高い調理圧で、料理を素早くおいしく作れると謳う圧力鍋、アサヒ軽金属 ゼロ活力なべ(M)M-1582。「魚を骨までホロホロに料理できた」「あっという間に具材が柔らかくなる」など高評価の口コミを見かけますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の圧力鍋とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、圧力鍋選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
アサヒ軽金属 ゼロ活力なべ(M)M-1582は、料理をおいしくスピーディに作りたいすべての人におすすめ。実際にカレーを作ると、実食したモニター11名中10名が「満足」と回答するほどおいしく仕上がりました。比較したほかの商品にはルーに野菜の甘味が感じられないものもありましたが、具材の甘味・旨味が溶け込んだ奥行きある味わいで、食感もとろけるような柔らかさです。
調理のしやすさも優秀。赤い高圧おもりを使えば146kPa、白い白米おもりを使えば76kPaに調節でき、加熱前に圧力値を設定できるのがメリットです。比較したスプリング式の商品とは異なり、蒸気やおもりの揺れで直感的に圧力・火力を調節すべきタイミングを把握できます。
ステンレスとアルミの5層構造で焦げつきにくく、お手入れも簡単。ゴムパッキンには裏表がなく、洗ったあとにスムーズにはめられました。ただ、比較した一部の商品は食洗機が使えたのに対し、本品はすべてのパーツが非対応。とはいえ焦げつきにくいぶん楽に洗えるので、毎日使っても手入れが大きな負担になることは少ないでしょう。
おいしさ・調理のしやすさ・手入れのしやすさすべてにおいて高評価を獲得した本商品。容量は検証で使用した3L以外に2.5L・4.0L・5.5Lも展開し、人数に合わせて選べます。料理の仕上がりも使いやすさも兼ね備えたモデルがほしいなら、ぜひ購入を検討してくださいね。
そもそも圧力鍋とは、密閉して圧力をかけることで、普通の鍋では不可能な高温調理ができる鍋のこと。120℃前後の高温で調理し、食材を柔らかく仕上げられるのが魅力です。高温調理により、調理時間を短縮できるうえ、火から離して余熱調理もでき、ガス代や電気代を削減できるのも利点ですよ。
今回ご紹介するアサヒ軽金属 ゼロ活力なべ(M)M-1582もそんな圧力鍋のひとつ。アサヒ軽金属は、1944年創業の企業で、圧力鍋のほか、フライパン・ステンレスパンなどさまざまな調理器具を販売しています。
本商品の大きな特徴は、世界最高クラス(※)と謳う圧力の強さ。最大圧力は146kPaを誇り、内部温度約128℃の高温で調理できるとアピールしています。とろけるような角煮や煮魚も20分ほどで完成するとしており、料理を時短したい人も要注目です。
一般的な圧力鍋の約1.6倍の圧力値 (メーカー調べ)
加圧方式には、圧がかかると蒸気が出るおもり式を採用。ラインが出たのを目視で確認するスプリング式に比べて、圧がかかったタイミングを把握しやすいのがメリットです。高圧おもり・白米おもりをつけ替えるだけで、2段階に圧力調節できますよ。
熱源は、ガス・IH・電気クッキングヒーター・ハロゲンヒーターと幅広く対応。「ステンレス・アルミ5層クラッド鋼」を使用し、熱伝導性能と余熱能力に優れた全面一体成型で作られ、ムラなく加熱調理できると謳っています。
フタが正しく閉められていないと圧力がかからなかったり、最大調理量を把握できる目盛りがあったりと、安全面にも配慮。はじめてでも使いやすいよう工夫されています。なお、価格は執筆時点で税込32,890円です(※公式サイト参照)。
サイズバリエーションは全4種類。今回ご紹介する3.0LのMサイズのほか、2.5L(3.5合炊き)のSサイズ、4.0L(7.5合炊き)のLスリム・5.5L(一升炊き)のLサイズからチョイスできます。
付属品は以下のとおりです。取扱説明書には98ものレシピが掲載されているので、はじめてでもすぐにバラエティに富んだ料理に挑戦できますよ。
<付属品>
今回はアサヒ軽金属 ゼロ活力なべ(M)M-1582を含む、圧力鍋全13商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、おいしさの検証です。自分でカレーを調理したことがあるモニター11名が各商品で作ったカレーを実食。具材の柔らかさ・コク(野菜の甘さを感じるか、ルー自体が甘くなっているか)などをチェックし、おいしさを評価しました。材料・調理方法は以下のとおりです。
<材料(1度に作る量)>
<調理方法>
①玉ねぎ・にんじん・じゃがいも・肉・水の順番に具材を入れる
