筆圧検知の精度やえんぴつの再現性、描き心地のよさが気になるXPPen Artist Pro 16(Gen 2) MD160QH。実際に購入しないとわからず、迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、実際にXPPen Artist Pro 16(Gen 2) MD160QHを徹底検証しました。液タブ17商品の中で比較してわかったXPPen Artist Pro 16(Gen 2) MD160QHの実力をレビューしていきます。液タブの選び方も紹介しているので、購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2025年09月までの情報です
目次
筆圧検知の精度、えんぴつの再現性も良好。また、フルラミネーション加工とポイント調整機能が搭載されているため、ペンの筆跡とカーソル位置のズレをほとんど感じずに直感的な操作が可能です。
マイベストが検証してわかったXPPen Artist Pro 16(Gen 2) MD160QHの特徴は、ひとことでまとめると「描き心地の良さとペン入力時の視差の少なさを両立」です。
実際、たくさんある液タブの中で、筆圧検知の精度やえんぴつの再現性、描き心地のよさは商品によってどのくらい差があるのか気になりますよね。ここからは、XPPen Artist Pro 16(Gen 2) MD160QHを含む液タブの検証方法や、自分に合った液タブを選ぶためのポイント、検証で高評価を獲得した商品を紹介していきます。
XP-PEN Artist Pro 16 液晶ペンタブレット(Gen 2)は、新型X3 Proスマートチップスタイラスを搭載した世界初の筆圧感度16384を実現したモデル。描き心地が滑らかで正確な線を描け、ディテールにこだわった創作が可能と謳っています。
色域はsRGB・Adobe RGB・DCI-P3で、解像度は5080 LPI。99% sRGBの広色域カバー率を誇り、繊細な表現ができるとアピールしています。応答速度は20msで、16:10のアスペクト比を持つ16インチのディスプレイを採用。視差を抑えるフルラミネーション仕様で、ブルーライトも少なく、目にやさしい点も特徴です。
本体サイズは405.11x291.37x20.23mm。人間工学に基づいた滑らかな曲線が特徴的なリストレスト「X-Edge」を備えていて、長時間の創作でも手首が疲れにくい設計で作られています。
対応OSは、Windows 7以降・macOS 10.10以降・Android(USB3.1 DP1.2)・Chrome OS 88以降・Linux。ワンタッチで画面を使わないペンタブレットモードにも変更できます。
付属品は以下のとおりです。
今回は、XPPen Artist Pro 16(Gen 2) MD160QHを含む液タブ17商品を実際に用意して、比較検証を行いました。
以下のコンテンツで行われた具体的な比較検証のポイントはこちらです。
検証①:筆圧検知の精度
検証②:えんぴつの再現性
検証③:描き心地のよさ
検証④:画面のきれいさ
検証⑤:視差の少なさ
検証⑥:作業効率のよさ
検証⑦:付属品の豊富さ
筆圧検知の精度が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「アナログで描いているときとまったく変わらず細かい筆圧の変化が絵に反映できる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
えんぴつの再現性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「傾きによって適切な差分が出て、柔らかい鉛筆で画用紙に描いているような感覚を味わえる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
以下の3段階の傾きで固定したペンを自動筆記マシーンを使って液タブに走らせ、傾きによってどれくらい細やかに表現の差が出るのかを検証しました。実際の鉛筆で画用紙に描いたときに近い差分が出せるものを高評価としています。
なお、ペン軸が太い商品は30度以下の角度にする際に画面に当たってしまう場合があったので、手動で限界まで倒して描画しました。
商品を使って、モニターが実際に約10分間イラストを描いて描き心地のよさを評価し、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
画面のきれいさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「sRGB120%以上の色域かつ解像度が4Kの商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
視差の少なさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「タッチ位置に関するストレスを一切感じることなくイラストを描ける商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
付属品の豊富さが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「作業時に役立つ付属品が追加料金を払うことなくすべてついてくる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
