付属品が充実しており、コスパが高いと評判のXP-PEN Artist 12セカンド 液晶ペンタブレット。板タブとして使える点も好評ですが、「画面がちらつく」「ペンの感度が悪く、細かい線は引きづらい」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、XP-PEN Artist 12セカンド 液晶ペンタブレットを含む液タブ全9商品を実際に使用して、筆圧検知の精度・傾き検知の精度・ペンの使いやすさ・画面のきれいさ・視差の少なさ・描画面の描き心地・ラグやバグの起こりにくさ・付加機能や付属品を比較してレビューします。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
XP-PEN Artist 12セカンド 液晶ペンタブレットは、画面が色鮮やかで美しく、わずかな筆圧の変化も再現できる商品を選びたい人におすすめです。今回の検証では筆圧・傾き検知の両方が優れた商品が少なかったなか、本製品はどちらもトップクラスの評価に。とくに筆圧検知は優秀で、微妙な色の濃淡や線の太さもしっかりと再現できました。1920×1080のフルHDディスプレイと広い色域により、イラストの細部まで色鮮やかに映し出せますよ。
実際に絵を描いてみると、ペン先がややグラついたものの、紙の上と同じような感覚で動かせました。画面は少しざらざらとした質感ですが引っかかることはなく、ペン先や手元をすんなりと動かせます。
画面にはフルラミネーション加工が施されており、ペン先とカーソルの位置がズレる「視差」もほどんど生じません。1時間作業し続けてもラグやカクつきは一切なく、操作性も快適でした。カスタマイズ可能な8つのファンクションキーも搭載しており、効率的に作業できますよ。
これだけの性能を備えつつも、価格は執筆時点で税込29,680円とリーズナブル。替え芯10本や保護フィルムなど付属品も充実しているので、はじめての液タブとしてもおすすめですよ。
実際にXP-PEN Artist 12セカンド 液晶ペンタブレットと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
XP-PEN Artist 12セカンド 液晶ペンタブレットよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
ここからは、そもそもXP-PEN Artist 12セカンド 液晶ペンタブレットとはどのような商品なのか、より詳しく解説していきます。
XP-PENは、中国に本社を置くペンタブレットのメーカー。2005年に創立されて以来、アジア・北米・ヨーロッパで販路を拡大しています。
今回ご紹介するArtist 12セカンドは、2021年に発売された11.9インチの液晶ペンタブレットです。画面を斜めから見ても色合いや明るさが損なわれにくい、178度の広視野角IPSパネルを採用。1920×1080のフルHDディスプレイと、127%sRGBの広い色域により、鮮やかな色彩とディティールを表現できると謳っています。
ペンタブには「板タブ」と「液タブ」の2種類がありますが、両者の大きな違いは液晶がついているかどうかです。
板タブはPCのモニターを見ながら手元でペンを動かすため、使いこなすには少々慣れが必要。その点、液タブは液晶画面に直接描き込めるので、紙に描いているときに近い感覚で使えます。デジタルイラスト初心者でも使いやすいしょう。
本製品は、液晶と表層ガラスを圧着して一体化させるフルラミネーション加工を採用。ペン先とカーソルとのあいだのズレを低減し、より自然な描き心地を追求しています。画面の表面には光の反射を防ぐアンチグレア加工が施されており、目の負担を軽減できるのもポイントです。
日本限定の豪華版パッケージには、保護フィルム・ペンケース・液タブ用手袋など全12点のアクセサリが付属しています。
なかでも特筆すべきはスマートペン。8,192段階の筆圧検知と60度の傾き検知機能を搭載し、アナログペンのような自然な描き心地を実現しています。バッテリー充電の必要がなく、長時間の作業にぴったりです。替え芯が10本ついているので、買い足さなくても長く使えますよ。
別売のスタンドを使えば、6段階で画面の角度調整が可能。背筋を伸ばして楽な姿勢を保てるので、長時間作業が多い人はスタンドを使うことをおすすめします。
また、付加機能として本体にカスタマイズ可能な8つのファンクションキーを搭載。線を消したいときや画面を拡大・縮小したいときは、ボタン1つで操作できます。効率よく作業を進められそうですね。
本体はA4用紙と同じくらいのコンパクトサイズなので、持ち運びにもぴったり。カラーはブラック・ブルー・ピンク・グリーンの4色から選べますよ。
PCとの接続には3 in 1ケーブル、Androidデバイスとの接続にはUSB Type-Cケーブルを使います。日本限定の豪華版にはどちらのケーブルも付属しているので、別途用意する必要はありません。対応OSは以下のとおりです。
【対応OS】
Windows・Mac・Linuxで使う場合はドライバーが必要なので、公式サイトからダウンロードしましょう。
今回はXP-PEN Artist 12セカンド 液晶ペンタブレットを含む液タブ全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、筆圧検知と傾き検知の精度を検証します。
5段階で負荷を与えたときにどれだけ線の濃淡が生まれるか、ペンの傾きを変えたきにどれだけ細かく線を再現できるかをチェックしました。ペイントソフトは「CLIP STUDIO PAINT PRO」を使用しています。
筆圧・傾きともに検知性能は非常に優秀です。8,192段階の筆圧検知と60度の傾き検知を謳っているだけあり、細かい手元の動きをしっかり反映できました。
とくに筆圧の再現性が高く、線の強弱や色の濃淡など、細かいニュアンスまでしっかりと表現できたのが魅力。デジタルイラスト初心者はもちろん、上級者でも十分満足できるでしょう。
