そこで今回は、オルゴ クラウンジャー JCW-35を含むスープジャー全33商品を実際に使ってみて、保温力・保冷力・密閉性・食事のしやすさ・洗いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
オルゴ クラウンジャー JCW-35は、職場や学校で温かい料理をおいしく食べたい人におすすめです。
本体は熱を逃がしにくいステンレス真空二重構造を採用。約95℃の熱湯を入れて6時間後の温度を確認した検証では、61.8℃をキープ。温度変化は-33℃にとどめ、熱湯の温度変化は比較した全商品の平均値約-37.85℃よりも低い結果になり、優れた保温力を備えているといえます。保冷力も優秀で、冷水の検証でも+5℃にとどめました。
さらに、実際にスープを入れて上下左右に50回ずつ振っても漏れ出ませんでした。フタ裏の溝は汚れが残らないよう丁寧に洗う必要はありますが、開ける際に水滴を受け止められるのはメリット。液だれのわずらわしさを感じにくいでしょう。
口径が広いのでスプーンを使いやすく、大きな具材もスムーズにかき出せます。しかし、食事のしやすさは上位商品に一歩及ばず。飲み口が薄いつくりのため、直接飲んでも口元へのフィット感は得にくく、金属の鋭さを感じます。口あたりのやさしさなど、食事のしやすさにこだわる人はほかの商品もチェックしてみてくださいね。
「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」をコンセプトとするスープジャー、クラウンジャー JCW-35。持ち運びに便利なステンレスボトルや電気ポットなどを開発する、創業100年以上の魔法瓶メーカー・オルゴの一品です。
公式サイトによると、保温効力は1時間で85℃以上・6時間で55℃以上。保冷効力は6時間で11℃以下とされています。
本体サイズは約88×88×122mmで、重量は約285g。容量は350mLあり、具だくさんのスープやお弁当のおかずを入れるのに適しています。
開ける際フタに指が引っかかりやすい点や、底面に滑り止めがついている点も扱いやすいポイントです。
カラーは、クリーム・オレンジレッド・ブラウンの全3色。ゴールドの王冠をモチーフにしたフタがおしゃれ感を演出しています。
<商品仕様>
まずは、保温力・保冷力の検証です。
熱湯と冷水を用意し、それぞれスープジャーの8分目まで注ぎます。6時間後、どのくらい温度をキープできたかを確かめました。
なお今回の検証結果は、mybestで実際に測定した数値であり、メーカー公表値などとは異なります。
検証を行った結果、6時間後の中身の温度は以下のとおりです。
本体はステンレス鋼の真空二重構造を採用。熱を逃しにくいという謳い文句どおり、高い保温力・保冷力を備えているといえます。
熱湯の温度変化は全商品の平均値約-37.85℃よりも低く、冷水も全商品の平均値約+6.38℃より抑えられました。温かい料理から冷たいデザートまで、いろいろな料理に使えますよ。
続いて、密閉性・食事のしやすさ・洗いやすさを検証しました。
スープジャーにミネストローネを入れます。容器が激しく揺れても液だれしないか・食べやすいか・簡単に汚れを洗い流せるかを評価しました。
密閉性は、比較した商品のなかでも優秀。スープジャーを上下左右に50回ずつ振っても、まったく液だれしませんでした。
フタについた水滴は、開ける際パッキンの凹んだ部分にたまります。食事をするとき、手やテーブル周りを汚す心配は少ないでしょう。
食事のしやすさはまずまず。口径が広く側面のかえしもなだらかなため、大きめの具材もスプーンを使って難なく食べられます。
しかし、飲み口は薄く、唇をあてると金属の鋭さを感じました。やさしい口あたりの商品に比べると、直接飲みたくなる汁物には少々不向きといえます。
洗いやすさは良好です。フタは2つに分解でき、パッキンも簡単に取り外せます。底まで手が入りやすく、スポンジでサッと洗えました。
ただし、フタ裏の細かい溝に汚れがたまりやすいのは惜しいところ。スポンジが入り込みにくいので、丁寧に洗うようにしてください。
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温かいものを入れるときは、予熱しておきましょう。熱湯を注ぎ数分待つとスープジャー内が温まり、中身が冷めにくくなります。一方、冷たいものを入れるときは事前に冷蔵庫で冷やしておくか、冷水を使った予冷が効果的です。
加えて、保温・保冷ポーチを使うのもおすすめ。専用ポーチがない場合は、スープジャーのサイズに合ったものを選ぶようにしてください。
スープジャーに入れてはいけないものを3つご紹介します。
1つ目は、肉・魚・生卵などの生鮮食品や乳製品。細菌が繁殖しやすいので、必ず火を通してから入れてください。
2つ目は、発酵食品。密閉した状態でガスが発生すると、ジャーが膨張して壊れる原因になります。
3つ目は、炭酸飲料やドライアイス。ジャー内の圧力が上昇すると開けた瞬間中身が噴き出したり、破損したりする危険性があります。
オルゴ クラウンジャー JCW-35は、公式オンラインショップ・楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。
価格は税込2,860円(執筆時点・公式サイト参照)。公式オンラインショップではギフトラッピングに対応しています。
そのほか、フタやパッキンなどの消耗品セットも販売中です。長く愛用したい人はぜひチェックしてみてください。
<消耗品セット>(執筆時点・公式サイト参照)
最後に、クラウンジャーよりも保温力や保冷力に優れた商品をご紹介します。
がっつり食べたい人には、象印のステンレスクック&フードジャーがおすすめ。750mLの大容量サイズです。約97℃の熱湯を注いだ6時間後も75℃以上を保ち、冷水の温度はほぼ変わりません。食後はパーツを分解し、細部まできれいに洗えます。密閉性も高く、漏れを気にせず持ち歩けるでしょう。
象印のステンレスフードジャー SW-HC45は、スープや味噌汁などの汁物におすすめです。飲み口にはほどよい厚みがあり、口元にフィット。保温・保冷ともに長続きし、おいしい温度をキープできました。密閉性や洗いやすさも申し分ありません。容量は450・550mLの2サイズから選べます。
サイズ | 10×10×18.5cm |
---|---|
重量 | 430g |
容量 | 750mL |
本体素材 | ステンレス鋼 |
保温力(メーカー記載) | 73℃以上(6時間) |
保冷力(メーカー記載) | 8℃以下(6時間) |
食洗機対応 | |
パーツの別売り | |
電子レンジ対応 | |
容量展開 | 大容量(750mL) |
特徴 | 不明 |
象印マホービン ステンレスクック&フードジャーをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
サイズ | 9×9×14.5cm |
---|---|
重量 | 290g |
容量 | 450mL |
本体素材 | ステンレス鋼 |
保温力(メーカー記載) | 64℃以上(6時間) |
保冷力(メーカー記載) | 10℃以下(6時間) |
食洗機対応 | |
パーツの別売り | |
電子レンジ対応 | |
容量展開 | 普通(450mL)、大容量(550mL) |
特徴 | 不明 |
象印マホービン ステンレスフードジャー SW-HC45をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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