頭部を270度包み込む独自のリヤチャイルドシートを装備した子ども乗せ電動自転車、ヤマハ発動機 PAS Babby un SP coord。おしゃれで上品なデザインと評判ですが、口コミが少なく購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のパナソニックサイクルテックなどの子ども乗せ電動自転車とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、子ども乗せ電動自転車選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
チャイルドシートの安全機能も充実しています。比較したなかにはヘッドレストが浅い商品もあったのに対し、270度カバーできる深さ21cmのヘッドレストで側頭部までしっかりガード。ヘッドレストは10段階で高さが変更でき、子どもの成長に応じて調節が可能です。子どもを高く持ち上げる必要がない20インチのタイヤで、立体構造の肩・股ベルトは体の下敷きになりにくく、乗せおろしやすさも良好でした。
左ハンドルには、大きく見やすいスイッチパネルを搭載。ボタンも指で押しやすい位置に配置されています。また、スタンドはスライドさせやすい幅広く奥行きのあるL字型を採用。スタンドを立てると自動でハンドルがロックされる仕組みなので、駐輪も簡単です。鍵はシンプルなサークルタイプで迷わず操作できました。
車体が大きく重たいので、移動はさせにくいのは惜しいポイントですが、比較したほかの商品も同様でした。おしゃれなデザインも人気なので、安全性・走行性はもちろん、デザインもこだわりたい人にぴったりでしょう。気になる人は、ぜひ検討してみてください。
バイクやスクーター・発電機まで、さまざまな機器を手がけるヤマハ。普段のお出かけ用はもちろん、ビジネスモデルや3輪モデルなど、さまざまなタイプの電動自転車を取り扱っています。
そんな同メーカ―が発売する人気のPAS(パス)シリーズは、適したアシスト力に自動で調整される「スマートパワーアシスト」を搭載しているのが特徴。はじめて電動自転車に乗る人も扱いやすい仕様です。
今回はそのなかから、PAS Babby un SP coordをご紹介。頭部を270度包み込むヘッドレストや、足周りをしっかりカバーするフットレストを備えたハグシートを搭載した商品です。片手で長さを調整できる自動巻き取り式シートベルトや、ワンタッチで装着できるマグネットバックルを採用しており、安全性や使いやすさの工夫が随所に見られます。
本商品は、チャイルドシートを自転車の後部に搭載した後ろ乗せタイプ。前乗せタイプとは違い、前かごに荷物が入れられるうえ、チャイルドシートが不要になったら取り外して普通の電動自転車として使えるのが魅力です。
また、幼児2人同乗基準に適合しているモデルのため、3人乗りも可能。同メーカーからは前乗せ用の専用シートが販売されているので、自転車の前側に後付けすることができますよ。将来、子どもが増えてもカスタマイズできるのは、うれしいポイントです。
大人の適応身長は144cm以上が目安。3人乗りする際は149cm以上が基準です。両足のかかとがしっかりと地面につかないと転倒の危険があるので、こちらもあわせて確認してくださいね。
チャイルドシートや前かごはフレームと合うようカラーコーディネート。レザーやメタルパーツを取り入れたおしゃれなデザインも人気を集めています。カラーは、ミスティグリーンとアンティークレッドの2色展開です。
子どもを乗せて走行することを想定し設計されている子ども乗せ自転車は、安全性と快適性を兼ね備えている点が魅力。搭載されているチャイルドシートは、後付けするものよりも安全かつ快適に過ごせるものが多い傾向があります。
また、子ども乗せ電動自転車は、子どもを2人乗せられるため、兄弟がいる家庭や将来的に子どもが増える可能性のある人にもおすすめです。
普通の電動自転車に市販のチャイルドシートを後付けしたほうが、子ども乗せ電動自転車を購入するよりも安く済ませられますが、なかには子どもを乗せることを想定されていない商品も。バランスを崩したり、ふらついたりしやすい傾向があるため注意が必要です。
また電動自転車にチャイルドシートを後付けする場合は、メーカーが指定されていることが多いため、メーカー保証の対象となる商品かもしっかり確認しておきましょう。