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描きやすさと作業スペースのバランスを考慮して、まずは初心者にも扱いやすい15インチを目安に選ぶのがおすすめです。液タブは画面のサイズが大きければ大きいほど、イラストを描きやすい傾向があります。液タブの画面のサイズが小さいと描きたい部分を拡大したり縮小したりする手間がかかるため、大きすぎず小さすぎないちょうどよいサイズを選ぶことが大切です。
一方、液タブの画面のサイズが大きすぎると作業スペースを圧迫する場合があるので注意が必要。また、液タブの値段は、画面のサイズと比例するため、特に初心者には15インチ程度がほどよい大きさといえます。
自宅以外でも使用したいなら、15インチ未満の液タブも視野に入れましょう。リュックなどにも入れやすい大きさなので、スムーズに持ち運べます。ちなみに、iPadのサイズは約10インチ・iPad Proは約13インチです。大きさをイメージするときの参考にしてくださいね。
なかには20インチを超える大画面の液タブもあります。大画面で描きやすい一方、実際に自宅に置くとなると広いスペースが必要です。専用スペースを設けられない人や、液タブ初心者〜中級者は、まず15インチ程度の液タブを選ぶのがおすすめですよ。
作品における線のクオリティは、筆圧検知と傾き検知の精度で決まります。クオリティにこだわるなら、筆圧検知・傾き検知の精度が高い液タブを選びましょう。
高い性能を求めるなら、筆圧検知は8192段階以上を目安に液タブを選びましょう。そもそも筆圧検知とは、ペンにかかっている圧が描画した線に反映される機能のことです。筆圧検知は段階で示され、数が大きいほど高性能といえます。
実際に商品の筆圧検知を検証した結果、ほぼすべての商品が★4.0以上の評価を獲得。ランキング上位の液タブは、どれも8192段階以上でした。8192段階未満でも十分な検知レベルといえますが、初心者でも性能にこだわるなら8192段階以上がベターです。
8192段階以上の液タブなら、アナログに近い感覚でスムーズに描けます。力の入れ具合で、線の太さや濃さを変えられるのも特徴です。いきいきした線画を描けるので、より魅力的なイラストが完成します。輪郭や髪の毛に細かい表情をつけたいときにも重宝するでしょう。
なお、最近では16384段階で検知可能な液タブも展開されるようになりました。しかし、そこまで分岐していても8192段階との違いが歴然としているわけではありません。筆圧検知の数が大きい液タブほど値段も高い傾向があるため、初心者よりもプロ向きといえるでしょう。
一方、8192段階のなかでも検知性能に差が出る点には注意が必要です。各商品の詳しい筆圧検知の性能は、ランキングの「筆圧検知の精度」の評価をチェックしてくださいね。
現在は8192段階の商品のラインナップが最も多く、選択肢が豊富な印象があります。初心者はまず、8192段階を目安に選ぶのがおすすめです。
表現の幅を広げたい初心者の方にもおすすめなのが、「傾き検知」の精度に注目することです。傾き検知とはペンの傾きを検知することで、線の濃淡や太さを変えられる機能のこと。傾き検知の精度が高いほど、粒の大きさや線の幅がなめらかに変化します。
傾き検知機能は、特にえんぴつツールを使用したときに性能を発揮。まるでアナログで描いているときのように、ペンの角度が90度なら硬質で色の濃いシャープな線、30度ならやわらかく色の薄い太めの線を描けるのが特徴です。
今回の検証では、えんぴつモードで描いた線と実際にえんぴつで描いた線を比較し、えんぴつの再現性を検証しました。商品やソフト、ペンの種類によっては対応していないものもあるので必須機能ではありませんが、初心者でもアナログに近い描き心地にこだわりたい人はチェックしてください。
色域にこだわりを持ちたい初心者・中級者は、sRGBカバー率96%以上を基準に選びましょう。色域とはディスプレイが再現できる色の範囲を指すもの。sRGBカバー率が高いほど表示できる色が豊富なので、再現度の高い色味で描写できます。
描いたイラストを印刷したい場合は、sRGB120%以上を目安にするのがおすすめです。より再現度が高く色味の差分が生じにくいため、ある程度イメージどおりの色味で印刷できるでしょう。なお、色域はNTSCカバー率で表示されていることもあります。NTSC72%でカバーできる範囲はsRGB100%に近いので、数値を詳しく知りたいときには参考にしてください。
解像度は初心者・中級者ならフルHDの液タブで十分ですが、上級者や予算内であれば4Kの液タブも視野に入れましょう。4Kレベルの高解像度なら拡大しなくても細部まで描きやすいため、完成品をイメージしながら仕上げられるのがメリット。精密な描写が必要な背景画などを描く人にぴったりです。
液タブの欠点である視差を軽減させたいなら、フルラミネーション加工(ダイレクトボンディング加工)が施されている液タブを選びましょう。
視差とは、液晶パネルとペン先との間にガラスがあることで、自分がペンを置いた位置と画面上で線が引かれる位置との間にうまれる差のこと。視差が大きいほど自分が描きたい位置に思うように線を描けないため、特に初心者にとってはストレスに感じる場合があります。
フルラミネーション加工が施されていれば、画面とペン先との距離が近づくのでズレが発生しにくく、直感的な操作が可能です。自分の思いどおりに描きやすいため、液タブに慣れていない初心者でも使いやすいでしょう。
楽に操作したいなら、ショートカット機能が使える液タブがおすすめです。ショートカット機能は、本体やデバイスについているファンクションキーに設定しておくことで使用できます。思いどおりの作業がワンタッチで実行できるため、作業効率を上げられる点がメリットです。
本体のファンクションキーにはよく使う機能、ペンのファンクションキーには「戻る・消しゴム」などの切り替えを割り当てておくと便利。どちらも操作頻度が高いので、作業工数が大幅に削減されるでしょう。
