最大30時間の連続再生が可能と謳うゲーミングヘッドセット、Razer Kaira HyperSpeed。しかし、インターネット上には口コミが少なく評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のソニーやHyperXなどのゲーミングヘッドセットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、ゲーミングヘッドセット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
タレント「ヤマグチクエスト」として活動していたゲーム芸人。2021年にマイベスト入社後、ゲーミングデバイスの専門ガイドを担当し、250を超えるゲーミングデバイスを実際に比較検証。幼少期からゲームをプレイしている生粋のゲーマーで、現在までに500タイトル以上のゲームをプレイしている。 明治大学経営学部を卒業後、プロダクション人力舎でゲーム芸人ヤマグチクエストとして活動し、準レギュラーとして出演したテレビ東京のゲーム番組「勇者ああああ」では豊富なゲーム知識を生かしたゲームソフトのプレゼンで話題を集めた。 YouTube動画企画「ゲームさんぽ」やKONAMI主催イベント「パワプロチャンピオンシップス2017」など、様々なメディアにも出演経験あり。 マイべストではデバイスの知識とこれまでのゲームプレイの経験をもとに、ゲーマーに寄り添った記事制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Razer Kaira HyperSpeedは、ゲーミングヘッドセットの購入を検討しているすべての人におすすめ。クリアな高音域と、はっきりと鳴り響く重低音が魅力で、人物の声から銃声・爆発音まで細かく表現できていました。音の数が増えても空間の広がりが損なわれることはなく、音の迫力・臨場感は比較したなかでもトップクラスです。
定位感も良好で、方向・距離感のわかりやすさが好評でした。足音が明瞭で、実際にプレイしたモニターからは「相手がどこにいるか把握しやすい」とのコメントが寄せられています。区別のつきにくい斜め後ろからの音も判別しやすいため、定位感にこだわるFPS・TPSプレイヤーも満足できるでしょう。日本メーカーとして人気の高いソニーは上下や斜め方向の音が判別しづらく、FPS・TPSには本品がおすすめです。
マイク性能も高く、声の輪郭がくっきりとしていました。比較したなかにはエアコンの送風音などの雑音が邪魔をする商品もありましたが、本商品は外部のノイズもしっかりとカット。話している内容を一字一句はっきりと聴き取れて、快適なボイスチャットを楽しめました。プレイヤーの声をはっきり伝達できるという謳い文句どおりの性能です。
イヤーカップは大きめで、耳元が包み込まれるような快適なつけ心地。通気性のよいメッシュ素材を採用しており、モニターからは「長時間つけても蒸れにくい」と好評でした。比較したなかには側圧が強すぎて耳が痛くなる商品もありましたが、本商品はほどい締めつけ感です。耳周りの蒸れや痛みが心配な人もつけやすいでしょう。
カスタマイズ性も十分で、付属のソフトウェアでイコライザーやマイク音量の調節が可能です。スマホアプリを使えばゲーム中の着信や通知音をオフにできるので、スマホでゲームをする人にもぴったり。比較したなかには、マイクの音量調整機能やノイズキャンセリング機能を持たないものもあるなか、本品なら没入感が味わえそうです。
執筆時点の販売価格は、税込21,480円(公式サイト参照)。ゲーミングヘッドセットとしてはやや高価な部類ですが、音質・装着感・使いやすさすべてにおいて価格以上の満足感です。迫力満点のサウンドを、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか。
実際にRazer Kaira HyperSpeedと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
Razer Kaira HyperSpeedよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
そもそもゲーミングヘッドセットとは、音の方向や距離感を把握しやすいよう調整されたヘッドセットのこと。類似のデバイスとしてゲーミングイヤホンがありますが、ヘッドセットのほうがスピーカーが大きいぶん、より迫力のあるサウンドを楽しめます。
今回ご紹介するRazer Kaira HyperSpeedは、アメリカのゲーミングデバイスメーカー・Razer(レイザー)から発売されているワイヤレスゲーミングヘッドセット。PlayStation・Xboxの公式ライセンスを取得した2つのモデルが販売されています。
