光ケーブルを電柱から室内まで引き込む光回線の工事。光回線の工事で穴あけはされるのか、穴あけがされるのはどんなケースなのかなど、気になることが多い人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、光回線の工事で穴あけが必要なケース、不要なケースを解説します。工事であく穴の大きさやサイズ、工事の注意点も解説するので、光回線の工事を予定している人は参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
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光ケーブルを電柱から室内まで引き込む光回線の工事で穴あけするケースは少数です。ほとんどの住宅では電話線などを通す配管やエアコンダクトから光ケーブルを通せるため、光ケーブルを通すために穴を開ける必要がありません。エアコンダクトとは、エアコンの室内機と室外機をつなぐホースのことです。
なお、配管やエアコンダクト以外にドアや壁のすきまからでも光ケーブルは通せるので、光ケーブルを通すために穴を開けるケースは少ないでしょう。
光回線の工事で穴あけが不要なのは、既存の配管などから光ケーブルを通せる場合やすでに光回線が整備されている場合です。ここからは、穴あけが不要なケースを解説します。
電話の配管やエアコンダクトから光ケーブルを引き込める場合、穴あけ工事は不要です。光回線に利用される光ケーブルの直径は3〜10mm程度であるため、住宅にある電話の配管やエアコンダクトの通り道をつかって光ケーブルを通せます。
なお、室内に光ケーブルを通す際に穴あけが不要な場合でも、光ケーブルを壁に固定する際にネジでビス止めすることはあるので注意しましょう。例えば、電柱から建物に光ケーブルを引き込む際に、外壁に光ケーブルを固定する場合や外壁に光キャビネットを設置する場合、外壁にネジ穴が生じます。
マンションなどで光回線の設備を導入済みであれば穴あけ工事は不要です。設備が導入済みの場合、室内まで光ケーブルが引き込まれているため、改めて工事をする必要はありません。現在では、多くの賃貸物件でフレッツ光などの光回線が導入されています。
光回線の設備が導入されているか確認するには、室内に光コンセントがあるかをチェックしましょう。光コンセントとは、光ケーブルを光回線用の機器と接続するための差し込み口を指します。光コンセントがある場合、光回線の設備は導入済みです。
なお、フレッツ光の回線が導入されたマンションであってもNURO 光など他社の光回線を導入する場合には、穴あけ工事をすることがあるので注意してください。
フレッツ光から光コラボ、光コラボからほかの光コラボに乗り換える場合も穴あけ工事が不要です。光コラボ(光コラボレーション)とは、プロバイダ事業者などがNTT東日本・NTT西日本のフレッツ光を使って展開する光回線のサービスを指します。例えば、ドコモ光やソフトバンク光、OCN 光は光コラボです。
フレッツ光から光コラボへ乗り換える「転用」の場合や光コラボからほかの光コラボへ乗り換える「事業者変更」の場合、利用する光回線が変わらないため光回線の工事は必要ありません。
光回線の工事で穴をあける可能性があるのは、配管などから光ケーブルを通せない場合です。ここからは、光回線の工事で穴あけが必要になるケースを解説します。
配管やエアコンダクトなどから光ケーブルを通せない際に、直径10mm程度の穴をあける必要があります。
例えば、建物に電話の配管やエアコンダクトなどがない場合は、光ケーブルを室内に通せません。また、建物に配管があるものの、配管の中に光ケーブルを通せない場合もあります。配管がサビや汚れで詰まっていたり、配管にほかの線が通っていて新しい線を通すスペースがなかったりすると光ケーブルを通せません。
なお、配管やエアコンダクトを通せない場合でも、ドアや窓、換気扇のすきまから通せることがあります。配管やエアコンダクトから光ケーブルを引き込めなかった場合には工事業者と相談するとよいでしょう。
はじめて光回線を建物に導入する際には穴をあけることがあります。過去にほかの光回線が導入されていた場合、電柱から室内まで光ケーブルを引き込む経路があるでしょう。一方、はじめての場合、経路が確保されていないため穴をあける可能性があります。
例えば、戸建て住宅で室内に光ケーブルを引き込む際に、配管やエアコンダクトがない場合や配管があっても光ケーブルを通せない場合には、壁に穴を開ける必要があるので注意しましょう。
マンションに住んでいる人が戸建てプランの光回線を導入する場合、穴あけ工事の可能性があるので注意してください。
戸建てタイプで光回線の工事をする際には、マンションの共用スペースを介さず直接光ケーブルを部屋まで引き込む作業が必要です。光ケーブルを外壁に金具で固定したり、室内に光ケーブルを通すため穴あけをされたりすることがあります。
NURO 光やauひかりでは、マンションタイプの光回線が導入されていない場合も多いため、戸建てタイプの光回線になることも多いでしょう。例えば、「auひかり マンション」未対応のマンションで「auひかり ホーム」に申込む場合には、光回線の工事で穴あけをされる可能性があるので注意してください。
光回線を導入する際には、電柱から建物まで光ケーブルを引き込む屋外工事と、光ケーブルを室内に通し光コンセントを設置する宅内工事が行われます。
