走行中に自動充電する機能が魅力の子ども乗せ電動自転車、ブリヂストンサイクル ビッケ モブ dd BM0B40。ネット上では「乗り降りしやすい」と評判です。その一方、「漕ぎだしが重い」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の子ども乗せ電動自転車とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、子ども乗せ電動自転車選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ブリヂストンサイクル ビッケ モブ dd BM0B40は、強いアシスト力を求める人におすすめです。実際に使用すると、漕ぎ出し・平坦な道・坂道すべてで強いアシスト力を発揮しました。比較した商品には道によってアシストの効きにムラがあるものもあったのに対し、本品は前から引っ張られるようなアシストの効き方。「漕ぎだしが重い」という口コミに反し、子どもの重さが気にならないほどスムーズに走れました。
バッテリー容量は14.3Ahで、走行中の自動充電機能を搭載。サドルは大きく柔らかいうえにペダルも漕ぎやすいので、使用頻度が高い人向きです。走行モードの切替はボタン1つで簡単に行えます。ハンドルロックは手動式でやや手間がかかるものの、スタンドはワイドなL字型で、比較的楽に立てられました。
フレームは大きく下がった形状なので、身長を問わず乗り降りが楽ちん。身長155以下のモニターからも「またがりやすく、降りやすい」と好評でした。また、子どもを乗せおろししやすいのも魅力。後輪タイヤが20インチなので、比較した26インチの商品より子どもの乗車位置が低めです。子どもを高く持ち上げずに済みます。
チャイルドシートは全体的にパッドがついており、衝撃吸収性も優秀。比較したなかには、頭部・座面・肩にしかパッドがついていない商品もありました。ベルトは5点式が採用されており、子どもの体をしっかり支えます。しかし、ヘッドレストの深さは約13cmと浅く、高さ調節が5段階しかできません。
価格はECサイトにて16万円台(※執筆時点)。走行性能の高さや乗り降りのしやすさは申し分ないため、長距離を走る人にはぴったりです。しかし上位商品には、子どもの成長に合わせて細かく位置調整できるものや、より簡単にロックをかけられるものもあるので、気になる人はそちらもチェックしてみてくださいね。
今回紹介するブリヂストンサイクル ビッケ モブ dd BM0B40は、走行中に充電できる両輪駆動(デュアルドライブ)が魅力の1台です。走っている間に自動で充電できるため、フル充電すれば約80kmの走行が可能だとしています。バッテリーが長持ちして、充電頻度を減らせるでしょう。
両輪駆動により、上り坂もラクに登れるとアピールしています。前輪には電動モーターがついており、後輪はベルトドライブで駆動。ベルトドライブには、強度はチェーンの10倍と謳うカーボン繊維のベルトが採用されています。
製造元のブリヂストン(BRIDGESTONE)は、1949年に設立された日本の大手自転車メーカーです。スポーツ向けや通勤・通学向け、子ども用自転車まで幅広いラインアップを取り扱っています。
本商品は、チャイルドシートが自転車の後部に搭載された後ろ乗せタイプです。前乗せタイプとは違い、前かごを使用できます。普通の自転車と近いつくりなので、操作しやすいのもうれしいポイントです。子どもが成長しチャイルドシートを取り外せば、普通の電動自転車としても使えますよ。
幼児の2人乗り同乗にも対応しており、3人乗りも可能です。メーカー指定のシートを前方に取りつけられます。子どもが増えたときにカスタマイズできるので、新たに買い替える必要がありません。
乗車できる子どもの年齢目安は2~6歳未満・身長は70~115cm・体重は8~22kgです。追加で搭載できる前方のシートの目安は、年齢1~3歳未満・身長70~90cm・体重8~15kgです。
乗車目安の身長・体重をオーバーすると、転倒のリスクが高まります。乗車前に、こどもの身長や体重をチェックしておきましょう。
