約200gと非常にコンパクトなシングルバーナー、モンベル JETBOIL(ジェットボイル)スタッシュ 。ネット上では「軽くて、収納しやすい」と評判ですが、口コミの全体数が少ないので、本当に購入してよいのか迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のコールマンや岩谷産業のシングルバーナーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、シングルバーナー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
モンベル JETBOILスタッシュは、軽量で持ち運びやすいシングルバーナーをお探しの人におすすめです。バーナー単体の重量は、実測値で60gと非常に軽量。付属品を含めても約200g(公式サイト参照)とされています。クッカーにパーツを収納すると、サイズは手のひらよりもコンパクト。人気アウトドアブランドであるスノーピークのGS-600BKは大きいうえに1400gとかなり重量があったのに対し、本商品はザック内のちょっとしたスペースにも収まる携行性を備えています。
コンパクトながら火力も強く、常温の水が沸騰するまでの時間は75秒と十分なスピードでした。比較したところ、火力がパワフルだったのは最大出力3.8kW以上の商品が多かったなか、本商品は最大出力が1.3kWと小さいにも関わらず健闘。高い熱効率を謳うジェットボイルの実力を発揮しました。
一方、横から風を当てると80℃までしか温度が上がらず、風に弱いのは惜しいところ。山中や湖畔といった風が吹きやすい場所では、本来の火力を発揮しにくいでしょう。
土台には滑り止めつきのスタビライザーがついており、全体の重心バランスには優れています。ただし、五徳の脚は3本と少なくサイズも小さいため、実際に使ったモニターからは「角度によっては倒れやすい」という声も。五徳には滑り止めのギザギザはあるものの、クッカーが軽すぎたり大きすぎたりすると、不安定になりやすいので注意しましょう。
点火装置がないのも惜しい点です。ライターも持ち歩かなければなりません。ガスの開閉つまみがレバータイプで、掴みづらいのも気になりました。使用したモニター5名中4名が「火力の微調整が難しい」と指摘しています。山中や湖畔など風が吹きやすい場所で使うことが多い人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にモンベル JETBOILスタッシュと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイシングルバーナーと、携行性・火力の強さ・耐風性・使い勝手・安定感それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
モンベル JETBOILスタッシュより火力の強い商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
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火力が強いうえ安定感もある。ストレスなく料理したいならこれ
そもそもシングルバーナーとは、燃料となるガス缶を直接またはホースでバーナーに取りつけて着火させる、1口コンロのこと。ほかの燃焼器具に比べて非常にコンパクトなつくりのため、ソロキャンプをする人にはとくに人気のアイテムといえます。
今回ご紹介するJETBOILスタッシュも高い熱効率を誇りながら、バーナーとクッカーを合わせて約200gという軽さを実現したコンパクトなモデルです。
販売元のJETBOIL(ジェットボイル)は、わずかな燃料で素早く湯沸かしができる高性能バーナーを考案したパイオニアブランド。日本では、アウトドアメーカーのモンベルが正規販売代理店を担っています。
公式サイトによると、調理容量は0.5Lで満水時の沸騰時間は約2分半。シエラカップから直径20cm・容量1.5Lのクッカーにまで対応できるので、湯沸かしはもちろん、調理も楽しめると謳っています。
すべてのパーツがクッカー本体内にシンデレラフィットする、オール・イン・ワン設計もJETBOILならでは。フタとガス缶の間には小さなライターも収納できますよ。サイズは、パーツを収納した状態で幅13×奥行13×高さ11.2cmです。
セット内容は以下をご参照ください。なお、ガスカートリッジは別売なので、必ず専用の「ジェットパワー」を購入しましょう。
使い方は以下のとおり。使用する前は、破損箇所がないか・正常に燃焼するか・ガス漏れがないかを必ず確認しましょう。
<組み立て手順>
詳しい使用方法や収納方法については、取扱説明書で図解されています。安全に使用するためにも、正しい手順で使用してくださいね。
なお、付属のクッカーは液状の食材の調理専用です。油を使っての調理や、水分が少ない食材の炒めものなどはできないので注意しましょう。調理が終わったら、火を確実に消し、ガス漏れを防ぐためにも火力調節つまみをしっかりと閉めるのもポイントです。
キャンプで使う燃焼器具には、シングルバーナーのほかに、ツーバーナーやカセットコンロがあります。