例えば、戸建て住宅の場合、光回線を導入する工事の流れは以下のとおりです。
1. 屋外で電柱から建物まで光ケーブルを引き込む
2. 光ケーブルを建物の外壁に金具で固定する
3. 光ケーブルを室内に引き込む
4. 室内に光コンセントを設置し、光回線の機器を接続する
なお、手順2で光ケーブルを固定する際には、外壁にビス止めの穴があけられます。手順3で光ケーブルを室内に引き込む際に配管などを利用できない場合、壁に貫通した穴があけられるでしょう。
また、工事作業の詳細な内容や順序は業者によって異なる場合があるので、光回線業者に確認してください。例えば、NURO 光の場合、光回線の工事は宅内工事、屋外工事の順に行われます。
光回線の工事で穴あけする場合の費用は、穴あけしない場合と変わりません。ほとんどの場合、光回線の工事で穴あけする作業は基本工事費に含まれています。
光回線の工事費用はマンションの場合16,000〜44,000円(税込)、戸建ての場合20,000〜44,000円(税込)が目安です。
なお、キャンペーンにより工事費が実質無料になる場合もあります。例えば、ソフトバンク光は、新規に申込みをした人を対象に、工事費である26,400円相当を月額基本料金から割り引くキャンペーンを実施中です。
光回線の工事であけられる穴は、直径が3〜10mm程度、個数が2〜5個程度です。光回線の工事では、光ケーブルを外壁に固定するときと室内に通すときに穴が開けられます。外壁に固定する際に開けられる穴は直径3mm程度で2〜4か所です。また、光ケーブルを室内に通す際に、直径10mm程度の穴が1つ、外壁から内壁まで貫通してあけられます。
例えば、光回線の工事で光ケーブルは配管から室内に通したものの、外壁に光ケーブルをビス止めして固定した場合、外壁に直径3mm程度のネジ穴が2〜4か所だけあくでしょう。
なお、光ケーブルを外壁に固定する際に開けられる穴はビス止めされたものであるため、穴自体は外から見えません。また、光ケーブルを室内に通すための穴にはプラスチック製のカバーなどが付けられ、穴から雨風などが入らないよう処置されます。
また、賃貸物件で退居する際に光ケーブルの撤去工事が行われる場合、開けた穴を埋めてくれることがほとんどです。
穴あけをされる可能性がある光回線の工事は、大家・管理会社の許可が必要だったり、工事中に立ち会いが必要だったりするため注意が必要です。ここからは、光回線の工事で注意すべき点について解説します。
賃貸物件の場合、光回線の工事には大家・管理会社の許可が必要なので注意しましょう。光回線の工事で建物に穴があいたり傷がついたりすると不動産価値が下がる可能性もあるため、大家・管理会社は工事を嫌がる場合があります。
なお、許可なく光回線の工事をするとトラブルになるので注意しましょう。また、工事業者がマンションの共用スペースで作業ができるように、工事日を大家・管理会社に伝えてください。マンションの共用スペースに鍵がかかっていることも多いため、工事日に開錠しておく必要があります。
光回線の工事で穴あけが必要かどうかは、専門業者が現場に行かないとわからないので注意しましょう。配管やエアコンダクトなどから光ケーブルを通せるかは、専門業者が見てみないと判断できません。
例えば、建物に電話の配管があるものの、配管にほかの線が通っている場合、光ケーブルを通せるか判断するには現場で確認が必要です。
なお、一部の光回線業者は光回線の工事を始める前に現地調査を行い、穴あけの要否を確認することがあります。現地調査をする日は立ち会いが必要なので注意してください。
業者が派遣される派遣工事では立ち会いが必要です。光回線の工事は光コンセントを設置するため業者が室内でも作業を行います。また、当日穴あけが必要と判断された場合にはすぐに相談が必要です。
派遣工事の場合、光回線の作業は1〜2時間程度かかります。光回線の設備は導入済みで業者が派遣されない無派遣工事の場合、立ち会いは必要ありません。
なお、立会者は契約者本人以外でも構いませんが、穴あけの可否や機器の設置位置など工事内容を判断できる人にしましょう。また、光回線を申込んでから工事日までの工事期間は1か月以上かかることが一般的です。3〜4月の繁忙期は工事期間が長くなることも多いので注意しましょう。
賃貸物件で退去する際に撤去工事が必要な場合もあるので注意してください。撤去工事とは、室内に引き込んだ光ケーブルを取り除く作業のことを指します。
例えば、賃貸マンションに入居する際に光回線をはじめて導入し、管理会社から退居時に原状復帰を求められた場合には撤去工事が必要です。
なお、ほとんどの場合、光回線の導入時にあけられた穴は撤去工事の際に埋めてくれます。また、撤去工事の費用が光コラボやフレッツ光では無料ですが、auひかりやNURO 光では有料なので注意しましょう。
賃貸物件で光回線の工事が許可されない場合や戸建て住宅で穴あけを許容できない場合は、ホームルーターも検討しましょう。ホームルーターとはモバイル回線を使ってインターネット通信を行う通信機器を指します。工事をせずにインターネット環境を導入できるのが特徴です。
なお、ホームルーターは通信速度の安定性が光回線より劣るので注意してください。また、ホームルーターを快適に使うためには、電波が届きやすい窓際などの場所に設置するとよいでしょう。
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