カラー展開は全6種類です。落ち着いた色から明るい色まで幅広く展開しています。好みのカラーを選んでみてくださいね。
<カラーラインアップ>
子ども乗せ電動自転車は、子どもを乗せることに特化したつくりで、快適性と安全性に優れているのが特徴です。普通の電動自動車は街乗り用に設計されているため、後乗せでチャイルドシートを搭載すると、重量バランスが崩れてふらつきやすい傾向があります。
一方子ども乗せ電動自転車の場合、商品によってはシートを追加することで、子どもを2人同時に乗せることも可能に。将来的に子どもを増やす予定の人におすすめです。子どもを前後に2人乗せても安定性が高く、スムーズに走行できますよ。
今回はブリヂストンサイクル ビッケ モブ dd BM0B40を含む、子ども乗せ電動自転車全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初に、乗り心地の検証です。
身長155cm以下・156~165cm・166cm以上のモニター各2名が、実際に各商品で路上を走行。漕ぎやすさ・サドルの座り心地のよさ・ハンドル操作のしやすさ・安定感のよさ・乗り降りのしやすさに着目して評価しました。なお、走行時はチャイルドシートに2歳児の重さに相当する12kgの重りを乗せています。
チャイルドシートが後方に搭載されているのがポイント。比較したチャイルドシートが前方にある商品のなかには、身長が高いと漕ぐたびに膝がぶつかる商品もありました。本商品は、普通の自転車と同じような感覚でペダルを漕げるでしょう。
サドルは座面が広く厚みがあり、乗り心地は快適です。「大きさ柔らかさともにちょうどよい」「サドルが柔らかく、走行しやすい」とモニターからは好意的な意見が寄せられています。長時間の走行も苦にならないでしょう。
<漕ぎやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
安定感も高く、スムーズに走行できます。身長166cm以上のモニターからは「安定した走り心地」、身長155dm以下のモニターからは「無理なく曲がれて安定感がある」という意見が出ました。子どもを乗せても、フラつかずに走行できるでしょう。
乗り降りのしやすさも良好です。比較したフレームがまっすぐで高い位置にある商品は足を大きく上げる必要がありましたが、本商品はフレームが大きく下がった形状。身長155cm以下のモニターからも「またがりやすく、降りやすい」と好意的なコメントがあがっています。乗り降りの手間が少ないため、身長の低い人にぴったりです。
<ハンドル操作のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、アシスト力の検証です。チャイルドシートに2歳相当の重さ、12kgの重りを乗せて路上を走行しました。漕ぎ出し・平坦な道・登坂でのアシスト力をチェックしています。
その結果、前輪モーターの性能が高く、どの場面でもアシストが十分効きました。「漕ぎだしが重い」という口コミに反し、漕ぎ出しからアシスト力を実感でき、前に引っ張られるようにグングンと進みます。あまり力を使わずに漕ぎ出せるでしょう。
比較した前輪モーターの商品の多くは、平地でアシストがやや途切れる感覚がありました。対して、本商品は平地でも前に引っ張られる感覚があり、楽に走行できます。坂道でも弱い力でぐんぐん登れました。足や体への負担が少なく、走行できますよ。
続いて、チャイルドシートの安全機能を検証したところ、子どもを守るのに十分な機能を搭載していました。比較したなかには、頭部・座面・肩にしかパッド・クッションがついていない商品もあるなか、頭部から座面にかけて全体的にパッドがついています。衝撃吸収性が高く、全身をしっかり守れるでしょう。
ベルトは鎖骨・骨盤・股下を固定する5点式が採用されています。5か所で子どもの体をしっかり支え、安全な姿勢を保てました。子どもが握る長めのハンドルもついているので、グラつきを心配せずに乗せられますよ。
