国内で販売を終了していたものの、2025年に再販を開始した脱毛器、トリア4X。ダイオードレーザーを開発した技術を用いていることで注目されています。一方、「皮膚の柔らかい箇所は痛みを感じやすい」「広範囲には向かず時間がかかる」という気になる口コミもあるため、購入を迷っている人も多いのでは?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証しました。
さらに、主要な脱毛器とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。使い方や照射できない部位も調査したので、脱毛器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得し、マイベストでは予約サービス・クリーニング・クリニックなどの無形商材のサービスを担当。以前はローンやクレジットカードなど日常生活に身近なサービスを比較検証してきた。「生活を豊かにするサービスを提供すること」を心がけてコンテンツ制作を行なっている。
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医療機器として承認された商品でなければ脱毛効果は認められていません。本記事では、家庭での使用ができる光美容器もしくは医療機器として承認された脱毛器を、まとめて一般通称である脱毛器と表記しているのでご注意ください。
良い
気になる
トリア4Xは、減毛効果を最優先したい人におすすめ。光エネルギーは14.26J/cm2・植毛シートに照射した検証でダメージを与えられた毛の本数は28本中約22本と、減毛効果の検証でトップクラスの評価を獲得しました。効率よくムダ毛ケアをして自己処理を楽にしたい人は、ぜひ検討してみてください。
コードレス式なのでどこでも使えるのもよい点。自宅はもちろん、旅先にも気軽に持っていけるのがうれしいポイントです。照射パワーは5段階で調節でき、ディスプレイに照射レベルや残りの照射回数が表示されるのも便利でうれしいですね。
一方で、痛みを軽減する機能がない点は気がかりです。実際に照射後した結果、肌の表面温度が1.5℃以上上昇。「皮膚の柔らかい箇所は痛みを感じやすい」といった口コミにも納得できます。痛みが心配な人は保冷剤を使用する等の工夫をしましょう。肌色感知ストッパー機能もないため、照射前に肌の色が濃くないか目視でよく確認してください。
全身のムダ毛ケアにかかる時間を算出した結果、約110分と長めであることがわかりました。「広範囲には向かず時間がかかる」という口コミどおりといえます。比較したなかには30分以内で全身ケアできる脱毛器が複数あったので、全身へスピーディに照射したい人はほかもチェックしましょう。
I・Oゾーンには使用できないことや、照射口の位置がやや中央寄りで細部に使いにくい点も気がかり。顔やVラインへの照射にはコツが必要です。照射パワーの強さは魅力ですが、痛みが気になる人やVIO・顔の細部まで照射したい人は、ほかも検討してはいかがでしょうか。
<おすすめな人>
<おすすめではない人>
P&Gジャパン
減毛も時短も高水準。痛みに敏感な人はやわらかモード推奨
トリア4Xは、医療脱毛クリニックで使われているダイオードレーザーの技術を、誰もが手軽に使えるように開発された脱毛器。ダイオードレーザーの業務用機器LightSheer™の発明者たちが創設した、SpectraGenics社(のちにTria Beauty社へ社名変更)の製品です。
トリア4Xは2013年に発売され、全世界で500万台以上を販売。その後日本での販売は終了しましたが、2025年にTria Beauty社がイギリスのThe Beauty Tech Groupに加わったことで、日本でもトリア4Xの再販が始まりました。
使用しているレーザー技術は、アメリカのFDAの承認済み。強力なパワーを謳っており、男性のヒゲにも対応しています。なお、家庭用脱毛器はあくまで抑毛・減毛を目的としています。照射しても再び毛が生えてくることがあり、永久脱毛はできない点に留意してください。
<基本情報>
マイベストでは「ムダ毛に自分の肌色に合った最大出力パワーを当てたとき、照射部全体に短期でしっかりと減毛効果を感じられる程度」のものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。なお、本検証時に毛がダメージを受けることを減毛効果としています。