画面の大きさを重視するなら、左手デバイスつきがぴったりです。左手デバイスとは、2個以上のショートカット機能を登録できるデバイスのこと。本体にファンクションキーがついているとその分画面の大きさが制限されますが、左手デバイスは本体から独立しているため、画面を大きく使える点が魅力です。
タブレット上ではなく、空きスペースや膝の上など自分の好きな位置で操作できるのも美点。使いやすさにこだわるなら、ブラシのサイズやイラストの向きなどを変換できるホイールつきを候補に入れるとよいでしょう。
利便性を考慮して、付属品の充実度も確認しましょう。
描きやすさを重視する人には、スタンドつきの液タブがおすすめです。タブレットに傾斜をつけられるので、自分の描きやすい角度に設置できる点がメリット。また、正しい姿勢で描けるため、首や肩の負担軽減にもつながります。
ペンの芯を買い替える手間を省きたい人には、替え芯つきの液タブがぴったりです。すり減っても新しく買う必要がなく、すぐに交換できる点が魅力。なかには種類の異なる替え芯が付属しており、描き心地を変化させられるものもあります。替え芯が付属していれば、追加購入の手間とコストを抑えられるのもうれしいポイントです。
ペンの転落を防ぎたいなら、ペン立てつきの液タブを選びましょう。飲み物を飲むときや資料を見るときなど、作業中にペンから手を離すタイミングは意外と多いもの。ペンの置き場所を決めておくと、コロコロ転がって邪魔になったり、紛失したりすることを防げます。
なお、スタンド・替え芯・ペン立ては別途購入できるので必須ではありません。とはいえ、元々液タブに付属していると便利なので、購入前にチェックするとよいでしょう。
液タブの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。XPPen Artist Pro 16(Gen 2) MD160QH以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
サイズ展開 | 19インチ |
---|---|
種類 | 液タブ |
解像度 | 4K(3840×2160) |
読取可能範囲 | 409×230mm |
筆圧段階 | 16384 |
応答速度 | 不明 |
色域 | sRGB:99.8%、Adobe RGB:96% |
本体のファンクションキー | 0個 |
最大表示色 | 10億7000万色 |
ペンのファンクションキー | 3個(標準ペン)、2個(スリムペン) |
対応OS | Windows、Mac OS、Chrome OS、Android、Linux |
最大輝度 | 250cd/m2 |
ダイレクトボンディング加工(フルラミネーション加工) | |
接続方法 | USB Type-C |
角度調整スタンドあり | |
幅 | 460.0mm |
奥行 | 21.5mm |
高さ | 306.6mm |
重量 | 2230g |
特徴 | |
傾き検知機能 | |
タッチ入力対応 | 不明 |
スマホ対応 | |
ワイヤレス接続対応 | |
ペン立て付き | |
替え芯付き | |
付属品 | 3in1ケーブル、USB-C to USB-Cケーブル×2、USB-C to USB-Aケーブル、PD電源アダプター、ワイヤレスショートカットリモートACK05、2本指グローブ、クリーニングクロス、H11ペンケース、X3 Proローラーホイール、スタイラスペン、X3 Proスリムスタイラスペン、Bluetoothレシーバー(ワイヤレスショートカットリモート用)、X3 Proスリムスタイラスペン用交換ボタンキャップ、X3 Proスリムスタイラスペン用標準替え芯×4、X3 Proローラーホイールスタイラスペン用標準替え芯×2、X3 Proローラーホイールスタイラスペン用フェルト替え芯×2、芯抜き、替え芯バッグ、X3 Proスリムスタイラスペン用標準替え芯×5、X3 Proローラーホイールスタイラスペン用標準替え芯×5、X3 Proローラーホイールスタイラスペン用フェルト替え芯×5 |
XP-PEN Artist Pro 19 Gen2の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
サイズ展開 | 15.6インチ |
---|---|
種類 | 液タブ |
解像度 | 4K UHD(3840×2160) |
読取可能範囲 | 344.2×193.6mm |
筆圧段階 | 8192 |
応答速度 | 1ms |
色域 | sRGB:99%、Adobe RGB:98% |
本体のファンクションキー | 0個 |
最大表示色 | 10億7000万色 |
ペンのファンクションキー | 4個(標準ペン)、3個(スリムペン) |
対応OS | Windows、Mac OS、Linux |
最大輝度 | 300cd/m2 |
ダイレクトボンディング加工(フルラミネーション加工) | |
接続方法 | USB Type-C |
角度調整スタンドあり | |
幅 | 410.0mm |
奥行 | 259.4mm |
高さ | 12.0mm |
重量 | 1210g |
特徴 | |
傾き検知機能 | |
タッチ入力対応 | |
スマホ対応 | |
ワイヤレス接続対応 | |
ペン立て付き | |
替え芯付き | |
付属品 | Mobile Easel、ペンケース、3ボタンペン+消しゴムv2、スリムペン+消しゴムv2、ワイヤレスレシーバー、スリムペンクリップ、3ボタンペンクリップ、クイッキーズ、ペン先(スタンダード×6本、フェルト×4本)、ペン先抽出器、ステッカー、クリーニングクロス、グローブ(M)、キャリングケース |
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