リズム Silky Wind Mobile 3.1 9ZF036RH03をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

弱モードでも中央は風速3.3m/s。商品コンセプトである「想像を超えた大風量」や、「小さいけどパワフル」という口コミにも納得の結果です。

風速計の数値をまとめた画像を見ると、風の広がる範囲は広くないものの、中心に強い風が当たっていることがわかります。弱モードでも風の当たる範囲は同じ。まっすぐ風が届くのでファンの中心が自分に向くように設置するとよいでしょう。

スモークで風を可視化すると、風速計の数値をまとめた画像と同様にまっすぐ強い風が届いていることがわかりました。「風量が弱い」という口コミに反し、風量は十分です。

比較したなかでファンが8cm以上のの商品は広範囲に風が広がりやすい傾向があったのに対し、本品は8.5cmですが風は狭い範囲に集中します。とはいえ弱・中・強・ターボの4段階で風量調整ができるので、首などにピンポイントで当てれば屋外でも涼めるでしょう。

その結果、コンパクトで持ち運びやすいと高評価を獲得しました。本体サイズは幅8.5×奥行4.0×高さ21.4cm。折りたたみはできませんが、比較した商品には厚さ7cmのものもあったなか4.0cmと薄型です。カバンに入れてもかさばりにくいですよ。

電源は長押しして起動する方式。比較した一度押すだけで起動するタイプよりも、カバンの中で誤作動を起こしにくいでしょう。

本体にカラビナがついているのもポイント。カバンにそのまま装着できるうえ、付属の首掛けストラップをつければハンズフリーで使用できます。比較した商品にカラビナつきのものはほとんどありませんでした。

ターボモードの連続使用時間は、実測1時間でした。ただし、回路保護機能によって約30分に一度自動停止します。比較したなかには強モードで8時間使えるものもあり、ターボモードのバッテリー持ちはいまひとつです。

一方で、弱モードの連続使用時間は、メーカー公表値で約10時間と長めでした。比較した多くの商品が6時間程度だったのに対し、風量を抑えれば長持ちします。弱モードでも十分な風速があったので、すぐに涼みたいときだけターボモードを活用するとよいでしょう。

なお、電池残量が減るとランプが赤く点滅します。充電しながらの使用はできず、フル充電まで6時間かかるため、帰宅後は必ず充電するなどルーティーンにするのがよいでしょう。

機能性は充実していました。本体の首を曲げるだけで卓上使用ができるうえ、本体裏には転倒防止のための滑り止めがついています。比較した一部商品のように卓上スタンドを別で持ち歩く必要はなく、設置もスムーズですよ。

首の可動範囲も非常に広く、上下の角度を0～110度の範囲で無段階で動かせました。比較したなかには角度調整ができないものもあったのに対し、心地よい向きに調整できます。卓上に置いてままのボタン操作もでき、細かいところまで配慮が感じられました。

外出先から帰宅してそのまま卓上に設置して使い続けるなど、シーンを問わない使い方ができるでしょう。

続いて20cm離れた場所から運転音を測定すると、口コミどおり運転音が気になりました。

ターボモードの運転音は67.5dBと、かなり大きめ。比較したなかで最も大きかった75.9dB（※執筆時点）よりは静かですが、高評価の基準値である50dBを大きく超えました。67.5dBはバスの車内に相当する騒音レベル（参照：環境省）のため、静かな場所での使用は避けたほうがよいでしょう。

一方で、弱モードの運転音は44.3dBと控えめでした。比較した全商品の平均値の45.7dB（※執筆時点）を下回っています。周囲の環境に合わせて、うまくモードを使い分けるようにしてくださいね。