しかし、ヘッドレストの深さが約13cmと浅いのはネックです。比較したなかにはヘッドレストの深さが20cm以上あり、側頭部までしっかりカバーできるものもありました。本商品は子どもの側頭部までしっかりガードされないため、子どもが搭乗する際は、必ずヘルメットを装着させましょう。
次に、乗せおろしのしやすさの検証です。2歳児程度のサイズの人形を使用し、後方に設置されたチャイルドシートで実際に乗せおろしをしました。
検証した結果、ハンドルが開閉するので前が空き、子どもを楽に乗せられます。タイヤサイズが20インチと、あまり大きくないのも利点。比較したタイヤサイズが26インチの商品と比べると、子どもを高く持ち上げる必要がありません。身長の低い人でも乗せおろしがしやすいでしょう。
ベルトの差し込みは1つずつなので、簡単に装着できます。ベルトの調節もボタンを押しながら、左右のベルトを引っ張るだけです。ヘッド部分に持ち手がないのでやや上げにくさはあるものの、ヘッドレストの調節は左後ろのボタンを押して上げ下げするだけなので、直観的に操作できます。
続いて使いやすさを検証したところ、パネルがコンパクトなので指が届きやすく、操作も簡単でした。電源と走行モード切替ボタンが一緒なため、スムーズに操作できます。また、カギも一般的なサークル錠で、立った状態のときに差込口が正面に見える構造。カギを差し込みやすいでしょう。
スタンドはワイドなL字型で比較的に楽に立てられます。後ろに子どもが乗っているとやや動かしづらいものの、足で踏んで横にスライドすれば立てられました。
移動のしやすさはいまひとつ。子どもを後ろに乗せた状態で押して歩くと、ふらつく感覚がありました。また、車体が長いので小回りが利きにくく、駐輪場から出すときは苦労します。ただしチャイルドシートの高さが控えめな点は魅力。比較した後ろ乗せタイプの多くは引っかからないように高さを気にする必要がありましたが、本商品はやや扱いやすい印象でした。
次に、子ども乗せ電動自転車ならではの機能性を検証しました。リサーチした結果、ヘッドレストの高さは5段階・フットレストは3段階で調節可能です。比較した商品の約4割はヘッドレストの高さを10段階以上調節できたことをふまえると、やや物足りません。子どもの成長に合わせて位置を細かく調節するのは、やや難しいでしょう。
オートテールライトはついていないものの、反射板は搭載されています。車のライトが反射板に当たり光るため、夜間でも周りに気づかれやすいでしょう。なお、日差しや雨を防げるサンシェードは装備されていません。雨・風などから子ども守りたい場合は、別売りのレインカバー(RCC-BKR)をチェックしてみてください。
ハンドルロックが手動なのはネックです。右手のハンドルにある解除レバーとロックレバーを操作する必要があります。比較した商品の約7割はスタンドと連動してロックをかけられたことを考えると、手間がかかるといえるでしょう。
最後に、バッテリー性能の検証です。バッテリー容量をチェックしたところ、14.3Ahと十分な容量です。加えて、比較したブリヂストンの商品にしか搭載されていない走行中の自動充電機能を搭載しています。長距離を走る人や充電回数を減らしたい人にぴったりです。
フル充電までの時間も約4.1時間とスピーディ。比較した商品の約半数はフル充電までに4.5~5時間かかりました。充電残量は5段階で表示されるので、充電のタイミングもわかりやすいでしょう。
充電用のスタンドが付属しており、スムーズに充電できます。スタンドをコンセントに繋いでおけば、外したバッテリーを置くだけです。比較したコード式の商品に比べて手間がかかりません。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
ブリヂストンサイクル ビッケ モブ dd BM0B40の取扱店舗は、Yahoo!ショッピング・楽天市場などの大手ECサイトです。
値段は執筆時点で16万円台。値段や送料はショップごとに異なるので、お得に購入できるサイトを探してみてくださいね!
子ども乗せ電動自転車は便利な反面、使い方に注意しないと事故やケガにつながる恐れもあります。使用する際は以下の3つの注意点をしっかり守ってくださいね!