②加圧7分(圧力の切り替えができる商品は高圧で調理)
③減圧が完了したらフタを開け、火を止めた状態で刻んだルーを入れて軽く混ぜる
④ルーが完全に溶けたら、弱火で5分煮込みとろみをつける
作ったカレーにモニター11名中10名が「満足」と回答し、おいしさの評価は比較した商品内でもトップクラス。「じゃがいもはすぐに崩れるほど柔らかく、にんじんは舌でつぶせるほど柔らかい」「お肉は口の中でホロホロと解けた」などの声が挙がりました。
比較したなかでも、100kPa以上の高圧で調理できるものほど短時間で料理をおいしく仕上げられるとわかり、本商品は100kPaを大きく上回る最高圧力146kPaで調理可能。短時間でたまねぎは原形がなくなるほどルーと一体化し、「あっという間に具材が柔らかくなる」との口コミにも納得です。
<具材の柔らかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
コクをしっかり感じられたのもよい点です。野菜の甘味が溶け込んだ、奥行きのある味わいに仕上がりました。モニターからは「たまねぎやにんじんの持つ甘味がルーにしっかり溶け込み、味わいに奥行きを感じられる」「ルーにたまねぎがよく溶け込んでいて、スパイスとよいバランス」など賞賛の声が多数寄せられています。
比較したほかの商品には、野菜の甘味を感じられずルーの味しかしないものも。コクのある複雑な味わいのカレーに仕上げたい人にうってつけの1台といえます。
<コクについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、調理のしやすさの検証です。圧力値の調節ができるか、火加減の調節がしやすいか、フタの開閉がしやすいかなどのポイントをチェック。「圧力調整も火加減調整も簡単なうえ、フタの開閉に手間取らずスムーズに調理できる商品」を高評価としました。
調べたところ、調理のしやすさも高評価。加圧方式はおもり式で、圧力調節が簡単です。赤い高圧おもりを使えば146kPa、白い白米おもりを使えば76kPaに調節でき、加熱前に圧力値の設定が可能。蒸気とおもりが揺れる音を目安に、火加減を調節しやすいのがうれしいポイントです。
比較したスプリング式の商品は、ラインが出たのを目視で確認する必要があり、ほかの作業や調理をしながらだと圧力・火加減調節のタイミングを逃す可能性がありました。対しておもり式の本品は、耳ですぐに気づけるのが強みです。
フタの開閉方法はスライド式。取っ手を持つだけでフタを開けた商品と並ぶと、使いやすさの面では劣るものの、本品は目印つきでスムーズに開け閉めできました。フタがやや固く開閉に力が必要ですが、大きな問題なく使えるでしょう。
最後は、手入れのしやすさの検証です。焦げつきにくい素材か、タイマーがないか、ゴムパッキンの戻しやすさ、食洗機に対応しているかなどを確認。「焦げつきにくいうえパーツの着脱が簡単で、食洗機で洗える商品」を高評価としました。
結果、手入のしやすさもかなり優秀です。ステンレスとアルミの5層構造で焦げつきにくいのが魅力。ゴムパッキンの裏表がなく、洗ったあとには楽にはめられました。取り外しや電池交換が必要なタイマーもないので、手入れを素早く済ませられるでしょう。
ただし、すべてのパーツが食洗機に対応していない点は惜しいところ。比較した商品には、一部のパーツが対応しているものもありました。とはいえ総合的にはお手入れしやすく、頻繁に使いたい人にもおすすめできます。
加圧方式 | おもり式 |
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圧力値の調整段階 | 2段階 |
圧力値の切り替え方法 | おもりを付け替える |
良い
気になる
全体の幅 | 24.7cm |
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全体の奥行 | 43.5cm |
全体の高さ | 8.6cm |
本体重量 | 2.50kg |
開閉方法 | スライド |
本体素材 | 多層(5層構造:ステンレス(SUS304)、1145アルミニウム、3003アルミニウム、1145アルミニウム、ステンレス(SUS430)) |
タイマー付き | |
持ち手タイプ | 片手 |
食洗機対応 | |
目盛り付き | |
付属品 | 高圧おもり(赤)、白米おもり(白)、掃除棒、レシピ掲載取扱説明書 |
圧力鍋を使用するときにまず注意すべきは、食材の量。食材が多すぎると圧力が正常にかからず、蒸気口の詰まりや噴き出しを引き起こすおそれがあります。鍋の2/3以下、かさが増えやすい豆類や麺類等は1/3以下に抑えましょう。
