羽根を取り外して水洗いできるのが特徴のサーキュレーター、バルミューダ GreenFan Cirq EGF-3200。「デザインが秀逸」と評判です。一方で、「音がやや気になる」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のサーキュレーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、サーキュレーター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
「音がやや気になる」との口コミが見られたものの、弱モード時の稼動音は28.7dBと小さく、静音性は良好。静かな寝室でも気にならないレベルです。比較したなかには、弱モードでも40dBを超える商品も。こちらは中モードで39.9dB・強モードは46.6dBと控えめな稼動音で、日中であればほぼ気にならないでしょう。
とはいえ、広範囲に力強い風を送れるものの、風量調節が難しい点がネックです。実際に風を浴びたモニターからは、「爽快感がある」というコメントの一方で、「風量の差が激しく段階も少なかった」との指摘も。自動の首振りにも非対応で、角度調節は手動でしなければならないため、衣類の乾燥にも不向きです。
また、本体サイズが幅33.2×奥行33×高さ36cmと大きめなうえに、床に設置する据え置き型。比較した壁掛けできるクリップ型モデルとは異なり、設置するためにある程度のスペースが必要です。電気代は1時間で約0.6円・24時間で約13.4円と、平均的ではあるものの安いとはいえず、節電効果は期待できません。
「デザインが秀逸」との口コミどおり、インテリアとしても映えるシャープなデザインは魅力。しかし、背面ガードは取り外しできず、羽根が9枚と多いため手入れに手間がかかります。上位商品には、デザイン性はもちろん使い勝手に優れたモデルも。気になる人は、ぜひほかの商品も検討してみてくださいね。
実際にバルミューダ GreenFan Cirq EGF-3200と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイサーキュレーターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
バルミューダ GreenFan Cirq EGF-3200の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
そもそもサーキュレーターとは、部屋の空気を循環させることで、換気をしたり室内の温度を均一に保ったりする家電製品のこと。エアコンとあわせて使うと部屋全体を効率よく冷やせるため、省エネ効果も期待できます。風が広がりながら届く扇風機とは違い、風がまっすぐ遠くまで届くのが特徴です。
今回ご紹介するバルミューダ GreenFan Cirq EGF-3200は、薄型リモコンが付属した2015年発売モデル。長さ1.8mのACアダプターコード・取扱説明書兼保証書も付属しています。また、前面ガード・羽根は取り外して水洗いできるので、清潔に保ちやすいでしょう。
販売元のバルミューダは、2003年設立の家電を中心に扱うメーカー。キッチン家電からスマートフォンまで幅広い商品を販売し、サーキュレーターの分野ではGreenFanシリーズを展開しています。なかでも本品はGreenFan Cirqの生産終了品で、2022年発売のEGF-3400が新型です。
バルミューダのGreenFanシリーズでは、4種類を展開しています。サーキュレーターとしてだけ使用するなら、GreenFan Cirqが候補。30畳対応の15m先まで風が届く大風量モデルで、タイマー・首振り機能などがなく、シンプルな機能性が特徴です。
サーキュレーター兼扇風機として使うなら、GreenFan C2・GreenFan Studio。コンパクトなGreenFan C2は、風量を調整するとやさしい風を送れるうえに、脱臭機能を搭載しています。ハイエンドモデルに位置するGreenFan Studioは、そよ風から圧倒的な大風量まで幅広く対応した商品です。
The GreenFanは、バルミューダ扇風機の定番モデル。送る風は通常の扇風機の4倍ほど広がり、体を包み込むような自然界の風を再現していると謳っています。独自設計の羽根により風が面で進むため、体の冷やしすぎを防ぎ、風に当たり続けても疲れにくい仕様です。