思いどおりのイラストを描きたいなら、視差や遅延がなく自然に描けるものを選びたいですよね。そこで今回は、ペンの使いやすさや描き心地に着目し、快適にイラスト制作を進められるかどうかチェックしました。
その結果、アナログに近い滑らかな描き心地が高評価を獲得。描画時の視差やカーソルの遅延など液タブ特有の欠点もなく、快適に作業を進めることができました。
実際にペンを使ってみると、ペン先が少しグラつくものの、描き心地に大きな影響はありませんでした。また、フルラミネーション加工によって、ペン先と画面上に描画される線にズレが生じる視差が低減されています。
ペンタブの扱いに慣れていない初心者でも、紙の上と同じような自然な感覚で思いどおりの線が描けますよ。
Windows PCに標準搭載されているペイントソフトを使ってイラストを描いたところ、スムーズにペンを動かせました。
画面は少しざらざらとしていてマットな質感ですが、ほとんど引っかかりを感じませんでした。また、1時間イラストを描き続けても、一度もラグやカクつきが起きなかったのは好印象です。
描き込みが多いイラストを仕上げるなら、画面が美しいかどうかも重要ですよね。最後に、解像度や色域の広さをチェックしました。
その結果、画面の美しさは高い評価を獲得。1920×1080のフルHDディスプレイを採用しており、細かい部分までくっきりと映し出せるのが魅力です。色域もNTSC 90%・sRGB 127%、Adobe RGB 94%と広く、わずかな色の違いも表現できますよ。
2023/01/31 発売
読取可能範囲 | 11.9インチ |
---|---|
筆圧段階 | 8192 |
対応OS | Windows、macOS、Android、Chrome OS |
良い
気になる
解像度 | フルHD(1920×1080ドット) |
---|---|
色域 | sRGB:127%、Adobe RGB:94% 、NTSC:90% |
本体のファンクションキー | 8個 |
ペンのファンクションキー | 2個 |
最大輝度 | 220nit |
接続方法 | USB Type-C、USB Type-A、HDMI |
角度調整スタンドあり | |
幅 | 346.2mm |
液晶方式 | IPS方式 |
奥行 | 209.0mm |
高さ | 12.0mm |
視野角 | 178度 |
重量 | 880g |
傾き検知機能 | |
スマホ対応 | |
ペン立て付き | |
替え芯付き | |
付属品 | X3 Eliteスタイラスペン、替え芯抜き、クリーニングクロス、2本指グローブ(黒)、クイックガイド、保証書 |
付属ケーブル | 3in1ケーブル、延長コード |
使用時の温度 | 29.50℃ |
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27,761円
(最安)
販売価格:28,015円
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最後に、ペン先がグラつかず安定した描き心地の商品をご紹介します。
ワコムのWacom Cintiq 16は、ペン先がグラつくことなく滑らかに描けるのが魅力。筆圧・傾きの検知機能も非常に優秀で、繊細なタッチも思いのままに描き出せました。本体裏面にスタンドがついており、角度を調節できる点も便利。細かい表現を楽しみたい人におすすめの1台です。
読取可能範囲 | 15.6インチ |
---|---|
筆圧段階 | 8192 |
対応OS | Windows、macOS |
良い
気になる
解像度 | フルHD(1920×1080ドット) |
---|---|
色域 | sRGB:96% |
本体のファンクションキー | 0個 |
ペンのファンクションキー | 2個 |
最大輝度 | 210nit |
接続方法 | USB Type-A、HDMI |
角度調整スタンドあり | |
幅 | 422.0mm |
液晶方式 | IPS方式 |
奥行 | 285.0mm |
高さ | 24.5mm |
視野角 | 176度 |
重量 | 1900g |
傾き検知機能 | |
スマホ対応 | |
ペン立て付き | |
替え芯付き | |
付属品 | Wacom Pro Pen 2、着脱式ペンホルダー、クイックスタートガイド、レギュレーションシート |
付属ケーブル | 3in1ケーブル |
使用時の温度 | 28.73℃ |
Wacom Cintiq 16 DTK1660K0Dをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
読取可能範囲 | 15.6インチ |
---|---|
筆圧段階 | 8192 |
対応OS | Windows、macOS、Android、Chrome OS |
良い
気になる
解像度 | 4K(3840×2160ドット) |
---|---|
色域 | sRGB:124%、Adobe RGB:92% 、NTSC:88% |
本体のファンクションキー | 0個 |
ペンのファンクションキー | 1個 |
最大輝度 | 250nit |
接続方法 | USB Type-C |
角度調整スタンドあり | |
幅 | 406.4mm |
液晶方式 | IPS方式 |
奥行 | 263.1mm |
高さ | 15.4mm |
視野角 | 178度 |
重量 | 1520g |
傾き検知機能 | |
スマホ対応 | |
ペン立て付き | |
替え芯付き | |
付属品 | バッテリーフリースタイラスペン、ペンケース、クイックガイド、クリーニングクロス、2本指グローブ |
付属ケーブル | USB Type-Cケーブル×2、2in1ケーブル |
使用時の温度 | 29.43℃ |
XP-PEN Artist Pro 16TPをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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