ソニーのズームレンズのおすすめ人気ランキング【2025年】

使っているカメラがミラーレスならEマウント、一眼レフタイプならAマウントのレンズを選択しましょう。マウントとは、カメラとレンズの接合部のこと。レンズの型番がSELから始まるレンズがEマウント、SALから始まるレンズがAマウントです。基本的にマウントの規格が一致しないと装着できません。

レンズの選択肢を増やしたいなら、専用のマウントアダプターを使うのもひとつの手。マウントアダプターLA-EAシリーズを使えば、Aマウントレンズをミラーレスカメラに装着できます。しかし、カメラやアダプターの組み合わせによっては、AFなど一部の機能に制限がかかることもあります。対応レンズや制限される機能は公式サイトで確認しましょう。

カメラのイメージセンサーのサイズに適したレンズを選ぶことも重要です。イメージセンサーとは、レンズから入った光を電気信号に変える部品のこと。ソニーのカメラの場合、フルサイズとAPS-Cの各カメラに合うレンズは、名称からも判断可能です。カメラとレンズの組み合わせは、以下も参考にしてください。

• フルサイズEマウントカメラ（α1やα9 IIなど）：名称がFEから始まるレンズ
• APS-C Eマウントカメラ（α6700・α6400など）：名称がEから始まるレンズ
• フルサイズAマウントカメラ（α99 IIなど）：名称にDTがついていないレンズ
• APS-C Aマウントカメラ（α77 IIなど）：名称がDTから始まるレンズ

APS-Cカメラにフルサイズ用レンズを着用しても、問題なく使用できます。一方、フルサイズのカメラにAPS-C用のレンズを使うのは避けるのがベター。センサーサイズが小さいAPS-C用レンズをつけると、ケラレという黒い影のような写り込みが発生する場合があります。

なお、APS-Cのカメラで画角を考える際は、レンズの焦点距離×1.5で35mm判換算してください。レンズ名にある焦点距離は、フルサイズカメラで撮った場合の数値です。センサーが小さなAPS-Cカメラで撮影すると、画角が狭くなります。35mm判換算の式に当てはめると、APS-Cカメラ着用時の換算焦点距離を算出可能です。

焦点距離が35～70mm程度の標準レンズは、スナップ写真やテーブルフォトの撮影に向いています。人間の視界に近い画角で写せるのが魅力。構図を想像しやすく、カメラ初心者でも扱いやすいでしょう。散歩中の気ままな撮影から、ポートレート・風景撮影まで幅広く使えます。

キットレンズとは異なるモデルがほしい人は「FE 24-70mm F2.8 GM II」をチェック。描写性能を追求したつくりがポイントです。単焦点レンズで撮ったような、なめらかなボケを活かした写真を撮影できます。最短撮影距離が0.21〜0.3mと短いので、近接撮影を楽しみたい人も選択肢に入れてみてください。

焦点距離が35mm以下の広角域のレンズは、広大な風景・大きな建築物・星景撮影にぴったりです。広角域のレンズは、人間の視界より広い範囲を切り取れる点が強み。焦点距離が24mm以下の超広角レンズは、広角レンズよりもさらに広範囲を撮影可能です。ダイナミックさを求める人に向いています。

画角の広さと携帯性の両方にこだわるなら、「E PZ 10-20mm F4 G」に着目しましょう。超広角域をカバーできるズームレンズながら、重量は約178gと超軽量。片手に収まるほどのサイズで、持ち歩きに便利です。防塵・防滴に配慮された設計で水滴や砂埃がレンズ内に侵入しにくいため、屋外での撮影にも適しています。

星空を写したい人は「FE 12-24mm F2.8 GM」をチェックしてください。レンズの光量を表すF値が2.8以下と小さく、光量が足りない場所でも明るい写真を撮影可能。超広角域もカバーしているため、天の川もダイナミックに切り取れます。遠近感も強く出るため、奥行き・高さを表現したいときにもおすすめです。

焦点距離が70mm以上ある望遠域のレンズは、ポートレートや野鳥撮影にぴったりです。望遠域のレンズは、遠くの被写体を拡大して撮影できることが魅力。スポーツ撮影など被写体に近づけないシーンでも活躍します。望遠レンズは、70～135mmの中望遠、135～300mmの望遠、300mm以上の超望遠の3種類です。

