東レ トレビーノ ポット型浄水器 PT502SVをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

水の補充しやすさを検証するため、フタの形状を確認。すると、比較した半数の商品と同様に、フタを開けるには両手が必要でした。くぼみがあり開けやすさには配慮されているものの、密閉性が高いためフタを開けるには手間がかかります。

比較したBRITAの最上位モデル「スタイル」は、フタが本体についたまま片手でサッと開け、スムーズに補充ができました。こちらは比較したほとんどの商品と同じく、フタを取り外してから補充する必要があります。「1日に何度も給水しようと思うと面倒」との口コミどおり、水の補充にやや手間がかかる点は覚えておくとよいでしょう。

続いて、いつでもきれいな水を使えるようにするうえで大切なろ過スピードの速さの検証です。説明書を参考に、1分でろ過できる水量をチェックしました。

こちらは、1Lあたり約3分でろ過することが可能。比較したところ、1Lあたり3分程度でろ過できた商品の多くが東レでした。東レ商品のこちらも同様に、比較した商品全体の平均5分（※執筆時点）を余裕でクリア。「時短浄水」を謳っているとおり、水をすぐに飲みたいときも待ち時間が短く済みますよ。

続いて、冷蔵庫への収納のしやすさを検証。本体底面の幅を計測し、本体の横幅が9cm以下であるか・横置きに対応しているかを確認しました。

比較したほかの商品は縦置きに限定されていたのに対し、こちらは唯一横置きに対応（※執筆時点）していることから高評価を獲得。「冷蔵庫に入れるには大きすぎる」との口コミどおり横幅は8.2cmと比較したなかでも少し大きめですが、横置きができるため空きスペースで冷やせて便利です。

150L未満の小さな冷蔵庫を使っている人も、寝かせることで好きな場所に入れられます。ドアポケットのサイズを気にせず使えて、「置き場所で迷うことがない」との謳い文句にも納得です。

続いて、カートリッジの交換時期の見やすさの検証です。本体の交換時期のチェック方法を確認し、液晶メモ・ダイヤルなどといったお知らせ機能が搭載されているかを確認。パッと見て交換時期が正しく把握できるか調べました。

あわせて、カートリッジの交換頻度も検証。1日2Lの水を使用すると想定し、何か月使用できるかを算出します。半年に一度の交換で済むものを高評価としました。

続いて、安全性の高さの検証です。商品の説明書を参考に、メーカーが公表する除去可能物質の種類を確認。家庭用品品質表示法・浄水器協会のそれぞれで定められた除去対象物質に多く対応していたものほど高評価としました。

その結果、調べた全20種類の物質のうち、16種類の除去に対応しており高評価に。除去対象物質は以下のとおりです。

＜除去対象物質＞

• 遊離残留塩素
• 2-MIB（カビ臭）
• CAT（農薬）2-クロロ-4、6-ビスエチルアミノ-1、3,5-トリアジン
• クロロホルム
• プロモジクロロメタン
• ジブロモクロロメタン
• ブロモホルム
• 総トリハロメタン
• フェノール類
• ジェオスミン
• 陰イオン界面活性剤
• テトラクロロエチレン
• トリクロロエチレン
• ベンゼン
• 1,2-DCE（シス1-2ジロロエチレン及びトランス1-2ジクロロエチレン）
• 溶解性鉛

非対応だったのは、濁り・四塩化炭素・アルミ・鉄の4種類。比較した濁り・微粒子状の鉄などを含む19種類に対応した商品ほどではないものの、こちらも十分安全性に配慮されているといえます。比較した多くの商品と同じく、体内に蓄積されやすい溶解性鉛にも対応。妊婦や小さい子どもがいる家庭でも使いやすいでしょう。

最後に、ろ過後の水のおいしさの検証です。商品でろ過した水道水を、アクアソムリエの江口慶太さんが実際に試飲。一般的な日本の天然水と比べつつ、ミネラル感を軸においしさを評価してもらいました。

ろ過した水の味は、専門家から「とろっとしていてなめらかな塩味」と高評価を獲得。さっぱり感はないものの、比較した一部商品で気になったカルキ臭・喉の奥に引っかかるような感覚はありませんでした。そのまま飲むにも料理に使うにも、おいしく味わえるでしょう。