製造元のRazerは、ゲーミングデバイスを扱うブランド。高性能ゲーミング周辺機器やゲーミングノートPCを数多く生み出しています。プロのeスポーツプレイヤーに選ばれるほどの実力があるブランドです。
高・中・低3つの音域を、それぞれ個別に調整できる最先端のドライバーを搭載。明るくクリアな音質を届けつつ、豊かな高音域とパワフルな低音域を表現すると謳っています。
マイク部分は折り曲げが可能。後ろや横からの周辺音を遮断してクリアな音質で集音することで、プレイヤーの声をはっきり伝達できるとしています。最大30時間と謳うパワフルなバッテリーも大きな魅力です。
Bluetooth対応デバイスへの接続時は、付属のUSB-Cドングル経由で超高速2.4GHzワイヤレス接続が可能。多くのプラットフォームで、遅延を抑えてスムーズに繋がる低レイテンシーを実現します。
本体重量は300g。ソフトなイヤークッションを採用することで、ヘッドセットの締めつけを軽減する設計です。汗や熱の蓄積も抑えることで、快適なプレイをサポートします。
ボディカラーは、PlayStationライセンス版がホワイトのみ、Xboxライセンス版はホワイト・ブラックの2色展開です。
今回は、Razer Kaira HyperSpeedを含むゲーミングヘッドセット全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まず、ゲーム向けの音質を検証しました。
FPS・TPSプレイヤー5名がモニターとなり、ゲームのPVやトレーラーを視聴。高・中・低音域それぞれのクオリティをはじめ、臨場感・解像感などをチェックしました。
ゲーム向けの音質は、比較した商品のなかでもトップクラスに優秀。低音・中音・高音と、臨場感・解像感を5人のモニター全員が高く評価しています。比較したなかには低音がこもり気味になる商品もあったのに対し、本商品は「重低音が鳴り響く」と好評。音の数が増えても空間の広がりが失われず、臨場感のある大迫力サウンドを楽しめます。
高音域もクリアながらキツさがなく、豊かな高音域とパワフルな低音域を表現するというメーカーの謳い文句どおりのクオリティです。比較したなかでも中低音域が響く商品は、臨場感や迫力さに優れている傾向がありましたが、なかでも本品は人物の声から銃声・爆発音などのSEに至るまで、かなり細かく聴き分けられる印象でした。
<臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<解像度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、装着感の検証です。
普段からFPS・TPSをプレイするモニター5名が装着し、実際にゲームをプレイ。頭を振ったときのずれにくさや側頭部の圧迫感なども含め、快適に装着できれば高評価としています。
装着感のよさは高評価です。メッシュ素材のイヤーカップで通気性が良好。モニターからも「長時間つけていても気持ち悪くならなさそう」と好評でした。大きめのイヤーカップが人気のソニーは少し蒸れやすいという結果でしたが、こちらなら長時間でも快適。今回の比較では、装着感のよさがとくに好評だったのは本品を含む3商品のみで、優秀な結果です。
本品もイヤーカップは大きめで、耳全体が包み込まれるような心地よさがあります。比較したなかには圧迫感が強い商品もありましたが、本商品はほどよい側圧です。比較においては、イヤーカップが大きいと違和感が少なく装着できる傾向がありましたが、本商品も同様の結果に。多少首を振る程度ならずれることはなく、耳も痛くなりにくいでしょう。
コメントは一部抜粋
<バンドのフィット感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、定位感の検証です。
FPS・TPSプレイヤー5名がモニターとなり、「Apex Legends」の距離感・定位感のテスト動画を視聴。正確な方向からクリアに聴こえたか、音の移動がなめらかかどうかをチェックしました。
定位感も高評価を獲得。足音が明瞭で聴き取りやすく、方向や距離を直感的につかみやすいといえます。モニターからは、「相手の居場所を把握しやすい」「大まかな距離感はわかる」とプラスの声が寄せられました。クリアな音が好評のHyperXは距離感がわかりづらく、FPS・TPSゲームを快適に楽しみたいならこちらがよいでしょう。
比較したなかには斜め方向の音が聴き分けにくい商品もありましたが、本商品は斜めからの音もおおむね問題なく判別できました。今回の比較では、定位感に優れたものはFPS・TPSゲームなどにおいての敵の位置を把握しやすく勝率が上がりやすい傾向があったことから、多くの人におすすめできます。
コメントは一部抜粋
