




ペン先の沈み込みが少なく狙いどおりの線が描けると評判の、HUION Kamvas Pro 16 Plus(4K)。4Kの高画質も好評ですが、「色調がズレている」「明るい色が蛍光色に見える」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、HUION Kamvas Pro 16 Plus(4K)を含む液タブ全9商品を実際に使用して、筆圧検知の精度・傾き検知の精度・ペンの使いやすさ・画面のきれいさ・視差の少なさ・描画面の描き心地・ラグやバグの起こりにくさ・付加機能や付属品を比較してレビューします。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!

新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
| 読取可能範囲 | 15.6インチ |
|---|---|
| 筆圧段階 | 8192 |
| 対応OS | Windows、macOS、Android、Linux |
HUION Kamvas Pro 16 Plus(4K)は、本格的なイラストを描きたい人におすすめです。今回検証したなかでも、高解像度の4Kディスプレイを採用しているものはごくわずか。なかでも本製品は色域が広く、色彩表現も豊かです。視差がほとんどなく、描きやすさの評価
傾き検知の性能もよく、ペンの角度に応じて線の太さを細かく変えられます。実際に鉛筆で描いているかのような感覚を味わえ、デッサンなどのアナログ風の表現を楽しみたいときにぴったり。しかし、筆圧検知の性能は低く、筆圧を変えても線の出方はほとんど変わりませんでした。濃淡のある表現はあまり得意でない印象です。
実際に絵を描いてみると、ペン先がグラつくことなく安定した描き心地でした。画面はつるつるとして滑りがよく、ペンをスムーズに動かせました。汗で手元が張り付いてしまうことはあったので、気になる人は付属の手袋を使いましょう。
画面にはフルラミネーション加工が施されているので、ペン先と画面上のカーソルの位置がズレる「視差」も気になりません。1時間絵を描き続けてもラグやカクつきは生じず、快適に作業を進められました。
付属品にはスタンドやペンホルダーなども含まれており、必要なものがはじめからすべてそろっているのもうれしいポイント。しかし、もっと安くて、筆圧検知の精度が高い商品もあります。ぜひほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にHUION Kamvas Pro 16 Plus(4K)と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
HUION Kamvas Pro 16 Plus(4K)よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
ワコム
色域カバー率と輝度の高さが魅力。屋外の作業にも
そもそもHUION Kamvas Pro 16 Plus(4K)とは、どんな商品なのか解説していきます。
HUION(フイオン)は、ペンタブレットやLEDライトパッドなどを主力製品とする中国のメーカー。初心者向けからプロ向けまで、幅広い製品をリリースしています。
今回ご紹介するKamvas Pro 16 Plus(4K)は、2021年に発売された15.6インチの液晶ペンタブレットです。フルHDの4倍の解像度を持つ4K ULTRA HDの液晶パネルを採用し、画面の美しさにこだわった高級機。145%sRGBの広い色域と8bitカラーパネルにより、鮮やかながらも自然な色彩表現を可能にすると謳っています。
はじめてペンタブを購入するとき、「板タブ」と「液タブ」のどちらにするか迷いますよね。板タブは液晶画面がないぶん値段も安め。しかし、PCのモニターを見ながら手元でペンを動かすという作業は、初心者には難しいのが現実です。
その点、液タブには液晶画面がついており、画面に直接描き込める点が魅力。紙に描くのと同じような感覚で描けるので、アナログからも移行しやすいしょう。予算があるのなら、液タブを選ぶことをおすすめします。後々板タブから液タブにアップグレードするぐらいなら、先行投資として最初から液タブを購入するのもありです。
本製品のディスプレイは、光の反射を抑えて目への負担を軽減するアンチグレアガラスを採用。さらに、液晶とカバーガラスを圧着して隙間をなくすフルラミネーション加工を施すことで、ペン先とカーソルの位置がズレる視差も低減しています。
付属のデジタルペンは、8,192段階の筆圧検知と60度の傾き検知機能を搭載した高機能モデル。充電不要で使えるうえ、カスタマイズ可能なファンクションキーも2つ搭載しており、長時間の作業も効率よく進められますよ。
