今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のAcerのAcerpure ProやAcerpure Coolなどの空気清浄機とも比較。検証したからこそ分かった本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、空気清浄機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX100は、広い部屋で使用したい人におすすめです。アクリルボックス内に充満した煙を、稼働1分でほぼ完ぺきに集じん。比較した加湿機能搭載モデルは空気清浄のパワーが弱くなる傾向があったものの、本商品は加湿機能つきながらも優秀でした。「ほかのメーカーより清浄能力が弱い」という口コミに反し、謳い文句どおり強力な集じん力を発揮しています。
においの専門家による脱臭力の評価も好成績。風量は弱めですが、わずか2分30秒とスピーディにボックス内のくさやのニオイを除去できました。とくに脱臭力が高かった「Acerpure Cool」や「Acerpure Pro」にはいま一歩及ばないものの、「ペットのニオイがしなくなった」との口コミにも納得の結果です。
センサーの感度も非常に優秀。比較したなかにはセンサーが反応するまでに30秒近くかかるものもあったのに対し、本商品はわずか8秒で稼動。空気の汚れを素早く検知できました。1,000mL/hの大容量加湿を実現する4.3Lの大型加湿タンクも備えており、1台で空気清浄と加湿をまかなえるのもうれしいポイントです。
静音性にも優れ、静音モードの稼働音は38.4dBと夜間の戸建住宅地ほどの静けさ(参照:環境省)でした。「音が静かで睡眠時にも気にならない」との口コミにも頷けます。しかし集じん力が強い分、強モードでは稼動音の大きさが気になりました。使用するシーンによって、運転モードを上手に使い分けましょう。
使い勝手にも惜しい点が。集じんフィルターの交換は10年1回で済むものの、加湿機能があるため掃除が必要な部分は7か所とかなり多めです。プレフィルターは自動掃除機能つきながらも構造が複雑で、細部の手入れはやや手間に感じました。本体は幅42.7×奥行34.5×高さ70cmと、「本体が大きすぎる」との口コミどおりのサイズ感でした。
執筆時点の価格は税込148,000円(公式サイト参照)と、比較したなかでは高価格帯です。しかし、その分パワフルな集じん・脱臭性能を兼ね備えているため、広い部屋のホコリ・ニオイ対策をしたいときにぴったりです。使い勝手のよさや静音性をより重視したい人は、ほかの商品も検討してみてくださいね。
今回ご紹介する加湿空気清浄機 KI-RX100は、1,000mL/hの大容量加湿機能を搭載した商品。加湿フィルターに風を集め気化効率を高める加湿集中ガイドと二層構造の加湿フィルターの働きで、すばやく加湿できると謳われています。
販売元は、大手家電メーカーのシャープ。イオンの力で空気を清浄する独自技術「プラズマクラスター」で有名です。シャープ製の空気清浄機は、基本機能に加え便利な機能が充実しているのも特徴。AIと連携できるモデルや加湿・除湿機能を搭載した多機能モデルまで幅広く展開しています。
空気の汚れに合わせて自動で気流を切り替える3方向気流制御ルーバーを採用。背面の吸い込み口はワイド設計のため、遠くのホコリを引き寄せて汚れた空気をパワフルに吸引できると謳っています。
ウイルスがよどみやすい天井面を狙って吸じんする「飛沫粒子モード」も搭載。センサーによる自動運転に対応しており、適した風量・湿度にコントロールするおまかせ運転や外出中に集中的に清浄する効果実感モードへの切り替えも可能です。
集じんフィルターには、微細な粒子をキャッチする静電HEPAフィルターを採用。料理臭やペット臭を吸着するガスもと~る脱臭フィルターと、ほこりの侵入を防ぐ抗菌・防カビホコリブロックプレフィルターの三層構造です。
また独自の空気清浄技術プラズマクラスターのなかでも、最もイオン濃度が高いとされるプラズマクラスターNEXTを搭載。イオンの力でPM2.5・花粉・ほこり・ウイルス・ハウスダストの除去に加え、静電気の軽減やニオイの原因菌を除去できる設計です。なお、詳細は以下を参照してください。
インターネットに接続できるIoT家電として進化しているシャープ製品らしく、無線LANでスマートフォンとの接続も可能。専用アプリをダウンロードするとクラウドのAIが使用状況を学習し、自動で快適な運転モードへ切り替えます。フィルターの交換やお手入れ時期・天気などのお知らせ機能もついていますよ。
集じん性能を維持するため、本体には「プレフィルター自動掃除機能」を搭載。前回の掃除から運転時間が約48時間経過するたびにプレフィルターに溜まったホコリを自動で掃除するので、フィルターのお手入れの手間がかかりにくいでしょう。
ダストボックスのお手入れのタイミングは音声でお知らせ。ダストボックスと掃除ブラシは抗菌仕様で、水洗いが可能です。
操作パネルには、触るとボタンが浮かび上がるタッチパネルを採用。「空気の汚れを見える化」にこだわった設計も特徴的です。前面には空気の汚れ度を5段階で、微小粒子・ニオイ・ハウスダストの目安を3段階で表示するランプを搭載。メーカー独自のアルゴリズムに基づき、各粒子の濃度変化を色で分かりやすくお知らせします。