<距離感のわかりやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いては、マイクの性能の検証です。
ダミーヘッドマイクの口の部分に内蔵されたスピーカーから、テスト用の音声を再生して専用ソフトで解析。あわせて、ノイズの少なさについてモニター5名で評価しました。
マイクの性能も高評価に。雑音をしっかりとカットできました。比較においては、エアコンの送風音など外部のノイズを拾って声が聴き取りづらい商品もあったなか、本品ならエアコンや扇風機の近くでも快適に使用できそうです。今回の比較では、マイク位置を調節できると口元まで近づけられるためノイズが入りにくい傾向がありましたが、本商品も同様でした。
声の輪郭もくっきりとしており、モニターからも「一字一句はっきりと聴こえた」「ノイズがほとんどなく、人の声だけに集中できる」と好評。比較したソニーは、音声がこもるうえ不自然に響くと指摘されるなか、こちらならボイスチャットも快適に楽しめるでしょう。
<マイクのノイキャン性能についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後に、カスタマイズ性を検証しました。
バーチャルサラウンド・マイクノイズキャンセリング・イコライザー機能などの有無をチェックし、ゲームプレイに適した設定にできれば高評価としています。
カスタマイズ性も優秀です。バーチャルサラウンド以外のチェック項目はすべて対応しており、比較したなかでも設定の自由度は高め。検証結果の詳細は以下のとおりです。
付属のソフトウェア「Razer Synapse」では、マイクの音量調節やイコライザーの設定、プリセットの保存などが可能。スマホアプリ「Razer Audio」を使えばゲーム中の着信や通知音をオフにできるので、スマホゲーマーにもおすすめです。
音の立体感を高めるバーチャルサラウンドには対応していないものの、音の臨場感や定位感は十分なため、大きなマイナスポイントではありません。比較したなかには音質調整機能やサラウンド機能を備えていないモデルもあり、総合的に見てカスタマイズ性は十分といえるでしょう。
バーチャルサラウンド対応 | |
---|---|
接続方法 | 無線(Bluetooth) |
良い
気になる
ドライバーユニットの直径 | 50mm |
---|---|
連続再生時間 | 30時間 |
イコライザー機能 | |
接続端子 | USB |
マイクノイズキャンセリング機能 | |
リモコン付き |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Razer Kaira HyperSpeedは、Razerの公式オンラインショップで販売されています。Amazon・楽天市場・YahooショッピングなどのECサイトでも取り扱いがあるので、送料やポイント還元率を加味して、お得に買えるショップを選んでくださいね。
このほかの取扱店舗として、一部の家電量販店もあげられます。値段は店舗によって異なる場合があるので注意してください。
最後に、定位感やマイクの性能でより高評価を獲得したゲーミングヘッドセットをご紹介します。
定位感にこだわるなら、ALIENWAREのAW720Hがおすすめ。前後左右斜めどの方向からの音も聴き取りやすく、FPSプレイヤーにはぴったりです。マイクの音も非常にクリアで、ノイズはほぼ完璧にカットできていました。バーチャルサラウンドにも対応しており、文句なしの性能を備えた商品です。
RazerのKraken Ultimateは、強力なノイズキャンセリング機能が魅力。声以外の音を拾わず、快適なボイスチャットを楽しめました。サラウンド機能の調整もわかりやすく、カスタマイズ性も良好。イヤーカップにはカスタム可能なライティング機能があり、ゲームプレイをさらに盛り上げてくれますよ。
バーチャルサラウンド対応 | |
---|---|
接続方法 | 有線、無線(2.4GHz) |
良い
気になる
ドライバーユニットの直径 | 40mm |
---|---|
連続再生時間 | 30時間 |
イコライザー機能 | |
接続端子 | ミニプラグ、USB |
マイクノイズキャンセリング機能 | |
リモコン付き |
バーチャルサラウンド対応 | |
---|---|
接続方法 | 有線 |
良い
気になる
ドライバーユニットの直径 | 50mm |
---|---|
連続再生時間 | |
イコライザー機能 | |
接続端子 | USB |
マイクノイズキャンセリング機能 | |
リモコン付き |
Razer Kraken Ultimateの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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