エレス iFan Freeze IF-FZ22をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

涼しさの評価は伸び悩みました。ファン中央に冷却プレートがあるため、吹き出し口が狭く、強モードでも最大風速は3.0m/sと控えめでした。比較した同タイプの商品は全体的に風が弱い傾向があり、強モードでも上位商品の弱モードと変わらないレベル。「屋外で使うには風が弱い」との口コミにも納得です。

微弱モードの最大風速は1.9m/sとかなり弱く、20cm離れた状態ではほとんど風を感じませんでした。4段階で風量調整ができるものの、強モードをメインで使うことになるでしょう。

一方で、冷却プレートを直接肌に当てて冷やせるのはメリット。範囲は広くはありませんが、ひんやり感を得られます。冷却と送風をダブルで利用し、短時間でクールダウンしたい人には、候補のひとつになる商品です。

ただし、風が弱く送風範囲の広さを活かせていないのが惜しいところ。顔全体に涼しさを感じるほどの風が届きません。なるべく近づけて使うのがよいでしょう。

コンパクトなサイズで持ち運びしやすく、比較した商品のなかでもトップクラスの高評価を獲得。厚さは約5.5cmと冷却プレートつきにしては薄く、幅7.5×長さ16.5cmとポケットにも入りやすいサイズです。重量も約150gとバナナ1本より軽いですよ。

1. 厚さ｜5.5cm
2. 幅｜7.5cm
3. 長さ｜16.5cm
4. 電源オンの仕組み｜長押し
5. 接続端子｜USB-typeC
6. 長押しで電源オフ対応｜〇

比較した商品には持ち手がファンの後ろ側にあるものもあったなか、本商品はファンの真下についています。かさばりにくい薄さで、小さなカバンにもすっきりと収納できるでしょう。

操作方法も簡単です。電源ボタンを押す回数でモードが切り替えられ、長押しするだけでモードに関わらず電源をOFFにできます。手持ちのストラップもあるため、移動しながらでも安定して操作ができるでしょう。

バッテリーは長持ち。実際に強モードで使うと、2時間28分も持続しました。比較した商品には20分で切れてしまうものもあったなか、通勤・通学で使うには十分な性能でしょう。メーカー公称値は、送風のみだと2～15時間のため、弱モードならもっと長く使えますよ。

比較した商品の半数以上が非対応だった、USB-typeCで給電できるのもうれしいポイント。外出先で充電がなくなっても手持ちのモバイルバッテリーで給電できます。商品に付属はされていませんが、ACアダプタと繋いで家庭用コンセントから充電もできますよ。

ただし、冷却プレートと送風を一緒に使うときは、最長1時間と限られます。効率よくクールダウンするのが目的なので、長時間は使用できません。

アロマやモバイルバッテリーとして使えるプラスαの機能はないものの、使いやすさを向上させる機能が搭載。落下防止の手持ち用のストラップが付属されており、市販のストラップと取り替えれば首に掛けられます。手ぶらで持ち運べて便利ですよ。

1. 卓上スタンド｜◯
2. 卓上時の電源が見えるか｜◯
3. 卓上時角度調節｜✕
4. 首掛け対応｜◯（ストラップ取りつけ可能）
5. アロマ｜✕
6. モバイルバッテリー｜✕

卓上に置いて使えるのも便利なポイント。本体のみで自立するため、比較したほかの一部商品のようにスタンドを持ち歩く必要がありません。角度調整はできないものの、電源ボタンが正面にあり、卓上でも操作しやすいですよ。

運転音を計測したところ、弱モードでは43.3dB・強モードでも55.2dBと控えめでした。比較した全商品の平均値、弱モード約45.74dB・強モード約58.7dB（※執筆時点）の両方を下回っています。

環境省のデータによると、40dB超は図書館内・50dB超は書店内に相当する騒音値とのこと（参照：環境省）。どちらも静かな環境なので、「風量を上げると音が気になる」という口コミほどではありません。状況に応じて運転モードを変えたり、冷却プレートを一緒に活用すればオフィスでも使いやすいですよ。