マイベストでは「VIOなどの毛が濃い部位に自分の肌色に合った最大出力パワーを当てても、少し痛みを感じるが我慢できる程度」のものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの方法のスコアの平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「減毛効果が高く期待できる商品最大出力レベルを使用したときに、体の広範囲(腕・足・ワキ)をスピーディに照射しやすい」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「顔やVIOを含む全身に照射しやすい」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの方法のスコアの平均でおすすめ度をスコア化しました。
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ムダ毛をケアするうえで性能は申し分ありません。光エネルギーは14.26J/cm2と、比較したなかでトップクラス。
植毛シートに2回照射した検証では、ダメージを与えられた毛の本数は28本中約22本と非常に多い結果でした。ほとんどの脱毛器はダメージを与えた毛が20本以下だったため、効率よくムダ毛ケアしたい人にぴったりです。
なお、検証では最大レベルで照射した数値を記録しています。自宅で使っていて効果がないと感じる場合は、照射レベルを上げてみてくださいね。なお、本検証時に毛がダメージを受けることを減毛効果としています。
照射パワーは5段階で調整が可能。痛みが心配な人は、低いレベルから慣れていくとよいでしょう。照射レベルがディスプレイに表示されるのでわかりやすく、残りの照射回数も表示されます。使い勝手がよく、迷わずに使用できるでしょう。
トリア4Xにはよい点がある反面、気になる点も3つありました。購入を考えている人は、しっかり確認しておきましょう。
冷却機能がないため、痛みを減らしやすいとはいえません。実際に照射したところ、肌の表面温度が1.5℃以上上昇。「皮膚の柔らかい箇所は痛みを感じやすい」といった口コミがあるのにも頷けます。
肌色が濃い場合は照射をストップする、肌色感知ストッパー機能がないのもネック。肌色が濃い部位に照射するとやけどの恐れがあるため、注意が必要です。自分で確認しづらいVIOに照射するなら、肌色感知ストッパー機能があるほうがベターでしょう。
一般的に、痛みを感じやすい部位は指・すね・口周りだといわれています。デリケートな部位に照射するときは、保冷剤等も上手く活用し、痛みを減らすようにしましょう。
連続照射ができないため、全身への照射には非常に時間がかかります。検証で算出した所要時間は約110分と長く、全身を短時間でケアできるとはいえません。なお、所要時間は以下の方法で算出しました。
<所要時間の算出方法>
1.各商品の照射口面積と照射間隔を計測
2.必要な施術面積を腕・足・脇の体表面積から算出
3.施術面積を照射するのにかかる時間を1・2から試算
ボディ施術用モードの商品最大レベルで使用
部分的に照射するならよいものの、「広範囲には向かず時間がかかる」という口コミどおり、全身をケアしたい人には不向き。比較したなかには30分以内で全身に照射できる脱毛器が複数あったので、広範囲をケアしたい人はほかを検討しましょう。
照射口が端から6mmと、やや中央寄りにあるのも気がかり。照射位置が感覚的にわかりづらいでしょう。顔やVラインなどの細かい部位は、照射漏れしやすそうです。
反面、照射口の幅が11mmと狭いので、フェイスラインやあごなどの凹凸のある場所には使いやすいといえます。しかし、顔全体やVラインに当てやすく、I・Oゾーンにも照射できる脱毛器を求めている人は、ほかの脱毛器もチェックしてはいかがでしょうか。
<顔・VIOへの照射しやすさ>
ダメージを受けた毛の本数(実測値) | 22.3本 |
---|---|
冷却タイプ |
良い
気になる
光エネルギー | 14.26J/cm2 |
---|---|
表面温度変化(実測値) | 1.52℃ |
肌色感知ストッパー機能 | |