替え芯は10本ついており、しばらくは買い足しの手間も省けそう。別売りのフェルト芯を装着するとペン先に適度な摩擦・抵抗感が加わり、よりアナログに近い感覚で使えますよ。
さらに、角度調整できるスタンドや、休憩中のペン置き場として便利なペンホルダーも付属。必要なものがすべてついているので、別途買い足す必要がないのもうれしいポイントですね。
本体は幅402×高さ257.4mmで、標準的なノートPCに近いサイズ。13mmの薄型設計なので、気軽に持ち運べますよ。リア部分には軽さと強度を兼ね備えたアルミ合金を使用し、スタイリッシュな印象です。
接続方式は2種類で、付属の3 in 1ケーブルまたはUSB-C-USB-Cケーブルを使います。PCはもちろん、スマホやタブレットなどさまざまなデバイスと接続できますよ。
【対応OS】
なお、Windows・Mac・Linuxで使う際はドライバーが必要です。こちらからダウンロードしてください。
マイベストでは「多少の違和感はあるが、ほとんどアナログと同じような感覚で描ける」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「十分に滑らかで鮮やかに見える」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「新しく付属品を買わなくても十分に付属品がそろっている」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「多少熱を感じるが、あまり気にならない」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準を37℃以下と定めて以下の方法で検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
はじめに、筆圧検知と傾き検知の精度を検証します。
5段階の負荷を与えてどれだけ線の濃淡を表現できるか、また、ペンの傾きを変えることでどれだけ表現に差が出るかをチェックしました。使用したペイントソフトは「CLIP STUDIO PAINT PRO」です。
筆圧検知の精度の評価は低めです。負荷のレベルを変えても線の出方にあまり変化がなく、濃淡がある繊細な表現をしたい人には向いていません。8,192段階の筆圧検知を謳っていますが、同じ筆圧感知を謳う大手のWacom製の商品と比べると、実際の性能は違う印象です。
一方で、傾き検知の性能はとても優秀。ペンの角度に応じて線の幅が細かく変化し、微妙なニュアンスも表現できました。鉛筆でデッサンしたようなタッチや、パステルを使ったような色塗りなど、アナログ風の表現も楽しめるでしょう。
液タブを買うなら、アナログと同じような感覚で描けるものを選びたいですよね。描画時の視差や遅延など、デジタル特有の欠点が解消されているかどうかも気になるポイントです。そこで、ペンの使いやすさや画面の滑らかさに着目し、総合的な描き心地をチェック。
その結果、描き心地は非常に安定していました。視差や遅延がほとんどなく、アナログと同じような感覚で使えたのが高評価のポイントです。
ペン先がグラつくことはなく、とても安定した描き心地です。ペン先の沈み込みが少ないので、グッと力を入れたときも思いどおりの線を描けました。
また、画面にフルラミネーション加工を施されているため、ペン先と画面上に描画される線の位置にズレが生じる「視差」もほとんどありません。はじめて液タブを使う人でも、スムーズに描けるでしょう。
Windows PCのペイントソフトを使って実際にイラストを描いてみると、ペンが引っかかることなくスラスラと動かせました。しかし、手元が滑りにくく、汗で張り付いてしまうシーンも。気になる人は付属の手袋を使いましょう。
また、1時間絵を描き続けてもラグやカクつきは一度も生じませんでした。作業が滞ることなく、長時間でも快適に制作活動に励めますよ。
カラーイラストを仕上げるなら、画面の美しさも重要なポイント。最後に、解像度や色域の広さをチェックしました。
その結果、画面の美しさは今回比較したなかでもトップクラス。フルHDの4倍の解像度を誇る3840 x 2160の4K Ultra HDディスプレイは、作品の細部まで鮮明に映し出します。sRGB 145% と色域のカバー率も非常に高く、豊かな色再現と自然な色変化を実感できますよ。
| 読取可能範囲 | 15.6インチ |
|---|---|
| 筆圧段階 | 8192 |
| 対応OS | Windows、macOS、Android、Linux |
良い
気になる
| 解像度 | 4K(3840×2160) |
|---|---|
| 色域 | sRGB:145% |