ツーバーナーやカセットコンロは五徳が大きく、さまざまなサイズの調理器具に対応できるのが魅力。一度にたくさん料理を作れるので、2人以上でキャンプに行く人やファミリーキャンプにおすすめです。携行性を優先するならシングルバーナー、料理のしやすさを重視するならツーバーナーやカセットコンロが適しているでしょう。
このほか、焚き火台を使って調理する人もいます。火加減の調整が難しいものの、よりアウトドアらしさを感じられますよ。
今回は、モンベル JETBOILスタッシュを含むシングルバーナー全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、携行性の検証です。重量と収納ケースに入れた状態の体積を算出して、150g以下かつ手のひらより小さくまとまるものを高評価としています。
検証の結果、携行性は高評価を獲得。比較した全商品の平均重量が約301g(※執筆時点)だったのに対し、本商品のバーナー部分はわずか60gと最小クラス。収納時のサイズも幅13×奥行13×高さ11.2cmと手のひらより小さく、ザック内のちょっとしたスペースにも入ります。軽量コンパクトで、持ち運びにはほぼ負担がかからないといえるでしょう。
ガス缶の口に直接バーナー部分を取りつつける一体型のシングルバーナーは、OD缶と呼ばれるタテ型のアウトドアボンベを使うタイプと、ヨコ型のCB缶(カセットボンベ)を使うタイプの2種類があります。
CB缶(カセットボンベ)のほうが安価で手に入れやすい一方、コンパクトさや燃焼性能ではOD缶に軍配が上がりました。実際にCB缶タイプを採用したスノーピークのGS-600BKは1400gとかなりの重量。本商品はOD缶でクッカーなどを含めても約200g(公式サイト参照)のため、携帯性を重視したい人にぴったりです。
続いて、火力の強さと耐風性を検証しました。
ケトルに200mLの常温水(約23℃)を入れ、最大火力に設定して加熱。水が90℃に達するまでの時間を計測しました。耐風性については、モバイルファンを使って風速4m/sの風(小枝や葉っぱが揺れる程度)を再現。50cm離した場所からバーナーに風を当て続けて、水の上昇温度を評価しました。
<使用した計測機器>
火力の強さでは高評価を獲得。常温の水が90℃に達するまでの時間は75秒と、それほど時間はかかりませんでした。比較したなかでもパワフルで50秒台で沸騰させたEPIgasのREVO-3700 STOVEには及ばないものの、本商品も十分なスピードといえます。
検証の結果、最大出力3.8kW以上の商品は火力が強く、素早く加熱できることがわかりました。対して、本商品は最大出力が1.3kWと小さいわりに素早く沸騰したので、JETBOILが売りにしている高い熱効率を実感できる結果といえます。
一方で、耐風性の評価は伸び悩みました。風を横から当てると80℃までしか加熱できず、風が吹くと明らかに加熱力が弱まります。山中や湖畔など風が吹きやすい場所で使うと、調理時間に影響が出るでしょう。
比較したなかで、耐風性がとくに高かったのはEPIgasのREVO-3700 STOVE。風を受けてもほとんど炎が煽られることがなく、無風時と変わらない時間で水が沸騰しました。最大出力が大きいものは耐風性も高い傾向があったので、商品選びの参考にしてくださいね。
続いては、使い勝手の検証です。
モニター5名が実際に使ってみて、点火や火力調節のしやすさをチェック。ワンタッチで点火できる点火装置があり、火力の微調節がしやすければ高評価としています。
点火のしやすさは、やや不満の残る結果に。モニター5名のうち「点火しやすい」と答えたのは1名のみでした。
点火装置がついていないため、毎回ライターが必要な点がネックに。火をつける部分も小さく、モニターからは「五徳が邪魔でつけづらい」というコメントも寄せられています。
人気のコールマン ファイアーストームや岩谷産業の115フェムトストーブには点火装置があったのに対し、ライターも持ち歩かなければならないのは惜しいところ。点火装置がある商品と比べて、やけどのリスクが上がる点も留意しておきましょう。
コメントは一部抜粋
火力調節もしやすいとはいえません。火力調整機能に満足と回答したのはモニター5名中1名のみで、多くのモニターから「火力の微調整が難しい」という声があがりました。
ガスの開閉つまみの形状がレバータイプ(棒状の金属)のため掴みづらく、細かい火力の調節をしにくい点が惜しいところ。実際に試したところ、比較したEPIgasのREVO-3700 STOVEやCAPTAIN STAGのオーリックのように、つまみを回すタイプのほうが火力の微調節がしやすい傾向がありました。
コメントは一部抜粋
最後は、安定感の検証です。
モニター5名が水を入れた大・中・小のクッカーを順に置いてみて、五徳の脚の安定感やガス缶を含めた全体の安定感はどうかをチェックしました。
五徳の安定感はよいとはいえず、安定感を評価したのはモニター5名中1名のみでした。五徳のサイズが小さいうえ脚も3本と少ないため、モニターからは「角度によっては倒れやすい」という声が寄せられています。
五徳の上部は滑り止めの役割を果たすギザギザの構造ですが、検証で使用した中サイズのクッカーは滑ってしまいました。鍋の直径や重さによっては、滑り止めがあまり意味をなさない場合があるでしょう。
