Huion Kamvas13をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
ペン先の沈み込みが少なく描きやすいと評判のHuion Kamvas13。リーズナブルな価格も高く評価される一方で、「パソコンとの発色に差が出る」「視差ズレが発生する」といった気になる口コミもみられ、購入をためらっている方も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、Huion Kamvas13を含む液タブ全10商品を実際に使ってみて、描きやすさ・画面のきれいさ・機能性の高さ・表現幅の広さを比較してレビューしました。購入を検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね！
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
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【総評】購入の価値あり！遅延・視差がほぼなく、光の反射が少なく見やすい。スマホも接続可能
HuionのKamvas13は、スマホ対応の液晶タブレットを探している方におすすめです。
Androidに対応しているため、スマホでも使用できます。さらに細かな操作を割り当てられる8つのファンクションキーが搭載されているのに加え、スタンドなど付属品の充実度も魅力です。また画面は光の反射がほとんどなく、見やすいと好評でした。
また、描きやすさにおいても高評価を獲得。遅延時間は0.37秒と描き始めの遅れはほとんど感じません。さらに画面にはダイレクトボンディング加工が施されており、視差がないのも好印象です。
筆圧レベルや傾き検知の精度も問題なく、安定したペン先で色の濃淡や線の太さをしっかり表現できます。外出先でもストレスなく描ける1台です。
Huion Kamvas13とは
HuionのKamvas13は、視差を抑えられるようフルラミネートスクリーンを採用した液晶タブレットです。
解像度は1,920×1,080、120%sRGBの色域を備えています。またWindows・MacどちらのOSでも使用できるのに加え、Photoshopなどさまざまイラストソフトに対応しているのもポイントです。
付属のペンはボールペンのような描き心地にこだわり、Huionのもつ技術を余すところなく用いています。
充電の必要がないため、長時間の使用してもバッテリー切れの心配はありません。また、筆圧感知は8,192レベル、傾き検知は±60度です。
また給電はType-CからHDMIだけでなく、Type-C同士でも接続も可能。Type-Cケーブル1本で、パソコンと接続できます。
ペンタブレットとディスプレイの2パターンの使い方ができるのも魅力です。ペンタブレットで使用する際は、スクリーンをオフにした状態で操作できるため、消費電力の節約にもつながりますよ。
サイズは、横366.5×縦217×厚さ11.8mmと薄型かつ、重さ約980gと軽量に設計されています。
カラーはミッドナイトグリーン・ヴァイオレット・コスモブラックの3色が展開されているので、好みに合わせて選んでみてくださいね。
実際に使ってみてわかったHuion Kamvas13の本当の実力！
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証①：描きやすさ
検証②：画面のきれいさ
検証③：機能性の高さ
検証④：表現幅の広さ
検証① 描きやすさ
はじめに、描きやすさの検証です。
高速度撮影ができるカメラを使い、ペンの移動に合わせて遅延なく描けるかを確認します。あわせて、ペンの傾きを一定にした状態でペン先を撮影し、ペン先と実際に描かれた線にズレはないかもチェックしました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
- 遅延は0.6〜0.7秒未満で、視差がありペン先の延長線上が大きくズレる
- 遅延は0.5〜0.6秒未満で、視差がありペン先の延長線上からもズレる
- 遅延は0.4〜0.5秒未満で、視差がわずかにありペン先の延長線上からも少しズレる
- 遅延は0.36〜0.4秒未満で、視差はわずかにあるがペン先の延長線上からはズレない
- 遅延は0.359秒以内で、視差もほぼない
遅延はほとんど感じない。視差もなく描きやすい
長い線を描くとやや遅れを感じるものの、違和感を覚えるほどではありません。視差においてもダイレクトボンディング加工が施されているため、液晶画面が薄くズレもないといえます。描きやすさは十分です。
検証② 画面のきれいさ
次は、画面のきれいさの検証です。
画面のきれいさに関わる、映像の繊細さ・視野角の広さなどの4つの項目をチェックし、総合的に評価を行いました。
この検証では、以下を評価項目としています。
- 映像の繊細さ
- 視野角の広さ
- 発色のよさ
- 光の反射の少なさ
光の反射が少なく見やすい。発色のよさも◎
画面のきれいさは、4.3点とそれなりによい結果となりました。
色のトーンがやや暗く、青色が少し薄く感じます。検証に参加したコンテンツ制作チーム員からは、拡大すると少し粗さが出るとの声も。しかしコントラストが強く、発色のよさは好印象です。
また角度がつくと見づらいとの指摘もありましたが、光の反射がほとんどなく、視野角も広いといえます。
検証③ 機能性の高さ
次に、機能性の高さの検証です。
液晶タブレットを実際に使用し、タッチ入力の有無・角度調整スタンドの有無・スマホ対応の可否など機能性に関する5つの項目をチェックします。該当する項目数に応じて、加点する形で評価を行いました。
この検証では、以下を評価項目としています。
- ファンクションキーの機能性の高さ
