thermo mug MINI TANKをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に熱湯・冷水それぞれの温度変化を計測したところ、結果は下記のとおりになりました。

• 熱湯：95℃→56.8℃（-38.2℃）
• 冷水：6.2℃→13.7℃（+7.5℃）

本体の素材にはステンレスを使用しており、内部には熱が逃げるのを防ぐ真空二重構造を採用しています。

比較したほかの商品には、熱湯の温度が40℃以上も変化したものもあったなか、本品は38.2℃の低下にとどまりました。「すぐにぬるくなってしまう」との口コミに反して高い保温性を発揮したため、食べ物の適温を長くキープできるでしょう。

一方で冷水の温度変化は、+7.5℃とやや高めに。比較した全商品の平均値が+6.4℃だったことをふまえると、冷たさを保つのは苦手な傾向にあります。

どちらかというと保冷力より保温力に優れているため、温かいスープを持ち運びたい人におすすめです。

実際にミネストローネを入れた状態で振っても、まったく漏れませんでした。フタにはシリコーンゴム製のパッキンがついており、密閉性は高評価です。

ただしフタの内側は出っ張った凸状をしているため、開けると液だれする可能性があります。フタを開けると、パッキンの隙間に水滴が溜まるよう設計されていた上位商品に比べると、性能は一歩およびません。

食事の際は中身が垂れないよう、ゆっくりと開けるようにしてくださいね。

また口部分は広く、スプーンを使った食事はスムーズに行えました。直接口を当てるとややなめらかさに欠ける印象を受けましたが、金属特有の鋭さは気になりません。

比較したほかの商品には口径が狭く、大きな具材を取り出しにくいものもありましたが、本品は容量300mLと具材を最後まで取り出しやすいようサイズ感にこだわって作られています。

食べづらさ・飲みづらさは感じなかったため、気分よく食事を楽しめますよ。

最後に手入れ方法を確認したところ、本体の底までスポンジが届き、楽に洗浄できました。口コミでは「洗うパーツ数が多い」との声がみられましたが、パーツは本体・フタ・パッキンの3つのみと少なめです。

比較したほかの商品にはパッキンの着脱に苦戦したものもあったなか、本品は爪を引っかければ簡単に取り外せました。

ただしフタ裏の溝がやや深めなため、汚れが溜まりやすいのは惜しいところ。カレーやトマトスープなど色・においの強い食べ物を入れたあとは、念入りに洗うようにしてくださいね。