モニターからは「クッカーに重みがあると安定感が増す」という意見も出たので、安定感を出すにはある程度の重みが必要といえます。
比較したなかでも、五徳の安定感が高かったのはCAPTAIN STAGのオーリック。五徳が4本脚のためクッカーの底と接する面が大きく、どのサイズのクッカーを置いてもほとんどグラつきがありませんでした。
<五徳の安定感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
全体の安定感は良好で、モニター5名中3名が満足と回答しました。ガス缶の下に設置して安定感を高めるスタビライザーが付属しており、モニターからは「全体の重心バランスがよい」と好評です。
比較したなかには、クッカーを置くと全体がグラグラする商品や、土台のスタビライザーがツルツルと滑って安定感のない商品もありました。対して本商品はスタビライザー底面に滑り止めがついているので、非常に安定感があります。
<全体のバランスについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
形状 | 一体型 |
---|---|
燃料 | OD缶 |
最大出力 | 1.3kW(1134kcal/h) |
火力調節方法 | レバータイプ |
五徳の脚の本数 | 3本 |
重量 | 60g |
良い
気になる
点火装置付き | |
---|---|
収納ケース付き |
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モンベル JETBOILスタッシュは、公式オンラインショップやモンベルの直営店で購入可能。オンラインショップの商品ページから各店舗の在庫を確認できるので、行く前に確認してみてくださいね。
そのほか、Amazon・楽天市場・YahooショッピングなどのECサイトにも取扱店舗がありました。ショップによって値段が異なるので、送料やポイント還元率などもを比較して、お得に買えるお店を選んでくださいね。
爆発事故を防ぐために最も重要なポイントは、ガスが漏れないようにしっかりとガス缶を装着すること。奥まで装着できていないと、漏れたガスに引火して爆発するおそれがあります。また、夏の砂浜など、ガス缶自体が熱せられるような日差しの強い場所での使用も避けましょう。
また、シングルバーナーを2台並べて使うのもNGです。お互いが近い距離にあることで加熱しあい、爆発するおそれがあります。鉄板・ダッチオーブンなど、ガス缶を覆うほど大きい調理器具も使わないようにしてください。
このほか、炭の火起こしで使わない・ガス缶を風防で囲まないといった注意事項があります。説明書を熟読してから使うようにしましょう。
最後に、耐風性で高評価を獲得した商品をご紹介します。
EPIgasのREVO-3700 STOVEは、風速4m/sの風を当て続けても炎がほとんど煽られず。検証では、無風時と変わらない時間で水が沸騰しました。重量は111gとコンパクトながら、非常にパワフルな火力を誇る商品です。点火装置つきのため、ライターを持ち歩く必要はありません。
コールマンのファイアーストームも、風に影響されにくく、火力が安定していました。常温の水が沸騰するまでわずか56秒と非常にパワフルなうえ、五徳にセットしたときの安定感も良好。本体は150gと、ザックに入れても負担になりにくい重さです。ワンタッチで点火できるのも便利ですよ。
ブランド | EPIgas |
---|---|
形状 | 一体型 |
燃料 | OD缶 |
使用時幅 | 8.6cm |
最大出力 | 4.88kW(4,200kcal/h) |
使用時奥行 | 15.2cm |
200mLの水が沸騰するまでの秒数 | 55秒 |
使用時高さ | 不明 |
風を当てているときの水の温度 | 90℃ |
収納時幅 | 5.4cm |
火力調節方法 | つまむタイプ |
収納時奥行 | 5.2cm |
五徳の脚の本数 | 4本 |
収納時サイズ | 89×52×54mm |
収納時高さ | 8.9cm |
最大発熱量 | 4200kcal/h |
本体素材 | シンタードファイバーポーラスメタル(バーナーヘッド) |
耐荷重 | 不明 |
ダッチオーブン対応 | 不明 |
点火装置付き | |
風防付き | 不明 |
風防の取り外し可能 | 不明 |
収納ケース付き | |
重量 | 111g |
特徴 | 登山向け |
EPIgas REVO-3700 STOVE S-1028をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
形状 | 一体型 |
---|---|
燃料 | OD缶 |
最大出力 | 3.8kW(3,300kcal/h) |
火力調節方法 | レバータイプ |
五徳の脚の本数 | 3本 |
重量 | 150g |
良い
気になる
点火装置付き | |
---|---|
収納ケース付き |
コールマン ファイアーストームをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。