- タッチ入力の有無
- 角度調整スタンドの有無
- スマホ対応の可否
- 付属品の充実度
スマホ対応が魅力！付属品の充実度も高い
機能性の高さの検証では、3.5点とまずまずでした。
タッチ入力には対応しておらず、切り替えスイッチも搭載されていません。しかし本体左側にはファンクションキーが8つもあり、それぞれに細かな操作を割り当てられます。
またAndroid対応のため、スマホで使用できる点も評価を高めました。
さらにスタンド・グローブ・クロス・替え芯・ペンホルダーと付属品が充実しているのもうれしいポイントです。
検証④ 表現幅の広さ
最後は、表現幅の広さの検証です。
ペンをコンパスに取り付け、300gの重りを固定します。重りを30gずつ減らしていき、反映される線の濃淡をチェック。また合わせて、ペンを垂直にした状態から10度ずつ角度をつけて線を描き、太さの変化から傾き検知の精度を確認しました。
- どの筆圧でも線が濃く出る。傾き検知機能はない
- 筆圧は感知するが、線は全体的にかなり濃い。傾き検知機能はない
- 筆圧を感知して表現できるが、全体的に少し濃い。傾き検知機能はない
- 白よりのグレーまで表現できる。傾き検知の精度も少しよい
- 白に近いグレーまで表現できる。傾き検知の精度もかなり高い
安定したペン先で筆圧の表現はしやすい。傾き検知の精度も問題なし
最大筆圧である重り300gから150gまでまでは色にあまり変化は見られず、筆圧を弱めた薄い色の表現は難しい印象です。しかし実際にペンを使用してみるとペン先も安定していて描きやすく、筆圧による色の濃淡も表現できました。
また傾き検知を調べると、垂直の状態から70度までは線の太さに変化が少なかったものの、60度からはしっかりと傾き検知が反応。ペンの角度に合わせて、線の太さを変えられました。
筆圧レベル・傾き検知ともに精度に問題はないといえます。
表現の幅広さ・画面のきれいさにこだわる方には、こちらもおすすめ
HuionのKamvas13は描きやすさにおいて高評価となりましたが、最後に他のおすすめ商品も紹介したいと思います。
表現幅の広さにこだわる方には、Wacom Cintiq Pro 16がおすすめです。筆圧レベルと傾き検知の精度が高く、検証では色の濃淡や線の太さを段階的に表現できていました。さらに遅延や視差がなく、描きやすさも優れています。タッチ入力に対応しているため、直感的に操作できますよ。
またXP-PEN Innovator 16は、明るくクリアな画面のきれいさが魅力です。発色もしっかりと表現でき、遅延・視差の少なさも高評価となりました。加えて、8個のファンクションキーとタッチパッド機能を搭載しており、操作性の高さもポイント、厚さ9mmと薄型なので、持ち運びにも便利です。
| サイズ展開 | Cintiq Pro 13、Cintiq Pro 16Cintiq Pro 24、Cintiq Pro 32 |
|---|---|
| 解像度 | 最大4K（3840x2160ドット） |
| 読取可能範囲 | 15.6インチ |
| 筆圧段階 | 8192 |
| 色域 | Adobe RGB カバー率：最大90% |
| 最大表示色 | 1677万色 |
| 本体のファンクションキー | |
| 対応OS | Windows7以降、Mac OS 10.11以降 |
| ダイレクトボンディング加工（フルラミネーション加工） | |
| 角度調整スタンドあり | |
| 幅 | 410mm |
| 奥行 | 17.5mm |
| 高さ | 265mm |
| 重量 | 1.5kg |
| 傾き検知機能 | |
| タッチ入力対応 | |
| スマホ対応 | |
| 付属品 | Wacom Cintiq Pro 16本体、Wacom Pro Pen 2、ペンスタンド(通常芯6本、フェルト芯4本、芯抜き）、カラーリング、ペンホルダー、ACアダプタ、電源ケーブル、Wacom Link Plus(USB、 Mini-DisplayPortまたはHDMI-USB Type-C変換コネクタ）、Mini DisplayPortケーブル、USB type-Cケーブル、USB2.0-micro USBケーブル、クイックスタートガイド、保証書、レギュレーションシート、クリーニングクロス |
| サイズ展開 | 不明 |
|---|---|
| 解像度 | フルHD (1920×1080ドット） |
| 読取可能範囲 | 15.6インチ |
| 筆圧段階 | 8192 |
| 色域 | Adobe RGB：92%、NTSC：88%、sRGB：125%（カバー率または面積比どちらか不明） |
| 最大表示色 | 1670万色 |
| 本体のファンクションキー | 8 |
| 対応OS | Windows7、Windows8、Windows10、Mac OS 10.10以降 |
| ダイレクトボンディング加工（フルラミネーション加工） | |
| 角度調整スタンドあり | |
| 幅 | 443.27mm |
| 奥行 | 9mm |
| 高さ | 256.45mm |
| 重量 | 不明 |
| 傾き検知機能 | |
| タッチ入力対応 | |
| スマホ対応 | |
| 付属品 | Innovator 16液晶ペンタブレット、バッテリーフリースタイラスペン、3in1 USB ケーブル、延長ケーブル、電源アダプタ（JP、CN、US、EU仕様）、 ポータブルスタンド ペンホルダー (替え芯8本が同梱されています） 、クイックガイド、クリーニングクロス、2本指グローブ (黒色） |
XP-PEN Innovator 16をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
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