人気のバルミューダ GreenFan Cirq EGF-3200を比較検証したところ、たくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
重量の実測値は約2.2kgと軽量で持ち運びやすいものの、サイズが幅33.2×奥行33×高さ36cmと大きめ。脱衣所のような狭い空間に設置すると、圧迫感を覚える可能性があります。
本品は据え置き型で床に設置するタイプ。比較したなかにはクリップ式で壁掛けできるモデルもありましたが、こちらは床に置く際に広めのスペースが必要です。設置する場所を選ぶため、スペースを確保できる大きい部屋に向いているでしょう。
スマートリモコン対応で、外出先からの操作や音声操作ができる点は便利。ランプ表示で現在の風量がひと目でわかるうえに、電源オン時には前回の風量で再開できるのも利点です。さらに、ボタン操作が1つのみと簡単なので、直観的に操作できます。
一方で、風量調節は4段階しかなく、微調整しにくいのはネック。好みの風量になるまでボタンを連打しなければならないため、調節するのに手間がかかります。また、コードレスではないため、コンセントがある場所にしか設置できません。
自動首振り機能が非搭載で、手動で角度調節する必要があるのも惜しいポイント。比較した商品には、左右・上下に自動で首振りできるものもあったなか、本品は設定した角度にしか風を送れません。広範囲に風が届かないため、衣類の乾燥には不向きといえます。
パワフルな風が広範囲に当たり、体全体で風を感じられる点は好評。実際に1m離れた場所で風を浴びたモニターからは、「爽快感がある」との好意的な声があがりました。
とはいえ、風が強すぎると感じたモニターも多く、「若干粗めの風に感じた」との声も。比較したなかには、草原に吹くような柔らかい風を感じられる商品もあったのに対し、本品は長時間体に当てていると疲れやすい印象です。
また、風量調節のしにくさを指摘する声も複数あり、「2段階目から急に強くなる」との意見も寄せられました。最弱設定は風が弱すぎるうえに、次の段階にすると極端に強くなるため、好みの風量に調節するのは難しいでしょう。
<風の心地よさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
風量調節段階が少なく、微調整は難しいといえます。また、タイマーをはじめとした付加機能はありません。
そのぶん操作ボタンはシンプルなので、直観的に使いやすいでしょう。
強モードで5時間運転し、積算消費電力を測定したところ、1時間あたりの電気代は約0.6円。比較した全商品の平均約0.6円(※執筆時点)と並ぶ数値ですが、電気代が安いとはいえません。
比較した商品では、24時間使用しても電気代が10円以下の低コストモデルもありました。本品は24時間使用した場合の電気代は約13.4円。30日使用すると402円のランニングコストが必要になるため、節電したい人には不向きといえます。
前面ガードはスライドで簡単に外れますが、背面ガードが取り外せないのはネック。また、「羽根を取り外して水洗いできる」との謳い文句どおり、羽根は取り外しできるものの、羽根が9枚と多く洗うのに手間がかかります。
比較したなかには、前後のガードがスライドで外れるうえに、羽根の枚数が3枚と少ないモデルも。お手入れしやすさを重視するなら、工具がなくてもカバーを取り外せるものや、羽根の枚数に注目して選ぶのがおすすめです。
バルミューダ GreenFan Cirq EGF-3200には、3つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
風速計を使用し、5m離れた地点で強モード時の風速を測定したところ、風量の合計は40m/sを記録。全36か所の風速を表した画像を見ると、5m先でも広範囲で1m/s以上の強い風が届いています。
比較した商品には、風が届く範囲が狭くパワーが弱いモデルもあったなか、本品は広範囲にパワフルな風を送れる結果に。20畳前後の広い部屋でも、端まで十分に空気を循環させられるでしょう。
1m離れた場所から騒音計で稼動音を測定すると、弱モードでは28.7dBと、ホテルの室内と同程度の騒音レベル(参照:環境省)。比較したなかには弱モードでも稼動音が40dB以上の商品があったのに対し、こちらは就寝中でも気にならない程度の静かさです。
