タイガー魔法瓶 真空断熱ボトル MMZ-W035の評判・口コミは悪い？実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー！

まずは、飲むときのスムーズさの検証です。水を入れた水筒をカバンの中に横倒しにして振り、フタを開けたときに水滴が漏れや飛び散りがないかを確認しました。

実際に水を入れて振ってみても、フチに水滴が残る程度で水分の飛び散りはなく、飲みやすさは高評価。「フタから水滴が垂れてしまう」との口コミもありましたが、カバンの中で倒れたまま持ち運んでも漏れは気にならないでしょう。比較したなかでは、どの商品もおおむね液だれはなく、気にしなくてもよいといえます。

スクリュータイプのため、コップタイプと比べると気軽に直飲みできるのもうれしいポイントです。ただ、スポーツ時に使うなら片手で操作できるワンタッチタイプもおすすめ。象印マホービンの「TUFF ステンレスマグ SM-VA60」は950mLまでの容量があり、スポーツのおともにもぴったりですよ。

続いて重量を確認するために、スケールを使用して空の状態で重さを計測しました。結果は160gと、検証トップクラスの軽さ。比較的したなかでの重量の平均330g（※執筆時点）と比べても軽量で、缶ジュースと比較すればわずかその半分ほどしかありません。

サイズが幅6.6×奥行6.6×高さ16.4cmとスリムなのも魅力。カバンに入れてもそれほど場所を取らず、持ち運びにも優れているといえます。

軽いものならサーモスの「真空断熱ケータイタンブラー JOL-360」もおすすめ。重量がわずか212gと、こちらもどこにでも持っていけますよ。

続いて、保冷力の検証です。室温30℃の下で水筒に冷蔵庫で一晩冷やした水道水を入れ、6時間後の温度を計測しました。

4.3℃の水は、6時間後には8.8℃にとどまり、保冷力も高評価です。比較した商品の平均＋4.18℃（※執筆時点）とほぼ同等の+4.5℃の上昇で、夏場でも冷たい飲み物を長い時間楽しめるでしょう。

次に保温力の検証として、水筒に沸騰させた湯を入れ、室温24℃の環境下で6時間放置したあとの温度を計測しました。

検証の結果、94.2℃の熱湯は69.8℃と高いままをキープ。真空二重構造により、メーカーの謳い文句どおりの高い保温力を備えていることがわかりました。外の温度の影響を受けにくく、冬でも半日程度なら温かさを保てるでしょう。

また、検証してみると半数程度の商品は保温に対応していませんでした。同じタイガーの商品でも、「真空断熱炭酸ボトル MTA-T050」や「真空断熱ボトル MME-F120AS」は保冷のみとなるため、購入前によく確認してくださいね。

最後は、洗う手間の少なさの検証です。説明書と商品を確認しながら、フタのパーツ数・ボトルの口径・食洗機に対応しているかをチェックしました。

お手入れのしやすさを評価する口コミのとおり、洗浄方法は比較したなかでも非常に簡単です。フタは、栓とパッキンが一体になった「らくらくキャップ」を採用しており、パーツの分解やパッキンの紛失のおそれがないのが大きな利点。ボトルの口径は5.2cmとそれほど広くありませんが、丸ごと食洗機で洗えます。ボトルの内面には「スーパークリーンPlus」という加工が施されており、ニオイや汚れがつきにくいつくりなのも魅力です。

比較したなかでは、パッキン一体型は象印マホービンの「TUFF ステンレスマグ SM-GA72」やサーモスの「真空断熱ケータイマグ JOQ-480」などの一部商品のみ。同じタイガー製品でも、「真空断熱ボトル MCS-A050」のように複数のパッキンを細かく分解しなければならないものもあり、本商品は手間をかけずにお手入れしたい人にぴったりといえます。