スノーピーク ケトル NO.1は、焚き火で使いたい人や耐久性を重視する人におすすめ。比較した商品には取っ手やフタにプラスチックのパーツを使っているものがあったのに対し、本商品はすべて金属製でした。大きな火のなかに入れても溶けにくいので、焚き火でもバーナーでも使用可能。フタ上部の取っ手を使えばトライポッドに吊るせ、よりキャンプらしさを楽しめます。500mLのお湯が沸くまでの時間は2分36秒。「すぐにお湯が沸く」との口コミどおり、コーヒー豆を挽いている間にお湯を準備できるスピードです。保温力も高く、10分後も83.2℃と高温をキープ。比較したなかで80℃以上を保っていたのは本商品とキャプテンスタッグの「ステンレスラーメンクッカー 570mL」のみだったことを思うと、ステンレスの熱伝導性の低さが保温に役立ったといえます。耐久性の高さも期待できます。ステンレス製なので落とすと凹む可能性があるものの、空焚きしても穴が空きにくいのはメリット。火にかけたまま放置する際、なかに水が入っているか気を配る必要がありません。大きく傾けなくてもお湯を注ぎ切れ、手首に負担がかかりにくい点もメリット。フタが落ちる心配が少なく快適です。計算された形状と焚き火でも使える素材を考えると、アウトドアでの使いやすさにこだわったとの謳い文句どおりといえます。ただし、重量の実測値は291gで、比較の平均重量275.1g(※執筆時点)を上回りました。とにかく軽いとはいえませんが、サイズは幅15×高さ8.8cmとコンパクト。25Lのデイリーユースのリュックに、チェア・バーナー・食料といったに荷物とともに難なく入ったので、持ち運びに不便はないでしょう。キャンプケトル選びに迷っている人は候補に加えてみてくださいね。
CAPTAIN STAG ステンレスラーメンクッカー
キャプテンスタッグ ステンレスラーメンクッカー 570mLは、ソロキャンプで温かいコーヒーを楽しみたい人におすすめ。サイズは幅11.2×高さ7.5cm(※実測値)で、25Lのリュックにチェアやバーナーなどのキャンプ用品と一緒に収納できるほどのコンパクトさでした。比較では500gを超えるものがあったなか、176gと軽量なのも魅力です。素材はステンレスで、取っ手にもフタにも熱で溶ける素材は使われていません。取っ手が熱くなる点に注意が必要ですが、焚き火で使えて便利。プラスチック製のパーツがありバーナーでしか使えなかった商品と比べると、使用シーンが限られないといえます。ステンレスならではの耐久性もポイント。万が一空焚きをしても、底に穴が空きにくいですよ。クッカー型のため、お湯の注ぎやすさも優秀です。比較ではお湯を注ぎ切ろうと大きく傾ける際に、フタが落ちそうになる商品が。対して本商品は、最後までフタが落ちる気配がなくストレスフリーでした。500mLのお湯を沸かすのにかかった時間は約186秒。ステンレスは熱が伝わりにくいので、やや時間を要しました。とはいえ、コンパクトゆえに3分程度で沸騰しており、不満には感じる遅さではありません。コーヒー豆を挽いている間にお湯を準備できますよ。熱伝導性が素材ゆえに保温性は優秀。お湯が沸騰してから10分後も84℃を保っていました。なお、比較で80℃以上を保っていたのは、同じくステンレス製のスノーピーク 「ケトルNO.1」のみ(※執筆時点)。おかわりのコーヒーも温かく飲みたい人には、ステンレスのケトルがおすすめです。気になったのは、2人以上で使うにはやや小さいところ。比較した商品のほとんどは容量600~1000mL程度だったことを思うと、「小さすぎる」との口コミにも頷けます。とはいえ、「コンパクトで使い勝手がよい」という口コミどおりなので、携行性重視の人にはぴったり。1人用のケトルを探している人は、ぜひ手に取ってみてください。
Boundless Voyage チタンケトル 700mLはお湯が沸くのを待ちたくない人におすすめです。頑丈なチタン製ゆえにつくりが薄く、500mLの水が1分59秒で沸騰しました。比較した商品は平均3分ほど(※執筆時点)要していたことを思うと、かなりスピーディです。コーヒー豆を挽いている間にお湯が沸くので、待ち時間がないといえます。容量は700mLで、たっぷりお湯を沸かせるのもポイントです。比較では容量が600mLを超えるものは持ち運びにくい傾向があったのに対し、本商品は幅14.8×高さ7cmとコンパクト。25Lのリュックにチェアやバーナーといったアイテムと一緒にスッキリ収納できています。500gを上回る商品もあったなか、重量162g(※実測値)と軽いのも利点です。フタのつまみ・ハンドルにシリコンパーツがついており、お湯を注ぐときに熱さを回避できます。各パーツとも着脱可能で、焚き火に入れられるのもメリット。自立可能な取っ手をトライポッドに吊るせば、よりキャンプらしい雰囲気を楽しめるでしょう。軽さと耐久性をアピールしているだけあり、比較したなかでも頑丈なつくりが目を惹きました。軽いので落としてもダメージが少なく凹みにくいといえます。空焚きしても穴が空きにくく、比較したアルミやホーロー製のケトルよりも長持ちするでしょう。気になったのは、大きく傾けないとお湯を注ぎ切れない点と、保温性の低さ。沸騰してから10分後のお湯の温度を計測すると、75℃まで下がっていました。比較したキャプテンスタッグ・スノーピークのステンレス製ケトルが80℃以上を保っていたことを思うと、やや冷めやすいといえます。とはいえ、お湯を沸かすスピードは速いので、コーヒーをおかわりする際は再度沸騰させれば問題ありません。軽さ・耐久性・容量の多さを兼ね備えたケトルがほしい人は、ぜひ検討してみてくださいね。