今回は、ヤマハ PAS Babby un SP coord.を含む子ども乗せ電動自転車全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は、以下のとおりです。
まずは、乗り心地の検証です。
チャイルドシートに2歳児の体重と同程度の12kgの重りを乗せ、身長155cm以下・156~165cm・166cm以上のモニター各2人ずつが実際に走行。漕ぎ心地や安定感・サドルの座り心地やハンドル操作のしやすさなどをチェックしました。
べダルはちょうどよい重さで踏み込みやすく、漕ぎやすさは高評価。モニターからも「スムーズに漕げた」・「窮屈さもなく力が伝わりやすかった」との声が多く、モニター6人中5人が満足と回答しました。
ただし、サドルは少々硬め。身長問わず「大きさは問題ないが、長く座っているとお尻が痛くなりそう」との声があがり、長時間の使用だと圧迫感が気になる可能性があるでしょう。
比較した同シリーズの「PAS Babby un SPリヤチャイルドシート標準装備モデル」やパナソニックサイクルテック「ギュット・クルーム・EX」などは、ほどよい硬さでモニター間の座り心地も好評でした。毎日ある程度の距離を走行する人は、こちらもあわせてチェックしてみてください。
<漕ぎやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
安定感も上々の評価です。155cm以下のモニターからは「少々ふらつく」との声もあがりましたが、スピードに乗ってしまえば安定して走行できました。また、低床フレームを採用しており、少し足を上げる程度で乗り降りが可能。身長に関係なく足がフレームに当たらないので、パパママでシェアしやすいでしょう。
ハンドルの操作性については、モニター6名のうち4名が「満足」とコメントしました。身長156cm以上のモニターからは「ハンドル操作がしやすく、スムーズに曲がれた」との声もあり、小回りも利きやすい印象です。
ただしグリップがつるつるとした皮製のため、比較したゴム製のグリップより滑りやすいのは惜しいポイント。皮製でおしゃれな反面、がっちり握り込もうとすると少し不安定さを感じました。手袋をして使用する際などには注意してくださいね。
<ハンドル操作のしやすさ>
コメントは一部抜粋
次は、アシスト力の検証です。引き続き、2歳児の体重と同程度の12kgの重りをチャイルドシートに乗せ路上を走行。アシスト力をチェックしたところ、検証した全商品のなかでもトップクラスの評価を獲得しました。
漕ぎ出しがとてもスムーズで、平坦な路面を走っていると、漕ぐたびにぐんぐん伸びていく感覚があります。登坂も楽に進め、一定の力加減でぐいぐい登れたのも強みです。
比較した前輪モータータイプは漕ぎ出しのアシスト力が強かったのに対し、センターモーター搭載の本商品は、漕ぎ出しや平坦な道・登坂と、シーンを選ばず自然でなめらかなアシスト力を発揮しました。
チャイルドシートの安全機能も高評価です。衝撃吸収素材を使用したヘッドレストは、側頭部まで270度カバーでき、深さも21cmと比較した商品のなかでとくに深め。なかにはヘッドレストが浅く側頭部を守り切れない商品もあったのに対し、しっかりとガードできるよう工夫されています。
また、座面や両肩にはパッドやクッションを付属。ベルトは安定感の高い5点式で、子どもが乗車中にしっかりと握れるハンドルも装備されています。子どもの様子が伺いにくい後ろ乗せタイプながらも、安全に使用できる工夫が随所に光りました。
次に、2歳児程度のサイズの人形を用意し、乗せおろしやすさを検証しました。
子どもが握るハンドルがやや前側に設置されているうえ、肩・股のベルトは体の下敷きになりにくい立体構造。座面が開けているため、乗せおろししやすさも優秀です。
また、タイヤは重心の低い20インチサイズを採用。比較したなかには、「ブリヂストンサイクル HYDEE.2」のように子どもの乗車位置が高い26インチタイヤもありましたが、こちらは子どもを高く持ち上げる必要がないのがメリット。親の負担を軽減できるのもうれしいポイントです。
ベルトの留め具はマグネット式なので差し込む必要はなく、ワンタッチで固定が可能。ベルトの長さやヘッドの位置は、レバーを引くだけで調整できました。はじめてでも操作しやすいため、簡単に緩みなく装着できるでしょう。
