軽くて耐久性があると謳うキャンプケトル、Boundless Voyage チタンケトル 700mL。「アルミ製のケトルより軽い」「ソロキャンプにちょうどいいサイズ」と評判です。しかし、本当に口コミどおりの商品なのか気になり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のキャプテンスタッグなどのキャンプケトルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キャンプケトル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Boundless Voyage チタンケトル 700mLはお湯が沸くのを待ちたくない人におすすめです。頑丈なチタン製ゆえにつくりが薄く、500mLの水が1分59秒で沸騰しました。比較した商品は平均3分ほど(※執筆時点)要していたことを思うと、かなりスピーディです。コーヒー豆を挽いている間にお湯が沸くので、待ち時間がないといえます。
容量は700mLで、たっぷりお湯を沸かせるのもポイントです。比較では容量が600mLを超えるものは持ち運びにくい傾向があったのに対し、本商品は幅14.8×高さ7cmとコンパクト。25Lのリュックにチェアやバーナーといったアイテムと一緒にスッキリ収納できています。500gを上回る商品もあったなか、重量162g(※実測値)と軽いのも利点です。
フタのつまみ・ハンドルにシリコンパーツがついており、お湯を注ぐときに熱さを回避できます。各パーツとも着脱可能で、焚き火に入れられるのもメリット。自立可能な取っ手をトライポッドに吊るせば、よりキャンプらしい雰囲気を楽しめるでしょう。
軽さと耐久性をアピールしているだけあり、比較したなかでも頑丈なつくりが目を惹きました。軽いので落としてもダメージが少なく凹みにくいといえます。空焚きしても穴が空きにくく、比較したアルミやホーロー製のケトルよりも長持ちするでしょう。
気になったのは、大きく傾けないとお湯を注ぎ切れない点と、保温性の低さ。沸騰してから10分後のお湯の温度を計測すると、75℃まで下がっていました。比較したキャプテンスタッグ・スノーピークのステンレス製ケトルが80℃以上を保っていたことを思うと、やや冷めやすいといえます。
とはいえ、お湯を沸かすスピードは速いので、コーヒーをおかわりする際は再度沸騰させれば問題ありません。軽さ・耐久性・容量の多さを兼ね備えたケトルがほしい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
Boundless Voyage(バウンドレスボヤージュ)は、チタン製のキャンプ・アウトドア用品を手掛けるブランド。2011年の誕生以来、日本・アメリカ・カナダ・ヨーロッパなどの各国で製品を販売しています。
今回ご紹介するチタンケトル 700mLは、1~2人で使うのに適したサイズ。純チタン製で軽く、耐久性が高い点をアピールしています。
同ブランドでは、ほかにもチタン製ケトルを展開中。700mLのほかに800mL・1.4L・2Lと3サイズあるので、一緒に使う人数に合わせて選んでみてください。
今回はBoundless Voyage チタンケトル 700mLを含むキャンプケトル全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証の結果、Boundless Voyage チタンケトル 700mLには4つのメリットがあるとわかりました。購入を考えている人はぜひ最後まで目を通してみてください。
熱伝導性が低いとされているチタン製ですが、頑丈な素材のため薄くお湯を素早く沸かせました。検証では500mLのお湯がわずか1分59秒で沸騰し、高評価を獲得。比較した商品の平均時間3.13分(※執筆時点)よりかなりスピーディです。
コーヒー豆を挽いている間にお湯が沸くので待ち時間がありません。すぐに沸かし直しができるのもうれしいですね。
軽いとの謳い文句どおり、本体の重量はわずか162g(※実測値)。比較した商品には500gを上回るものがあったなか、かなり軽量といえます。
サイズは幅14.8×高さ7cmで、25Lのリュックにチェアやバーナーなどの荷物と一緒に収納できるほとコンパクト。容量700mLとお湯をたっぷり沸かせるサイズながら、持ち運びやすいのは大きなメリットでしょう。
