XP-PEN Artist Pro 19 Gen2の口コミ・評判は？実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー！

傾き検知は高精度です。実際に付属のペンを90度・60度・30度に傾けて描いたところ、角度に応じて線の太さはしっかり変化。比較した商品の多くで角度による描き分けができましたが、本品でも90度では細く濃い線・30度では太く薄い線を描けました。

筆圧検知の精度もおおむね良好。比較した商品内では筆圧検知レベルが8,192段階以上と数字が大きいものほどアナログに近い感覚で描ける傾向があったのに対し、筆圧検知レベルは16,384段階と高めです。

実際に5段階の筆圧で描くと、10〜50gと軽い負荷では薄く、100〜150g・200〜250gと負荷が大きくなるにつれて濃くなりました。200〜250g以降の負荷では線の濃さに大きな差は出なかったものの、強弱の描き分けはできるため、思いどおりの表現がしやすいでしょう。

実際に使用するとなめらかに描け、モニター11人全員が「ペンを滑らせやすい」と回答。比較したほかの商品には描いている最中に引っかかりを感じるものもありましたが、モニターからは「描きたい位置にしっかり追従する」「思いどおりの場所で止められた」と好評でした。

芯の浮き沈みが少なく、安定して描けたのも利点。コピー用紙などの紙に描いている感覚に近い描き心地でした。モニターのなかには「30分ほど描き込んでも腕や指が疲れなかった」と答えた人もいたため、長時間作業をしたい人にもおすすめです。

一部のモニターからは「手を細かく往復するときに摩擦を感じる」との指摘が出たものの、作業に大きな支障を与えるほどではありません。快適に作業を進められますよ。

＜手の滑りやすさについてのモニターコメント＞

1. 「描画面がほどよくマットな質感でサラサラしており、手が引っかからない」
2. 「細かく往復する際には摩擦を感じた。塗りつぶすときや影をつけるときに苦労するかも」
3. 「サラサラかつマットな質感で、スムーズに手を滑らせられる」
4. 「少し汗ばんだ手でもなめらかに動かせた」

コメントは一部抜粋

描画面に視差を抑えるフルラミネーション加工が施されているのもよい点です。加工なしの商品に比べて画面とペン先との距離が近いため、自分がペンを置いた位置と画面上で線が引かれる位置の差が少なく済みます。

ポイント調節機能も搭載しており、ペン先とカーソルの誤差も細かく調節が可能です。描きたい位置に描けるような工夫がされているので、初心者にも使いやすいでしょう。

イラスト作成に便利な機能・付属品も充実しています。好みの操作を割り当てられるファンクションキーは本体にこそ非搭載ですが、付属の標準ペンには3個・スリムペンには2個ついていました。

ペンで操作が可能なうえに左手デバイスも付属しており、作業効率をアップさせられます。なお、詳しい結果は以下のとおりです。

1. 付属ペンのファンクションキー｜○（標準ペン3個・スリムペン2個）
2. 本体のファンクションキー｜×
3. ペンスタンド｜×
4. 画面スタンド｜○（1段階）
5. 替え芯｜○（通常芯6本・フェルト芯2本）
6. 左手デバイス｜○ 

液画面の裏側には、1段階の画面スタンドが搭載されています。替え芯は通常芯6本・フェルト芯2本がセットになっているため、別途用意する手間がかかりません。購入後はすぐに作業をはじめられますよ。