イーテック ウルオ ポット型浄水器 UL-035をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは、毎日浄水ポットを使う人にとって重要な水の補充のしやすさを検証。商品のフタの形状を確認し、開けやすい形状か・フタを本体につけたまま水を補充できるかを調べました。

その結果、補充しやすいとはいえず。フタを開けやすいよう突起があるものの、固くて開けにくいのがネックです。「フタが開けにくい」との口コミ同様、開閉する際は両手でしっかり持つ必要があります。

比較したなかにはBRITAのスタイルのように、フラップを片手で押さえるだけで簡単に開閉・水の補充ができる商品もありました。こちらはやや手間がかかるため、給水しづらく感じる可能性があります。

次に、いつでもおいしい水を飲めるようにするうえで大切な、ろ過スピードの速さの検証です。説明書を参考に、1Lをろ過するのにかかる時間をチェック。3分以内に1Lの浄水を作れる商品を高評価としました。

ろ過スピードは少し遅く、1Lの水をろ過するのに5分かかります。比較した商品全体の平均5分（※執筆時点）と並ぶ結果ですが、なかにはトレビーノのPT302SVのように2分半でろ過できるものも。こちらは手早く浄水を作りたいときには向きません。

続いて、冷蔵庫への収納のしやすさを検証しました。本体の横幅が9cm以下か・横置きができるかという観点から商品をチェックします。

すると、小さめの冷蔵庫にも収納できるほどコンパクトでした。横置きには対応していませんが、横幅が7.5cmとかなりスリムです。比較したなかには横幅が8cm以上ある商品もあったのに対し、こちらは150L未満の小さい冷蔵庫のドアポケットにもすっぽり収納できるサイズ感です。「冷蔵庫に入らなかった」との口コミは気にしなくてよいでしょう。

続いて、カートリッジの交換時期の見やすさの検証です。カートリッジの交換時期の確認方法をチェックし、日単位で管理できるお知らせ機能がついているか調べました。

さらに、カートリッジの交換頻度も検証。水を1日2L使用すると仮定し、1つのカートリッジを何か月使用できるかを算出して長く使えるほど高評価としました。

続いて、安全性の高さの検証です。付属の説明書を参考に、メーカーが公表している商品の除去可能物質を確認。家庭用品品質表示法と浄水器協会のそれぞれで定められた除去対象物質を、より多く除去できるものほど高評価としていました。

すると、調べた全20成分のうち19成分の除去が可能であることから高評価に。詳細は以下のとおりです。

＜除去可能物質＞

• 遊離残留塩素
• 2-MIB（カビ臭）
• 濁り
• CAT（農薬）2-クロロ-4、6-ビスエチルアミノ-1、3,5-トリアジン
• クロロホルム
• プロモジクロロメタン
• ジブロモクロロメタン
• ブロモホルム
• 総トリハロメタン
• フェノール類
• ジェオスミン
• 陰イオン界面活性剤
• テトラクロロエチレン
• トリクロロエチレン
• ベンゼン
• 四塩化炭素
• 1,2-DCE（シス1-2ジロロエチレン及びトランス1-2ジクロロエチレン）
• アルミ
• 溶解性鉛

比較したなかには14～15種類の物質にしか対応していない商品もありましたが、こちらは鉄以外のすべてに対応。体内に残りやすい溶解性鉛も除去できるため、小さい子どもや妊婦がいる家庭にもおすすめです。

最後に、ろ過後の水のおいしさを検証しました。アクアソムリエの江口慶太さんが、商品でろ過した水道水・一般的な日本の天然水を常温で試飲。おいしさを評価してもらいました。

比較した一部商品のようなカルキ臭・塩素臭はないものの、専門家は「少し不思議な香りがある」とコメント。「12種類のミネラルを溶出する」と謳っているとおり、ミネラルを人工的に添加したような独特な味がネックになりました。

とはいえ、「まろやかさのある味」との口コミどおり、ほんのり甘い香り・味わいは評価ポイント。そこまで飲みづらく感じるほどではないでしょう。