お手頃価格ながらしっかり保温もできると評判のスープジャー、FORTEC (フォルテック)ハンディランチポット 400mL。ネット上では「お手入れが簡単」「食べやすい」と評判です。しかし「保温力がいまひとつ」「液漏れする」などの気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、フォルテック ハンディランチポット 400mLを含むスープジャー全37商品を実際に使って、保温力・保冷力・密閉性・食事のしやすさ・洗いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
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目次
フォルテックハンディランチポット400mLは、とくに冷たい料理を楽しみたい人におすすめです。冷水の入った容器を6時間放置したところ、4.5℃の上昇にとどまりました。比較した商品には6℃以上上がったものもあったのに対し、優れた保冷性能を発揮。夏場に冷製スープや冷たい麵料理を持っていく場合にも重宝するでしょう。
保温力は、「保温力がいまひとつ」との口コミどおり。6時間放置すると熱湯は51.5℃まで下がりました。上位商品はおいしく飲める57〜72℃を保てており、保温性に優れているとはいい難い結果です。温かい料理よりも、暑くて食欲が出ない日にもするっと食べられる料理を入れたいという人によいでしょう。
密閉性は高く、上下左右に50回ずつ振っても漏れませんでした。比較した一部商品のようなフタ裏の液だれもなく、「液漏れする」との口コミは払拭したといえます。自転車での通勤・通学でも、バッグの中が濡れてしまう…といったことは起きにくいですよ。
シンプルな構造のため、毎日の洗い物も簡単。洗うパーツが3つしかなく、パッキンは取っ手つきでスムーズに取り外せました。本体内部はセラミックコートが施されており、ニオイや汚れも落としやすいでしょう。フタに水が溜まりやすいのはネックですが、しっかり水切りすれば問題ありません。
惜しかったのは、飲み口の鋭さ。内部に凹凸がなく具材はかき出しやすかったものの、直接飲むと口あたりが気になります。比較した商品にはフチが丸みを帯びたものや、樹脂カバーがついたものもあり、評価は伸び悩みました。
保冷力・密閉性の高さや、お手入れのしやすさが魅力な一品。カラーが5色と豊富なので、お気に入りの色を選びたい人にもよいでしょう。ただし、春~冬まで活躍という謳い文句とは異なり、保温力が高いとはいえません。飲み口の鋭さも気になったので、ほかの商品もあわせてチェックしてみてくださいね。
そもそもスープジャーとは、スープなどの汁物を温かいまま持ち運ぶための保温容器のこと。保温力・保冷力が高く、カレーや冷製スープといった料理を持ち運ぶお弁当箱としても使えます。
今回ご紹介するフォルテック ハンディランチポットは、レミパンや鉄製にこだわった鍋を手掛けるenzo(エンゾウ)など、数多くのブランドを展開する和平フレイズの商品。ステンレス真空断熱2層構造により、おいしい温度を保つと謳っています。
サイズは直径8.8×高さ13.8cm、重量は250g。本体には、手にフィットしやすいようにくびれがあります。本体はステンレス製で、内側にはセラミックコートを施し、汚れやニオイの落としやすさにも配慮したつくりです。
カラーは、ピンク・レッド・オレンジ・グリーン・ダークパープルの5色展開。検証で使用した400mLだけでなく、ワンサイズ小さい300mLも販売されています。どちらもお弁当のサイドメニューには十分な容量ですが、具をたっぷり入れたい場合には400mLを選ぶとよいでしょう。
今回はフォルテック ハンディランチポット 400mLを含む、スープジャー全37商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
はじめに、保温力・保冷力の検証です。
熱湯・冷水をスープジャーに8分目まで入れ、フタを密閉。6時間後の温度を計測して、スタート時からどれだけ温度が変化しているかチェックし、温度変化の少ないものほど高評価としました。
保温力は「いまひとつ」との口コミどおり。91.4℃の熱湯は、6時間後に51.5℃まで下がりました。比較した商品には、スープなどをおいしく飲める57~72℃を保てたものもあり、冬場に温かい料理を入れるのにはあまり向いていません。