| 本体のファンクションキー | 0個 |
| ペンのファンクションキー | 2個 |
| 最大輝度 | 200nit |
| 接続方法 | USB Type-C |
| 角度調整スタンドあり | |
| 幅 | 402.7mm |
| 液晶方式 | IPS方式 |
| 奥行 | 257.4mm |
| 高さ | 13.0mm |
| 視野角 | 178度 |
| 重量 | 1270g |
| 傾き検知機能 | |
| スマホ対応 | |
| ペン立て付き | |
| 替え芯付き | |
| 付属品 | 専用ペン(PW517)、ペン先クリップ、二本指グローブ、クリーニングクロス、クイックスタートガイド |
| 付属ケーブル | USB Type-Cケーブル、3in1ケーブル、USB電源ケーブル、USB延長ケーブル |
| 使用時の温度 | 27.57℃ |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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最後に、筆圧検知の精度が高い商品をご紹介します。
Artist 12セカンド 液晶ペンタブレットは、高精度な筆圧検知機能を搭載。手元の動きを細かく反映し、微妙な濃淡まで表現できました。ペンや手元をスムーズに動かせるうえ、視差や遅延もありません。本体はA4用紙と同じくらいのコンパクトなサイズなので、持ち運びが多い人にもおすすめです。
ワコムのWacom Cintiq 16も、優れた筆圧検知を搭載し、ペン先で細かい表現を楽しめます。わずかな力加減も反映されるので、繊細なタッチも思いのままに描けました。本体裏面にスタンドがついているので、画面を斜めにして使えるのも便利なポイントです。
| 読取可能範囲 | 11.9インチ |
|---|---|
| 筆圧段階 | 8192 |
| 対応OS | Windows、macOS、Android、Chrome OS |
良い
気になる
| 解像度 | フルHD(1920×1080ドット) |
|---|---|
| 色域 | sRGB:127%、Adobe RGB:94% 、NTSC:90% |
| 本体のファンクションキー | 8個 |
| ペンのファンクションキー | 2個 |
| 最大輝度 | 220nit |
| 接続方法 | USB Type-C、USB Type-A、HDMI |
| 角度調整スタンドあり | |
| 幅 | 346.2mm |
| 液晶方式 | IPS方式 |
| 奥行 | 209.0mm |
| 高さ | 12.0mm |
| 視野角 | 178度 |
| 重量 | 880g |
| 傾き検知機能 | |
| スマホ対応 | |
| ペン立て付き | |
| 替え芯付き | |
| 付属品 | X3 Eliteスタイラスペン、替え芯抜き、クリーニングクロス、2本指グローブ(黒)、クイックガイド、保証書 |
| 付属ケーブル | 3in1ケーブル、延長コード |
| 使用時の温度 | 29.50℃ |
XP-PEN Artist 12セカンド 液晶ペンタブレットをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
| 読取可能範囲 | 15.6インチ |
|---|---|
| 筆圧段階 | 8192 |
| 対応OS | Windows、macOS |
良い
気になる
| 解像度 | フルHD(1920×1080ドット) |
|---|---|
| 色域 | sRGB:96% |
| 本体のファンクションキー | 0個 |
| ペンのファンクションキー | 2個 |
| 最大輝度 | 210nit |
| 接続方法 | USB Type-A、HDMI |
| 角度調整スタンドあり | |
| 幅 | 422.0mm |
| 液晶方式 | IPS方式 |
| 奥行 | 285.0mm |
| 高さ | 24.5mm |
| 視野角 | 176度 |
| 重量 | 1900g |
| 傾き検知機能 | |
| スマホ対応 | |
| ペン立て付き | |
| 替え芯付き | |
| 付属品 | Wacom Pro Pen 2、着脱式ペンホルダー、クイックスタートガイド、レギュレーションシート |
| 付属ケーブル | 3in1ケーブル |
| 使用時の温度 | 28.73℃ |
Wacom Cintiq 16 DTK1660K0Dをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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