食品に触れることを考え、添加物を一切使用せずに作られたキッチンラップ、宇部フィルム NEWポリラップ。インターネット上では「さらっとした質感で使いやすい」と評判です。しかし口コミには「くっつきにくい」「切りづらい」といった声もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
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目次
宇部フィルムのNEWポリラップは、野菜や果物などの保存に使いたい人におすすめです。口コミで指摘されていたとおり密着感はやや弱いものの、酸素を通しやすいぶん、切る前の野菜類の保存にぴったり。比較した商品内にはもっと密着するものもありましたが、くっつく商品は加熱用・本商品は保存用と使い分けると便利ですよ。
実際に食器や食品に使用したところ、使い心地も良好でした。巻き戻り防止のUVニス加工が施されたフラップが3か所あり、使用後もラップの端が浮いた状態を保てます。切ったあとにラップの端がどこにあるかわからなくなる商品もあるなか、検証では連続で使用しても簡単に引き出せました。
「切りづらい」との口コミに反し、プラスチック刃の切れ味も上々。5回連続で使用しても、なめらかにカットできました。刃だけを分別する必要もなく、ちょっとした手間を省けます。
ただし、質感が柔らかくさらっとしたポリエチレン製のため、ラップ同士は密着しません。ガラス製のグラスには密着しましたが、陶器のマグカップは逆さにすると、中の水がフチ部分まで入り込んでしまいました。水漏れこそなかったものの、傾け続けるとこぼれる可能性があるでしょう。
汁気や水気のある食材の保存に使用したい人は、ほかの商品も検討してみてください。
NEWポリラップは、安全面・環境へのやさしさにこだわり、粘着付与剤などの添加物を使用せずに製造されているのが特徴です。ラップの原料にも、無添加のポリエチレンを採用しています。
販売元は、1964年に創業したプラスチックフィルムメーカー「宇部フィルム」。一般家庭向けに食品用ラップをはじめ、ゴミ袋などの生活雑貨を手がけています。
巻き戻りを防ぐため、側面にラップの端をキャッチするフラップが3か所あるのも魅力です。快適に使うための工夫が施されているのはうれしいですね。
ラップの幅は30cm・22cmの2種類、長さは50m・100mの2つから選べます。-70〜110℃までの耐冷・耐熱性を備えているので、電子レンジでも使用できますよ。
なお本記事の執筆した2022年12月時点、本品はリニューアルされています(執筆時点)。検証はすべて旧商品にて行っているため、ご注意ください。
まずはラップを選ぶうえで重要な、切りやすさの検証です。
各商品を20cmほど出したところでカットする動作を、5回繰り返します。ラップをスムーズに引き出せたか・連続使用しても失敗しなかったかの2点を確認しました。
実際に5回連続で使用したところ、スムーズに切れました。新品の状態では、スタート部の紙を引っ張るだけで、ラップの端を引き出せます。
側面の3か所に、UVニスによる巻き戻り防止加工が施されたフラップが付いているのもポイント。比較した商品には、端が中に残りやすいものもありましたが、本品はラップが側面に浮いた状態をキープできました。端が迷子にならず、サッと引き出せます。
口コミでは「切りづらい」との指摘がみられましたが、刃はプラスチック製ながら切れ味は良好です。ラップ自体が薄く柔らかい質感のため、軽い力でカットできました。
プラスチック製により、分別せずに捨てられるのも利点です。なめらかな切り心地と処分のしやすさの両方を求める人に向いていますよ。
続いて、はがれにくさの検証です。
各商品を200mLの水を入れたガラス製のグラス・陶器製のマグカップに使用し、逆さまの状態で5回振ります。水がこぼれたり、隙間から漏れずにラップがしっかり密着していたものを高評価としました。
また、ニンジンを隙間なく包めるかについても調べます。食材からのはがれにくさ・巻き終わりのきれいさをチェックしました。
ガラス製のグラス・陶器製のマグカップともに、ラップはぴったりとくっつきました。しかし陶器製のマグカップは、逆さまにするとフチ部分に少し水が入り込む結果に。
薄手のポリエチレンを使用しており、厚手ではがれにくいポリ塩化ビニリデンを使用した上位商品に比べると、食器との密着感はやや弱めです。
検証では水漏れこそなかったものの、傾けるとこぼれる可能性があります。汁気・水気のない食材を包む際に使うのがおすすめです。
にんじんに使用したところ、ラップとの間に隙間ができてしまいました。
「くっつきにくい」との口コミがみられたように、質感がさらっとしており、ラップ同士があまり密着しません。おにぎりなど、乾燥を防ぎたい食品への使用は不向きです。
ただし薄手な分くるくると包めるため、料理の一時的な保存には十分活躍するでしょう。
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宇部フィルムのNEWポリラップは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・AmazonといったECサイトで購入が可能です。検証結果を参考に、ぜひ検討してみてください。
宇部フィルムのNEWポリラップを電子レンジで加熱するときは、深めの皿を使用し、食品にラップが触れないようにしましょう。ラップと食品が触れていると耐熱温度を超え、ラップが溶ける可能性があります。
油性の強い食品を、直接包んで加熱するのはNGです。ポリエチレン製のため溶けても健康を害する物質は出ませんが、万が一ラップが溶けてしまったときは、食品からきれいに取り除くようにしてください。
最後に、水気のあるものの保存にも使いやすい商品をご紹介します。
旭化成ホームプロダクツのサランラップは、厚手ながらもなめらかにカットできます。素材には、密着力の高いポリ塩化ビニリデンを使用。金属刃の切れ味もよく、軽く引っ張るだけで一気にカットできました。側面全体に巻き戻り防止加工がされた波型のフラップがあり、端も迷子になりません。
密着感の強いものをお探しの人には、クレハのNEWクレラップがおすすめです。厚みのあるポリ塩化ビニリデン製なので、しっかりとくっつきます。検証ではグラス・マグカップともに、逆さまにしても水はこぼれませんでした。耐熱温度も140℃と高く、加熱調理にも活用しやすいですよ。
幅 | 30cm |
---|---|
長さ | 20m |
刃の素材 | 金属 |
耐熱温度 | 140℃ |
耐冷温度 | -60℃ |
旭化成 サランラップをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
幅 | 30cm |
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長さ | 20m |
刃の素材 | 樹脂 |
耐熱温度 | 140℃ |
耐冷温度 | -60℃ |
NEWクレラップをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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