手頃な価格帯ながら、音質や装着感に優れると評判のゲーミングヘッドセット、SONY INZONE H3。高評価な口コミが多い一方、「低音域に迫力がない」「マイクがこもって聴こえる」と気になる評判もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のゲーミングヘッドセットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ゲーミングヘッドセット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
SONY INZONE H3は、予算を抑えつつ、装着感のよいものを選びたい人におすすめです。イヤーカップが余裕のある大きさで、耳を包み込むようなつけ心地がモニターから好評。「耳周りの圧迫はほとんど感じない」と満足するコメントも寄せられています。比較した一部の商品にはないヘッドバンドの長さ調整にも対応しており、頭にフィットさせれば長時間負担なく装着できるでしょう。
公式サイトでの販売価格は税込9,900円(※2024年8月時点)と、1万円を切るエントリーモデルながら音域のバランスもおおむね良好。人の声の周波数である中音域に存在感があり、登場人物の声がクリアに聴き取れました。付属ソフト「INZONE Hub」からイコライザー調整や立体音響のパーソナライズ化もでき、自分に合った聴こえ方にカスタマイズもできますよ。
一方で、低音や高音の再現性の高さはいまひとつ。モニターからは「低音の迫力が物足りない」「高音域が少しキンキンと響くのが気になった」との指摘が寄せられました。同シリーズのH5など、2~3万円台の高級機にはダイナミックな低音や繊細な高音の響きを楽しめたものもあったなか、ゲームの臨場感は伝わりにくいサウンドです。
音の定位感も掴みにくく、FPS・TPSゲームにも不向き。音がぼやけて聴こえるため距離感がわかりづらく、斜め方向や上下の音の判別も難しく感じました。モニターからは「近いと思ったら意外と遠くにいた」との声もあがっています。マイクもノイズ音をしっかりカットできたものの、ときおり声がこもる場面が。ボイスチャットはできるだけ静かな環境で行ってくださいね。
比較したなかでは手頃な価格なので試しやすく、装着感にこだわる人には候補となる1台です。音質は自分好みにカスタマイズもできるので、音のクオリティをとことん重視する人でなければ十分満足できるでしょう。ただし、シューティングゲームなどで勝率を上げたい人は、より定位感に優れたほかの商品を検討してみてください。
実際にSONY INZONE H3と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのゲーミングヘッドセットと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
SONY INZONE H3の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
ソニー
ゲームの世界に没入したいならコレ。「勝ち」にもこだわれる
ロジクール
ゲームの世界観を存分に楽しめる音質が魅力!装着感も優秀
今回ご紹介するINZONE H3は、ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE(インゾーン)」シリーズのなかで唯一の有線接続限定モデル(※2024年8月時点)。ミニプラグ接続に加えて、付属のUSBオーディオボックスでUSB接続が可能です。
ゲーム向けに最適化されたソニーの立体音響技術とハードウェア構造により、臨場感あふれるサウンドを楽しめる設計に。スマホアプリでユーザの頭や耳の大きさに合わせて立体音響をパーソナライズすることで、「ゲームの世界に入り込んだかのような没入体験」ができると謳っています。
マイクは口元に近いブームマイク形状を採用。着用者の声以外の音をカットし、クリアなボイスチャットをサポートできるようこだわっています。マイクをはね上げると自動でミュートになる仕様なので、使わないときの動作もスムーズ。通話アプリ「Discord」の認定を取得している点もポイントです。
INZONEシリーズのゲーミングヘッドセットは、2024年8月時点でH3・H5・H9・Budsの4種類が販売されています。
H5は、有線接続と2.4GHzのワイヤレス接続の両方に対応したモデル。「INZONE H7」の後継機として、より軽量で長時間着用しやすいよう設計されています。H9はワイヤレス接続のみに対応しており、ノイキャンや外音取り込みの機能がついたハイエンドモデル。Budsはヘッドホンではなく、完全ワイヤレスイヤホンタイプのヘッドセットです。
本品H3はシリーズのなかでもエントリーモデルにあたる1台。上記の3モデルは価格が2~3万円台とやや値が張るなか、H3は税込9,900円(※2024年8月時点・公式サイト参照)とリーズナブルなのも魅力です。有線モデルを探している人やコストが気になる人によいでしょう。
H3は有線接続なので、サウンドカードやミキサーにつなげて使える点もメリットといえます。
ゲーム向けの音質がよい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「FPS・TPSゲーマーが聴いて、高音質かつ臨場感があると感じる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
装着感としてユーザーがとても満足できる基準を「頭を振った際のずれにくさや側頭部の圧迫感なども含め、フィット感がよく快適にプレイできた商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
定位感がわかりやすさがよい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「FPS・TPSゲーマーが聴いて、正確に空間を表現できると感じる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
マイクの性能としてユーザーがとても満足できる基準を「マイクの音質がよく、周囲の雑音をカットできる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
