サーモス 真空断熱ケータイマグ JOS-400をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは、飲むときのスムーズさの検証です。

各商品の飲み口をチェックし、スムーズに飲めるスクリュータイプ・ワンタッチタイプを高評価としました。

加えて、水を入れた水筒を振ってみて、フタを開ける際に水滴が漏れたり飛び散ったりしないかを確認。振る前後の重さを計測し、重さが変わらない商品を高評価としています。

次は、水筒の軽さの検証です。スケールを使って各商品の重量を計測。缶ジュースと同程度の300g程度を上限に、軽いものほど高評価としました。

検証したところ、重量は210gと軽量で高評価を獲得。比較した同容量の商品と並ぶと大差ありませんが、全商品の平均が291g（※執筆時点）だった点を考慮すると軽いといえます。

ただ、比較したなかには本品より大きい500mLタイプながら、より軽量だったものも。持ち運ぶ機会が多い人は必要な容量をふまえつつ、サイズのわりに軽い商品を選ぶとよいでしょう。

続いて、保冷力の高さの検証です。一晩冷やした水道水を各水筒に入れ、6時間後の温度を計測。温度変化が6℃以内でおいしく感じられる程度に抑えられたものほど高評価としました。

今回の検証結果はコンテンツ制作チームで実際に測定した数値であり、メーカー公表値とは異なります。

検証の結果、保冷力は上位商品には及ばず。水の温度は3.6℃から9.7℃と6.1℃ほど上昇し、高評価基準とした＋6℃以内からわずかに外れました。比較したなかでも「サーモス 真空断熱ケータイタンブラー JOL-360」は＋4.2℃、「タイガー 真空断熱ボトル MMZ-W035」は＋4.5℃に抑えたなか、いま一歩な結果です。

比較した商品内での最小値が＋2.1℃（※執筆時点）だったことをふまえても、飲み物の冷たさを半日以上キープしたい人には少し物足りないでしょう。

続いて、保温力の高さの検証です。沸騰させた湯を各水筒に入れ、6時間後の温度を計測。温度変化が25℃以内で、飲みごろの熱さと感じられるラインに抑えられたものを高評価としました。

検証結果はコンテンツ制作チームで実際に測定した数値であり、メーカー公表値とは異なります。

温かい飲み物を入れることを推奨していない商品は、使用可能な方法でのみ検証しています。

保温力もあと一歩の結果に。6時間後には94.2℃から67.5℃まで下がり、-26.7℃の温度変化が見られました。温度の低下を-22℃に抑えた「サーモス 真空断熱ケータイタンブラー JOL-360」と5℃近くの差が出ています。

比較した結果、保温機能つきの商品は執筆時点で全体の約7割ほど。保温可能な商品のなかで温度変化の最小値は-15.3℃、最大値は-29.2℃（※執筆時点）でした。

なお、比較したほとんどの商品が25℃以内の低下に抑えていたなか、こちらは超えてしまったのが惜しい点。「保温機能が優秀」という口コミはあったものの、温かい飲み物を長く楽しみたい人にはやや力不足といえます。

続いて、洗う手間の少なさの検証です。説明書と各商品を確認しながら、フタのパーツ数・ボトルの口・食洗機に対応しているかをチェックしました。

検証した結果、評価はいまひとつ。食洗機で洗えるパーツはフタパッキンのみで、フタ・飲み口・ボトルは手洗いする必要があります。フタのパーツ数もフタ・飲み口・フタパッキン・せんパッキンの4つと多く、毎回外して洗うのに手間取りそうです。

ボトルの口径も4.5cmと小さめ。比較した全商品の平均が5cm（※執筆時点）だった点をふまえると、本商品の口径は小さくボトルの中は洗いにくいと感じるでしょう。スポンジが奥まで入りにくい場合は、持ち手つきの水筒専用ブラシなどを使うのがおすすめですよ。

なお、比較した「サーモス JOL-360」はパッキン1つかつ、口径は6.2cmと大きく洗いやすい設計でした。なるべく手間をかけたくない人は、こちらも要チェックです。