さらに、中モードでも39.9dB・強モードでは46.6dBと、50dBを下回る稼動音。50dBというと書店の店内レベル(参照:環境省)にあたります。静かな寝室で使うにはやや大きめですが、日中であれば問題なく使用できるといえます。「音がやや気になる」との口コミを覆し、どのモードでも稼動音の大きさを気にせずに使えるでしょう。
「デザインが秀逸」との評判どおり、バルミューダ独自のシャープなデザインも魅力。デザイン性に優れ、おしゃれなインテリアとして設置できます。部屋の雰囲気やコーディネートにこだわりたい人にもおすすめです。
比較したなかには特徴的なデザインにより、設置場所が限定されそうなモデルもありましたが、本品はシンプルかつスタイリッシュ。インテリアに馴染みやすいので、部屋を選ばずに設置できるでしょう。
首振り角度 | 上下(手動):90度 |
---|---|
搭載モーター | DCモーター |
1日あたりの電気代 | 約13.4円 |
適用畳数 | 30畳 |
良い
気になる
最大風速(実測値) | 1.8m/s |
---|---|
首振り(360度) | |
手動首振り可能(上下) | |
手動首振り可能(左右) | |
自動首振り可能(上下) | |
自動首振り可能(左右) | |
風量調節段階数 | 4段階 |
リズム風機能 | |
高さ調節機能 | |
羽根の枚数 | 9枚 |
羽根の直径 | 30.0cm |
風速 | 230m/s |
運転音(公称値) | 不明 |
カバー取り外し可能 | |
バッテリー容量 | |
リモコン付き | |
コードレス | |
消費電力(50Hz) | 3〜20W |
電源コードの長さ | 1.8m |
温度センサー | |
人感センサー | |
チャイルドロック付き | |
消臭・脱臭機能 | |
メモリー機能 | |
空気清浄機能 | |
イオン発生機能 | |
制御方式 | 不明 |
タイマー機能 | |
オンタイマーあり | |
オフタイマーあり | |
タイマーの設定可能時間 | |
アロマ機能 | |
除菌機能 | |
特徴 | おしゃれ |
電源 | コンセント |
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10段階の風量調整・リモコン操作・お休みモード搭載など、多機能な点もポイント。どのモードでも静音性が高く、稼動音を気にせず使用できます。前後のガードは簡単に取り外せるうえに、羽根も3枚と少なめ。電気代が1時間あたり0.5円と安く、長時間でもコスパよく使用できますよ。
5m先の風量は合計33.7m/sと、部屋の換気・衣類の乾燥に十分な性能。風当たりのやさしさも、モニターから好評でした。羽根の枚数が3枚と少なく、手入れもスムーズ。電気代は1時間あたり約0.5円と低コストです。リモコンがないため、近づいて操作する必要があるものの、節電を意識するなら検討してみてくださいね。
バルミューダ GreenFan Cirq EGF-3200は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトにて購入可能。ECサイトでの値段は、税込9,000~16,000円程度(※執筆時点)です。取扱店舗によって値段や送料が異なるので、気になる人はチェックしてみましょう。
夏場に使用する際は、床と平行な向きで窓に向けて風を送るのがおすすめ。夏は窓際が最も熱くなるため、熱がこもると室内の温度も上がります。窓際を冷やすことで、部屋の温度上昇を防ぎましょう。また、冷たい空気は下に溜まりやすいため、エアコンの下に置くのも効果的ですよ。
最後に、バルミューダ GreenFan Cirq EGF-3200の掃除方法をご紹介します。まずは、以下の手順を参考に各パーツを取り外してください。
<取り外し方法>
①操作レバーを起こし、スライドロックをOPEN側にスライドさせてロックを外す
②ガードロックレバーを押し下げ、前面ガードを外す
③羽根のホルダーを時計回りに回して外し、羽根を取り外す
なお、前面ガード・羽根は水洗い可能です。薄めた台所用中性洗剤を、柔らかい布・スポンジにつけて掃除しましょう。本体と羽根ホルダーは水洗いできないため、乾いた布で軽く拭きます。
(参照:公式サイト)
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