ヘルメットの装着は法律で義務と定められているので、必ず装着するようにしましょう。また、子どもが自転車に自分でよじ登って乗り込んでしまうと転倒のリスクがあるので、必ず乗せおろしをする際は補助をしてください。短い距離を走行する場合でも事故のリスクがあるので、ベルトも必ず装着しましょう。
チャイルドシートの調節機能やハンドルロック機能が優れていた商品をご紹介します。
ヤマハ PA20BSPRは、子どもの成長に合わせてチャイルドシートを調節できる1台。ヘッドレストは10段階で調節でき、成長に応じて位置を合わせられます。深さも21cmあり、子どもの側頭部をしっかりガードできました。加えて、走行時のアシスト力も十分。漕ぐときの負担が少なく、スムーズに走れました。
駐輪のしやすさを重視するなら、パナソニック BE-ELFE033がおすすめ。スタンドはワイドなL字型で、力を使わずに立てられます。力に自信がない人も駐車しやすいでしょう。また、ハンドルロックがスタンドと連動しているのもうれしいポイント。手間が少ないうえに、ロックし忘れによる転倒リスクも軽減できますよ。
チャイルドシート位置 | 後ろ乗せ |
---|---|
乗車可能な子どもの数 | 不明 |
タイヤサイズ | 20インチ(20×2.125HE) |
全長 | 1785mm |
全幅 | 580mm |
シート位置 | 不明 |
重量 | 33.1kg |
乗車適応身長(大人) | 142cm以上 |
サドル最大高さ | 86.5cm |
サドル最小高さ | 73cm |
変速段数 | 3段 |
安全基準 | 不明 |
バッテリー容量 | 15.4Ah |
充電時間 | 約4.0時間 |
1充電あたりの最大走行距離 | 強:51km/スマートパワーモード:58km/オートエコモード+:75km |
3人乗り対応(幼児2人同乗) | |
ベルト方式 | 4点式 |
ヘッドレスト高さ調節 | 10段階 |
チャイルドシート対象年齢下限 | 12か月〜 |
チャイルドシート対象年齢上限 | フロント:4歳未満/リヤ:小学校就学の始期 |
フロントバスケット | |
付属品 | 不明 |
走行モード | 強モード、スマートパワーモード、オートエコモードプラス、アシストオフモード |
低床フレーム | 不明 |
ハンドルロック | スタンド連動 |
ロック方式 | 後輪サークル錠 |
グリップ素材 | ゴム |
モーター | センターモーター |
フットレストの高さ調節段階 | 2段階 |
充電方法 | 専用スタンド |
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チャイルドシート位置 | 前乗せ |
---|---|
種類 | 不明 |
乗車可能な子どもの数 | 不明 |
タイヤ幅 | 不明 |
タイヤサイズ | 20インチ |
タイヤサイズ | 20インチ |
全長 | 1790mm |
スポーツタイヤのサイズ | 不明 |
全幅 | 570mm |
適応身長 | 142cm以上 |
シート位置 | 不明 |
フレーム素材 | 不明 |
重量 | 33.5kg |
ブレーキ種類 | 不明 |
乗車適応身長(大人) | 142cm以上 |
スタンド種類 | 不明 |
サドル最大高さ | 86cm |
ハンドル最大高さ | 不明 |
サドル最小高さ | 73cm |
ハンドル最小高さ | 不明 |
変速段数 | 3段 |
サドル最高地上高 | 不明 |
安全基準 | 不明 |
サドル最低地上高 | 不明 |
バッテリー容量 | 16Ah |
重量 | 不明 |
充電時間 | 約4.5時間 |
重量(実測値) | 不明 |
1充電あたりの最大走行距離 | 約50km |
ギア種類 | 不明 |
3人乗り対応(幼児2人同乗) | |
ギア方式 | 不明 |
ベルト方式 | 不明 |
ギア段数 | 3段 |
カゴ付き | 不明 |
ヘッドレスト高さ調節 | 8段階 |
サドル最低地上高(実測値) | 不明 |
チャイルドシート対象年齢下限 | 不明 |
またぎの高さ | 不明 |
チャイルドシート対象年齢上限 | 不明 |
クランク長 | 不明 |
フロントバスケット | 不明 |
シート角 | 不明 |
付属品 | 不明 |
フロントバスケットの幅 | 不明 |
走行モード | 不明 |
フロントバスケットの奥行 | 不明 |
低床フレーム | |
フロントバスケットの高さ | 不明 |
ハンドルロック | スタンド連動 |
リアバスケットの幅 | 不明 |
ロック方式 | ラクイック(キーレス) |
リアバスケットの奥行 | 不明 |
グリップ素材 | ゴム |
リアバスケットの高さ | 不明 |
モーター | センターモーター |
キャリア耐荷重 | 不明 |
フットレストの高さ調節段階 | 不明 |
ハンドル形状 | 不明 |
充電方法 | 専用スタンド |
対象 | 不明 |
特徴 | 不明 |
用途 | 不明 |
ノーパンクタイヤ装着 | 不明 |
耐パンクタイヤ | 不明 |
自動点灯ライト付き | 不明 |
泥除け付き | |
ドレスガード付き | 不明 |
BAAマーク | 不明 |
ブレーキ付き | 不明 |
キャリア付き | 不明 |
ペダル1回転で進む最大距離 | 不明 |
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