一方で、保冷力は優秀でした。8.7℃だった冷水は、6時間経っても4.5℃しか上がらず13.2℃を維持。比較した商品には6℃以上上がったものもあったのに対し、優れた保冷力を発揮しました。
冷たい麺類や冷製スープ、フルーツなどのデザート類を持っていきたい夏場に重宝するでしょう。
続いて、密閉性の検証です。スープジャーの中にミネストローネを入れ、上下左右に50回ずつ振り、漏れがないか、開けた際に液だれしないかをチェックしました。
その結果、液漏れは見られず高い密閉性を発揮。フタ裏の溝に水が溜まる構造のため、比較した一部商品のように開封時の液だれも見られませんでした。「液漏れする」との口コミに反し、揺れやすいリュックに入れたり自転車のカゴに入れたりしても、バッグ内が汚れる心配は少ないでしょう。
スプーンなどで具材をかき出すぶんには、食事しやすい構造でした。口径8.8cmと広いうえ、内側に凹凸もなく具材が取り出しやすいですよ。しかし、直接スープを飲もうとすると、飲み口の鋭さが気になりました。
比較した商品には、飲み口に丸みがあったり樹脂カバーがついていたりするものも。本品はとくに飲みやすくする工夫は見られません。スプーンで食べるほうがよいでしょう。
シンプルな構造のため、洗い物は楽ちんです。比較した商品には凹凸の多い形状で汚れが落ちにくいものもあったのに対し、スムーズに洗えました。洗い物が必要なパーツも、本体・フタ・パッキンの3点と多くありません。
フタに水が残りやすいのはネックですが、水切りカゴなどに入れておけば問題ないでしょう。なお、食洗機には対応していません。
フォルテック ハンディランチポット 400mLは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入できます。取扱店舗によって値段が異なるので、送料含めていくらになるか比較するとよいでしょう。
保冷力・保温力を高めるには、料理を入れる前のひと手間が大事。先に熱湯・冷水を入れて1分ほど待ってから、料理を入れるようにしましょう。料理も温かいものはしっかりと加熱、冷たいものはしっかりと冷やしておくようにしてくださいね。
内容器の凸面の約1cm下を目安に、容量いっぱい入れることも大切です。多すぎると液漏れしやすくなり、少なすぎると温度変化が早まります。
スープジャーは高い保温・保冷効果があるからといって、どんな食材や料理を入れていいわけではありません。魚などの生鮮食品や乳製品などのそもそも腐りやすい食材は、保冷力の高さに関わらず入れないようにしましょう。
先に料理を作っておく時間がないときは、ほっとく調理を試すのがおすすめです。好みの具材・お湯・調味料を入れて3~4時間おけば、食べるころには完成します。オートミールを使ってリゾットや中華粥を作ったり、温かいスープを作ったりと、工夫次第でアレンジは自在ですよ。
最後に、おすすめのスープジャーをご紹介します。
ZOJIRUSHIのSW-KA40-GMは、迷ったらまず検討したい一品。保温・保冷力が高く、検証では6時間経過後もおいしく食べられる温度を保てました。具材がかき出しやすい構造で、飲み口も口あたりがやさしく、最後まで快適に食べられますよ。パーツが2つだけなので、洗い物も簡単です。
スリムな形状のものをお探しなら、ケユカのTasp フードジャーがぴったり。保温力・保冷力ともに高く、密閉性にも優れていました。大ぶりの具材でなければスムーズにかき出せ、直接スープを飲む際も飲み口の鋭さを感じません。汚れも溜まりにくい構造で、普段使いしやすいですよ。
サイズ | 9.5×9.5×12.5cm |
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重量 | 320g |
容量 | 400mL |
本体素材 | ステンレス鋼 |
保温力(メーカー記載) | 64℃以上(6時間) |
保冷力(メーカー記載) | 9℃以下(6時間) |
食洗機対応 | |
パーツの別売り | |
電子レンジ対応 | |
容量展開 | 小さめ(300mL)、普通(400mL)、大容量(520mL) |
特徴 | おしゃれ |
象印 ステンレススープジャー SW-KA40をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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