時間を上限にハイモードの連続点灯時間を計測。同時にライトが一定の明るさを保つかチェックし、1週間程度の長期山行でもバッテリーを気にせず使えるものほど評価しました。
電池持ちのよさは高評価です。ハイモードの連続点灯時間は、徐々に暗くなるものの6時間以上。ローモードでは24時間以上連続点灯できました。比較したほとんどのモデルと同様に、一晩使用できるスペックといえます。
一方で、バッテリー容量が低下するにつれて光量が減っていくダラ落ちはネック。比較した商品のうち約4割はダラ落ちせず、ライトの光量を一定に保てました。本品は長時間点灯できますがダラ落ちするので、光量を一定に保つなら替えの乾電池が必要です。
明るさ | スポットモード:300lm、ワイドモード:40lm、電球色 LED:10lm |
---|---|
スポットモードの明るさ(実測値) | 1,156cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 281cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | スポットモード:70m、ワイドモード:11m、電球色 LED:5m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 90g(付属のアルカリ乾電池単4×3本込) |
良い
気になる
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
---|---|
最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
モンベル パワー ヘッドランプ #1124888は、メーカー公式サイトで購入可能。執筆時点での値段は、税込3,190円(※公式サイト参照)です。公式サイトでは直営店の在庫確認もできるので、近くに取扱店舗がないか探してみましょう。
なお執筆時点では、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトでの取扱は確認できませんでした。ECサイトではモンベルの軽量モデルであるコンパクトヘッドランプを購入できるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
最後に、点灯機能が充実し遠くを明るく照射できた商品をご紹介します。
多機能なものがほしい人は、Black Diamond スポット400がおすすめです。スポット・ワイド・赤色と3つの明かりを切り替えられるうえ、無段階の光量調整に対応。タップ操作で手軽にスポット・ワイドを最大光量で点灯できるだけでなく、両モードともに十分な明るさを備えていました。
遠近とも明瞭に照らしたい人には、Black Diamond スポット400-Rがぴったり。スポット・ワイドモードはスポット400を上回る明るさで、遠くの看板から足元までしっかり照らせるスペックでした。充電式で電池残量に気をつける必要がありますが、連続点灯時間が長く数日間の登山でも使いやすいでしょう。
明るさ | 1~400lm(無段階調整) |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 3,469cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 667cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 高照度86m、低照度8m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 78g(アルカリ乾電池単4×3本込) |
良い
気になる
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
ブラックダイヤモンド スポット400を徹底レビュー!実際に試してわかったメリット・デメリットは?
明るさ | 1~400lm(無段階調整) |
---|---|
スポットモードの明るさ(実測値) | 4,625cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 944cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 約100m |
充電方法 | micro USB |
重量(ベルト込み・実測値) | 69g |
良い
気になる
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
---|---|
最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
ブラックダイヤモンド スポット400-Rの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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