フタのつまみと取っ手に着脱可能なシリコン素材が使われており、焚き火でも使用OK。シリコンパーツは火で溶ける可能性がありますが、本商品は取り外せるので安心して焚き火に入れられます。
火で溶ける素材が用いられている商品はバーナーでしか温められないことを思うと、使うシーンを選びにくいですよ。取っ手が自立するうえ、トライポッドに吊るせるのもメリット。焚き火でキャンプらしい雰囲気を楽しみたい人にぴったりです。
メーカーが謳っているとおり、チタン製ゆえの耐久性の高さも目を惹きました。空焚きしても穴が開きにくいので、中身の有無を気にしすぎる必要がありません。軽いため落下時のダメージが少なく、凹みにくいのもポイントです。
比較したなかでは、アルミ製のケトルは空焚きで穴が空く可能性がありました。ホーロー製のケトルは穴が空くリスクは少ないものの、ホーローが剥げてステンレスがむき出しなる懸念が。空焚きや落下に強いケトルがほしい人は、チタン製がおすすめです。
総じて使い勝手がよいものの、気になるデメリットを2つ見つけました。購入を決める前に、自分に合う商品なのか確認しておきましょう。
気になったのは、お湯を注ぐ際にケトルを大きく傾ける必要があること。手首にやや負荷がかかり注ぎにくさを感じました。ただし、お湯を入れ切る際もフタが落ちなかった点や、取っ手にカバーがついていて熱さを感じにくいのはよい点です。
注ぎ口から液だれするというような声もなかにはありますが、自分が一気に傾けたりした際には漏れなどはありませんでした。個体差かもしれません。
最初は一気に傾けず、少しずつ傾けていくとこぼれることはないでしょう。
保温性の低さもデメリット。素材が薄いので外気の影響を受けやすく、沸騰したお湯が10分で75℃まで下がりました。
比較したキャプテンスタッグやスノーピークのステンレス製のケトルが80℃以上を保ったことを思うと、温度が下がりやすいといえます。おかわりのコーヒーを飲みたいときは、再沸騰させるとよいでしょう。
本体の素材 | チタン |
---|---|
容量 | 700mL |
形状 | ヤカン型 |
お湯を注ぎ切ってもフタが外れない | |
沸騰するまでの時間 | 119秒 |
沸騰から10分後の温度 | 75℃ |
良い
気になる
ハンドルカバーの取り外し可能 | |
---|---|
取っ手の素材 | シリコン |
フタのつまみの素材 | チタン |
幅 | 14.5cm |
奥行 | 14.5cm |
高さ | 13.5cm |
重量 | 149g |
お湯を注ぎやすい形状も魅力の1つ。大きく傾けなくてもお湯を注ぎ切れるため、手首への負担がほとんどありませんでした。500mLのお湯を沸騰させるのに約3分ほど要しましたが、コーヒー豆を挽き終わった頃に沸騰するので、待ち時間は少ないでしょう。
Boundless Voyage チタンケトル 700mLはAmazon・楽天市場などのECサイトで購入できます。ショップによって価格が異なる場合があるので、お得に買えるところをリサーチしてみてくださいね。
キャンプケトルを使い終わったあとは、しっかり水分を拭きとり乾燥させましょう。水気が残ったまま収納すると、カビや錆びの原因になります。お手入れまで気を配って、長く愛用してくださいね。
キャンプケトルの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。Boundless Voyage チタンケトル 700mL以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
本体の素材 | ステンレス |
---|---|
容量 | 570mL |
形状 | クッカー型 |
お湯を注ぎ切ってもフタが外れない | |
沸騰するまでの時間 | 186秒 |
沸騰から10分後の温度 | 84.7℃ |
良い
気になる
ハンドルカバーの取り外し可能 | |
---|---|
取っ手の素材 | ステンレス |
フタのつまみの素材 | ステンレス |
幅 | 10.5cm |
奥行 | 15cm |
高さ | 7.5cm |
重量 | 170g |
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