カスタマイズ性としてユーザーがとても満足できる基準を「付属品・本体機能・ソフトウェアによって、より自由度が高くゲームプレイに適した設定にできる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
検証の結果、ソニー INZONE H3には4つのよい点がありました。購入を検討中の人は、ぜひチェックしてくださいね。
全体的な音域のバランスは良好です。人の声の周波数である中音域に厚みがあり、「登場人物の声が聴き取りやすい」と多くのモニターが支持。比較したなかには中音がほかの音に埋もれて聴こえづらい商品もありましたが、こちらは声がクリアに届きます。
抑揚や歌声のニュアンスなどの細かな表現も拾えた同シリーズのH5ほどではないものの、約1万円という安さを考えると十分健闘しているレベル。メインの音であればすんなり拾えるので、ゲームの進行に支障をきたしにくいでしょう。
<中音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
つけ心地も上々です。実際に装着したモニターからは「イヤーカップが耳にフィットする」「クッション性が高い」と好評。イヤーカップは耳を覆うほど余裕のあるサイズで、圧迫感はほとんど気になりませんでした。
比較したなかでもイヤーカップが大きい商品は、耳が包み込まれることで違和感が少ない傾向が。一部のモニターからは「イヤーカップが少し小さい」という声も上がりましたが、多くの人は余裕をもって着けられますよ。
ヘッドバンドの長さが調節できるのもうれしいポイント。頭のサイズに合わせてフィットさせやすいつくりです。耳周りがナイロン素材でやや蒸れやすい点は気になりますが、頭部への負担は少なく、長時間つけても疲れにくいでしょう。
<装着感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
マイクの性能も悪くありません。比較した多くの商品で気になったエアコンのノイズ音をしっかりカット。サーという小さなノイズは常に入っているものの、マイクの音量が大きく、声だけがきちんと強調されていました。
ただ、「マイクの音がクリアでない」という口コミもあるように、検証でも声がこもって聴こえにくくなる場面がありました。ボイスチャットに集中したい人は、できるだけ静かな環境で使用することをおすすめします。
サウンドのカスタマイズも楽しめますよ。同シリーズのH5で対応していたマイクの音量調節はできないものの、そのほかの機能はひと通りそろっていました。詳細は以下のとおりです。
PCソフトウェア「INZONE Hub」が付属しており、比較したほとんどの商品と同じくイコライザーの調整が可能。DRC(ダイナミックレンジコントロール)設定をオンにすると、小さい音を大きく、大きな音を小さくして音の聴き取りやすさがアップします。
バーチャルサラウンド(立体音響)にも対応。スマホアプリ「Sony 360 spatial sound personalizer」で自分の耳の画像を撮影して「INONE Hub」で設定を行うと、立体音響のパーソナライズも可能です。ゲームプレイ中の没入感を高めてくれますよ。
ソニー INZONE H3にはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
バランスのよいサウンドでスッと耳に入ってくるものの、もう少しダイナミックさがほしいところ。一部のモニターからは「低音を拾えない」「静かなシーンだと無音のように聴こえる」との指摘があがりました。臨場感あふれるサウンドでゲームの世界観に没入できた上位機種に比べると、やや低音の存在感が物足りません。
解像度もあまり高くなく、音数が増えるとぼやけて聴こえたのも気になります。激しい戦闘シーンやスキル・銃声の音が被るシーンなどでは、ややごちゃついて聴こえる可能性があるでしょう。高音域がキンキンと刺さるように感じたモニターもいたため、とにかく高音質を重視する人には向かないといえます。
<低音・高音・解像度・臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
定位感の評価も伸び悩みました。比較したなかには遠近の音の差が明確にわかる商品もあったのに対し、モニターからは「音がぼやけて距離感を掴みづらい」「遠くの音が少し近くに感じる」といった指摘が寄せられています。敵との距離を正確に把握できず、奇襲を防げない可能性があるかもしれません。
また、上下・斜めの音の判別が難しく、音の方向がわかりづらいのも惜しいところ。比較したなかには同シリーズのH5のように、聴き分けが難しい斜め後ろ方向の音をしっかり区別できた商品もありました。対して本品は銃声や足音の方向を判別しにくいため、FPS・TPSで勝率を上げたい人にはあまり向かないでしょう。
とくに距離感をつかみにくい印象を持ちました。音がこもりがちなので、敵の方向はわかっても正確な位置や距離感をつかむのは難しいでしょう。
以下に、定位感に関するモニターコメントの一部をご紹介します。リアルな声をぜひ参考にしてくださいね。
<定位感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
バーチャルサラウンド対応 | |
---|---|
接続方法 | 有線 |
良い
気になる
ドライバーユニットの直径 | 40mm |
---|---|
連続再生時間 | |
イコライザー機能 | |
接続端子 | ミニプラグ |
マイクノイズキャンセリング機能 | |
リモコン付き |
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高音質でのプレイを楽しみたいFPS・TPSゲーマーには、ソニーのINZONE H5がおすすめです。音の定位感の検証では前後左右だけでなく斜め方向の音もわかり、音だけで位置を判別できました。
サウンドは低音から高音までメリハリがあり、空間的な音の広がりも十分。BGMや人物の声が際立っていました。カップの素材も柔らかく、圧迫感が少ないつけ心地も魅力です。
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