重量(実測値) | 590g(ハンディ)/ 664g(コード込み) |
照射口から本体端までの長さ(実測値) | 6mm |
照射口の横幅(実測値) | 11mm |
本体の形状 | ガン型 |
持ち手の横幅(実測値) | 4cm |
コードレス | |
照射間隔(実測値) | 2.00秒 |
全身照射にかかる時間目安(実測値) | 110.25分 |
照射回数 | 不明 |
部位別のアタッチメント付き | |
美肌ケアあり | |
保証内容 | 30日間返金保証、1年間無償修理または交換 |
保証期間 | 1年 |
照射する際は以下の手順で使用しましょう。
<トリア4Xの使い方>
1.電源をONにして、出力レベルを設定する
2.照射面をケアしたい部位に押し当て、「ピッ」と鳴ったあと「プッ」と音が聞こえるまで肌に当てておく
3.「プッ」という音が鳴ったら肌から離し、再度前回の位置と少し重なる箇所に押し当てる
4.体の部位ごとに目的の照射回数に達するまで照射する(※)
5.照射を終えたら電源ボタンをOFFにする
部位ごとの照射回数の目安は取扱説明書に記載
顔の鼻から上と、I・Oゾーンには照射できません。加えて、切り傷・ヘルペス・日焼け・ピーリングで敏感な状態の肌・タトゥーやアートメイクの上にも使用を避けてください。
18歳未満の人や妊娠・授乳中の人も、どのような影響があるか不明であるため、使用不可とされています。
最後に、痛みを減らす機能があるおすすめの脱毛器をご紹介します。
パナソニック スムースエピ ES-WG0Aは、痛みに配慮しつつ高出力で照射したい人におすすめです。冷却機能付きで、照射後の表面温度は12.86℃も低下。肌色感知ストッパー機能も搭載しています。植毛シートに照射してダメージを受けた毛は約21本と多く、光エネルギーは5.41J/cm2とパワーも申し分ありません。
顔・VIOに照射しやすいのは、創通メディカル MYTREX MiRAY。専用アタッチメントは照射口が端寄りにあり、細かい部位へ当てやすい構造です。肌色を10段階で自動検知し、照射レベルを自動で調整するセンサーも搭載しています。冷却機能付きで、肌の表面温度は8.96℃もダウン。痛みを抑えやすい1台といえます。
ダメージを受けた毛の本数(実測値) | 20.7本 |
---|---|
冷却タイプ | サファイア |
良い
気になる
光エネルギー | 5.41J/cm2 |
---|---|
表面温度変化(実測値) | -12.86℃ |
肌色感知ストッパー機能 | |
重量(実測値) | 374g(ハンディ)/ 932g(コード込み) |
照射口から本体端までの長さ(実測値) | 8mm(I・Oゾーン用アタッチメント) |
照射口の横幅(実測値) | 26mm(I・Oゾーン用アタッチメント) |
本体の形状 | シャワーヘッド型 |
持ち手の横幅(実測値) | 4.8cm |
コードレス | |
照射間隔(実測値) | 2.97秒 |
全身照射にかかる時間目安(実測値) | 20.73分 |
照射回数 | 約30万回 |
部位別のアタッチメント付き | |
美肌ケアあり | |
保証内容 | 1年間本体保証 |
保証期間 | 1年 |
パナソニック スムースエピ ES-WG0Aを検証レビュー!脱毛器の選び方も紹介
ダメージを受けた毛の本数(実測値) | 17.7本 |
---|---|
冷却タイプ | サファイア |
良い
気になる
光エネルギー | 5.20J/cm2 |
---|---|
表面温度変化(実測値) | -8.96℃ |
肌色感知ストッパー機能 | |
重量(実測値) | 240g(ハンディ)/ 1338g(コード込み) |
照射口から本体端までの長さ(実測値) | 3mm(フェイス・指用アタッチメント) |
照射口の横幅(実測値) | 12mm(フェイス・指用アタッチメント) |
本体の形状 | ガン型 |
持ち手の横幅(実測値) | 3.9cm |
コードレス | |
照射間隔(実測値) | 1.72秒 |
全身照射にかかる時間目安(実測値) | 22.64分 |
照射回数 | 約40万回 |
部位別のアタッチメント付き | |
美肌ケアあり | |
保証内容 | 1年間メーカー保証 |
保証期間 | 1年 |
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