続いて、スタンドの立てやすさや移動のしやすさといった、使いやすさを検証しました。
調査の結果、ハンドルの左側に大きなスイッチパネルが備わっており、時刻やバッテリー残量を確認しやすいのが魅力。アシストモードの調整など、走行中によく使用するボタンは、片手で操作しやすいよう指で押しやすい位置に配置されていました。
スタンドは、地面との接地面が大きい幅広のL字型を採用。立てるときに踏む場所がわかりやすく、楽にスライドできました。鍵は、シンプルかつ一般的なサークルタイプのため、解施錠の手順が直感的に理解できます。鍵穴も差し込みやすい位置にあり、引っ掛かることなく回すことができました。
一方、移動のしやすさは、いまひとつ。後ろ乗せタイプであるため、自転車の後方に重さがかかりふらつきやすいのが気になります。
また比較した多くの商品と同様に車体が長く重いので、駐輪場から出し入れする際の小回りが利きにくい点もネックに。自転車から降りて移動する必要がある場合は、自分のいない側へ転倒しないよう気をつけましょう。
子ども乗せ電動自転車ならではの機能性は非常に充実しています。ヘッドレストは10段階・フットレストは2段階で調整が可能。体格や成長にあわせてジャストな位置に調節しやすいのがメリットです。
また、スタンドを立てるとハンドルが自動でロックされる仕組みも特徴。比較した手動ロックタイプのブリヂストンサイクル「 ビッケ ポーラー e」や「アシスタC STD(スタンダード)」のように、その都度手でロックする必要がないので、スムーズに駐輪できますよ。
日差しや風よけに役立つサンシェードはないものの、夜間に自動で赤く点滅するLEDのオートテールライトを搭載。暗くなってくる時間帯でも視認性を高められるでしょう。
バッテリー容量をチェックしたところ、15.4Ahと子ども乗せ電動自転車としては大容量でした。満充電の状態では約58kmも走ることができるので、電力を消費しやすい長距離や登坂を頻繁に走行する人におすすめです。
バッテリー残量は、4段階で表示されます。比較したなかにはフル充電まで5時間ほどかかる商品もあったのに対し、本商品は約4時間で充電が完了。専用充電スタンドはないものの、コンセントに挿すだけで使える置き型タイプなので、手軽に充電できますよ。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
170,280円
(最安)
販売価格:170,280円
ポイント:0円相当
送料別
(978件)
ヤマハ発動機 PAS Babby un SP coordは、楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。
また、公式サイトではお近くの販売店の検索が可能です。実際に商品を見てみたい・試乗してみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
子どもとの移動に便利な子ども乗せ電動自転車も、使い方を誤ると危険です。安全に乗車するためにも、以下の注意すべきポイントをしっかり確認しておきましょう。
まず、忘れてならないのは、ヘルメットの着用。子どもにヘルメットをかぶせるよう努めるのは保護者の義務なので、乗車時にはヘルメットを忘れずに着用させてください。
続いては、子どもが乗り降りする際は、必ず保護者が補助すること。ある程度の年齢や体格になると、自分で自転車によじ登ろうとする場合もあります。しかし、子どもが1人で乗り降りすると、転倒しケガする恐れがあるため絶対に避けましょう。
最後は、移動距離に関わらず、必ずベルトを緩みなく装着してから走行することです。以上の3点をしっかり守り、安全かつ快適に使用してくださいね。
PAS Babby un SPリヤチャイルドシート標準装備モデルは、本商品と同スペックのアイテム。グリップはざらざらした素材で溝があり、滑ることなくしっかりと握れます。どのシーンでもパワフルなアシスト力を発揮。安全機能・乗せ降ろしやすさ・バッテリー性能なども高評価で欠点のない一品です。
前乗せタイプがよい人には、パナソニックのギュット・クルーム・EXがおすすめ。ベビー用品メーカーcombiと共同開発したチャイルドシートを採用しており、乗せおろしやすさも安全性も申し分ありません。三角形グリップが手にフィットし、握りやすさも良好。アシスト力も高評価です。
チャイルドシート位置 | 後ろ乗せ |