また、最低でも200mLの水分は必要です。水分が少ないと焦げつきや空焚きの危険があります。中火10分間につき1カップ(200mL)程度の水分が蒸発するので、加圧時間に合わせて調節しましょう。
最後に、圧力が下がるまでフタを開けないよう注意してください。圧力がかかった状態で開けるとフタが吹き飛んだり、高温の蒸気が吹き出したりするおそれがあります。ロックピンが完全に下がったことを確認してから開けるよう心がけましょう。
アサヒ軽金属 ゼロ活力なべ(M)M-1582を使用すれば、カレー以外にもさまざまな料理を簡単に作れます。豚の角煮の作り方をご紹介するので、ぜひ作ってみてくださいね。
<材料>
【調味液】
<作り方>
①ゼロ活力なべに豚バラ肉と分量の水・酒(下ゆで用)を入れ、フタを閉める
②高圧オモリ(赤)をセットして強火で加熱する。 沸騰しておもりが勢いよく振れたら、振れが止まらない程度の弱火にして20分加熱し、火を止めて余熱調理
③内圧表示ピンが下がったら、おもりを傾けて蒸気を完全に逃がしてからおもりを外し、フタを開ける
④肉を取り出し食べやすい大きさに切る(ゆで汁は別の容器に移し、スープなどに使用)
⑤④の肉をもどし、調味液を入れてフタを開けたまま弱火で煮つめる。器に盛りつけ、きぬさやとからしを添える
(参照:公式サイト)
アサヒ軽金属 ゼロ活力なべ(M)M-1582は、Amazon・楽天市場などのECサイトで購入可能です。送料や値段などを確認し、お得に購入できる取扱店舗を選びましょう。
アサヒ軽金属公式オンラインショップでも購入できます。安く買う方法が気になっている人も多いと思いますが、公式オンラインショップでは割引キャンペーンを行っていることも。気になる人はこまめに確認してくださいね。
「【ゼロ活力なべ専用】奇跡のスープセット」などのオプションも販売されています。スープ専用のおもりとレシピ集(14メニュー)もつくので、スープ作りを楽しみたい人はあわせてチェックしてみましょう。
最後に、調理のしやすさを重視する人にぴったりの商品をご紹介します。
リーズナブルに購入したいなら、パール金属 節約クック ステンレス製圧力切替式片手圧力鍋 3.5Lがぴったりです。執筆時点でECサイト経由で約5,000円で購入できるので、圧力鍋を試してみたい人は要注目。圧力調整レバーで簡単に60kPaの低圧、100kPaの高圧を切り替えられ、使いやすさも良好です。
フタをスムーズに開閉できるものがほしい場合は、アイリスオーヤマ 両手圧力鍋 3L RAN-3Lもおすすめ。フタをのせてLOCKボタンを押すと固定、開けるときはOPENボタンを押すと開錠される仕様で、フタは上にかぶせるだけで噛み合いました。肉も野菜も柔らかく仕上がりますよ。
加圧方式 | おもり式 |
---|---|
圧力値の調整段階 | 2段階 |
圧力値の切り替え方法 | ダイヤルで設定 |
良い
気になる
全体の幅 | 21cm |
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全体の奥行 | 38.5cm |
全体の高さ | 19.5cm |
本体重量 | 1.87kg |
開閉方法 | スライド |
本体素材 | ステンレス |
タイマー付き | |
持ち手タイプ | 片手 |
食洗機対応 | |
目盛り付き | |
付属品 | レシピブック |
パール金属 節約クック ステンレス製圧力切替式片手圧力鍋 H-5435をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
加圧方式 | おもり式 |
---|---|
圧力値の調整段階 | 2段階 |
圧力値の切り替え方法 | ダイヤルで設定(圧力表示を見て調整も可能) |
全体の幅 | 37cm |
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全体の奥行 | 26cm |
全体の高さ | 16cm |
本体重量 | 4.55kg |
開閉方法 | ワンプッシュ |
本体素材 | 多層(3層構造:ステンレス、アルミニウム、ステンレス) |
タイマー付き | |
持ち手タイプ | 両手 |
食洗機対応 | |
目盛り付き | |
付属品 | ガラスフタ、中かご、中かご台、レシピブック |
アイリスオーヤマ 両手圧力鍋 3L RAN-3Lをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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