野鳥や飛行機を撮るなら「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」を検討しましょう。望遠〜超望遠域をカバーできるレンズです。インナーズームを採用しており、ズーム時にレンズの長さが変わらないため、重心がズレにくく撮影時に安定します。3つのモードを搭載した光学手ブレ補正つきで、手持ち撮影も可能です。

花・昆虫といった小さい被写体の撮影には「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」が狙い目です。ズーム全域でハーフマクロ撮影が可能。等倍で撮影できるマクロレンズにはおよびませんが、最短撮影距離が0.26〜0.42mと近接撮影性能に優れています。解像性能も高く、瞳などのパーツが主題のポートレート撮影にもおすすめです。

手持ち撮影をすることが多いなら、光学式手ブレ補正機能つきのレンズが便利です。該当モデルは、レンズ名にOSSと記載されています。手持ち撮影でもブレにくく、シャープな描写を実現。手ブレ補正機能を搭載したカメラと組み合わせることで、より強力にブレを補正できます。

動物や乗りものなど動きが速い被写体を撮る場合は、高速AF機能つきがぴったり。AF（オートフォーカス）とは自動でピントを合わせる機能です。ソニーが独自開発したXDリニアモーターを搭載したレンズなら、より素早くピント合わせが可能。公式サイトのレンズ一覧ページで、XD LMというアイコンがついたモデルが該当レンズです。

アウトドア撮影では、防塵防滴設計のレンズが活躍します。ほこりや水滴がレンズ内に入りにくいつくりのため、過酷な環境で撮影する人にはうってつけです。公式サイトのレンズ一覧ページで、DMRというアイコンがついたモデルから選びましょう。

操作性にこだわる人は、フォーカスホールドボタンがついたレンズに注目しましょう。ピントが合った状態でボタンを押している間は、ピントの位置を固定できる機能です。シャッターボタンから指を離した状態でもピントが動きません。公式サイトのレンズ一覧で、FHBのアイコンがついたレンズが搭載モデルです。

フォーカスホールドボタンは、自分で設定をカスタマイズできる点もメリット。例えば、ピント拡大・瞳AFなどの機能を簡単にオンオフできるよう設定できます。うまく活用すれば、撮影がさらに快適になる便利なボタンです。よりスムーズに撮影したい中・上級者なら、便利に使いこなせるでしょう。

高性能なレンズを求める人は、G MASTER（GM）シリーズから探しましょう。レンズ名にGMと記載のあるレンズが該当モデルです。解像感やボケ感など、ソニーのズームレンズのなかでトップとされる高い描写力が魅力。2023年9月現在のズームレンズ（現行モデル）の価格帯は、253,000〜422,000円程度です。

なめらかなボケを描写したい人は「FE 24-70mm F2.8 GM II」に注目。レンズの光量を調節する絞り部分に、11枚羽根の絞りを採用しています。羽根の枚数が多いため、F値を最小値の2.8から2段階大きくしても、光が通る穴は円形をキープ。穴を通過した光が角ばらないので、被写体を目立たせる美しく柔らかいボケを表現したい人にぴったりです。

性能と価格のバランスがよいレンズがほしい人には、Gレンズから選びましょう。レンズ名のGが目印です。解像力にこだわったレンズが多く、シャープな描写を実現します。ズームレンズの現行モデルの価格帯は、2023年9月現在74,000〜525,000円程度。100,000円前後で購入できるレンズも多く展開しています。

機能性に優れたレンズを求めるなら「E PZ 18-105mm F4 G OSS」がおすすめです。手ブレ補正・パワーズームなど、写真や動画撮影がしやすくなる便利な機能を搭載しています。広角〜望遠までと、撮影可能な画角の範囲が広い点も強みです。1本で様々なシーンを撮影したい人は、手に取ってみてください。

写真の色味やコントラストにこだわりたい人は、ZEISS（ZA）に注目しましょう。ドイツの光学製品メーカーである、カールツァイスと共同開発したブランドです。ZEISS（ZA）シリーズは、レンズ名にZAと表記があります。2023年9月現在、ズームレンズの現行モデルの価格帯は、102,000〜158,000円程度です。

カールツァイスならではの高コントラストな写真を楽しみたい人には「Vario-Tessar T＊ E 16-70mm F4 ZA OSS」がぴったり。抜け感のある高性能な描写力は維持しつつ、ソニーの技術によってコンパクト化を叶えています。重さが約308gと軽量なので、旅行先や散歩での気軽な撮影にもうってつけです。