---|---|
乗車可能な子どもの数 | 不明 |
タイヤサイズ | 20インチ(20×2.125HE) |
全長 | 1785mm |
全幅 | 580mm |
シート位置 | 不明 |
重量 | 33.1kg |
乗車適応身長(大人) | 142cm以上 |
サドル最大高さ | 86.5cm |
サドル最小高さ | 73cm |
変速段数 | 3段 |
安全基準 | 不明 |
バッテリー容量 | 15.4Ah |
充電時間 | 約4.0時間 |
1充電あたりの最大走行距離 | 強:51km/スマートパワーモード:58km/オートエコモード+:75km |
3人乗り対応(幼児2人同乗) | |
ベルト方式 | 4点式 |
ヘッドレスト高さ調節 | 10段階 |
チャイルドシート対象年齢下限 | 12か月〜 |
チャイルドシート対象年齢上限 | フロント:4歳未満/リヤ:小学校就学の始期 |
フロントバスケット | |
付属品 | 不明 |
走行モード | 強モード、スマートパワーモード、オートエコモードプラス、アシストオフモード |
低床フレーム | 不明 |
ハンドルロック | スタンド連動 |
ロック方式 | 後輪サークル錠 |
グリップ素材 | ゴム |
モーター | センターモーター |
フットレストの高さ調節段階 | 2段階 |
充電方法 | 専用スタンド |
ヤマハ PAS Babby un SPリヤチャイルドシート標準装備モデルをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
チャイルドシート位置 | 後ろ乗せ |
---|---|
種類 | 不明 |
乗車可能な子どもの数 | 不明 |
タイヤ幅 | 不明 |
タイヤサイズ | 20インチ |
タイヤサイズ | 20インチ |
全長 | 1880mm |
スポーツタイヤのサイズ | 不明 |
全幅 | 580mm |
適応身長 | 142cm以上 |
シート位置 | 不明 |
フレーム素材 | 不明 |
重量 | 32.2kg |
ブレーキ種類 | 不明 |
乗車適応身長(大人) | 142cm以上 |
スタンド種類 | 不明 |
サドル最大高さ | 86cm |
ハンドル最大高さ | 不明 |
サドル最小高さ | 73.5cm |
ハンドル最小高さ | 不明 |
変速段数 | 3段 |
サドル最高地上高 | 不明 |
安全基準 | 不明 |
サドル最低地上高 | 不明 |
バッテリー容量 | 16Ah |
重量 | 不明 |
充電時間 | 約4.5時間 |
重量(実測値) | 不明 |
1充電あたりの最大走行距離 | 約50km |
ギア種類 | 不明 |
3人乗り対応(幼児2人同乗) | |
ギア方式 | 不明 |
ベルト方式 | 不明 |
ギア段数 | 3段 |
カゴ付き | 不明 |
ヘッドレスト高さ調節 | 8段階 |
サドル最低地上高(実測値) | 不明 |
チャイルドシート対象年齢下限 | 不明 |
またぎの高さ | 不明 |
チャイルドシート対象年齢上限 | 不明 |
クランク長 | 不明 |
フロントバスケット | |
シート角 | 不明 |
付属品 | 不明 |
フロントバスケットの幅 | 不明 |
走行モード | 不明 |
フロントバスケットの奥行 | 不明 |
低床フレーム | |
フロントバスケットの高さ | 不明 |
ハンドルロック | スタンド連動 |
リアバスケットの幅 | 不明 |
ロック方式 | ラクイック(キーレス) |
リアバスケットの奥行 | 不明 |
グリップ素材 | ゴム |
リアバスケットの高さ | 不明 |
モーター | センターモーター |
キャリア耐荷重 | 不明 |
フットレストの高さ調節段階 | 不明 |
ハンドル形状 | 不明 |
充電方法 | 専用スタンド |
対象 | 不明 |
特徴 | 不明 |
用途 | 不明 |
ノーパンクタイヤ装着 | 不明 |
耐パンクタイヤ | 不明 |
自動点灯ライト付き | 不明 |
泥除け付き | |
ドレスガード付き | 不明 |
BAAマーク | 不明 |
ブレーキ付き | 不明 |
キャリア付き | 不明 |
ペダル1回転で進む最大距離 | 不明 |
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。