本体サイズは、幅42.7×奥行34.5×高さ70cm。タンクは4.3Lと大容量です。重量は16kgありますが、キャスターつきなので片手でも移動できますよ。
今回は、シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX100を含む、空気清浄機全50商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証の内容は以下のとおりです。
はじめに、集じん力を検証しました。
アクリルボックス内にスモークマシーンで煙を充満させ、空気清浄機を最も強いモードで稼働。1分後の煙の量をチェックしました。
集じん力は上位商品にも負けないほど優秀。比較したなかには稼働から1分後の集じん率が3割程度にとどまったものもあったのに対し、本商品はボックス内の煙をほぼ残さず吸い込めました。
比較したなかでは、本商品のように加湿機能を搭載しているモデルは空気清浄機としてのパワーが弱くなる傾向がありました。対してこちらは「汚れた空気をパワフルに吸引する」というメーカーの謳い文句どおりの高い効果を発揮。「ほかのメーカーより清浄能力が弱い」という口コミに反して、汚れた空気を素早くきれいにできました。
続いて、脱臭力の検証です。
ボックス内に複合臭の強いくさやを入れ、サーキュレーターでニオイを充満させます。その後、最も強いモードで空気清浄機を稼働。におい・かおりアドバイザーの石川英一さんに30秒おきにボックス内のニオイを確認してもらい、脱臭までにかかる時間を調査しました。
脱臭力も高評価。専門家はわずか2分30秒ほどで「脱臭できた」と判断しました。高評価の基準とした5分を大幅に下回り、風量は弱めながらボックス内のくさやのニオイスピーディに脱臭できました。
とくに脱臭力に優れた「Acerpure Cool」や「Acerpure Pro」にはいま一歩及ばなかったものの、「ペットのニオイがしなくなった」との口コミにも納得の結果です。
続いて、機能性と使い勝手のよさを検証しました。
アクリルボックス内に制汗剤スプレーを5秒間噴射し、空気清浄機のセンサーが反応するまでの時間を測定。さらに加湿機能の有無も確認しました。
また、お手入れが必要な部分の数・フィルターの交換頻度・本体サイズなども確認。お手入れの手間などをチェックしました。
本体の機能性はとても優秀。センサーが反応するまでににかかった時間は約8秒と、かなりスピーディです。比較したなかには30秒近くかかるものもあったのに対し、本商品は空気の汚れを素早く検知して稼働しました。
搭載されていないモデルのほうが多かった加湿機能も装備。1台で空気清浄と加湿がまかなえるのは、うれしいポイントです。詳細は以下をご参照ください。
使い勝手については懸念点も。比較したところ本商品のように加湿機能つきのモデルは、手入れに手間がかかる傾向がありました。加湿フィルターの掃除も必要になり、お手入れが必要なパーツは7つと多めです。
自動掃除機能つきのプレフィルターで掃除機でほこりを吸い取る手間は省けるものの、複雑な構造ゆえに掃除が面倒に感じる可能性も。「本体が大きすぎる」との口コミどおり、幅42.7×奥行き34.5×高さ70cmとかなり大きいのも気がかりです。事前に設置スペースを確認しておくことをおすすめします。
一方、集じんフィルターの交換が10年1回で済むのは魅力。長く使えるので、ランニングコストを抑えられるでしょう。
最後は、静音性の検証です。空気清浄機のそばに騒音計を近づけ稼働音を測定したところ、モードによっては静かとはいえない結果に。強モードでは65.5dBと、高評価の基準値50dBを大きく上回りました。比較した商品の強モードの最小値が44.3dB(※執筆時点)だったことをふまえても、静かとはいえません。
中モードも57.2dBとやや大きめですが、リビングでテレビを見ながら使用しても気にならない程度です。静音モードは38.4dBと、夜間の戸建住宅地ほどの静けさ(参照:環境省)でした。とても満足の基準とした40dBも下回っており、「音が静かで睡眠時にも気にならない」との口コミにも頷けます。睡眠中も稼動する場合は、静音モードの使用をおすすめします。
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シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX100は、パーツによってお手入れ方法が異なります。給水タンクは少量の水を入れて振り洗いするだけで完了。本体や後ろパネルは柔らかい布で拭き、汚れを取り除きましょう。センサー部分および集じん・脱臭フィルターは、掃除機でホコリを吸い取ってください。
加湿フィルターとトレー・ダストボックスは水洗いが可能です。プラズマクラスターイオン発生ユニットは、付属のユニット掃除ブラシや市販の綿棒で汚れを取り除きます。故障の原因になるため、ユニットの電極を直接手で触ったり変形させたりしないように注意しましょう。
(参照:取扱説明書)
空気清浄機をより効果的に使うためにも、直射日光を避けた場所に設置してください。変形や変質、センサーの誤作動の原因になるため、熱・蒸気が発生する製品(暖房器具や電気ポッドなど)には近づけないようにしましょう。
安定した平らな場所を選び、上方は60cm以上・背面は壁から3cm以上離し、左右もできるだけスペースを設けます。カーテンや家具などで空気清浄機の吸い込み口・吹き出し口をふさがないよう注意してください。
シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX100の取扱店舗は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトです。ケーズデンキやヨドバシカメラといった家電量販店でも販売しています。ショップによって値段が異なるので、よく比較検討してみてくださいね。
最後に、静かで使い勝手のよい空気清浄機をご紹介します。
AcerのAcerpure Coolは、サーキュレーターと空気清浄機を1台でまかなえる一品。稼働音は最大風量時でも56.2dBと、リビングでテレビを見ながら使用しても妨げにならないレベルです。集じん力・脱臭力も優秀。加湿機能がなく、お手入れの手間も少なめです。アプリを使いスマホから操作も行えます。
Acerpure Proは、お手入れ箇所が4つと比較したなかではかなり少なめです。掃除の手間がかかりにくい点が魅力。360度のあらゆる方向から空気を吸い込めるので、集じん力・脱臭力もパワフルです。シンプルなデザインで、本体はスリムかつ軽量。お部屋のデッドスペースを活用して設置できますよ。
タイプ | 空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 27畳 |
加湿最大適用畳数 | |
設置方法 | 据え置き |
適用床面積 | 約27畳 |
適用床面積. | 約27畳 |
水式 | |
ペット向けフィルターあり | |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ウイルス、PM2.5、ハウスダストなど |
幅 | 25.3cm |
奥行 | 25.3cm |
高さ | 85.0cm |
コードの長さ | 約1.8m |
重量 | 6.34kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 不明 |
連続稼働時間 | 24時間 |
運転モード | 静音モード、お気に入りモード |
フィルター交換頻度. | 約1年に1回 |
フィルター交換頻度 | 約1年に1回 |
別売りフィルター | HEPAフィルター(ACF173) |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | PM2.5、ニオイ |
加湿機能 | |
加湿方式 | |
除湿機能 | |
除湿方式 | |
適用床面積(加湿時) | |
最大加湿量 | |
タンク容量 | |
稼動音 | 25~54dB |
最強モード運転音 | 54dB |
最弱モード運転音 | 25dB |
最大消費電力 | 65W(定格) |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | 不明 |
LEDライト搭載 | 不明 |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | |
用途 | 据え置き |
Acer エアサーキュレーター付き空気清浄機 AC551-50Wをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | 空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 約30畳 |
加湿最大適用畳数 | |
設置方法 | 床置き |
適用床面積 | 30畳 |
適用床面積. | 30畳 |
水式 | 不明 |
ペット向けフィルターあり | 不明 |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | ほこり、バクテリア、ウイルス、PM2.5 |
幅 | 25.3cm |
奥行 | 25.3cm |
高さ | 57.6cm |
コードの長さ | 約1.8m |
重量 | 4.22kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 不明 |
連続稼働時間 | 24時間 |
運転モード | 静音モード、ターボ運転、スマートモード |
フィルター交換頻度. | 約1年に1回 |
フィルター交換頻度 | 約1年に1回 |
別売りフィルター | 不明 |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ガスセンサー、粒子センサー |
加湿機能 | 不明 |
加湿方式 | 不明 |
除湿機能 | |
除湿方式 | |
適用床面積(加湿時) | |
最大加湿量 | |
タンク容量 | |
稼動音 | 不明 |
稼動音(弱モード) | 不明 |
稼動音(強モード) | 不明 |
最強モード運転音 | 56dB |
最弱モード運転音 | 25dB |
最大消費電力 | 38W(定格) |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | |
LEDライト搭載 | 不明 |
オゾン発生機能 | |
オゾン出力量 | |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | ペット向け |
用途 | 不明 |
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